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食材しょくざいかた一覧いちらん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
半月はんつきから転送てんそう
はなをモチーフにしたかざ

食材しょくざいかた一覧いちらん(しょくざいのきりかたいちらん)では、おも野菜やさい調理ちょうりするときのさまざまなかたについて紹介しょうかいする。魚介ぎょかいるいについては刺身さしみさんまいおろしさくどりひとし参照さんしょう

食材しょくざいることにはつぎのような機能きのうがある[1]

  1. 食材しょくざい不可ふかしょく部分ぶぶんのぞく。
  2. 食材しょくざい形状けいじょうおおきさをととのえる。
  3. 2をすることで食材しょくざい表面積ひょうめんせきおおきくして加熱かねつ調理ちょうりでのねつ伝導でんどうあるいは調味ちょうみりょう浸透しんとうをよくする。
  4. けなどでの仕上しあがりをうつくしくする。
  5. 食材しょくざいこまかくすることで消化しょうか吸収きゅうしゅうをよくする。

さまざまなかた

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繊切せんぎり(千切せんぎり:せんぎり)
せんのように細長ほそながる。繊切せんぎ」を参照さんしょう
はりり(はりきり)
繊切せんぎりよりさらに細長ほそながる。
微塵切みじんぎり(みじんぎり)
1-2mmかく程度ていどおおきさにこまかくきざむ。繊切せんぎをさらにことによってつくことおおい。薬味やくみなどをつくるときにもちいられる。微塵切みじんぎ」を参照さんしょう
きざんだまないたそとんでしまわないように注意ちゅういする必要ひつようがある。
ほぼり(あらり:あらぎり)
かずmmから1-2cmかく程度ていどおおきさにきざむ。さかな煮物にもの使つか生姜しょうがなどによくもちいられる。
ぶつり(ぶつぎり)
すうセンチ単位たんいおおきなかたまりや、棒状ぼうじょうける。煮物にものもの煮込にこ料理りょうり素材そざいによく使つかわれる。
乱切らんぎり(らんぎり)
切断せつだんめんをあえて平行へいこう直角ちょっかくにしないようにる。ほそ棒状ぼうじょう食材しょくざい場合ばあい材料ざいりょうまわしながら様々さまざま角度かくどからななめに包丁ほうちょうれてゆくと乱切らんぎりになる。ゴボウニンジンダイコンなどを煮物にものにするさいもちいられる。表面積ひょうめんせきおおきいので、ねつとおりやすくあじがしみやすい。
笹掻ささがき(ささがき)
ゴボウなどの細長ほそなが野菜やさいを、まるで鉛筆えんぴつけずるときのようにりにする。れた形状けいじょうささのような形状けいじょうであることからささがきとばれる。ゴボウの笹掻ささがきをつくるときにはみずったボウルうえおこなうと、りながら灰汁あくきができて便利べんりである。
輪切わぎり(わぎり)
くちまるかたちになるように、はじから一定いっていあつみをそろえてる。
筒切つつぎり(つつぎり)
さかなあたまとし内臓ないぞういたあと、ごと輪切わぎする。
小口切こぐちきり(こぐちぎり)
ちいさめの食材しょくざいうす輪切わぎりにしたものを小口切こぐちきりとぶ。包丁ほうちょう使つかいかたが上手じょうずひと小口切こぐちきりをすると、「トントントン・・」と小気味こきみのよいおとがする。材料ざいりょうさえるゆびかるげ、指先ゆびさきらないようにするのがポイント。とく親指おやゆび内側うちがわれておかないと危険きけんである。おもねぎなどをるときに使つかう。
ななり(ななめぎり)
細長ほそなが棒状ぼうじょう野菜やさいをななめにうすり、切断せつだんめん楕円だえんになるようにする。輪切わぎりよりも切断せつだんめんおおきくなるので、キュウリサラダなどのさいにはみずみずしさを強調きょうちょうできる。
り(そぎぎり)
ハクサイじく部分ぶぶんなどのあつみのある食材しょくざいを、包丁ほうちょうかせてうするようにる。とくにハクサイを調理ちょうりする場合ばあいじく部分ぶぶんりにしておくことにより、部分ぶぶんとのとおかたしょくかんすくなくすることができる。また、繊維せんいながめに使つかうのでながときけにくい。
半月はんつきり(はんげつぎり)
輪切わぎりを半分はんぶんったかたちる。そのとお半月はんつきがたにする。たいていの場合ばあい輪切わぎりにしてから半分はんぶんるよりも、棒状ぼうじょう食材しょくざい半分はんぶんってから輪切わぎじょうってゆくほうらくれる。
銀杏いちょうり(いちょうぎり)
半月はんつきりをさらに半分はんぶんにしたかたちる。形状けいじょう銀杏いちょうていることからこうばれる。かりんなどをるときに使つかう。
拍子木ひょうしぎり(ひょうしぎぎり)・拍子ひょうしり(ひょうしぎり)
ながさ5cm程度ていどふとさ1-2cmかく程度ていど四角しかく棒状ぼうじょうる。拍子木ひょうしぎ形状けいじょうていることからこうばれる。「ぎ」のおとかさなるのが発音はつおんしづらいためか「拍子ひょうしり」とひともいる。
短冊たんざくり(たんざくぎり)
ながさ5cm程度ていどはば1-2cm程度ていどあつさ2-5mm程度ていどいたじょうる。そのとおり、短冊たんざくかたちにする。
さいり(さいのめぎり)
ながさ1-2cm程度ていど直方体ちょくほうたいかたちる。さいとはサイコロのことで、そのとおりサイコロのかたちる。欧米おうべいにおいても同様どうようかたサイコロえい: dicingふつ: dés)とぶ。さい」を参照さんしょう
り(あられぎり)
基本きほんてきにはさいりであるが、おおきさが2-5mm程度ていどこまかくきざむ。」を参照さんしょう
かく包丁ぼうちょう(かくしぼうちょう)
ダイコンなどを煮物にものにするときに、切断せつだんめん十字じゅうじあさみをれることがある。これをかく包丁ほうちょうぶ。「かくし」なので裏面りめん(片面かためん)だけに包丁ほうちょうれる。包丁ほうちょうれることによって内側うちがわあじがしみやすくなるので、外側そとがわ余計よけいねつくわえすぎてくずれすることふせことができる。しの包丁ぼうちょうぶこともある。
かざ包丁ぼうちょう(かざりぼうちょう)
さかな椎茸しいたけ調理ちょうりさい包丁ほうちょう表面ひょうめんななめもしくは十字じゅうじみをれること。こちらはかく包丁ぼうちょうとはことなり、みをれるのは表面ひょうめんである。
桂剥かつらむき(かつらむき)
ニンジンなどを5-10cmほどの円筒えんとうがたり、巻紙まきがみをほどくように、ちょうじく沿ってうすくつなげていていく。かみじょうかれたものをさらにほそ繊切せんぎにして刺身さしみのつまにもちいたりする。包丁ほうちょう技術ぎじゅつにつけるうえ格好かっこう課題かだいとなる。語源ごげんとしては、のう装束しょうぞくのひとつ「かずらたい」(はば3cm、ながさ2mほど細長ほそながきぬおびで、はちまきのようがくにまいてうしろにながらすもの)からついたというせつ平安へいあん時代じだいから室町むろまち時代ときよ行商ぎょうしょうじんかつらおんな」(かつらめ)のもちいた、細長ほそなが白布しろぬのあたまつつんだ衣装いしょう由来ゆらいしたというせつ木質もくしつやわらかく彫刻ちょうこくなどにもちいられるかつら由来ゆらいしたというせつなど、諸説しょせつがある。
かざり(かざりぎり)
野菜やさいをもののかたちったり、かたちをととのえる。かたくらべ、料理りょうりうつくしさを重視じゅうししたものがおもである。
面取めんとり(めんとり)
ダイコンなどを煮物にものにするときにはあつめの輪切わぎりにしたのちくちかくばった部分ぶぶんすこけずとすと、よく煮込にこんでもかたちくずれにくくうつくしくなる。この作業さぎょう面取めんとりとぶ。ニンジンをグラッセにするときも面取めんとりをしておくときれいに仕上しあがる。
ちがい(きりちがい)
キュウリ包丁ほうちょう一度いちど中心ちゅうしんれたのちたがちがいに包丁ほうちょうれてる。いろのコントラストがあらわになり、見栄みばえがよくなる。
手綱たづなり(たづなぎり)
手綱たづなりにしたコンニャク
コンニャクを5cm程度ていどながさの短冊たんざくりにしたのち中央ちゅうおうに1ほんれる。上下じょうげに1cm程度ていどのつながった部分ぶぶんのここと。このなか一方いっぽうはしをくぐらせて、ねじれた形状けいじょうつくる。煮込にこ料理りょうりにするときなどにもちいられ、形状けいじょううつくしく、表面積ひょうめんせきおおきいためあじがしみやすくなる。また、はしでつかみやすくなるのでべやすい。
花形はながたり(はながたぎり)
ニンジンなどを輪切わぎりにし、ウメサクラなどのはなかたちをしたかたく。または、(たいへん手間てまがかかることであるが)包丁ほうちょうはなかたちむ。いろあざやかな食材しょくざい花形はながたりにすると、料理りょうり大変たいへんはなやかになり高級こうきゅうかんがでる。
菊花きっかり(きっかぎり)
ダイコンやかぶに縦横じゅうおうみをいれ、きくはなのように形作かたちづくる。
茶筅ちゃせんり(ちゃせんぎり)
ナス表面ひょうめんたてなんほんみをれ、茶筅ちゃせんかたちせる。
鹿り(かのこぎり)
ナスなどの表面ひょうめんに5mm程度ていど間隔かんかくななめ45格子こうしじょうみをれ、鹿模様もようにする。
松笠まつかさり(まつかさぎり)
イカ表面ひょうめん包丁ほうちょうかせてななめ45格子こうしじょうみをれる。加熱かねつするとくちひらいて松笠まつかさようになる。

その

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ほかにも櫛形くしがたり(くしがたぎり)、色紙いろがみ(しきし)、六方ろっぽうむき(ろっぽうむき)、扇面せんめんり(せんめんぎり)など、様々さまざま名称めいしょうがついたかたがある。切断せつだんした野菜やさいなどがまないたからはみ場合ばあい新聞紙しんぶんしなどをまないたしたくことで、その処理しょり容易よういになる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 社団しゃだん法人ほうじん全国ぜんこく調理ちょうり養成ようせい施設しせつ協会きょうかい調理ちょうり用語ようご辞典じてん 改訂かいていばん』1999ねん、319ぺーじ

関連かんれん項目こうもく

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