メメント (映画えいが)

メメント
Memento
監督かんとく	クリストファー・ノーラン
脚本きゃくほん	クリストファー・ノーラン
原作げんさく	ジョナサン・ノーラン 『Memento Mori』
製作せいさく	ジェニファー・トッド スザンヌ・トッド
製作せいさく総そう指揮しき	クリス・J・ボール アーロン・ライダー ウィリアム・タイラー
出演しゅつえん者しゃ	ガイ・ピアース キャリー＝アン・モス ジョー・パントリアーノ ジョージャ・フォックス
音楽おんがく	デヴィッド・ジュリアン
撮影さつえい	ウォーリー・フィスター
編集へんしゅう	ドディ・ドーン
制作せいさく会社かいしゃ	サミット・エンターテインメント チーム・トッド
配給はいきゅう	サミット・エンターテインメント 東芝とうしば、アミューズピクチャーズ
公開こうかい	2000年ねん9月3日にち 2001年ねん11月3日にち
上映じょうえい時間じかん	113分ふん
製作せいさく国こく
言語げんご	英語えいご
製作せいさく費ひ	$9,000,000
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	$40,047,078 $25,544,867

『メメント』（英語えいご: Memento）は2000年ねんのアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの映画えいが。当時とうじ未み公開こうかいのジョナサン・ノーランによる短編たんぺん小説しょうせつ『Memento Mori』の映画えいが化かであり、クリストファー・ノーラン脚本きゃくほん・監督かんとくによるミステリー、スリラー作品さくひんである。妻つまを殺ころされそのショックから10分間ふんかんしか記憶きおくを保たもてないという記憶きおく障害しょうがいを抱かかえることになった主人公しゅじんこうレナード・シェルビーが、妻つまを殺害さつがいした犯人はんにんを探さがす過程かていを描えがいており、ストーリーを終おわりから始はじまりへ、時とき系列けいれつを逆ぎゃく向むきに映うつし出だしていく。

その革新かくしん的てきな内容ないようが口くちコミで広ひろがり、封切ふうきり時じに11館かんだった上映じょうえい劇場げきじょうが500館かん以上いじょうに拡大かくだいし、10週しゅう目めにして全米ぜんべいチャート8位いにランクインした。また、アカデミー賞しょうにおいて脚本きゃくほん賞しょう、編集へんしゅう賞しょうにノミネートされるなど、興行こうぎょう的てきにも批評ひひょう的てきにも高たかく評価ひょうかされた。

また、2017年ねんには2000年代ねんだいの映画えいがとしては4作品さくひん目め(劇映画げきえいがとしては初はつ)となるアメリカ国立こくりつフィルム登録とうろく簿ぼに追加ついかされた。

物語ものがたり

本ほん作品さくひんは、分割ぶんかつされたシークエンスが本来ほんらいの出来事できごととは逆ぎゃくの順じゅん（新あたらしい出来事できごと順じゅん）から映うつし出だされていく形式けいしきとなっている。これにより観客かんきゃくは状況じょうきょうが把握はあくできず、記憶きおくの長続ながつづきしない主人公しゅじんこうレナードと同おなじ視点してんから物語ものがたりを見みることができる。また各かくシークエンス間あいだには、より過去かこの出来事できごとであることを表あらわす「白黒しろくろのシークエンス」が短みじかく挿入そうにゅうされ、そこでは主おもに過去かこの回想かいそうを通とおして主人公しゅじんこうの特殊とくしゅな境遇きょうぐうが説明せつめいされる。ただしこの白黒しろくろのシークエンスは、通常つうじょうの時とき系列けいれつ順じゅん（古ふるい出来事できごと順じゅん）に映うつされる。実際じっさいの作品さくひんではカラーのシークエンスと白黒しろくろのシークエンスが交互こうごに映うつされていく。物語ものがたり開始かいし時点じてんでは両りょうシークエンス間あいだには時間じかん的てきに隔へだたりがあるので一見いっけん繋つながりを持もたないように見みえるが、物語ものがたりが進すすむにつれ同おなじ時間じかん軸じく上じょうにあることが次第しだいに明あきらかとなり、最終さいしゅう的てきに両りょうシークエンスは連続れんぞくした一ひとつのシークエンスとして結合けつごうする。以下いか、便宜上べんぎじょう「白黒しろくろのシークエンス」と「カラーのシークエンス」を分わけて書かき、内容ないようは作品さくひん内ないで映うつされる順番じゅんばんに書かく。なお、本来ほんらいの出来事できごとの発生はっせい順じゅんに物語ものがたりを知しろうとすれば、まず「白黒しろくろのシークエンス」を順じゅんに読よみ、次つぎに「カラーのシークエンス」を終おわりから段落だんらくごとに逆上ぎゃくじょうって読よめば良よいことになる．

「白黒しろくろのシークエンス」

モーテルの一室いっしつで目覚めざめる主人公しゅじんこうレナード。彼かれはどのくらい自分じぶんがそこに滞在たいざいしているのかも分わからない。左手ひだりてにある「サミーを忘わすれるな」という一文いちぶんをはじめ、彼かれの全身ぜんしんにはあちこちに文字もじのタトゥーが刻きざまれている。それらは過去かこの自分じぶんが現在げんざいの自分じぶんに向むけて残のこした「妻つまを強姦ごうかんし殺害さつがいした犯人はんにんを見みつけ復讐ふくしゅうを果はたせ」というメッセージおよび，その犯人はんにんに関かんする「事実じじつ」と第だいされた手てがかりの数々かずかずである。過去かこ、彼かれは妻つまとともに強盗ごうとうに襲おそわれ、頭部とうぶに損傷そんしょうを受うけて以来いらい、新あたらしい記憶きおくを数すう分ふん以上いじょう保たもつことができない前ぜん向性こうせい健忘症けんぼうしょうを患わずらってしまっていた。彼かれはタトゥーの他ほか、出会であった人物じんぶつや場所ばしょをポラロイドカメラで撮影さつえいし、そこにメモを書かき添そえたりすることで記憶きおくの代替だいたいとし、過去かこの自分じぶんとの連続れんぞく性せいを何なんとか保たもちながら、警察けいさつが追おわない犯人はんにん「ジョン・G」を独力どくりょくで探さがし出だそうと、探偵たんていのような暮くらしを送おくっていた。

レナードは、電話でんわをかけてきた協力きょうりょく者しゃと思おぼしきの人物じんぶつに、自分じぶんの症状しょうじょうの説明せつめい代かわりに「サミー」についての話はなしを始はじめる。サミーとは昔むかし、彼かれが保険ほけん調査ちょうさ員いんの仕事しごとをしていた時ときに担当たんとうした顧客こきゃくで、現在げんざいのレナードと同様どうよう、交通こうつう事故じこの後遺症こういしょうにより記憶きおく能力のうりょくを失うしなってしまっていた。しかしレナードがそうであるように、糖尿とうにょう病びょうの妻つまにインスリン注射ちゅうしゃを打うつなど、事故じこ以前いぜんに学習がくしゅうしたことは問題もんだいなくできた。こうした記憶きおく障害しょうがいは稀まれに発生はっせいするのだが、詳くわしい検査けんさの結果けっか、サミーには条件じょうけん反射はんしゃによる学習がくしゅうも認みとめられなかったため、心しん因いん性せい(この場合ばあい，遠回とおまわしに仮病けびょう・詐欺さぎの可能かのう性せいを意味いみする)と診断しんだんされ保険ほけん金きんは下おりなかった。レナードは「俺おれはサミーとは違ちがう。感覚かんかく（条件じょうけん反射はんしゃ）で覚おぼえることができるからだ」と付つけ加くわえた。

『メメント』の構成こうせいイメージ。隔へだたれた「白黒しろくろのシーン」と「カラーのシーン」を交互こうごに映うつしながら進行しんこうし（図上ずじょう部ぶ）、最後さいごに両者りょうしゃが結合けつごうして終おわる（図ず下部かぶ）。

サミーを懸命けんめいに支ささえつつも疲弊ひへいしきった妻つまは、ある日ひ、最後さいごの望のぞみを託たくし賭かけにでた。自分じぶんの命いのちを危機きき的てき状況じょうきょうに晒さらせば、土壇場どたんばで記憶きおく力りょくを回復かいふくするかもしれないと考かんがえ、短時間たんじかんに繰くり返かえしインスリン注射ちゅうしゃを夫おっとに頼たのんだのだ。だが思おもいは届とどかず、サミーは言いわれるままに致死ちし量りょうを超こえる注射ちゅうしゃを打うち、妻つまは死しぬ。

『メメント』のタイムライン。赤あか線せん=カラーのシーン、青あお線せん=白黒しろくろのシーン。横よこ軸じく：映画えいがの時間じかん経過けいか。縦たて軸じく：物語ものがたり内ないの時間じかん経過けいか。

以上いじょうの話はなしを終おえたところで、電話でんわの相手あいては自分じぶんが「ジョン・ギャメル（通称つうしょうテディ）」という麻薬まやく捜査そうさ官かんであり、「ジミー・グランス」という麻薬まやくの売人ばいにんがレナードの追おっている犯人はんにん「ジョン・G」であること、麻薬まやく取引とりひき場所ばしょである廃屋はいおくでジミーと接触せっしょくできることを教おしえた。現場げんばへ赴おもむくと情報じょうほう通どおりジミーが現あらわれ，あたかもレナードと顔かおなじみのように振ふる舞まったが、レナードは構かまわずジミーを扼殺やくさつし、彼かれの衣服いふくに着替きがえた。

「カラーのシークエンス」

テディと廃屋はいおくに来きたレナード。自身じしんの手てには「奴やつの嘘うそを信しんじるな。奴やつが犯人はんにんだ。殺ころせ」と書かき添そえられたテディのポラロイド写真しゃしんがあった。とうとう犯人はんにんを見みつけたのだ。テディに銃じゅうを突つきつけると彼かれは「お前まえは何なにも分わかってない。一緒いっしょに地下ちか室しつへ行いけば分わかる」と諭さとすが、レナードは頭あたまを撃うち抜ぬいて殺ころした。

レストランでナタリーという女性じょせいと落おち合あう。彼女かのじょは犯人はんにんの手てがかりとして「ジョン・ギャメル（ジョン・G）」の情報じょうほうを手渡てわたし、殺害さつがい場所ばしょに適てきした「麻薬まやく取引とりひきに使つかわれる廃屋はいおく」を教おしえる。この「ジョン・ギャメル」は「テディ」と同どう一人物いちじんぶつだった。「事実じじつ６」である車くるまのナンバーが一致いっちしたことでレナードは確信かくしんし、テディの写真しゃしんに「奴やつが犯人はんにんだ。殺ころせ」と書かき加くわえる。

物語ものがたり内ないの出来事できごと順じゅんに整理せいりされたタイムライン。青あお=白黒しろくろのシーン。赤あか=カラーのシーン。横よこ軸じく：物語ものがたり内ないの時間じかん経過けいか。縦たて軸じく：映画えいがの時間じかん経過けいか。

「ドッド」なる血ちを流ながした男おとこの写真しゃしんを手てに、一体いったい自分じぶんは何なにをしたのかとナタリーに問とい詰つめる。「私わたしを救すくってくれたのだ」と鎮しずめるナタリー。彼女かのじょは元もと恋人こいびと「ジミー」を亡なくしたという共通きょうつう点てんをもっていた。一夜いちやをともにした翌朝よくあさ、彼女かのじょはレナードの太腿ふとももに彫ほってあるジョン・Gの車くるまのナンバーを調しらべてやると言いって、昼ひるに再会さいかいを約束やくそくをする。

町中まちなかを銃じゅうを持もった男おとこドッドから逃走とうそうするレナード。待まち伏ぶせて倒たおしたものの、状況じょうきょうが飲のみ込こめない。過去かこの自分じぶんが残のこしたメモに従したがって、男おとこを町まちから追放ついほうし、ナタリーの家いえへ向むかう。

「大金たいきんを持もって麻薬まやく取引とりひきにでかけた彼氏かれしのジミーが消きえたので、仲間なかまのドッドから裏切うらぎりを疑うたがわれている」と焦こげるナタリー。レナードがこのトラブルに関かかわっていると勘かんぐっていたナタリーは、ドッドを殺害さつがいしろと要求ようきゅう。一方いっぽうレナードは拒否きょひし、激はげしい喧嘩けんかにまで発展はってんする。しかし、ほんの僅わずかな時間じかんでレナードは喧嘩けんかした記憶きおくを失うしない、ナタリーへの援助えんじょを引ひき受うけるのだった。

タトゥー屋やで「事実じじつ６」のタトゥーを太腿ふとももに彫ほった後のち、ポケットに入はいっていた「あとで来きて。ナタリーより」というメモをもとに、あるバーへ向むかう。バーテンダーのナタリーは、レナードの車くるまと格好かっこうを見みて怪あやしむが、彼かれが妻つまを亡なくした記憶きおく障害しょうがい者しゃであるという身上しんじょうを知しると、哀あわれんで自宅じたくに招まねき、数日すうじつ泊とめてやることにした。

レナードは殺ころしたジミーを廃屋はいおくの地下ちかへ隠かくす。ジミーが自分じぶんを知しっている風ふうだったことに不審ふしんを抱いだき、後ごから到着とうちゃくしたテディを殴なぐって問とい詰つめる。するとテディは、「ジョン・G」がありふれた名前なまえであることを利用りようしてレナードを麻薬まやくのおとり捜査そうさに利用りようしていたこと、真犯人しんはんにんのジョン・Gは既すでに彼かれの協力きょうりょくで一いち年ねん前まえに殺害さつがい済ずみだったことを白状はくじょうする。また、レナードがいつも語かたるサミーにまつわる話はなしは、レナード自身じしんの身みに起おこったことだという。実じつはレナードの妻つまは事件じけん後ごも生いきていたが、記憶きおく能力のうりょくを失うしなった彼かれに絶望ぜつぼうし、自分じぶんにインスリンを過剰かじょう投与とうよさせ死しんだのだ。「サミーを忘わすれるな」というタトゥーは、自分じぶんの話はなしを、過去かこに出会であった実在じつざいの保険ほけん金きん詐欺さぎ師しサミーの話はなしとしてすり替かえて覚おぼえ込こみ、罪つみの意識いしきから逃のがれるためだろうという。テディを恨うらんだレナードは、知しった真実しんじつをあえてメモに残のこさず、テディの写真しゃしんに「奴やつの嘘うそを信しんじるな」とだけ書かき添そえ、さらに「事実じじつ６」として彼かれの車くるまのナンバーを書かき取とり、トランクルームに大金たいきんの入はいったジミーの車くるまを奪うばって走はしり去さった。現実げんじつと自分じぶんの作つくり出だした記憶きおくの境界きょうかいとが曖昧あいまいなように感かんじた彼かれは、車くるまを走はしらせながら目めを閉とじ「こうしている間あいだも世界せかいは実在じつざいするだろうか」と自問じもんする。目めを開あけると街まちの景色けしきは流ながれ、移うつり変かわっていた。そこで「やはり世界せかいは（自分じぶんの外部がいぶに）実在じつざいする」と認みとめ、記憶きおくとは所詮しょせん自分じぶんが自分じぶんであると確認かくにんするためのものに過すぎないのだと思おもった。ふとタトゥー屋やを見みつけ、急停車きゅうていしゃする。

キャスト

レナード・シェルビー

演えんじ - ガイ・ピアース、日本語にほんご吹替 - 小山こやま力也りきや

物語ものがたりの主人公しゅじんこうである男性だんせい。事件じけん以前いぜんは保険ほけん会社かいしゃの調査ちょうさ員いんをしていた。妻つまが強姦ごうかん・殺害さつがいされる現場げんばを目撃もくげきし、その犯人はんにんにより受うけた外傷がいしょうとショックで、事件じけん後ごは記憶きおくが10分間ふんかんしか保たもてなくなってしまう。

そのために物語ものがたりの中なかでは、自分じぶんがどんなつもりで今いま何なにをしているのか、今いま話はなしている会話かいわの趣旨しゅしは何なになのか、解かいからなくなってしまう場面ばめんがしばしば見みられる。

ナタリー

演えんじ - キャリー＝アン・モス、日本語にほんご吹替 - 塩田しおだ朋子ともこ

レナードを手助てだすけする謎なぞの女性じょせい。彼かれの依頼いらいでとある調査ちょうさを行おこなった。普段ふだんはバーを経営けいえいしている。

テディ

演えんじ - ジョー・パントリアーノ、日本語にほんご吹替 - 後藤ごとう哲夫てつお

レナードの犯人はんにん探さがしを手伝てつだう刑事けいじ。レナードに対たいして妙みょうに親したしげで、たびたび助言じょげんや忠告ちゅうこく、手助てだすけをしてくれる。

彼かれの死しが物語ものがたりの始はじまりであると同時どうじに結末けつまつでもある。実じつは悪徳あくとく警察官けいさつかんでレナードの記憶きおく障害しょうがいを利用りようして金儲かねもうけを考かんがえている。

バート

演えんじ - マーク・ブーン・ジュニア、日本語にほんご吹替 - 星野ほしの充たかし昭あきら

レナードが泊とまっているモーテルのフロント係がかり。

レナードの妻つま

演えんじ - ジョージャ・フォックス、日本語にほんご吹替 - 安藤あんどう麻吹あさぶき

回想かいそうの中なかで登場とうじょう。故人こじん。

サミュエル・“サミー”・ジャンキス

演えんじ - スティーヴン・トボロウスキー、日本語にほんご吹替 - 小林こばやし勝也かつや

レナードがかつて担当たんとうしていた顧客こきゃく。主人公しゅじんこうと同様どうよう、事故じこにより前ぜん向性こうせい健忘けんぼうを患わずらっている（ただし彼かれの場合ばあい、記憶きおくを保持ほじ出来できるのは2分間ふんかんだけ）。

レナードは彼かれのことを教訓きょうくんとして、自身じしんの症状しょうじょうに上手うまく対処たいしょしようとしている。

ジャンキス夫人ふじん

演えんじ - ハリエット・サンソム・ハリス、日本語にほんご吹替 - 吉野よしの佳子けいこ

サミーの妻つま。前ぜん向性こうせい健忘けんぼうを患わずらっている夫おっととの関係かんけいに疲つかれている。

ドッド

演えんじ - カラム・キース・レニー、日本語にほんご吹替 - 田中たなか正彦まさひこ

レナードを襲おそう謎なぞの男おとこ。

ジミー

演えんじ - ラリー・ホールデン、日本語にほんご吹替 - 髙橋耕こう次郎じろう

ナタリーの行方ゆくえ不明ふめいの恋人こいびと。

ウェイター

演えんじ - ラス・フェガ、日本語にほんご吹替 - 佐々木ささき健けん

ドクター

演えんじ - トーマス・レノン、日本語にほんご吹替 - 中なか博史ひろふみ

ブロンドの娼婦しょうふ

演えんじ - キンバリー・キャンベル、日本語にほんご吹替 - 沢海そうみ陽子ようし

刺青しせい師し

演えんじ - マリアンヌ・メラリー、日本語にほんご吹替 - 重松しげまつ朋とも

掃除そうじ係がかりの女性じょせい

日本語にほんご吹替 - 河村かわむら今日子きょうこ

物語ものがたりのキーワード

「サミーを忘わすれるな」

レナードが口癖くちぐせのように口くちにする言葉ことば。レナードはサミーの二にの舞まいにはなるまいと、反面はんめん教師きょうし的てきに彼かれの話はなしをしばしば思おもい返かえす。

劇げき中ちゅうでは、電話でんわでレナードが誰だれかとサミーについて話はなしているモノクロのシーンが断片だんぺん的てきに挿入そうにゅうされ、彼かれがどんな顛末てんまつを辿たどったのかが徐々じょじょに明あきらかになっていく。

身体しんたいの刺青しせい

レナードは、過去かこに起おきた出来事できごとや大切たいせつな事柄ことがらを紙かみにメモして記憶きおくを補おぎなっているが、それでは紛失ふんしつしてしまったり、誰だれかに書かき換かえられたりする恐おそれがあるため、重要じゅうようなことは自身じしんに刺青しせいとして彫ほり込こみ、忘わすれないようにしている。そのため、レナードの身体しんたいはメモの刺青しせいで溢あふれている。

メモ付つきのポラロイド写真しゃしん

レナードは新あらたに知しり合あった人物じんぶつは顔写真かおじゃしんを撮とり、名前なまえとその他た情報じょうほうを写真しゃしんに書かき添そえ、忘わすれてしまっても相手あいてのことが分わかるようにしている。

ジョン・G

レナードの身体しんたいに彫ほられた刺青しせいにある名前なまえ。どうやら犯人はんにんの名前なまえであるらしく、この名前なまえを追おい求もとめてレナードは奔走ほんそうする。

ホームメディア

• メメント DVD（2002年ねん5月がつ22日にち発売はつばい）
• メメント/スペシャル・エディション DVD（2005年ねん9月がつ22日にち発売はつばい）
• メメント DVD（2006年ねん6月がつ23日にち発売はつばい）
• メメント ブルーレイ（2010年ねん12月22日にち発売はつばい）

外部がいぶリンク

• メメント - allcinema
• メメント - KINENOTE
• Memento - オールムービー（英語えいご）
• Memento - IMDb（英語えいご）