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(2023年 ねん 11月 )
主 しゅ 竜 りゅう 類 るい (しゅりゅうるい、学名 がくめい : Archosauria )は、主 しゅ 竜 りゅう 形 がた 類 るい に属 ぞく する爬虫類 はちゅうるい の一群 いちぐん である。祖 そ 竜 りゅう 類 るい ともいうが[ 2] [ 3] 、この語 かたり は主 しゅ 竜 りゅう 形 がた 類 るい の下位 かい グループである原始 げんし 竜 りゅう 類 るい (原 はら 竜 りゅう 類 るい )Protorosauria を指 さ すこともある[ 4] 。
現在 げんざい ではランク無 な しの分類 ぶんるい 群 ぐん とされることが多 おお いが、上目 うわめ として扱 あつか われる場合 ばあい もある[ 4] [ 5] [ 6] 。ここでは『岩波 いわなみ 生物 せいぶつ 学 がく 辞典 じてん 第 だい 5版 はん 』に従 したが って主 しゅ 竜 りゅう 区 く とする[ 7] 。恐竜 きょうりゅう およびその祖先 そせん を通 つう じて中生代 ちゅうせいだい の支配 しはい 的 てき 陸上 りくじょう 動物 どうぶつ であったため主 しゅ 竜 りゅう 類 るい (Archosaurs、「支配 しはい 的 てき な爬虫類 はちゅうるい 」を意味 いみ するギリシア語 ご に由来 ゆらい )の名 な がついている[ 4] 。
主 おも な特徴 とくちょう として以下 いか のものがある。
一本 いっぽん ずつソケットに収 おさ まった歯 は 、これによって歯 は の安定 あんてい 性 せい が増 ま す。
二心 ふたごころ 室 しつ 、二 に 心房 しんぼう の心臓 しんぞう 、体 からだ 循環 じゅんかん 、肺 はい 循環 じゅんかん を分離 ぶんり し酸素 さんそ 運搬 うんぱん 能力 のうりょく が向上 こうじょう する。
四肢 しし が他 た の爬虫類 はちゅうるい のように体 からだ の真横 まよこ からではなく斜 なな め下 か か真下 ました から生 は えている。
頭骨 とうこつ の眼窩 がんか (目 め の入 はい る穴 あな )の前方 ぜんぽう にもう一 ひと つ穴 あな (前 ぜん 眼窩 がんか 窓 まど )がある。顎 あご の筋肉 きんにく のつくスペースが増 ま し咬 か む力 ちから が強 つよ くなる。
かつては原始 げんし 的 てき な種類 しゅるい は、まとめて槽 ふね 歯 は 類 るい (Thecodont :ソケットに収 おさ まった歯 は を意味 いみ する)として一 いち 括 くく りにされていたが、現在 げんざい では有効 ゆうこう なグループ名 めい ではないとされている。どの特徴 とくちょう も他 た の爬虫類 はちゅうるい に比 くら べ活動 かつどう 的 てき であるための特徴 とくちょう であるとされる。
現生 げんなま のワニと鳥類 ちょうるい は、祖先 そせん から形態 けいたい が著 いちじる しく変化 へんか しているため、現生 げんなま の主 しゅ 竜 りゅう 類 るい をこの特徴 とくちょう でくくることはできない。
例 れい 、鳥類 ちょうるい には歯 は が無 な い、ワニは両 りょう 心室 しんしつ 間 あいだ の血 ち 流 りゅう がパニッツァ孔 あな でバイパスされ一 いち 心室 しんしつ 、二 に 心房 しんぼう とおなじになっている、など。
主 しゅ 竜 りゅう 類 るい は爬虫類 はちゅうるい に属 ぞく する分類 ぶんるい 群 ぐん であるので、これは、爬虫類 はちゅうるい という分類 ぶんるい 単位 たんい のうちのひとつの小 しょう グループに、鳥類 ちょうるい が含 ふく まれることを意味 いみ する。一般 いっぱん 的 てき な感覚 かんかく では「爬虫類 はちゅうるい 」と「鳥類 ちょうるい 」とは、互 たが いに独立 どくりつ し、かつ、それぞれが、よくまとまったグループ同士 どうし だとみなされている。しかし、1980年代 ねんだい に登場 とうじょう し、発展 はってん してきた分岐 ぶんき 分類 ぶんるい 学 がく の手法 しゅほう に従 したが えば、もし「鳥類 ちょうるい 」という分類 ぶんるい 単位 たんい を認 みと めるならば、「爬虫類 はちゅうるい 」は、側 がわ 統 すべ 群 ぐん となり、分類 ぶんるい 単位 たんい として認 みと められない。この問題 もんだい をめぐっては、『分類 ぶんるい とは何 なに か』という根本 こんぽん 的 てき な対立 たいりつ も含 ふく め、様々 さまざま な学説 がくせつ がある。第 だい 一 いち には、従来 じゅうらい の爬虫類 はちゅうるい 対 たい 鳥類 ちょうるい という関係 かんけい を維持 いじ するために、厳密 げんみつ な分岐 ぶんき 分類 ぶんるい 学 がく 的 てき 手法 しゅほう に、さらに従来 じゅうらい の側 がわ 系統 けいとう も認 みと める分類 ぶんるい 法 ほう を盛 も り込 こ ませ、別 べつ の分類 ぶんるい 方法 ほうほう を作 つく ろうとする動 うご きがあり、一方 いっぽう では、側 がわ 系統 けいとう であることが明 あき らかな従来 じゅうらい の意味 いみ での「爬虫類 はちゅうるい 」というグループ自体 じたい を認 みと めない意見 いけん もあり、一部 いちぶ には鳥類 ちょうるい も爬虫類 はちゅうるい の一 いち グループとして扱 あつか うとする考 かんが え方 かた もある(爬虫類 はちゅうるい 、鳥類 ちょうるい の記事 きじ も参照 さんしょう )。
主 しゅ 竜 りゅう 類 るい の上位 じょうい 分類 ぶんるい 単位 たんい が主 しゅ 竜 りゅう 形 がた 類 るい (Archosauromorpha ) である。主 しゅ 竜 りゅう 形 がた 類 るい は、主 しゅ 竜 りゅう 類 るい にリンコサウルス類 るい (Rhynchosauria)、トリロフォサウルス類 るい (Trilophosauria)、原始 げんし 竜 りゅう 類 るい (Protorosauria) などの絶滅 ぜつめつ 爬虫類 はちゅうるい を加 くわ えた分類 ぶんるい 上 うえ の単位 たんい である。一般 いっぱん 的 てき に下綱 しもつな のランクで扱 あつか われる。かつて古 こ 生物 せいぶつ 学者 がくしゃ フォン・ヒューネ によって提唱 ていしょう された当時 とうじ は主 しゅ 竜 りゅう 類 るい と原始 げんし 的 てき 爬虫類 はちゅうるい からなる寄 よ せ集 あつ めの分類 ぶんるい 群 ぐん であったが、今日 きょう では共通 きょうつう する頭骨 とうこつ などの細 こま かな特徴 とくちょう に基 もと づき双 そう 弓 ゆみ 類 るい の一 いち グループとして厳密 げんみつ に定義 ていぎ されている。最近 さいきん の分子生物学 ぶんしせいぶつがく 的 てき 研究 けんきゅう では従来 じゅうらい 最 もっと も原始 げんし 的 てき な爬虫類 はちゅうるい のグループである無 む 弓 ゆみ 類 るい と近 きん 縁 えん だと考 かんが えられていたカメ が実 じつ はヘビ 、トカゲ などの鱗 うろこ 竜 りゅう 類 るい よりワニに近 ちか いことが示 しめ された。そのためカメもこのグループに属 ぞく する可能 かのう 性 せい が高 たか い。リンコサウルス類 るい は以前 いぜん はムカシトカゲ と近 きん 縁 えん と考 かんが えられ喙頭目 め (Rhynchocepharia) とされていた。また、トリロフォサウルス類 るい は魚 さかな 竜 りゅう 、首長 しゅちょう 竜 りゅう (かつてまとめて広弓 ひろみ 類 るい とされていた)と近 きん 縁 えん と考 かんが えられていた。
主 しゅ 竜 りゅう 形 がた 類 るい Archosauromorpha
The oldest archosauromorph from South America: postcranial remains from the Guadalupian (mid-Permian) Rio do Rasto Formation (Paraná basin), southern Brazil(Agustín G Martinelli:2017)
^ スティーヴ・パーカー編 へん 、日暮 ひぐらし 雅通 まさみち ・中川 なかがわ 泉 いずみ 訳 やく 「第 だい 5章 しょう 爬虫類 はちゅうるい 」『生物 せいぶつ の進化 しんか 大 だい 事典 じてん 』養老 ようろう 孟司 たけし 総 そう 監修 かんしゅう ・犬塚 いぬづか 則 のり 久 ひさ 4-7章 しょう 監修 かんしゅう 、三省堂 さんせいどう 、2020年 ねん 、228–229頁 ぺーじ 。
^ a b 冨田 とみた 幸光 ゆきみつ ・對比 たいひ 地 ち 孝 こう 亘 わたる ・三枝 さえぐさ 春生 はるお ・池上 いけがみ 直樹 なおき ・平山 ひらやま 廉 れん ・仲谷 なかたに 英夫 ひでお 「恐竜 きょうりゅう 類 るい の分岐 ぶんき 分類 ぶんるい におけるクレード名 めい の和訳 わやく について 」『化石 かせき 』第 だい 108巻 かん 、日本 にっぽん 古 こ 生物 せいぶつ 学会 がっかい 、2020年 ねん 、23–35頁 ぺーじ 、doi :10.14825/kaseki.108.0_23 。
^ 黒田 くろだ 長久 ちょうきゅう 「鳥類 ちょうるい 対 たい 哺乳類 ほにゅうるい の社会 しゃかい —社会 しゃかい 学 がく 的 てき 考 かんが え方 かた から 」『山階 やましな 鳥類 ちょうるい 研究所 けんきゅうじょ 研究 けんきゅう 報告 ほうこく 』第 だい 13巻 かん 1号 ごう 、山階 やましな 鳥類 ちょうるい 研究所 けんきゅうじょ 、1981年 ねん 、1–59頁 ぺーじ 。
^ a b c 平山 ひらやま 廉 れん 「主 しゅ 竜 りゅう 類 るい 」、日本 にっぽん 進化 しんか 学会 がっかい 編 へん 『進化 しんか 学 がく 事典 じてん 』共立 きょうりつ 出版 しゅっぱん 、2012年 ねん 、385–387頁 ぺーじ 。
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^ 巌 いわお 佐 さ 庸 いさお ・倉谷 くらたに 滋 しげる ・斎藤 さいとう 成 しげる 也・塚谷 つかたに 裕一 ひろいち 編 へん 「生物 せいぶつ 分類 ぶんるい 表 ひょう 」『岩波 いわなみ 生物 せいぶつ 学 がく 辞典 じてん 第 だい 5版 はん 』岩波書店 いわなみしょてん 、2013年 ねん 、1531—1666頁 ぺーじ 。