ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン

ノーベル賞しょう受賞じゅしょう者しゃ
	受賞じゅしょう年ねん：2009年ねん
	受賞じゅしょう部門ぶもん：ノーベル化学かがく賞しょう
	受賞じゅしょう理由りゆう：リボソームの構造こうぞうと機能きのうの研究けんきゅう

ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン
Venkatraman Ramakrishnan
ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン; Venkatraman Ramakrishnan
	2009年ねんノーベル賞しょう受賞じゅしょう時じの記者きしゃ会見かいけんにて
生誕せいたん	1952年ねん4月がつ5日にち（72歳さい）; インド; タミル・ナードゥ州しゅうチダンバラム
居住きょじゅう	イギリス
市民しみん権けん	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
研究けんきゅう分野ぶんや	生化学せいかがく; 生物せいぶつ物理ぶつり学がく
研究けんきゅう機関きかん	MRC分子生物学ぶんしせいぶつがく研究所けんきゅうじょ
出身しゅっしん校こう	マハラジャ・サヤジラオ大学だいがく; オハイオ大学だいがく
主おもな業績ぎょうせき	リボソームの構造こうぞうと機能きのう：高分子こうぶんし結晶けっしょう学がく
主おもな受賞じゅしょう歴れき	Louis-Jeantet Prize for Medicine (2007) ; ノーベル化学かがく賞しょう (2009)
	プロジェクト:人物じんぶつ伝でん
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ヴェンカトラマン・“ヴェンキ”・ラマクリシュナン（Venkatraman "Venki" Ramakrishnan, タミル語ご: வெங்கட்ராமன் ராமகிருஷ்ணன், 1952年ねん 4月がつ5日にち^[1] - ）は、インド出身しゅっしんでイングランド・ケンブリッジのMRC分子生物学ぶんしせいぶつがく研究所けんきゅうじょで活動かつどうする構造こうぞう生物せいぶつ学者がくしゃ^[2]。2009年ねん、リボソームの構造こうぞうと機能きのうに関かんする研究けんきゅうの功績こうせきによりノーベル化学かがく賞しょうを受賞じゅしょうした^[3]。

経歴けいれき

生おい立たち

インド・タミル・ナードゥ州しゅうカダルール県けんチダンバラムに生うまれる^[4]。

3歳さいでグジャラート州しゅうのヴァドーダラーに移うつり、オーストラリア・アデレードで過すごした1960年ねんから1961年ねんをはさみ、現地げんちの学校がっこうで学まなんだ。インド工科こうか大学だいがくへの進学しんがくを目指めざしたが、構成こうせい校こうの入学にゅうがく試験しけんすべてで不ふ合格ごうかくとなり、タミル・ナードゥ州しゅうヴェールールにあるChristian Medical Collegeの入学にゅうがく試験しけんにも失敗しっぱいし^[5]、ヴァドーダラーのマハラジャ・サヤジラオ大学だいがくで学まなんだ。ここでPre-Scienceの課程かていを終おえた後のち、National Science Talent Scholarshipを受うけたラマクリシュナンは同どう大学だいがくで学部がくぶ時代じだいを過すごし、1971年ねんに物理ぶつり学がくで学士がくし号ごう (B.Sc.) を取得しゅとくした。

大学だいがく卒業そつぎょう後ご、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくに渡わたったラマクリシュナンはオハイオ大学だいがくに学まなび、1976年ねんに物理ぶつり学がくでPh.D.を取得しゅとくした^[6]^[7]。その後ご2年間ねんかんカリフォルニア大学だいがくサンディエゴ校こうの大学院生だいがくいんせいとして生物せいぶつ学がくを学まなび、理論りろん物理ぶつり学がくから生物せいぶつ学がくの世界せかいへ鞍替くらがえするに至いたった^[8]。

業績ぎょうせき

イェール大学だいがくのピーター・ムーアの下したでポスドク研究けんきゅう員いんに就任しゅうにん後ご、リボソームに関かんする研究けんきゅうを始はじめた^[9]。ポスドク研究けんきゅう員いんとしての任期にんきを終おえた当初とうしょ、ラマクリシュナンはアメリカ国内こくないで50近ちかくの大学だいがくに申請しんせいしたものの、教職きょうしょくを得えることができなかった^[10]。

1983年ねんから1995年ねんまで、ブルックヘブン国立こくりつ研究所けんきゅうじょでスタッフサイエンティストとして勤務きんむし、リボソームの研究けんきゅうを続つづけた。1995年ねん、彼かれはユタ大学だいがくの生化学せいかがく教授きょうじゅに就任しゅうにんし、1999年ねんにはMRC分子生物学ぶんしせいぶつがく研究所けんきゅうじょに移うつり、現在げんざいのポジションに就任しゅうにんした。

1999年ねん、ラマクリシュナンの研究けんきゅう室しつはリボソームの30Sサブユニットの5.5オングストローム分解ぶんかい構造こうぞうを発表はっぴょうした。翌年よくねんには、リボソームの30Sサブユニット、及およびいくつかの抗生こうせい物質ぶっしつとの複ふく合体がったいの完全かんぜんな原子げんし構造こうぞうの決定けっていに成功せいこうした。この業績ぎょうせきは、タンパク質たんぱくしつ生せい合成ごうせいに忠実ちゅうじつ性せい（フィデリティ）を保証ほしょうするメカニズムに関かんする知見ちけんを与あたえる構造こうぞう研究けんきゅうへと繋つながった。さらに近年きんねんになると、ラマクリシュナンの研究けんきゅう室しつはtRNAやmRNAが結合けつごうして複ふく合体がったいとなったリボソーム全体ぜんたいの原子げんし構造こうぞうを決定けっていした。ラマクリシュナンは、ヒストンやクロマチンの構造こうぞうに関かんする研究けんきゅうによってもその名なが知しられている。

栄誉えいよ

ラマクリシュナンは王立おうりつ協会きょうかいのフェロー、欧州おうしゅう分子生物学ぶんしせいぶつがく機構きこう (EMBO) や米国べいこく科学かがくアカデミーの会員かいいん、ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくトリニティ・カレッジのフェローを務つとめている。2007年ねんにスイスのルイ＝ジャンテ医学いがく賞しょう、2008年ねんにはイギリス生せい科か学会がっかいからHeatley Medal of the British Biochemical Societyを受賞じゅしょうし、2009年ねんにはフランクフルト大学だいがくのロルフ＝サメット教授きょうじゅ職しょくを得えた。2009年ねん、ノーベル化学かがく賞しょうをトーマス・A・スタイツおよびアダ・ヨナスと共同きょうどうで受賞じゅしょうし^[11]、2010年ねんにはインド国民こくみんにとって2番目ばんめに高位こういの栄誉えいよ章あきら（英えい: Padma Vibhushan）を授与じゅよされた^[12]。2015年ねんからは王立おうりつ協会きょうかいの会長かいちょうを務つとめている。2022年ねん、旭日重光章きょくじつじゅうこうしょう、^[13]メリット勲章くんしょう受章じゅしょう。

私生活しせいかつ

妻つまヴェラ・ローゼンベリーは、子供こども向むけの本ほんを書かく作家さっかであり、挿絵さしえも描えがいている。継つぎ娘むすめタニャ・カプカはオレゴン州しゅうで医者いしゃを営いとなんでおり、息子むすこラマン・ラマクリシュナンはニューヨークを拠点きょてんに活動かつどうするチェリストであり、ディーダラス四よん重奏じゅうそう団だん (Daedalus Quartet) で演奏えんそうしている^[14]。

発表はっぴょう論文ろんぶん

発表はっぴょう論文ろんぶんの完全かんぜんなリストは http://www.mrc-lmb.cam.ac.uk/ribo/homepage/ramak/ramak_publications.html で確認かくにんできる。

出典しゅってん

^ “Venkatraman Ramakrishnan(Scientists) - Over view, Biography”. celebnetworthpost.com. 2021年ねん9月がつ14日にち閲覧えつらん。
^ “Venki Ramakrishnan Home Page”. Laboratory of Molecular Biology (2009年ねん). 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。
^ “2009 Chemistry Nobel Laureates”. Nobel Foundation (2009年ねん). 2009年ねん10月がつ14日にち閲覧えつらん。
^ “Common root: Tamil Nadu gets its third laureate”. TNN. Times of India. (8 October 2009)
^ 2010年ねん1月がつにインド理科りか大学院だいがくいんで開催かいさいされたレクチャーでの述懐じゅっかい。http://timesofindia.indiatimes.com/india/Nobel-laureate-Venkat-Ramakrishnan-failed-IIT-medical-entrance-tests/articleshow/5414148.cms
^ “Venkatraman Ramakrishnan: A profile”. Times of India 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。
^ “FACTBOX: Nobel chemistry prize – Who are the winners?”. Reuters 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。
^ “Profile: Dr Venkatraman Ramakrishnan”. Indian Express. (7 October 2009) 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。
^ “Venki Ramakrishnan Home Page”. Laboratory of Molecular Biology (2009年ねん). 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。
^ http://timesofindia.indiatimes.com/india/Nobel-laureate-Venkat-Ramakrishnan-failed-IIT-medical-entrance-tests/articleshow/5414148.cms
^ “All Nobel Laureates in Chemistry”. Nobel Foundation. 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。
^ "This Year's Padma Awards announced" (Press release). Ministry of Home Affairs. 25 January 2010. 2010年ねん1月がつ25日にち閲覧えつらん。
^ 『官報かんぽう』号外ごうがい第だい97号ごう、令れい和わ4年ねん5月がつ2日にち
^ Amit Roy (17-Oct-2009). “‘Venki’ makes light of India link – Winner says not to treat science like cricket; league of misses grows”. The Telegraph 2009年ねん10月がつ17日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

Biography and Bibliographic Resources, from the Office of Scientific and Technical Information, United States Department of Energy
Venki Ramakrishnan, homepage at MRC Laboratory of Molecular Biology.
Venkatraman Ramakrishnan Audio Interview Official Nobel Foundation website telephone interview.

[1] “Venkatraman Ramakrishnan(Scientists) - Over view, Biography”. celebnetworthpost.com. 2021年ねん9月がつ14日にち閲覧えつらん。

[2] “Venki Ramakrishnan Home Page”. Laboratory of Molecular Biology (2009年ねん). 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。

[3] “2009 Chemistry Nobel Laureates”. Nobel Foundation (2009年ねん). 2009年ねん10月がつ14日にち閲覧えつらん。

[4] “Common root: Tamil Nadu gets its third laureate”. TNN. Times of India. (8 October 2009)

[5] 2010年ねん1月がつにインド理科りか大学院だいがくいんで開催かいさいされたレクチャーでの述懐じゅっかい。http://timesofindia.indiatimes.com/india/Nobel-laureate-Venkat-Ramakrishnan-failed-IIT-medical-entrance-tests/articleshow/5414148.cms

[toi-6] “Venkatraman Ramakrishnan: A profile”. Times of India 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。

[reuters-7] “FACTBOX: Nobel chemistry prize – Who are the winners?”. Reuters 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。

[iex-8] “Profile: Dr Venkatraman Ramakrishnan”. Indian Express. (7 October 2009) 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。

[9] “Venki Ramakrishnan Home Page”. Laboratory of Molecular Biology (2009年ねん). 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。

[10] ttp://timesofindia.indiatimes.com/india/Nobel-laureate-Venkat-Ramakrishnan-failed-IIT-medical-entrance-tests/articleshow/5414148.cms

[11] “All Nobel Laureates in Chemistry”. Nobel Foundation. 2009年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。

[12] "This Year's Padma Awards announced" (Press release). Ministry of Home Affairs. 25 January 2010. 2010年ねん1月がつ25日にち閲覧えつらん。

[13] 『官報かんぽう』号外ごうがい第だい97号ごう、令れい和わ4年ねん5月がつ2日にち

[family-14] Amit Roy (17-Oct-2009). “‘Venki’ makes light of India link – Winner says not to treat science like cricket; league of misses grows”. The Telegraph 2009年ねん10月がつ17日にち閲覧えつらん。

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表ひょう話はなし編へん歴れき王立おうりつ協会きょうかい会長かいちょう
17世紀せいき	ウィリアム・ブラウンカー (1662) Joseph Williamson (1677) クリストファー・レン (1680) John Hoskyns (1682) Cyril Wyche (1683) サミュエル・ピープス (1684) Earl of Carbery (1686) ペンブルック伯爵はくしゃく (1689) Robert Southwell (1690) ハリファックス伯爵はくしゃく (1695) サマーズ男爵だんしゃく (1698)
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21世紀せいき	ロバート・メイ (2000) マーティン・リース (2005) ポール・ナース (2010) ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン (2015) Adrian Smith (2020)

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