ラリー・ポーランド

ラリー・ポーランド（Rally Poland,波なみ: Rajd Polski）は、ポーランドで開催かいさいされる世界せかいラリー選手権せんしゅけん（WRC）のイベント。

歴史れきし[編集へんしゅう]

ラリー・ポーランドは1921年ねんに創設そうせつされ、ラリー・モンテカルロ（1911年ねん創設そうせつ）に次つぐ長ながい歴史れきしを持もつ。WRC初年度しょねんどの1973年ねんシーズンのカレンダーに加くわわったが、翌年よくねん以降いこうは国内こくない選手権せんしゅけんやヨーロッパラリー選手権せんしゅけん (ERC) の1イベントとして行おこなわれていた。

2009年ねんに36年ねんぶりにWRCに復帰ふっきし、翌年よくねん再ふたたびカレンダーから外はずれるも、財政難ざいせいなんのアクロポリス・ラリーに代かわって2014年ねんに再々さいさい復帰ふっきした。WRCに参戦さんせんした地元じもとの英雄えいゆうロバート・クビカが招致しょうち活動かつどうに協力きょうりょくした。その後ごは2017年ねんまでWRCラウンドとして開催かいさいされたが、観客かんきゃく整理せいりなどの運営うんえい面めんに問題もんだいがあり^[1]、2018年ねんはERCとしての開催かいさいに戻もどった。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

ポーランド北東ほくとう部ぶ、首都しゅとワルシャワから北きたに250km離はなれたマズールィ湖水こすい地方ちほう（Pojezierze Mazurskie）にあるリゾート地ちミコワイキを中心ちゅうしんに開催かいさいされる。2014年ねんは国境こっきょうを跨またいだ隣国りんごくリトアニアにも一部いちぶのステージが設定せっていされた。

ERC時代じだいはターマックイベントだったが、WRCではグラベルイベントに様変さまがわりした。田園でんえん地帯ちたいの農道のうどうを利用りようしたルートは平均へいきん時速じそくが120km/hを超こえ、次つぎ戦せんラリー・フィンランドとともに夏なつの高速こうそくグラベル連戦れんせんとなっている。ただし、フィンランドに比くらべると路面ろめんが柔やわらかく、轍わだち（わだち）ができやすい。また、コース脇わきの草くさでコーナーの視界しかいが遮さえぎられるため、インカットには注意ちゅういが必要ひつよう。

歴代れきだい優勝ゆうしょう者しゃ[編集へんしゅう]

年とし	優勝ゆうしょう者しゃ	車輌しゃりょう
2005年ねん	クシシトフ・ホウォフチツ	スバル・インプレッサ N11
2006年ねん	レシェック・クザイ	スバル・インプレッサ N12
2007年ねん	オスカー・スヴェルンド	スバル・インプレッサ N12
2008年ねん	ミハウ・ベンベネク	三菱みつびし・ランサーエボリューション IX
2009年ねん	ミッコ・ヒルボネン	フォード・フォーカスWRC 09
2010年ねん	カイェタン・カイェタノヴィチ	スバル・インプレッサ STR09
2011年ねん	カイェタン・カイェタノヴィチ	スバル・インプレッサ STR09
2012年ねん	エサペッカ・ラッピ	シュコダ・ファビア S2000
2013年ねん	カイェタン・カイェタノヴィチ	フォード・フィエスタ R5
2014年ねん	セバスチャン・オジェ	フォルクスワーゲン・ポロ R WRC
2015年ねん	セバスチャン・オジェ
2016年ねん	アンドレアス・ミケルセン
2017年ねん	ティエリー・ヌービル	ヒュンダイ・i20 WRC
2024年ねん	カッレ・ロバンペラ	トヨタ・GRヤリスラリー1