リンジー・ホイル

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リンジー・ホイル
Sir Lindsay Hoyle
公式こうしき肖像しょうぞう写真しゃしん(2020ねん撮影さつえい
生年月日せいねんがっぴ (1957-06-10) 1957ねん6がつ10日とおか(66さい
出生しゅっしょう イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランド
ランカシャーしゅうアドリントン
ぜんしょく 実業じつぎょう
現職げんしょく 庶民しょみんいん議長ぎちょう
庶民しょみんいん議員ぎいん
所属しょぞく政党せいとう 無所属むしょぞく(2019ねんから)
労働党ろうどうとう(2019ねんまで)
称号しょうごう ナイト(Knight Bachelor)
配偶はいぐうしゃ リンダ・アン・ファウラー
(1974-1982)
キャサリン・スウィンドリー(1993-)
親族しんぞく ダグ・ホイル英語えいごばん
(実父じっぷ貴族きぞくいん議員ぎいん)

内閣ないかく ジョンソン内閣ないかく
トラスないかく
スナクないかく
在任ざいにん期間きかん 2019ねん11月4にち - 現職げんしょく
女王じょおう
国王こくおう
エリザベス2せい
チャールズ3せい

内閣ないかく キャメロンないかく
メイないかく
ジョンソン内閣ないかく
在任ざいにん期間きかん 2010ねん6がつ8にち - 2019ねん11月4にち
議長ぎちょう ジョン・バーコウ

選挙せんきょ チョーリー選挙せんきょ
当選とうせん回数かいすう 7かい
在任ざいにん期間きかん 1997ねん5がつ1にち - 現職げんしょく

イングランドの旗 イングランド
チョーリー自治じち評議ひょうぎいん
選挙せんきょ アドリントン教区きょうく
当選とうせん回数かいすう 5かい
在任ざいにん期間きかん 1980ねん5がつ1にち - 1998ねん5がつ7にち
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サー・リンジー・ハーベイ・ホイル英語えいご: Sir Lindsay Harvey Hoyle, 1957ねん6がつ10日とおか - )は、イギリス政治せいじ庶民しょみんいん議長ぎちょう

メージャー政権せいけん1997ねんイギリスそう選挙せんきょ労働党ろうどうとうから出馬しゅつばし、はつ当選とうせん。その庶民しょみんいんふく議長ぎちょう歳入さいにゅう委員いいんちょう2010ねん6月8にちから2019ねん11月4にちまでやく9年間ねんかんつとめ、ぜん庶民しょみんいん議長ぎちょうジョン・バーコウ勇退ゆうたいともない、庶民しょみんいん議長ぎちょう就任しゅうにんした[1]

政治せいじとなるまえ[編集へんしゅう]

1957ねん6がつ10日とおかもと労働党ろうどうとう議員ぎいんダグ・ホイル英語えいごばんとポーリン・スペンサーの息子むすことして、ランカシャーしゅうアドリントンまれた[2]。アドリントンのアンダートンぐん小学校しょうがっこうとボルトンのローズカレッジにとおった[3]。なお、庶民しょみんいん議員ぎいんとして選出せんしゅつされるまえは、スクリーン印刷いんさつ事業じぎょう経営けいえいしていた[2][4]

政治せいじとして[編集へんしゅう]

チョーリー自治じち評議ひょうぎいん[編集へんしゅう]

1980ねんのイギリスの地方ちほう選挙せんきょで、アドリントン教区きょうくのチョーリー自治じち評議ひょうぎいん選出せんしゅつされ、現職げんしょく保守党ほしゅとう議員ぎいんやぶった[2]。4かい再選さいせんされ、1994ねんから1997ねんまでふく議長ぎちょうつとめた[5]庶民しょみんいん議員ぎいん選出せんしゅつされたのちも、1998ねん地方ちほう選挙せんきょまで区長くちょうとして評議ひょうぎかい出席しゅっせきした[6]

新人しんじん議員ぎいん[編集へんしゅう]

1996ねん2がつ1997ねんイギリスそう選挙せんきょでのチョーリー選挙せんきょ労働党ろうどうとう候補こうほえらばれ、過半数かはんすう得票とくひょうりつ勝利しょうりした。チョーリー選挙せんきょ労働党ろうどうとう候補こうほ勝利しょうりするのは18ねんぶりだった[7][8]

1997ねん8がつダイアナもと数日すうじつ彼女かのじょ記念きねんとしてあたらしい国立こくりつ小児しょうに病院びょういん建設けんせつすることを提案ていあんした[9]。また、ロンドン・ヒースロー空港くうこう運営うんえい会社かいしゃであるヒースロー・エアポート・ホールディングス手紙てがみおくり、空港くうこう名前なまえを「ダイアナ,プリンセス・オブ・ウェールズ空港くうこう」に変更へんこうするよううながした[10]。しかし、結局けっきょくどちらの提案ていあん実現じつげんしなかった。

1998ねんから2010ねんまで産業さんぎょう委員いいんかいのビジネス委員いいんかい)の委員いいん、および2005ねんから2010ねんまで欧州おうしゅう監視かんし委員いいんかい委員いいんつとめた[11]

ジブラルタル授業じゅぎょうりょうなどの問題もんだいをめぐって当時とうじトニー・ブレア首相しゅしょう衝突しょうとつした。それらの衝突しょうとつかんして、「わたしはんトニーではありません。かれのおかげでわたしたちは当選とうせんでき、3かいそう選挙せんきょ勝利しょうりできました。しかし、かれやぶってはならない原則げんそく約束やくそくがあります。」とべた[2]

庶民しょみんいんふく議長ぎちょう[編集へんしゅう]

2010ねん6月8にち庶民しょみんいんふく議長ぎちょう歳入さいにゅう委員いいんかい委員いいんちょう兼任けんにん)に選出せんしゅつされた。この任命にんめいは、庶民しょみんいん議長ぎちょう指名しめいではなく、庶民しょみんいん議員ぎいん投票とうひょうによりはじめておこなわれた。
また、2013ねん1がつには枢密すうみつ顧問こもんかん(Privy Counsellor)任命にんめいされた[12]

2013ねん3がつ20日はつか予算よさん審議しんぎへの対応たいおうひろえい国民こくみん称賛しょうさん[13]

2016ねん国民こくみん投票とうひょうでは、残留ざんりゅう離脱りだつかどちらに投票とうひょうしたかを明言めいげんしなかった[14]

2017ねん2がつ庶民しょみんいんでのEU離脱りだつ法案ほうあん採決さいけつちゅう欧州おうしゅう国歌こっかうたったスコットランド国民党こくみんとう議員ぎいんたいして、「議会ぎかい合唱がっしょうをする場所ばしょではない」とつよ注意ちゅういした[15]同日どうじつよるには、その行為こうい適切てきせつであったかをめぐって、スコットランド自治じち政府せいふまえ首相しゅしょうアレックス・サモンドはげしい議論ぎろんわした[16]

2017ねん3がつソーシャルメディア企業きぎょうたいして、イスラム教徒きょうと女性じょせいユダヤじん国会こっかい議員ぎいん就任しゅうにん阻止そしとなえる侮辱ぶじょくてき投稿とうこうまるために、迅速じんそく行動こうどうることを要請ようせいした[17]

2017ねん3がつ22にちのウェストミンスターでのテロ攻撃こうげき、それにつづ庶民しょみんいん休会きゅうかい閉鎖へいさあいだ議長ぎちょう代行だいこうつとめた。
また、議員ぎいん活動かつどうでの功績こうせきみとめられ、2018ねん新年しんねん叙勲じょくんエリザベス女王じょおうからナイト(Knight Bachelor)じょされた[18]

庶民しょみんいん議長ぎちょう[編集へんしゅう]

2019ねん11月4にちジョン・バーコウ後任こうにんとして議長ぎちょう選挙せんきょ立候補りっこうほした。投票とうひょういたるまでのすう日間にちかん、メディアからさい有力ゆうりょく候補こうほなされていた。選挙せんきょの1かい、2かい、3かい投票とうひょうでかなりのリードを維持いじしたが、つために必要ひつよう過半数かはんすう得票とくひょうにはたっしなかった[19]

選挙せんきょ当日とうじつ午後ごご820ふんごろ、4かい投票とうひょう議長ぎちょう選出せんしゅつされ、対抗たいこうクリス・ブライアントやぶり、合計ごうけい540ひょうちゅう325ひょう獲得かくとくした。その貴族きぞくいん正式せいしき王室おうしつ承認しょうにんた。慣例かんれいしたがい、選挙せんきょ労働党ろうどうとうから離脱りだつした。

就任しゅうにん演説えんぜつで、「この議会ぎかいわる。方向ほうこうわるのだ。」とべ、「透明とうめいせいのある」議長ぎちょうになることを表明ひょうめいするとともに、下院かいん職員しょくいん福祉ふくし実現じつげん真剣しんけん目指めざすことをちかった[20]2019ねんそう選挙せんきょ全会ぜんかい一致いっち議長ぎちょう再任さいにんされた。

私生活しせいかつ[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b えい下院かいん議長ぎちょう労働党ろうどうとうリンジー・ホイル バーコウ後任こうにん. BBC News. BBC. (2019ねん11月5にち). https://www.bbc.com/japanese/50297890 2023ねん11月20にち閲覧えつらん 
  2. ^ a b c d e White, Michael (2013ねん3がつ22にち). “Lindsay Hoyle, deputy speaker and budget star: 'Once a year, it's my day'”. The Guardian. https://www.theguardian.com/politics/2013/mar/22/lindsay-hoyle-deputy-speaker-budget 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん 
  3. ^ Home”. 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  4. ^ Women shortlist veto” (1996ねん1がつ4にち). 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  5. ^ Chorley-1973-2012”. Elections Centre. 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  6. ^ Person Page”. The Peerage. 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  7. ^ UK Polling Report Chorley”. UK Polling Report (Anthony Wells). 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  8. ^ Labour's Lindsay is election choice” (1996ねん2がつ15にち). 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  9. ^ MP calls for Diana children's hospital”. The Bolton News. 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  10. ^ “Members of Parliament in Lancashire”. Lancashire Telegraph. http://www.lancashiretelegraph.co.uk/li/member_of_parliament.in.Lancashire/ 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん 
  11. ^ Rt Hon Sir Lindsay Hoyle MP”. UK Parliament. 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  12. ^ Downing street announcement”. 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  13. ^ “Outspoken Deputy Speaker wins public acclaim”. The Daily Telegraph. https://www.telegraph.co.uk/finance/budget/9943101/Outspoken-Deputy-Speaker-wins-public-acclaim.html 
  14. ^ Hope, Christopher (2019ねん11月4にち). “Who are the candidates running to be Speaker of the House of Commons, and when will we know the result?”. The Telegraph. https://www.telegraph.co.uk/politics/2019/11/04/speaker-house-commons-candidates/ 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん 
  15. ^ “SNP MPs told off for singing Ode To Joy during Brexit Bill vote”. The Daily Telegraph. (2017ねん2がつ9にち). https://www.telegraph.co.uk/news/2017/02/09/snp-mps-sing-ode-joy-brexit-bill-vote/ 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん 
  16. ^ Hartley-Parkinson, Richard (2017ねん2がつ7にち). “There was a proper barney in Parliament over Brexit between SNP and Deputy Speaker”. Metro. http://metro.co.uk/2017/02/07/there-was-a-proper-barney-in-parliament-over-brexit-between-snp-and-deputy-speaker-6432052/ 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん 
  17. ^ “Jewish and Muslim women MPs 'face most abuse'”. BBC News. (2017ねん3がつ21にち). https://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-39339487 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん 
  18. ^ “New Year Honours 2018: Lindsay Hoyle MP knighted”. BBC News. (2017ねん12月29にち). https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-lancashire-42505543 
  19. ^ Sparrow, Andrew; O'Carroll, Lisa; Morris, Steven; McDonald, Henry (2019ねん11月4にち). “General election: Lindsay Hoyle extends lead in Speaker ballot, but still short of 50% of votes needed – live news”. The Guardian. https://www.theguardian.com/politics/live/2019/nov/04/general-election-news-latest-health-chief-urge-parties-not-to-use-nhs-as-political-weapon-live-news 
  20. ^ BBC News, Sir Lindsay Hoyle elected Speaker of House of Commons, published 4 November 2019
  21. ^ Chorley MP reveals modest expenses”. Chorley Guardian (2009ねん5がつ20日はつか). 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  22. ^ House of Commons Speaker's Residence (Online Video). C-SPAN. 1 July 1995.
  23. ^ A table of the work done and costs incurred to furnish the Speaker's accommodation in the Palace of Westminster between 22 June 2009 and end October 2009”. House of Commons (2010ねん). 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  24. ^ Hart, Simon (2001ねん12月8にち). “Inside Sport: Split looms over transfer windows”. The Daily Telegraph. https://www.telegraph.co.uk/sport/3018368/Inside-Sport-Split-looms-over-transfer-windows.html 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん 
  25. ^ “Sir Lindsay Hoyle: The new Speaker is a world away from Bercow - in more ways than one”. Sky News. (2020ねん4がつ9にち). https://news.sky.com/story/sir-lindsay-hoyle-long-winded-bercow-is-giving-way-to-a-straight-talking-rugby-devotee-11854346 
  26. ^ Speaker reveals diabetes diagnosis” (2019ねん12月20にち). 2020ねん4がつ9にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

グレートブリテンおよびきたアイルランド連合れんごう王国おうこく議会ぎかい
先代せんだい
ジョン・バーコウ
イギリスの旗 庶民しょみんいん議長ぎちょう
2019ねん -
次代じだい
現職げんしょく
先代せんだい
アラン・ハセルハースト
イギリスの旗 庶民しょみんいんふく議長ぎちょう歳入さいにゅう委員いいんちょう
2010ねん - 2019ねん
次代じだい
エレノア・ライング