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リボザイム

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

リボザイム (ribozyme) は、触媒しょくばいとしてはたらくリボ核酸かくさん (RNA) のこと[1]リボ酵素こうそともよばれる。トーマス・チェックシドニー・アルトマンによって発見はっけんされ、りょうはこの功績こうせきにより1989ねんノーベル化学かがくしょう受賞じゅしょうした。

以前いぜんは、生体せいたい反応はんのうはすべてタンパク質たんぱくしつでできた触媒しょくばいである酵素こうそ制御せいぎょしているとかんがえられていた[1]。しかし、一部いちぶ反応はんのうはRNAが制御せいぎょしていることが見出みいだされ、これをRNAと酵素こうそ (Enzyme) にちなんでリボザイム命名めいめいされた。

リボザイムはテトラヒメナ研究けんきゅうちゅうつけられたものである[1]。リボザイムは特定とくてい配列はいれつゆうするRNAくさりであり、それ単体たんたいでRNA自身じしん切断せつだんしたり、けたり、挿入そうにゅうしたり、移動いどうしたりする活性かっせい能力のうりょく自己じこスプライシング機能きのう)をっている[1]。つまり、RNAが自分じぶん自分じぶん編集へんしゅうすることを可能かのうにしている。リボザイムは、RNAの翻訳ほんやく産物さんぶつであるタンパク質たんぱくしつ多様たよう非常ひじょう貢献こうけんしているとかんがえられている。

リボザイムの発見はっけんは、RNAが遺伝いでん情報じょうほう反応はんのう両方りょうほうあつかうことができることを証明しょうめいし、生命せいめい起源きげんときはRNAが重要じゅうよう役割やくわりたしていたとするRNAワールド仮説かせつすきっかけとなった。またヒト免疫めんえき不全ふぜんウイルス (HIV) 治療ちりょうあらたな戦略せんりゃくになる可能かのうせい提供ていきょうし、幅広はばひろ研究けんきゅうおこなわれている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d 菊池きくちひろし「RNA酵素こうそ」『日本にっぽん醸造じょうぞう協会きょうかいだい83かんだい2ごう日本にっぽん醸造じょうぞう協会きょうかい、1988ねん、93-98ぺーじdoi:10.6013/jbrewsocjapan1988.83.93 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]