リベカ

ジョヴァンニ・アントニオ・ペレグリーニ（en）の描えがくリベカ。1708年ねん-1713年ねん。

リベカ（Rebekah, Rebecca）は、『旧約きゅうやく聖書せいしょ』「創世そうせい記き」に登場とうじょうするアラム人じん女性じょせいで、イサクの妻つまである。父ちちはベトエル。ラバンという兄あにがいた。

経歴けいれき

アブラハムはカルデアを出でてカナンの地ちに住すみ着ついていたが、自分じぶんの息子むすこイサクの妻つまにはカナン人じんでなく、自分じぶんの故郷こきょうカルデアの女性じょせいを迎むかえたいと思おもっていた。そのため親戚しんせきのもとにしもべを派遣はけんしたところ、しもべは井戸いどで出会であったリベカこそ神かみが選えらんだ女性じょせいであると確信かくしんする。リベカは見知みしらぬ旅人たびびととそのらくだのために井戸いどから何なん度ども水みずを汲くむことをいとわなかったのである。しもべはリベカの家いえに赴おもむいて、事情じじょうを父ちちベトエルと兄あにラバンに話はなし、リベカもこれを受諾じゅだくしたため、彼女かのじょをつれてただちにイサクの元もとへ帰かえった。

リベカがイサクのもとにやってきたのは、イサクの母ははサラがなくなり、夕暮ゆうぐれのうちイサクが物思ものおもいにふけりつつ歩あゆんでいたときであった。イサクは、リベカのもとに慰なぐさめを見出みいだした。

二人ふたりは結婚けっこんし、双子ふたごの息子むすこエサウとヤコブがうまれる。彼かれらが生うまれる前まえ、神かみはアブラハムやイサクと結むすんだ契約けいやくを受うけ継つぐ「長子ちょうし」は兄あにエサウではなく弟おとうとヤコブの方ほうだと語かたった。しかし、イサクはエサウの方ほうを偏愛へんあいし、彼かれに長子ちょうしとしての祝福しゅくふくを与あたえようとする。リベカは弟おとうとのヤコブを偏愛へんあいしていたため、この祝福しゅくふくをヤコブが得えられるように図はかって成功せいこうする。このためヤコブがエサウの恨うらみを買かってその身みに危険きけんがおよぶと、リベカは自分じぶんの兄あにラバンのもとへヤコブを逃にがした。

関連かんれん項目こうもく

• レベッカ：リベカを由来ゆらいとする人名じんめい