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五臓六腑ごぞうろっぷ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

五臓六腑ごぞうろっぷ(ごぞうろっぷ)とは、伝統でんとう中国ちゅうごく医学いがくにおいて人間にんげん内臓ないぞう全体ぜんたいをいいあらわすときにもちいられたことば。「五臓ごぞう」とは、きもしんはいじんす。こころつつみくわろく臓とすることもある。「六腑ろっぷ」とは、きも小腸しょうちょう大腸だいちょう膀胱ぼうこうさんこげす。関係かんけい臓器ぞうきがないさんこげをはずしてとすることもある。現代げんだい医学いがくにおける解剖かいぼうがく知見ちけんとはことなる概念がいねん陰陽いんようぎょうせつによる解釈かいしゃくでは、五臓ごぞう六腑ろっぷもともにぎょう配当はいとうされ、それぞれの役割やくわりなどについて説明せつめいされる。

五臓六腑ごぞうろっぷについてかれた最古さいこ文献ぶんけんは、中国ちゅうごく最古さいこ医学いがくしょとされる『みかどないけい』であるとわれている。

現代げんだい医学いがく解剖かいぼうがくてき具体ぐたいてき臓器ぞうきそのものではなく、せい備蓄びちくするぞうするという機能きのう総称そうしょうである実質じっしつせい臓器ぞうき陰陽いんようかげ配当はいとうされる。またぎょう思想しそうにより配当はいとうされている。

  • たましいを臓する。
  • 判断はんだんりょく計画けいかくせいなどの精神せいしん活動かつどう支配しはい
  • やめきょくほん」「将軍しょうぐんかん」とばれる。
  • ぞうおもる。
  • 筋肉きんにくつかさどる。筋肉きんにくがだめになるとひきつれをこす。
  • つめおもる。
  • ひらけ竅している。ここがわるくなるときも機能きのう低下ていかする。
  • 疏泄(をスムーズになが作用さよう)をつかさどる。
  • えきなみだ
  • こころざしいか
  • そとよこしまふせ
  • ぎょうかげちゅうしょうかげ)にぞくする。さんこげではしたこげぞくする。
  • けいあしの厥陰きもけい(あしのけついんかんけい)
  • かみを臓する。
  • 五臓六腑ごぞうろっぷ統括とうかつし、知覚ちかく記憶きおく思考しこう意識いしき判断はんだんなどの精神せいしん活動かつどう支配しはい五臓六腑ごぞうろっぷ調和ちょうわたもったりしている。
  • なまほん」「君主くんしゅかん」「五臓六腑ごぞうろっぷだいあるじ」とばれる。
  • 血脈けちみゃくつかさどる。
  • みゃくかいして全身ぜんしんにくまなく運行うんこうさせる。身体しんたいしょ器官きかん活動かつどうささえる。
  • はなめん
  • したひらけ竅している。ここがわるくなるとしん機能きのう低下ていかする。
  • えきあせ
  • こころざし
  • ぎょうきみ)、ちゅうろう太陽たいよう)にぞくする。さんこげではうえこげぞくする。
  • けいしょうかげこころけい(てのしょういんしんけい)
  • 営をぞうする。
  • うんみずこく消化しょうかし、後天こうてんせいえき・営衛などを吸収きゅうしゅうして全身ぜんしんおく作用さよう)をおもる。
  • 消化しょうか吸収きゅうしゅうおこなう。
  • のぼりきよしうん吸収きゅうしゅうしたものをうえはいおく作用さよう)をおもる。
  • すべ(営気をみゃくちゅうおくることによって、みゃくがいれるずに、順調じゅんちょうにめぐるようにする作用さよう)をおもる。
  • 後天こうてんほん」「くら廩のかん」とばれる。
  • はだにくつかさどる。
  • はなくちびる
  • くちひらけ竅している。ここがわるくなると脾の機能きのう低下ていかする。
  • えき生成せいせいおもる。
  • えきよだれ
  • さとししゃす。
  • ぎょうかげちゅういたりかげぞくする。さんこげではちゅうこげぞくする。
  • けいあし太陰たいいん脾経(あしのたいいんひけい)
  • おもる。
  • 呼吸こきゅうおもる。
  • そう生成せいせいし、昇降しょうこう出入でいりを調節ちょうせつする。
  • せんはつのぼりはつ発散はっさんのことで、呼吸こきゅうによりにごしたり、えき全身ぜんしん散布さんぷしたり腠理を調節ちょうせつする作用さよう)をおもる。
  • 粛降(粛浄と下降かこうのことで、呼吸こきゅうによりきよしんだり、えきじん膀胱ぼうこうしたしたり、気道きどう清潔せいけつにしたりする作用さよう)をおもる。
  • つう調ちょう水道すいどうみずうえげん(脾のはたらきによってから上部じょうぶはこばれたえき全身ぜんしん散布さんぷする作用さよう))をおもる。
  • ほん」「あいでんかん」とばれる。
  • かわつかさどる。汗腺かんせん調節ちょうせつする。
  • はなひらけ竅している。ここがわるくなるとはい機能きのう低下ていかする。
  • はな
  • えきは涕
  • たましゃ
  • ぎょうきむちゅうかげしょう)にぞくする。さんこげではうえこげぞくする。
  • けい太陰たいいんはいけい(てのたいいんはいけい)
  • せいぞうする。
  • 成長せいちょう発育はついく生殖せいしょく老化ろうかなどをおもる。
  • みずおもる。
  • 水分すいぶん代謝たいしゃ支配しはいする。
  • さくきょうかん」とばれる。
  • ほねおもる。
  • おさめおもる。
  • 吸気きゅうきおこなっている。
  • はなかみ
  • こころざししゃす。
  • みみかげひらけ竅している。
  • えきつば
  • こころざしおそれ
  • こしひざ
  • ぎょうみずかげちゅうかげろうかげ太陰たいいん)にぞくする。さんこげではしたこげぞくする。
  • けいあししょうかげじんけい(あしのしょういんじんけい)

こころつつみ

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  • しんそとまもるしん保護ほごする。
  • しんわってしんはたらきをする。
  • しん使かん」とばれる。
  • ぎょうしんあい
  • けいの厥陰こころつつみけい(てのけついんしんぽうけい)

臓とはことなり空間くうかんのある構成こうせいせいうごかすはたらきをするなか腔性臓器ぞうきはすべて配当はいとうされる。

  • 決断けつだん勇気ゆうきおも
  • せいじる胆汁たんじゅう)をぞうする
  • つねひと
  • 中正ちゅうせいかん」とばれる。
  • ぎょうで、きもたいする。
  • けいあししょうきもけい(あしのしょうようたんけい)

小腸しょうちょう

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  • からおくられてきた糟粕そうはく飲食いんしょくぶつのかす)をり、内容ないようぶつをさらに消化しょうかし、んだきよいもの(みずこく精微せいび)とにごったものにけ、きよいものは脾をとおして全身ぜんしんおくり、にごったものはらんもん水分すいぶん固形こけいぶんけられ、水分すいぶん膀胱ぼうこうへ、固形こけいぶつ大腸だいちょうおくられる。
  • 「受盛のかん」とばれる。
  • ぎょうきみ)で、しんたいする。
  • けい太陽たいよう小腸しょうちょうけい(てのたいようしょうちょうけい)
  • 脾とともに消化しょうか吸収きゅうしゅうおこなう。
  • みずこく受納じゅのうくさじゅくおもる。(みずこくうみ
  • つうくだおもる。
  • くだをもってとする。
  • 内容ないようぶつ小腸しょうちょう大腸だいちょうおくり、あらたな飲食いんしょくぶつ受納じゅのうする
  • そう稟のかん」とばれる。
  • ぎょうで、脾にたいする。さんこげではちゅうこげぞくする。
  • けいあし陽明ようめいけい(あしのようめいいけい)

大腸だいちょう

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  • 糟粕そうはくつておもる。
  • 大便だいべん肛門こうもんから排泄はいせつする。
  • 伝導でんどうかん」とばれる。
  • ぎょうかねで、はいたいする。
  • けい陽明ようめい大腸だいちょうけい(てのようめいだいちょうけい)

膀胱ぼうこう

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  • 貯尿・排尿はいにょう作用さようおこなう。
  • 州都しゅうとかん」とばれる。
  • ぎょうみずで、じんたいする。
  • けいあし太陽たいよう膀胱ぼうこうけい(あしのたいようぼうこうけい)

さんこげ

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  • しょ主宰しゅさいして、全身ぜんしん気化きか作用さよう統括とうかつして、昇降しょうこう出入でいりする通路つうろ
  • みずえき運行うんこう通路つうろ
  • 体温たいおん調節ちょうせつ作用さようえき調整ちょうせい作用さよう、輸瀉作用さようみっつをおこなう。
  • うえこげ横隔膜おうかくまくより上部じょうぶ機能きのうす。はたらきはきよし陽性ようせいまもる)をとも全身ぜんしんめぐらせる。またまもるえき全身ぜんしん皮膚ひふめぐらせ皮膚ひふうるおいをあたえて、体温たいおん調節ちょうせつおこなう。臓腑ぞうふにおいてこころはい関係かんけいふかい。
  • ちゅうこげ横隔膜おうかくまくからほぞまでのあいだ機能きのうす。はたらきは消化しょうか吸収きゅうしゅうおこない、そこからしょうじる精気せいきを、営気ととし、経絡けいらくかいして全身ぜんしんめぐらせる。臓腑ぞうふにおいて脾、きもきも関係かんけいふかい。
  • したこげほぞから下部かぶ機能きのうす。はたらきは消化しょうかした糟粕そうはく大便だいべん水分すいぶん尿にょうとして排出はいしゅつする。臓腑ぞうふにおいてじん膀胱ぼうこう小腸しょうちょう大腸だいちょう関係かんけいふかい。
  • けつ涜のかん」とばれる。
  • 」とばれる。
  • ぎょうしんあい)で、こころつつみたいする。
  • けいしょうさんこげけい(てのしょうようさんしょうけい)

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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