ミズメ

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ミズメ
分類ぶんるいクロンキスト体系たいけい
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
もん : 被子植物ひししょくぶつもん Magnoliophyta
つな : そう子葉しよう植物しょくぶつつな Magnoliopsida
つな : マンサクつな Hamamelidae
: ブナ Fagales
: カバノキ Betulaceae
ぞく : カバノキぞく Betula
たね : ミズメ B. grossa
学名がくめい
Betula grossa Siebold et Zucc. (1846)[1]
シノニム
  • Betula ulmifolia Siebold & Zucc.[2]
和名わみょう
ミズメ、ヨグソミネバリ、アズサ、アズサカンバ[1]
英名えいめい
Japanese Cherry Birch

ミズメみず[3]水目みずめ[3]学名がくめい: Betula grossa)は、カバノキカバノキぞく落葉らくよう高木たかぎヨグソミネバリよるくそほうはしばみ[3]アズサあずさ[1]ともばれる。アズサのなまりでハヅサハンサともいう[4]樹皮じゅひざいかんサクラていることから、ミズメザクラ水目みずめさくら)ともばれる。

本州ほんしゅう岩手いわてけん以南いなんから九州きゅうしゅうにかけて分布ぶんぷし、山地さんちえる[3]樹皮じゅひくら灰色はいいろサクラるい樹皮じゅひ印象いんしょうで、わかえだたんえだがよく[3]サリチル酸さりちるさんメチルおおふくみ、えだると独特どくとくのにおいがするのが特徴とくちょうである[3]花期かきは4がつ[3]冬芽とうがたまごがたで、4まいうろこつつまれており、やや樹脂じゅしをかぶる[3]えださきにはかりいただきがつき、がわえだ互生ごせいする[3]雄花おばなじょ冬芽とうがだけがはだかで、えだ上部じょうぶすうつく[3]こん半円はんえんがたで、維管たばあとが3つく[3]

なお「あずさ(し)」は中国ちゅうごくでは本来ほんらいこのたね漢字かんじではなく、ノウゼンカズラキササゲのことである。

ミズメの

用途ようと[編集へんしゅう]

むかし湿布しっぷやくとして使つかわれていた。

ふるくは国内こくない木材もくざいなかからもっとたか弾力だんりょくせいかし梓弓あずさゆみつくるときに使用しようされていた[4]上記じょうきサリチル酸さりちるさんメチル由来ゆらい芳香ほうこうもあり魔除まよけけの意味いみもある。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Betula grossa Siebold et Zucc. ミズメ(標準ひょうじゅん”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2024ねん3がつ27にち閲覧えつらん
  2. ^ POWO (2019). "Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:295101-1 Retrieved 20 November 2020."
  3. ^ a b c d e f g h i j k 鈴木すずき庸夫みちお高橋たかはしふゆやすのべ尚文なおふみ 2014, p. 133
  4. ^ a b 牧野まきの, 富太郎とみたろうよぐそみねばり; みづめ」『牧野まきの日本にっぽん植物しょくぶつ圖鑑ずかんきたたかしかん、1940ねん、664・665ぺーじhttp://www.hokuryukan-ns.co.jp/makino/index.php?no1=P664 

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 鈴木すずき庸夫みちお高橋たかはしふゆやすのべ尚文なおふみ樹皮じゅひ冬芽とうが四季しきつうじて樹木じゅもく観察かんさつする 431しゅまことぶんどう新光しんこうしゃ〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014ねん10がつ10日とおか、133ぺーじISBN 978-4-416-61438-9