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三重交通モ4400形電車 - Wikipedia コンテンツにスキップ

三重交通みえこうつうモ4400かたち電車でんしゃ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
さん鉄道てつどう 200かたちク202
(三重みえ交通こうつうしょく、2015ねん3がつ撮影さつえい)

三重交通みえこうつうモ4400かたち電車でんしゃ(みえこうつうモ4400がたでんしゃ)とは、三重交通みえこうつう日本車輌製造にっぽんしゃりょうせいぞう発注はっちゅう製造せいぞうし、近畿日本鉄道きんきにほんてつどう経由けいゆし、現在げんざいさん鉄道てつどう北勢線ほくせいせんで200けいとして使用しようされている電車でんしゃである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

三重交通みえこうつう山温泉やまおんせんへの観光かんこうきゃく輸送ゆそう[ちゅう 1]目的もくてきとする三重みえせん[ちゅう 2]ようとして、1959ねん8がつ名古屋なごや日本車輌製造にっぽんしゃりょうせいぞう本店ほんてんでモ4400かたち4401(M-1)-4401(T-1)-4401(M-2)の3車体しゃたい連接れんせつしゃ1編成へんせい製造せいぞうした。

車体しゃたい[編集へんしゅう]

各車かくしゃとも普通ふつうこうせいじゅんちょうから構造こうぞうで、ノーシル・ノーヘッダー[ちゅう 3]の10mきゅう車体しゃたいそなえる。前面ぜんめん形状けいじょう登場とうじょう流行りゅうこうしていた湘南しょうなんがたの2まいまど構成こうせいで、かくまど上部じょうぶ細長ほそながいベンチレーターがもうけられ、まど自体じたいはHゴム支持しじによる固定こていまどとなっている。ぜんあきらとう屋根やね中央ちゅうおう白熱はくねつとうが1とう流線型りゅうせんけいのケーシングにおさめられてはんしきけられ、標識ひょうしきとう左右さゆう下部かぶけて角形かくがたのものがかく1とうずつけられていた。まど配置はいちは4401(M-1)および4401(M-2)がdD(1)4D(1)1、4401(T-1)が1(1)D4D(1)1(d:乗務じょうむいんとびら、D:きゃくようとびら、(1):戸袋とぶくろまど)で、編成へんせい単位たんいでほぼ等間隔とうかんかくとなるようとびら位置いちさだめたものである。がわまどは2だん上昇じょうしょうしきのアルミサッシ、戸袋とぶくろまどおよびきゃくようとびらはHゴム固定こていしきの1まいまど乗務じょうむいんとびらとししきのアルミサッシである。きゃくようとびらはドアエンジンによる自動じどうとびら採用さいようし、これは三重みえせん系統けいとうでははつ採用さいようれいであった。座席ざせきはロングシートで、運転うんてんだいはんしつしき室内しつないとう直流ちょくりゅう点灯てんとうによる40W環状かんじょう蛍光けいこうとう各車かくしゃ4ずつけられていた。当初とうしょ車体しゃたい塗装とそう三重交通みえこうつう標準ひょうじゅんしょくである、車体しゃたいじょう半分はんぶんがクリーム、した半分はんぶんがグリーンの2しょくけであった。なお、この塗装とそうは2013ねん10がつ29にちより北勢線ほくせいせん開業かいぎょう100周年しゅうねん記念きねんいち事業じぎょうとして復活ふっかつしている。[1]

主要しゅよう機器きき[編集へんしゅう]

しゅ電動でんどう[編集へんしゅう]

1958ねん志摩線しませんけとして製造せいぞうされたモ5400がた仕様しよう踏襲とうしゅうし、駆動くどうシステムとして神鋼電機しんこうでんき開発かいはつした垂直すいちょくカルダン方式ほうしき採用さいようした。このため、同社どうしゃせいTBY-23[ちゅう 4]おも電動でんどうとして4401(M-1)・4401(M-2)の運転うんてんだい台車だいしゃかく2ずつ軌道きどうめんたい垂直すいちょくそうした。ただし、軽便鉄道けいべんてつどうよう床下ゆかしたたかさがひく台車だいしゃ上面うわつらのわずかな空間くうかんにギアボックスをおさめきれず、所要しょよう空間くうかん確保かくほするため運転うんてんだい直後ちょくごゆかめんがややげられ、きゃくようとびら内側うちがわにステップが1だんもうけられた。

この特徴とくちょうてき駆動くどうシステムはせま空間くうかん無理むりをしておさめてあったうえ整備せいびには事実じじつじょう完全かんぜん分解ぶんかいおこな必要ひつようがあるなど保守ほしゅじょう難点なんてんおおく、カルダン駆動くどうによるメリットをそれらのデメリットが上回うわまわっており、ほん形式けいしき製造せいぞうからわずか12ねん電装でんそう解除かいじょされる原因げんいんとなった。

制御せいぎょ[編集へんしゅう]

間接かんせつしき多段ただん自動じどう加速かそく制御せいぎょである日本車輌製造にっぽんしゃりょうせいぞうNCA電動でんどうカムじくしき制御せいぎょ採用さいようされ、4401(M-1)に搭載とうさいされた。これは、在来ざいらいしゃすべ直接ちょくせつ制御せいぎょしきで併結互換ごかんせい考慮こうりょする必要ひつようがなかったためである。これにより、スムーズな加速かそく同線どうせんはつ総括そうかつ制御せいぎょ運転うんてん実現じつげんし、かえ編成へんせい作業さぎょう不要ふようとなった。また、この制御せいぎょには菰野こもの以西いせい勾配こうばい区間くかんそなえ、発電はつでんブレーキによるそもそもそく制動せいどう機能きのう付加ふかされていた。また、そもそもそく制動せいどう機能きのう多客たきゃく在来ざいらい付随ふずいしゃ増結ぞうけつする必要ひつようしょうじたさいには、スイッチ操作そうさ無効むこう可能かのうとされていたのもおおきな特徴とくちょうひとつであった。

パンタグラフ[編集へんしゅう]

4401(M-1)の運転うんてんだいりに当時とうじ三重みえせん標準ひょうじゅんてきもちいられていたシングルシュータイプの菱形ひしがたパンタグラフ[ちゅう 5]装備そうびされ、4401(M-2)へは750Vの母線ぼせんどおしにより給電きゅうでんされていた。このため、かく車体しゃたいあいだにはふと高圧こうあつとおせん接続せつぞくされており、連接れんせつしゃでしかも絶縁ぜつえん確保かくほする必要ひつようがあったことから、固定こていしき連結れんけつめんまど直下ちょっか大型おおがたのジャンパせん受をもうけて接続せつぞくする構造こうぞう採用さいようされた。

ブレーキ[編集へんしゅう]

制御せいぎょによる発電はつでんブレーキとはべつに、空気くうきブレーキとして非常ひじょうべん直通ちょくつう空気くうきブレーキ(SMEブレーキ)に発電はつでんそもそもそく制動せいどう付加ふかした、SME-Dブレーキが採用さいようされた。これは当時とうじ高性能こうせいのう電車でんしゃ一般いっぱんてきであったSMEE/HSC-D電磁でんじ直通ちょくつうブレーキ簡略かんりゃくしたものであるが、在来ざいらいしゃ標準ひょうじゅんであった三方みかたべんによるSMEブレーキとの互換ごかんせい確保かくほする必要ひつようがあったことから、セルフラップべんによるSMEE/HSCけいブレーキの採用さいよう困難こんなんという事情じじょうもあっての選択せんたくであった。

ほん形式けいしきはブレーキシリンダーを電動でんどう台車だいしゃがわわく上部じょうぶおよび連接れんせつ台車だいしゃがわわくあいだかく車軸しゃじく上部じょうぶそうする、台車だいしゃシリンダー方式ほうしき採用さいようしており、車体しゃたいがわにはブレーキ指令しれい中継ちゅうけい増幅ぞうふくする作用さよう中継ちゅうけいべん搭載とうさいされていた。また、空気圧くうきあつは4401(M-2)に搭載とうさいされたDH-25かたち空気くうき圧縮あっしゅく[ちゅう 6]から供給きょうきゅうされた。

台車だいしゃ[編集へんしゅう]

日本車輌製造にっぽんしゃりょうせいぞうND-106(電動でんどう台車だいしゃ)・106A(付随ふずい台車だいしゃ)を装着そうちゃくした。いずれも枕木まくらぎ方向ほうこうにスイングするまくらりをそなえる、当時とうじとしては一般いっぱんてき設計せっけいぜん溶接ようせつ構造こうぞうウィングバネ式台しきだいしゃである。これら、とくにND-106については垂直すいちょくカルダン機構きこうをボルスタをはさんでりょう車軸しゃじくあいだそうする必要ひつようがあったことからブレーキワークはかたしき構成こうせいとならざるをず、またブレーキシューを台車だいしゃりょうはしくことから台車だいしゃわくそのものも大型おおがたしたため、軽便鉄道けいべんてつどうよう台車だいしゃとしては異例いれい堂々どうどうとした外観がいかんとなった。当時とうじ日本車輌製造にっぽんしゃりょうせいぞう台車だいしゃ型番かたばんにおいて電動でんどう台車だいしゃをND-xx、付随ふずい台車だいしゃをNT-xxと区分くぶんしており、またND-106と106Aではボルスタのぞくその外観がいかんにほとんど差異さいられないこと、それにT-1とM-2のあいだ台車だいしゃ新造しんぞうにはND-106Bとわざわざべつ区分くぶんとしていた[ちゅう 7]ことなどがしめとおり、ND-106Aは将来しょうらい中間ちゅうかん車体しゃたい追加ついかしたさい出力しゅつりょく不足ふそくとなることを考慮こうりょし、電装でんそう可能かのうとすべく設計せっけいされたものであった。

なお、これらの台車だいしゃ基本きほん設計せっけいつづサ2000かたちもちいNT-7にも踏襲とうしゅうされており、心地ごこちめん好評こうひょうであったことがうかがえる。

連結れんけつ[編集へんしゅう]

連結れんけつ当時とうじ三重みえせん標準ひょうじゅんしたがい、ぞくに「朝顔あさがおがた」としてられる中央ちゅうおう緩衝かんしょうしきのピン・リンクしき連結れんけつ装着そうちゃくされていた。

運用うんよう[編集へんしゅう]

三重交通みえこうつう三重みえ電鉄でんてつ時代じだい[編集へんしゅう]

竣工しゅんこう収容しゅうようりょくおおきなほん形式けいしき三重みえせん看板かんばん電車でんしゃとして重用じゅうようされた。

当初とうしょは、4401(T-2)を挿入そうにゅうして4車体しゃたい連接れんせつしゃとすることも計画けいかくされた[ちゅう 8]が、垂直すいちょくカルダンのメンテナンスの困難こんなんさなどから駆動くどうけい負担ふたんぞうにつながるこのプランは放棄ほうきされ、新造しんぞう翌年よくねんたる1960ねんには4401(T-1)はサ4400かたち形式けいしき変更へんこうされた。

この結果けっか以後いご三重みえせんようぞう備車はほん形式けいしきの4401(T-1)のとびらあいだまどすうを1まいやした形状けいじょうの2じくボギぼぎしゃであるサ2000かたちとされ、ほん形式けいしき編成へんせいとしてのぞう備は断念だんねんされた。

1964ねん3月1にち山線やませんが1435mm軌間きかんへのあらため軌を実施じっしされてほん形式けいしき用途ようとうしない、のこされた内部ないぶ八王子はちおうじせんでは輸送ゆそうりょく過大かだいであったことから、北勢ほくせいせん転用てんようされた。

近鉄きんてつ時代じだい[編集へんしゅう]

1965ねん4がつ1にち三重みえ電気でんき鉄道てつどう[ちゅう 9]のちの近鉄きんてつ合併がっぺいさいしては、モ4400かたち4401(M-1)・4401(M-2)がモ200かたち201・202に、サ4400かたち4401(T-1)がサ100かたち101にあらためばんされ、塗装とそう近鉄きんてつ一般いっぱんしゃ標準ひょうじゅんのマルーン1しょくりとなった。

しかしながら、その垂直すいちょくカルダンのメンテナンス問題もんだい解決かいけつせず、結局けっきょくほん形式けいしきは1971ねん電装でんそう解除かいじょ実施じっしされ[ちゅう 10]ドアエンジンをふく客室きゃくしつ設備せつびはそのままに、モ200かたち201・202が運転うんてんだい撤去てっきょされサ200かたち201・202へ改造かいぞうされた。このさい連結れんけつ従来じゅうらいのピン・リンクしきから通常つうじょうの3/4サイズのCSC91自動じどう連結れんけつ交換こうかんされている。[ちゅう 11]

以後いご直接ちょくせつ制御せいぎょしきモニ220かたち牽引けんいんされて使用しようされていたが、1977ねんより開始かいしされた北勢線ほくせいせん近代きんだい事業じぎょうにおいて、ほん形式けいしき新造しんぞうのモ270かたち[ちゅう 12]総括そうかつ制御せいぎょ貫通かんつう固定こてい編成へんせいむこととなり、サ202のきゅう運転うんてんだいが6ねんぶりに復活ふっかつ[ちゅう 13]し、同車どうしゃはク200かたち202にあらためばんされた。

このさい改造かいぞうてん以下いかとおりである。

  • ク202の前面ぜんめん形状けいじょうについては、中央ちゅうおう行先いきさき表示ひょうじまくはさんで左右さゆうにシールドビームしきぜんあきらとうかく1とう設置せっちしたほか電装でんそう解除かいじょのこされていた標識ひょうしきとう左右さゆうかく2とうずつの標準ひょうじゅんがた交換こうかんするなど、モ270かたちじゅんじたものに変更へんこう
  • サ201のきゅう運転うんてんだいがわ前面ぜんめんまど閉鎖へいさうえ貫通かんつう設置せっち。(のちつまめんしょうまどもうけられている)
  • 電動でんどう発電はつでんのHG-583Mrbへの交換こうかんともなってサービス電源でんげん交流こうりゅうされたことから、直流ちょくりゅう点灯てんとう方式ほうしき環状かんじょう蛍光けいこうとうからストレートがたのカバー交流こうりゅう蛍光けいこうかんかく4とう変更へんこう
  • ブレーキを従来じゅうらいのSMEからACA・ATA自動じどう空気くうきブレーキ変更へんこう

その1990ねん塗装とそう内部ないぶ八王子はちおうじせんよう260がたなどにじゅんじたとびら車体しゃたいすそ、それに前面ぜんめんまどまわりをオレンジしょくける特殊とくしゅ狭軌きょうきせんしん標準ひょうじゅんしょくとなり、1992ねんにはブレーキを保安ほあんせい向上こうじょうのため、HSC電磁でんじ直通ちょくつうブレーキ再度さいど変更へんこうされ、これにわせて台車だいしゃもND-106K・-106AKへ改造かいぞうされた。以後いご前面ぜんめんまど戸袋とぶくろまどをHゴム支持しじからさえ金具かなぐ方式ほうしき変更へんこうし、前面ぜんめんまどあいだはしらくろ塗装とそうしてれんまどふうせるよう改修かいしゅうされている。

ク202(2002ねん3がつ撮影さつえい)
サ101(1992ねん9がつ撮影さつえい)
サ201(1992ねん9がつ撮影さつえい)

さん鉄道てつどう譲渡じょうと[編集へんしゅう]

さん鉄道てつどうしょく(2007ねん6がつ撮影さつえい)

2003ねん北勢線ほくせいせん近鉄きんてつからさん鉄道てつどうへの移管いかんともない、ほん形式けいしき同社どうしゃせき編入へんにゅうされ、ワンマン対応たいおう工事こうじ施工しこうされ、運賃うんちんばこ設置せっち運転うんてんだい背面はいめん仕切じきり改良かいりょうおこなわれた。その黄色おうしょく基調きちょうとするしん塗装とそうへのえおよびシートモケットの張替はりかえ(従来じゅうらい赤色あかいろ青色あおいろ基調きちょうへ)、ゆか敷物しきもの張替はりかえ(従来じゅうらい赤色あかいろ灰色はいいろ基調きちょうへ)が実施じっしされた。現在げんざいでは、北勢線ほくせいせん各駅かくえきへの自動じどう券売けんばい自動じどう改札かいさつシステム導入どうにゅう進展しんてんにより、運賃うんちんばこ撤去てっきょされている。前述ぜんじゅつのとおり、2013ねん10がつ29にちよりさんじゅう交通こうつう塗装とそうとなっている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 当時とうじ同社どうしゃ御在所ございしょロープウェイ建設けんせつし、山温泉やまおんせん周辺しゅうへん観光かんこう開発かいはつ力点りきてんいていた。
  2. ^ 近鉄きんてつ山線やません内部ないぶせん八王子線はちおうじせん総称そうしょう当時とうじ山線やませんも762mm軌間きかん軽便鉄道けいべんてつどうであった。
  3. ^ まど上下じょうげ補強ほきょうよう板材いたざい露出ろしゅつしてけられていない、平滑へいかつそとばん構造こうぞう
  4. ^ 端子たんし電圧でんあつ375Vていかく出力しゅつりょく45kW。
  5. ^ 現在げんざい北勢線ほくせいせん内部ないぶ八王子はちおうじせん使用しようされている本線ほんせんよう共通きょうつう東洋電機製造とうようでんきせいぞうPT-42とはことなり、わく構造こうぞうのシンプルなタイプのものであった。
  6. ^ これはのち補修ほしゅう部品ぶひん入手にゅうしゅなんからC-1000LAへ交換こうかんされている。
  7. ^ のちにND-106Aに統合とうごうされた。
  8. ^ 1りょうしかないなかあいだ車体しゃたいに4400(T-1)とばんしてあり(実際じっさいかく車体しゃたい連結れんけつめんにその表記ひょうきがあり、りつぶしとはされているが、現在げんざいのこされている)、しかものモ270がた(38kWx4)を上回うわまわる1編成へんせいで45kWx4というだい出力しゅつりょくあたえられ、また付随ふずい台車だいしゃ電装でんそう可能かのうとされていたのは、この計画けいかく存在そんざいしたことに由来ゆらいする。
  9. ^ 三重交通みえこうつう鉄道てつどう部門ぶもん近鉄きんてつへの譲渡じょうとぜん段階だんかいとして、1964ねん2がつ1にち三重みえ電気でんき鉄道てつどう設立せつりつし、鉄道てつどう部門ぶもん分社ぶんしゃした。
  10. ^ これにともな運転うんてんだい設備せつび標識ひょうしきとう以外いがいはすべて撤去てっきょされ、ブレーキは通常つうじょうのSMEとなった。
  11. ^ 北勢線ほくせいせんではりょうはしえきでのまわ以外いがいにもふえかいゆい機会きかいおおかったことから、近鉄きんてつ合併がっぺい順次じゅんじ連結れんけつ交換こうかんすすめられ、1966ねんにはほん形式けいしきのぞ旅客りょかくしゃ全車ぜんしゃ交換こうかん完了かんりょうしていたが、大型おおがた総括そうかつ制御せいぎょしゃ在来ざいらいしゃとの併結や編成へんせいえの必要ひつようせいがなかったほん形式けいしきについては、緊急きんきゅう電気でんき機関きかんしゃ牽引けんいん考慮こうりょして中心ちゅうしんだかの380mmへの変更へんこう実施じっしされたものの、電装でんそう解除かいじょまでそのままピン・リンクしき連結れんけつのこされていた。これにたいし、北勢線ほくせいせんでも使用しよう頻度ひんど低下ていかしていた電気でんき機関きかんしゃ貨車かしゃについてはピン・リンクしき連結れんけつ最後さいごまでのこされたほか同様どうようにピン・リンクしき連結れんけつ使用しようしていた内部ないぶ八王子はちおうじせんについても、三重みえせんあらため軌で電動でんどうしゃ余剰よじょうたしていたことから、直接ちょくせつ制御せいぎょのまま編成へんせいりょうはし電動でんどうしゃ連結れんけつし、つね先頭せんとうがわ牽引けんいんする(後部こうぶがわしゅ回路かいろをオフにしたまま付随ふずいしゃ代用だいようとする)ことで電動でんどうしゃえを省略しょうりゃくする、という奇策きさく考案こうあんされて事実じじつじょう固定こてい編成へんせいすることで連結れんけつ交換こうかん必要ひつようせいくしており、りょうせん連結れんけつ交換こうかん1977ねん北勢線ほくせいせん近代きんだい事業じぎょう余剰よじょうしゃ転入てんにゅう実施じっしされている。
  12. ^ なおほん形式けいしき電動でんどうしゃ同型どうけいしゃことなり、通常つうじょうのトレーラー2両分りょうぶんよりもおもい3車体しゃたい連接れんせつしゃ編成へんせいすることから、制御せいぎょきりりゅうなどの設定せってい変更へんこうされている。当初とうしょは275が充当じゅうとうされていたが、その276と交代こうたいし、さらにモ277がた(277)に再度さいど交代こうたいし、2連結れんけつ相手あいて変更へんこうしている。
  13. ^ モ270と編成へんせいすることから、マスコンとしてはモ270と共通きょうつう三菱電機みつびしでんきABF制御せいぎょ器用きよう主幹しゅかん制御せいぎょ搭載とうさいされ、ブレーキべんもM23ブレーキ制御せいぎょべんとなった。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]