(Translated by https://www.hiragana.jp/)
キュウリ - Wikipedia コンテンツにスキップ

キュウリ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
キュウリ
キュウリ
分類ぶんるいAPG III
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょうそう子葉しようるい eudicots
階級かいきゅうなし : バラるい rosids
階級かいきゅうなし : マメるい fabids
: ウリ Cucurbitales
: ウリ Cucurbitaceae
ぞく : キュウリぞく Cucumis
たね : キュウリ C. sativus
学名がくめい
標準ひょうじゅん: Cucumis sativus L. (1753)[1]

狭義きょうぎ: Cucumis sativus L. var. tuberculatus Gabajev (1930)[2]

和名わみょう
キュウリ(胡瓜きゅうり
英名えいめい
Cucumber

キュウリ胡瓜きゅうり学名がくめい: Cucumis sativus)は、ウリキュウリぞくつるせいいちねんくさ、およびその果実かじつである。野菜やさい一種いっしゅとして食用しょくようにされる[3]

かつては、じゅくした食用しょくようとされたが、あまみがうすいためにあまりこのまれず、現在げんざいでは未熟みじゅく食用しょくようとするようになった。インド北部ほくぶヒマラヤ山麓さんろく原産げんさん日本にっぽんでは平安へいあん時代じだいから栽培さいばいされ、大正たいしょう以降いこうによく利用りようされるようになった[4]

名称めいしょう

[編集へんしゅう]

和名わみょうキュウリ呼称こしょうは、じゅくすと黄色きいろくなり、ふる日本にっぽんでは黄色きいろくなったものを食用しょくようにしていたといわれ、黄色きいろいウリを意味いみする「ふり」(きうり)が語源ごげんとするせつ有力ゆうりょくとされる[4][5][6]現代げんだい中国ちゅうごくにおける名称めいしょうふり(おうか、ホワンクワ)または胡瓜きゅうり(こか、ホゥクワ)という[5]漢字かんじ表記ひょうき使つかわれる胡瓜きゅうりの「えびす」という中国ちゅうごくから西方にしかたしょ民族みんぞく意味いみしている。その外国がいこく表記ひょうきとして、英語えいごcommon cucumberフランス語ふらんすごconcombreイタリアcetriolo である[7]

日本にっぽん地方ちほうなどでは、別名べつめいでカラスウリ[5]、ツバウリ[5]ともよばれている。

キュウリの標準ひょうじゅん学名がくめいCucumis sativus [1]狭義きょうぎのキュウリとされるたねCucumis sativus var. tuberculatus [2]である。

生態せいたい

[編集へんしゅう]

インド原産げんさん[5]、またはヒマラヤ山麓さんろく原産げんさんとされる、いち年生ねんせいのつるせい植物しょくぶつである[4]ひろはたけ栽培さいばいされている[5]栽培さいばいされているキュウリのうち、3ぶんの2はなましょくすることができる。種子しゅしくら発芽はつが種子しゅしである。雌雄しゆうはなではあるが、たんため結果けっかおこなうため雄花おばなかなくとも結実けつじつする。

キュウリは、つるをばしながら果実かじつをつけるという、栄養えいよう生長せいちょう生殖せいしょく生長せいちょう同時どうじおこな[8]元来がんらい、つるはってびて、葉腋ようえきふしからきひげがびて他物たぶつにからんでからだささえる[9]。つるの生長せいちょうはやく、1にちに3センチメートル (cm) ほどびていく[10]おも黄色きいろあまかおりのするはなかせるが、生育せいいくステージや品種ひんしゅ温度おんど条件じょうけんにより雄花おばな雌花めばな比率ひりつことなる。おおむね、雄花おばな雌花めばながそれぞれたいになるかたちはなかせてゆく。鋸歯きょしじょうおおきく、果実かじつ直射ちょくしゃ日光にっこうから防御ぼうぎょするよけとしての役割やくわりつ。なが円形えんけい果実かじつ生長せいちょう非常ひじょうはやく、50センチメートル (cm) にまでたっすることもある。じゅくすと苦味にがみるため、そのまえ収穫しゅうかくしてべる。

果実かじつしょく濃緑こみどり一般いっぱんてきだが、あわりょくしろのものもある[11]果実かじつ表面ひょうめんしろこないたようにもえるろうじょう物質ぶっしつブルームで、水分すいぶん蒸発じょうはつふせぎ、果実かじつかわ保護ほごする役割やくわりがある[12]果実かじつ表面ひょうめんにはイボがついているが、品種ひんしゅによってはイボがないものもある[12]酸素さんそ要求ようきゅうりょうおおきく、湿しめにより土壌どじょうしょうちいさいひとし悪条件あくじょうけんでは土壌どじょう上部じょうぶ集中しゅうちゅうする。

歴史れきし

[編集へんしゅう]

起源きげん

[編集へんしゅう]

キュウリはふるくから食用しょくよう野菜やさいとして栽培さいばいされている。果実かじつ成分せいぶんの95%程度ていど水分すいぶんとされ、歯応はごたえのあるしょくかんとすっきりとしたあじわいがある。水分すいぶんおおふくむことからあつぶし地域ちいきでは水分すいぶん補給ほきゅうようとして重用じゅうようされてきた。

インド西北せいほくヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくみなみ山麓さんろく地帯ちたい原産げんさん[9]紀元前きげんぜん10世紀せいきごろには西にしアジア定着ていちゃくしたとみられている[6]紀元前きげんぜん4000ねんまえメソポタミアさかんに栽培さいばいされており、インド古代こだいギリシア古代こだいエジプトなどでも栽培さいばいされた。その、6世紀せいき中国ちゅうごく、9世紀せいきフランス、14世紀せいきイングランド、16世紀せいきドイツ伝播でんぱしていき、16世紀せいきごろのヨーロッパで栽培さいばいさかんになった[6]アメリカ大陸あめりかたいりくには15世紀せいきまつクリストファー・コロンブスハイチんだのを端緒たんしょ普及ふきゅうしていった。キュウリを好物こうぶつとした歴史れきしじょう有名人ゆうめいじんとしてローマ皇帝こうていティベリウスがいる。

原産地げんさんちから東方とうほうへの伝播でんぱは2ルートあり[9]、かつて中国ちゅうごくでは、東南とうなんアジアからビルマ経由けいゆ華南かなん伝来でんらいした水分すいぶんすくないみなみでんしゅ普及ふきゅうし、シルクロード経由けいゆ華北かほくつたわった瑞々みずみずしいきたでんしゅ伝来でんらいするまでのあいだ、このみなみでんしゅ完熟かんじゅくさせてからべるのが一般いっぱんてきであった。のちにみなみでんしゅ漬物つけものものに、きたでんしゅ生食なましょく使つかけられることになる[13]

日本にっぽんでの普及ふきゅう

[編集へんしゅう]

日本にっぽんには6世紀せいきみなみでんしゅ中国ちゅうごくからつたわり、明治めいじきたでんしゅはいってきたといわれるが[9]本格ほんかくてき栽培さいばいさかんになったのは昭和しょうわ初期しょきからである[12]仏教ぶっきょう文化ぶんかとともに遣唐使けんとうしによってもたらされたとみられているが、当初とうしょ薬用やくよう使つかわれたとかんがえられていて[6]空海くうかい元祖がんそといわれる「きゅうり加持かじ」(きゅうりふうじ)にも使つかわれてきた。みなみでんしゅ伝来でんらい日本にっぽんでも江戸えど時代じだいまではおも完熟かんじゅくさせてからべていたため、「ふり」とばれるようになった[14]完熟かんじゅくしたのちのキュウリは苦味にがみつよくなり、徳川とくがわ光圀みつくには「どくおおくして能無のうなし。えるべからず。べるべからず」、貝原かいばら益軒えきけんは「これふりるい下品げひんなり。あじからず、かつしょうどくあり」と、はっきり不味まずいといているように、江戸えど時代じだい末期まっきまで人気にんきがある野菜やさいではなかった[14]。これには、戦国せんごく医学いがくしゃ曲直瀬まなせ道三どうさんの『せんきん本草ほんぞう』などにかれたキュウリの有毒ゆうどくせいかんする記述きじゅつ影響えいきょうがあるとられている。安土あづち桃山ももやま時代じだい以前いぜんにはキュウリに禁忌きんき存在そんざいせず、平安へいあん後期こうき往来おうらいぶつしん猿楽さるがく』に登場とうじょうする美食びしょく趣味しゅみ婦人ふじんなな御許おもと」が列挙れっきょした好物こうぶつひとつに「胡瓜きゅうり」がはいっている。イエズスかい宣教師せんきょうしルイス・フロイス著書ちょしょにち欧文おうぶん比較ひかく』(1585)で「日本人にっぽんじんはすべての果物くだもの未熟みじゅくのままべ、胡瓜きゅうりだけはすっかり黄色おうしょくになった、じゅくしたものをべる」と分析ぶんせきしている[15]

重要じゅうよう野菜やさいとして定着ていちゃくしたのは江戸えど時代じだい末期まっき、キュウリの産地さんちだったすなむら現在げんざい江東こうとう)で、キュウリの品種ひんしゅ改良かいりょうおこなわれ、成長せいちょうはやく、歯応はごたえやあじいキュウリが出来できて、一気いっき人気にんきとなった[16]明治めいじ末期まっきには、栽培さいばい面積めんせきでナスの3ぶんの1きょうほどあった[6]昭和しょうわ初期しょきには栽培さいばい面積めんせき急増きゅうぞう[14]だい世界せかい大戦たいせん太平洋戦争たいへいようせんそう温室おんしつ栽培さいばいでさらにさかんになり、とく漬物つけものくわえてサラダの需要じゅようえてから、生食なましょくよう野菜やさいとして重要じゅうようされてからはトマト果菜かさいるい収穫しゅうかくりょう首位しゅいきそうほどになっている[6][17]終戦しゅうせんまえまでは関東かんとうでは「落合おちあい」、関西かんさいでは「馬込まごめはんしろけい主流しゅりゅうであったが、1965ねん昭和しょうわ40ねん)ごろになると日本にっぽん各地かくちでキュウリの産地さんちえるとともに品種ひんしゅ特徴とくちょうきそわれるようになり、従来じゅうらいくろイボけいたいし、肉質にくしつまったしろイボけい品種ひんしゅ人気にんきたかまるようになった[17]。1983ねん昭和しょうわ58ねん)に表面ひょうめんしろこなかないブルームレスキュウリの台木だいぎ育成いくせいされ、全国ぜんこくてき普及ふきゅうした[17]。2001ねん平成へいせい13ねん)にはしんタイプのキュウリとして、イボなしの「フリーダム」が発売はつばいされた[17]

栽培さいばい

[編集へんしゅう]

キュウリは温度おんど水分すいぶんには敏感びんかん作物さくもつ[18]夏場なつば次々つぎつぎをつけておおきくなっていくので、水切みずぎれしないように管理かんりしてそだてていく[19]。ツルを支柱しちゅうにしっかり固定こていわせる方法ほうほうと、地面じめんわせる栽培さいばいほうがある[20]栽培さいばい時期じきは、北半球きたはんきゅう一般いっぱんはるからあき(4 - 9がつ)のシーズンちゅうおこなわれ、はるなええて初夏しょかから収穫しゅうかくする「はるきゅうり」と、初夏しょかたねいてなつわりに収穫しゅうかくする「なつきゅうり」、盛夏せいかたねいて収穫しゅうかくする「あききゅうり」がある。栽培さいばい適温てきおんは25 - 28とされ[20]よるぬるは15以上いじょうのぞましい[21]。キュウリは、ウリ植物しょくぶつどうしの連作れんさくにもよわ、2 - 3ねんほどウリ野菜やさいそだてていないはたけ作付さくづけする[20]酸素さんそ要求ようきゅうりょう野菜やさいなかでももっとおおきいので、土壌どじょうあなすきりょうおおいほどそだ[18]。また肥料ひりょうこの性質せいしつのため、追肥ついひをして肥料ひりょうれをこさないようそだてると作物さくもつができやすい[19]雌花めばないたら、あさのうちに雄花おばなをつんで雌花めばな人工じんこう授粉おこなうことにより、より確実かくじつはたさせることができる[19]

しんづるにがつくふしけいのキュウリは支柱しちゅう栽培さいばいき、まごづるにがつくえだけいのキュウリはわせる栽培さいばい[22]支柱しちゅう栽培さいばいほうは、キュウリの茎葉けいよう組織そしきがもろくふうたってれやすいため、支柱しちゅうてや誘引ゆういん入念にゅうねんおこな[18]地面じめんわせる栽培さいばいほうでは、ワラをいておくときひげがワラにからまりながら生長せいちょうしていく[22]

はるまきはポットで育苗いくびょうして定植ていしょくなつまき・あきまきは、直播じかまきになる[23]なえをつくるときは、育苗いくびょうポットに3つぶほどたねをまき、ほんたら1ほんだけのこしてり、ほん4 - 5まいなえ仕上しあげる[21]。キュウリは浅根あさねせいであるため、はたけ元肥もとごえあされてよくたがやして混合こんごうし、はば90 cmほどのうねをつくる[21]土壌どじょう保温ほおん保湿ほしつはかるためマルチングをしてもよい[21]なえ定植ていしょくは、はたけにあらかじめ灌水し、いためないように丁寧ていねいけてふたたび灌水する[24]。8がつごろまでの成長せいちょうは、つるがびてきたら45せつからしたしんつるのわきつる)とはなるようにして、6節目ふしめからさきつるやまごつるもびてはなはじめたら、かくつるともを2まいのこしてそのさき摘芯する[25][19][24]肥料ひりょう不足ふそくするとくさぜいおとろえてはなちてしまうため、15 - 20日はつかおきに定期ていきてき追肥ついひみずやりをおこな注意ちゅうい必要ひつようになる[8]水切みずぎれをこすと、はなまえちてしまったり、果実かじつがってしまうことがある[8]。6 - 9月はさかんにをつけるようになり、かぶおとろえさせないためにもながさ20 cmほどになったらはやめに収穫しゅうかくする[25]。キュウリはさまざまなおおきさで利用りようすることができるので、とくくさぜいよわまっていたときは、わかりして回復かいふくはやめるとよい[24]

日本にっぽん栽培さいばい農家のうかでは、最適さいてきなサイズで収穫しゅうかくするために、気温きおんたか夏場なつば収穫しゅうかく作業さぎょうを1にち2かいおこなわれる[10]なつ露地ろじ栽培さいばいあきから初春しょしゅんにかけては、ハウスでの栽培さいばいがメインとなり、気温きおんによっては暖房だんぼうれて栽培さいばいすることもある。

病虫害びょうちゅうがい

[編集へんしゅう]

収穫しゅうかくあさいため乾燥かんそうよわく、高温こうおん乾燥かんそうつづくとあっといううどんびょうなどの病気びょうきにかかりれる。キュウリは低温ていおん日照ひでり不足ふそくつづくと病気びょうきぐされをこしやすい弱点じゃくてんがあり、それを改善かいぜんするためにたいびょうせいのあるカボチャ台木だいぎしたなえ使つかってもよい[26][18]窒素肥料ちっそひりょうおおいとうどんこびょうに、みずはけがわるくて肥料ひりょう不足ふそくしているとベとやまいにかかりやすい[8]

うどんこびょうは、梅雨つゆけごろから下方かほう表面ひょうめんに、しろこながかかったようなやまいまだらあらわれる病気びょうきで、白粉おしろい正体しょうたいぶんなま胞子ほうし菌糸きんしである[10]。ひどくなると全面ぜんめんばかりでなくくきはなにもついて灰色はいいろがかってくるため、光合成こうごうせい機能きのう阻害そがい要因よういんとなり、収量しゅうりょう品質ひんしつおおきな影響えいきょうおよぼす[10]とくかくむらがつくべとやまい大敵たいてきで、生育せいいくわるかぶ不健全ふけんぜん多発たはつする[27]。どちらも感染かんせんひろげないためには、いたんだはやめにのぞ[8]手遅ておくれにならないうちに表裏ひょうりめん薬剤やくざい散布さんぷして防除ぼうじょする[27]極端きょくたん多発たはつしたときは、栽培さいばいりやめ、まだシーズンにうようであるならばあたらしくまきなおしたほうがよいこともある[10]

ウリハムシはキュウリのをリングじょうらしてしまう害虫がいちゅうである[8]。ミナミキイロアザミウマの媒介ばいかいするウイルスで「キュウリえそびょう」にかかりかぶれ、収量しゅうりょう被害ひがい報告ほうこくされている[28]岐阜ぎふけん農業のうぎょう技術ぎじゅつセンターにより赤色あかいろ防虫ぼうちゅうネットを導入どうにゅうした予防よぼうさく研究けんきゅう開発かいはつすすめられている[28]

生産せいさんりょう

[編集へんしゅう]

日本にっぽんしゅ産地さんちは、宮崎みやざきけん群馬ぐんまけん埼玉さいたまけん福島ふくしまけん千葉ちばけんなどで[17]時期じきべつでは夏秋なつあきキュウリ(7 - 9がつ)は岩手いわてけん福島ふくしまけんふゆはるキュウリ(1 - 6がつ)が千葉ちばけん茨城いばらきけん高知こうちけん宮崎みやざきけんおおく、夏秋なつあきふゆはるともにおお産出さんしゅつするのは埼玉さいたまけん群馬ぐんまけんである[6]年間ねんかんとおすと、みなみからきた地域ちいきへと出荷しゅっか最盛さいせい移動いどうしており、流通りゅうつうりょうしゅんの7 - 8がつがピークになる[6]漬物つけものよう塩蔵えんぞうキュウリは、中国ちゅうごくベトナムなどから大量たいりょう輸入ゆにゅうしている[6]

世界せかいてき生産せいさんりょうでは、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくが7554まんトン(2021ねん統計とうけい)とダントツにおおく、2以下いかトルコ(189まんトン)、ロシア(164まんトン)、ウクライナ(107まんトン)をおおきくはなしている[29]

品種ひんしゅ

[編集へんしゅう]
色々いろいろ品種ひんしゅのキュウリ

非常ひじょう種類しゅるいおおく、世界中せかいじゅうで500もの品種ひんしゅ栽培さいばいされている。現在げんざい商業しょうぎょう目的もくてき栽培さいばいされる品種ひんしゅおおくはF1(えふわん)とばれるいちだい雑種ざっしゅ品種ひんしゅである。分類ぶんるいかたいくつかあり、イボのいろから中国ちゅうごく北部ほくぶからはいった華北かほくけいといわれる「しろイボけい」と、中国ちゅうごく南部なんぶからはいった華南かなんけいといわれる「くろイボけい」に大別たいべつされる[30][12]日本にっぽんではしろイボけいもっともよく流通りゅうつうしている品種ひんしゅ[12]全体ぜんたい緑色みどりいろかわうすく、歯切はぎ[30]くろイボけいかわがかたく、苦味にがみがあるため流通りゅうつうりょうすくない[30]

しろイボけい
日本にっぽん市場いちばの90%以上いじょうめ、緑色みどりいろあざやかでかわうすく、果肉かにく歯切はぎれもよいうえ[31]、キュウリ特有とくゆうにおいもほどよい[30]露地ろじ栽培さいばい促成そくせい栽培さいばい温室おんしつ栽培さいばい日本にっぽん全国ぜんこくおこなわれ、いちねんとおして出回でまわっている[31]華北かほくけいキュウリともいわれ、雌花めばなふしびにつき、おやづるよりもしょうづる、まごづるにはなおおかせる性質せいしつがある[9]高温こうおんでもはなをよくかせるが、低温ていおん生長せいちょうわるいため栽培さいばいほうは「なつきゅうり」にいている[9]果皮かひ表面ひょうめんしろこな有無うむで、ブルームキュウリとブルームレスキュウリがある[32]
四葉よつば胡瓜きゅうりすうようきゅうり
中国ちゅうごく北部ほくぶ中部ちゅうぶ品種ひんしゅ[31]ほんよんまいいたころからがなるのでこのがある。しろイボけいキュウリで普通ふつうのキュウリよりもながめになる品種ひんしゅで、イボとしわおおいのが特徴とくちょう[33]ながさ30 cmほどで収穫しゅうかくされる[7]わるうえ鮮度せんどちがはやいが、かわはやわらかくて歯切はぎれが[33]漬物つけものにもむく。
四川しせん胡瓜きゅうりしせんきゅうり
四葉よつば胡瓜きゅうり改良かいりょう品種ひんしゅ[33]おおきさは普通ふつうしろイボ胡瓜きゅうりおなじぐらいである。果肉かにくはかためで、かわはやわらかく、表面ひょうめんのイボがするどくてしわがおお[30]漬物つけものいている[33]
ホワイティ25
ほとんど市場いちば出回でまわらないしろいキュウリで、開発かいはつした大和やまと農園のうえんたね通販つうはんしている。果皮かひとイボがうす緑色みどりいろのためしろえる[34]
スナッキュー
タキイ種苗たきいしゅびょう育成いくせいしたながさ9 - 10 cmほどになるミニキュウリ。ふしせいで1せつ複数ふくすうけるので、おさむせいがある[34]
あじさんご
サカタのタネ育成いくせいした四葉よつばけい品種ひんしゅ。うどんこびょう、べとやまいたいしてたいびょうせいがある。シャキシャキしたごたえがあり、漬物つけものにもいている[18]
くろイボけい
はる収穫しゅうかくするタイプで以前いぜんみなみ西日本にしにほんおお栽培さいばいされていたが、かわあつく、しろイボけい真夏まなつしゅんあじおとるため、現在げんざいでは九州きゅうしゅう四国しこく山形やまがたけんでわずかにつくられているだけである[32]華南かなんけいキュウリともいわれ、おやづるのふしごとに、雌花めばながつく性質せいしつがある[9]日照ひでり時間じかんなが高温こうおん環境かんきょうになると雌花めばながつかず、雄花おばなばかりになる傾向けいこうがあり、栽培さいばいほうは「はるきゅうり」にいている[9]日本にっぽんへの伝来でんらいふるく、かつては全国ぜんこく栽培さいばいされたが、1960年代ねんだい以降いこうのサラダ需要じゅよう増加ぞうかによって栽培さいばい減少げんしょうしていった[32]
いぼなしキュウリ
従来じゅうらいしろイボけいキュウリにくらべて、ややふとくてみじかく、果皮かひがやわらかいことからサラダにいている。野菜やさい加工かこうするさいにイボがおおいと雑菌ざっきん繁殖はんしょくしやすいため、外食がいしょく惣菜そうざいサラダようののカット野菜やさいのにも使つかわれる[32]
フリーダム
サカタのタネが欧米おうべいしゅ日本にっぽん品種ひんしゅ交配こうはいして育成いくせいした品種ひんしゅで、果皮かひにイボがなく、なめらかなキュウリ。歯切はぎれがよく、みずみずしさがある[18]
ミニQ
トキタ種苗しゅびょう開発かいはつした品種ひんしゅで、はてちょうおおきくてもやく10 cm、おもさ40グラム前後ぜんこうになる。はてめんにブルーム、イボ、しわがない。ふしごとに複数ふくすうをつける[18]
ロシアキュウリ
ヨーロッパでおお栽培さいばいされている品種ひんしゅ果実かじつながさ10 cm前後ぜんこうで、ふとい。かわがややかたく、果肉かにくまっている[31]
マーケット・モア
北米ほくべいのアメリカやカナダではポピュラーで露地ろじ栽培さいばいされている品種ひんしゅ日本にっぽんでも千葉ちばけんなど一部いちぶ地域ちいきでハウス栽培さいばいされ、少量しょうりょう流通りゅうつうしている[31]
コルニション
ヨーロッパしゅ小型こがたのキュウリのフランス語ふらんすごCornichon)。日本にっぽんには酢漬すづきゅうりピクルスにして輸入ゆにゅうされている[6]

日本にっぽん特産とくさん品種ひんしゅ

[編集へんしゅう]
かん次郎じろう胡瓜きゅうりかんじろうきゅうり
山形やまがたけん最上もがみぐん真室川まむろがわまち真室川まむろがわ伝承でんしょう野菜やさいのひとつ[34]明治めいじ初期しょきごろ、真室川まむろがわまち谷地やちさわ地区ちく姉崎あねざきかんろうとなり鮭川さけかわむらからよめたずさえてきたのがはじまりで、姉崎あねざきによって現代げんだいまで細々こまごままもられてきた。ずんぐりしたじつうす緑色みどりいろくろイボがあるキュウリで[34]本来ほんらいくろイボけいのような特徴とくちょうすくなく、果肉かにくやわらかく、キュウリ特有とくゆう青臭あおくささやえぐみなどがほとんどいため、フルーツ感覚かんかくべることが出来できる。まち洋菓子ようがしてん平和堂へいわどう」では、スイーツとして活用かつようされているほか、かん次郎じろう胡瓜きゅうりのコンポートなどが発売はつばいされている。
馬込まごめ半白はんぱく胡瓜きゅうりまごめはんじろきゅうり
東京とうきょう大田おおた伝統でんとう野菜やさい華北かほくけいしろイボけいキュウリのひとつで、明治めいじ時代じだいふしなり胡瓜きゅうり改良かいりょうした品種ひんしゅで、ながめのでしわがっているのが特徴とくちょう[33]いろだい部分ぶぶんしろっぽく、もと一部いちぶのみが緑色みどりいろである。かわはやわらかくて、果肉かにくかためでごたえがよい[33]いたみやすく流通りゅうつうかないため、現在げんざいはほとんど栽培さいばいされていない。
相模さがみ半白はんぱく胡瓜きゅうりさがみはんじろきゅうり
くろイボけいキュウリのひとつで、かわがかたく、くびほう緑色みどりいろくて先端せんたんほうしろっぽい半白はんぱくけい[33]昭和しょうわ初期しょき馬込まごめ半白はんぱく胡瓜きゅうり神奈川かながわけん二宮にのみやまちにおいて改良かいりょうされた品種ひんしゅで、馬込まごめ半白はんぱく胡瓜きゅうりよりも日持ひもちがよい。ふしせいつよく、支柱しちゅう栽培さいばいてきしており、気温きおんひく時期じき雌花めばながつきやすいので早生わせ栽培さいばいてきしている[35]現在げんざいはほとんど栽培さいばいされていない。
高井戸たかいどたかしなり胡瓜きゅうりたかいどふしなりきゅうり
東京とうきょう杉並すぎなみ伝統でんとう野菜やさい馬込まごめ半白はんぱく胡瓜きゅうり練馬ねりまえだなり胡瓜きゅうり交配こうはいからまれた固定こていしゅ現在げんざいはほとんど栽培さいばいされていない。
落合おちあいたかしなり胡瓜きゅうりおちあいふしなりきゅうり
埼玉さいたまけん伝統でんとう野菜やさい大正たいしょう時代じだい与野よのまち下落合しもおちあいにおいてあおぶしなり胡瓜きゅうり地域ちいき在来ざいらいしゅはりたに胡瓜きゅうり交配こうはいからまれた品種ひんしゅで、強健きょうけん低温ていおんつよい。現在げんざいではほとんど栽培さいばいされていないが、交配こうはいおやとしても使つかわれ、現行げんこう品種ひんしゅおおくがこの品種ひんしゅいている。
加賀かがふとし胡瓜きゅうりかがふときゅうり
石川いしかわけん伝統でんとう野菜やさい加賀かが野菜やさい)。果実かじつながさ20 - 25 cm、直径ちょっけい6 - 7 cmと大型おおがた[30]おもさが1 kgをえるものもめずらしくない。かわかたいが果肉かにくやわらかく[33]品種ひんしゅよりもビタミンB2おおふくむ。基本きほんかわをむいて使用しようし、いたぶつ煮物にもの料理りょうりいている[30]
聖護院しょうごいん胡瓜きゅうりしょうごいんきゅうり
江戸えど時代じだいからつたわる京都きょうと伝統でんとう野菜やさいじつ濃緑こみどりしょく三角形さんかっけい断面だんめんとなるのが特徴とくちょうで、明治めいじ時代じだいには左京さきょう聖護院しょうごいん中心ちゅうしん栽培さいばいされていた。
毛馬けま胡瓜きゅうりけまきゅうり
大阪おおさか特産とくさんしゅで、ながさ30 cm以上いじょうふとさ3 cmほどのながができる[36]半白はんぱくけいくろイボけいキュウリで、もとみどりさきの3ぶんの2ほどはしろっぽくなる。ごたえがよいのが特徴とくちょう[33]江戸えど時代じだい摂津せっつこく毛馬けまむらげん大阪おおさか都島みやこじま毛馬けままち)が発祥はっしょうとされる[36]。「なみはなづけ」とばれる粕漬かすづ原料げんりょうとして周辺しゅうへん地域ちいきでも栽培さいばいされるようになったが、おさむりつわるいためすたれ、現在げんざいは、南河内みなみかわちぐん河南かなんまち中心ちゅうしん伝統でんとう野菜やさいなにわ野菜やさい)として栽培さいばいされているにとどまる。
大和やまとさんしゃく胡瓜きゅうりやまとさんじゃくきゅうり
奈良ならけん特産とくさん品種ひんしゅで、じつながさ30 - 40 cm[36]最大さいだいで90 cmほどにもなるので、このがある。あざやかな緑色みどりいろかわがやわらかく、果肉かにく緻密ちみつで、奈良漬ならづにも加工かこうされる[36]
佐久さくふとしきゅうりさくこだいきゅうり
長野ながのけん佐久さく志賀しが地区ちく春日しゅんじつ地区ちくにおいて、すくなくとも昭和しょうわ20年代ねんだいから栽培さいばいされている品種ひんしゅ信州しんしゅう伝統でんとう野菜やさい)。果実かじつはずんぐりむっくりとしたかたちをしており、ながさは13センチメートル程度ていどじゅくすにつれしろから茶褐色ちゃかっしょく変色へんしょくすることから、シベリアけい品種ひんしゅ推定すいていされている[37]
モーウィ(もうふり別名べつめい赤毛あかげウリ)
沖縄おきなわ栽培さいばいされているくろイボけいキュウリで[35]ふとくてイボがなく、果実かじつかわあわ褐色かっしょくになる品種ひんしゅ[33]。15世紀せいき中国ちゅうごく河南かなん地方ちほうからわたったとされる[38]果実かじつながさは30 cmで、おもさは500グラムほどになる[39]果肉かにくしろくて青臭あおくささはなく、あじ淡泊たんぱくで、サラダ・漬物つけものものしょくされる[33]沖縄おきなわ料理りょうり有名ゆうめいなのは豚肉ぶたにく一緒いっしょ煮込にこモーウィウブサー使つかわれる[39]

その分類ぶんるいほう

[編集へんしゅう]
づるかたによる分類ぶんるい
日本にっぽんでの経済けいざい栽培さいばいはネットにつたわせるかひもげておこなわれるので、づる自然しぜんうえかってびる品種ひんしゅ使つかわれる。づるうえかってびない品種ひんしゅ頻繁ひんぱん誘引ゆういんするか、ネットを使つかわずに「栽培さいばい」する。家庭かてい菜園さいえんでは省力しょうりょく栽培さいばいできる品種ひんしゅ使つかわれることおおい。
はて習性しゅうせいによる分類ぶんるい
しんづるかくふし雌花めばなくタイプを「ふしり」または「おやづるタイプ」などとよぶ。おやづるにはほとんかずづるまごづるおお雌花めばな品種ひんしゅを「づるまごづるタイプ」などとよぶ。また、このなかあいだがたのものは「ぶし」とよ:ぶ。ただし、はて習性しゅうせい少数しょうすう遺伝子いでんしまるわけではなく日長ひなが気温きおん日照ひでり肥料ひりょうかぶ老若ろうにゃくなどの影響えいきょうける。一般いっぱんにはたん低温ていおんふしせいつよくなる。
系統けいとうによる分類ぶんるい
華南かなんかた華北かほくかた・イギリス温室おんしつがた高温こうおんよわい)・スライスキュウリがたピクルスかたなどおもに5系統けいとう分類ぶんるいされる。

食材しょくざい

[編集へんしゅう]
かっぱ
キュウリとカブ糠漬ぬかづ

成長せいちょう途中とちゅうのやわらかい未熟みじゅくはて食用しょくようにする。表面ひょうめん緑色みどりいろであるが、果肉かにくしろいので淡色たんしょく野菜やさい分類ぶんるいされる[40]調理ちょうりをしなくても、そのままべることができる長所ちょうしょや、1かい摂取せっしゅりょうおおくとれる特徴とくちょうから、重用じゅうようされている野菜やさいのひとつである[40]

なまのまま味噌みそもろみをつけてかじったり、サラダ寿司すし(かっぱき)、ものもの塩揉しおもなどでべたりするほか、かっぱけ、奈良漬ならづぬかわさびピクルスオイキムチなどの漬物つけもの材料ざいりょうとして使つかわれる。日本にっぽん料理りょうり加熱かねつ調理ちょうりされることはすくない[注釈ちゅうしゃく 1]が、中華ちゅうか料理りょうりでは煮物にものいたぶつとしても利用りようされる。トルコ料理りょうりシャジュク、スペイン料理りょうりガスパチョ、ロシア料理りょうりラッソーリニク、ポーランド料理りょうりズパオグルコヴァなど、キュウリスープとしてしょくすることもおおい。イギリスアフタヌーン・ティーにはキュウリサンドイッチかせない。

最近さいきんでは、キュウリの表面ひょうめんブルームしろ物質ぶっしつ)が、農薬のうやくのようにえるとの誤解ごかいから見栄みばえがわるいとしていやがられ、表面ひょうめん緑色みどりいろでつやがあるブルームレスキュウリおおつくられている[12][6]。しかし、ブルームのいブルームレスキュウリは通常つうじょうのキュウリとくらがわあつくて日持ひもちもするが、あじかおりはブルームつきキュウリのほうがまさ[12]。ブルームのあるキュウリは歯切はぎれがよく、種子しゅしつぶちいさい特徴とくちょうがあり、生食なましょくのほか漬物つけものにもくことや、その食味しょくみ見直みなおされている[6]

れたばかりのキュウリはイボがとがっており、流通りゅうつう段階だんかいでイボが次第しだいにとれてしまうためキュウリの鮮度せんど見分みわけるための目安めやすにすることもできる[12]。イボの部分ぶぶん雑菌ざっきんなどがつきやすくなるおそれがあるため、近年きんねんではイボの品種ひんしゅ開発かいはつされている[6]

ながさ10 - 12 cmほどのわかいうちに収穫しゅうかくした小型こがたのキュウリを通称つうしょうもろきゅう」といい、さけのおともなどにして、おも味噌みそをつけてなまべる[30][27]。さらに未熟みじゅくはないたものは「はなまるキュウリ」(はなマル)とよび、はなつきがすぎるときの開花かいかちゅうのものをって、料理りょうりつまなどに使つかわれる[30][6][24]。また、雄花おばな料理りょうりものにもできる[27]品種ひんしゅ改良かいりょうによって苦味にがみのぞいたキュウリも登場とうじょうしている。

調理ちょうりほう

[編集へんしゅう]

キュウリの調理ちょうりしたごしらえのさいには、表面ひょうめんなめらかにしていろあざやかにするため、しおったまないたうえころがすようにしてしおこすりこむいたり(いたずり)とばれる調理ちょうりほうもちいられることもおお[41]水分すいぶんおおく、あじがなじみにくい食材しょくざいであることから、ものやサラダなどにキュウリを使つかうときは、まないたうえ麺棒めんぼうなどでたたいて表面ひょうめんあらって、だん面積めんせきおおくしてあじをなじみやすくする[30]

ものもの、サラダなどの料理りょうりや、いたのぐざい利用りようされる。品種ひんしゅによっては、にくめや煮込にこ料理りょうりにもいている。

ビタミンC酸化さんかさせる酵素こうそアスコルビナーゼ)がふくまれているため、せいべるときはそのはたらきを抑制よくせいするため有効ゆうこうだといわれている[42]。また、加熱かねつ調理ちょうりすることによって、アスコルビナーゼの酵素こうそ活性かっせいおさえられる[6]

漬物つけもの

[編集へんしゅう]

漬物つけもの、ピクルスの素材そざいとなる。

  • 胡瓜きゅうりきざ醤油じょうゆづけ[43]
  • 胡瓜きゅうり一本いっぽんづけ - キュウリをそのまま調味ちょうみえきけたもので、ていしお唐辛子とうがらしあじをしめているものと、醤油じょうゆるいが12%程度ていど濃厚のうこう味付あじつけのものの系統けいとうがある[43]

なお、天保てんぽう年間ねんかん初版しょはん刊行かんこうされた『漬物つけものしお嘉言かげん』には、けしたキュウリをてん日干ひぼししてから渦巻うずまきじょうにしてぬかなどでけた渦巻うずまきづけや、ふりなかにシソ、ショウガ、トウガラシなどをめた印籠いんろうづけまるづけふりのかわりにもちいる)の記載きさいがある[44]

保存ほぞん

[編集へんしゅう]

キュウリは水分すいぶんおおいことからやしすぎるといたみやすいが、冷蔵庫れいぞうこないであればくちじずにポリぶくろれて乾燥かんそうふせぎ、ふつう2 - 3にち程度ていど保存ほぞん[30][12]すずしい場所ばしょであれば室温しつおんでも保存ほぞんできる[30]。5以下いか低温ていおんにするといたんでけやすい[12]

漬物つけもの保存ほぞん調理ちょうりほうで、オイキムチピクルスにすると3 - 4にちほど[45]塩漬しおづけにすれば長期ちょうき保存ほぞん可能かのうで、たる容器ようき分量ぶんりょうの3わりほどのしお隙間すきまなくキュウリをならべておもしをせてみ、すずしい場所ばしょ保管ほかんすれば半年はんとしから1ねんほど[45]

栄養素えいようそ

[編集へんしゅう]
きゅうり 果実かじつ せい[46]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 59 kJ (14 kcal)
3.0 g
デンプン 正確せいかくせい注意ちゅうい 2.0 g
食物しょくもつ繊維せんい 1.1 g
0.1 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 0.01 g
あたい飽和ほうわ 0.01 g
1.0 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(4%)
28 µg
(3%)
330 µg
チアミン (B1)
(3%)
0.03 mg
リボフラビン (B2)
(3%)
0.03 mg
ナイアシン (B3)
(1%)
0.2 mg
パントテンさん (B5)
(7%)
0.33 mg
ビタミンB6
(4%)
0.05 mg
葉酸ようさん (B9)
(6%)
25 µg
ビタミンC
(17%)
14 mg
ビタミンE
(2%)
0.3 mg
ビタミンK
(32%)
34 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
1 mg
カリウム
(4%)
200 mg
カルシウム
(3%)
26 mg
マグネシウム
(4%)
15 mg
リン
(5%)
36 mg
鉄分てつぶん
(2%)
0.3 mg
亜鉛あえん
(2%)
0.2 mg
どう
(6%)
0.11 mg
セレン
(1%)
1 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 95.4 g
水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんい 0.2 g
不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんい 0.9 g
ビオチン(B7 1.4 µg
有機ゆうきさん 0.3 g

ビタミンEはαあるふぁ─トコフェロールのみをしめした[47]廃棄はいき部位ぶいりょうはし
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい

キュウリは全体ぜんたいやく95%が水分すいぶん構成こうせいされており[12]、100グラム (g) [注釈ちゅうしゃく 2]あたりの熱量ねつりょうが14 kcal(59 kJ)と非常ひじょうひくいため、ギネスブックにおいても「Least calorific fruit」の登録とうろくめい認定にんていされている[49]栄養素えいようそ比率ひりつ炭水化物たんすいかぶつ3.0 gがもっとおおく、たんぱくしつ1.0 g、灰分かいぶん0.5 g、脂質ししつ0.1 gとつづ[40]他方たほうビタミン各種かくしゅミネラルなどの栄養えいようもとにおいてもビタミンK(100gあたり34µg)やどう(100gあたり0.11mg)、モリブデン(100gあたり4µg)をのぞけば100gあたりの含有がんゆうりょういち食分しょくぶん摂取せっしゅ目安めやすりょう13 - 110程度ていどと、ひく数値すうちおさまっている[50]

キュウリは先述せんじゅつしたとお水分すいぶん質量しつりょうおおくをめるため、「栄養素えいようそがほとんどない野菜やさい」と評価ひょうかされがちであるが、もともと野菜やさい水分すいぶんりょうは90%ほどあるため、キュウリだけが特別とくべつ水分すいぶんおおいわけではない[40]淡色たんしょく野菜やさいわりには、ビタミンCカリウムカルシウムなどのミネラルるいかわにはβべーたカロテン比較的ひかくてき豊富ほうふふくんでおり[42][12]、そののビタミンやミネラルるい量的りょうてきにはおおくないがバランスよくふくんでいる[40]一年中いちねんじゅうべることができる野菜やさいであるが、野菜やさいとしてのしゅんなつで、冬場ふゆばのものよりカロテンやビタミンCなどはおお含有がんゆうしている[40]

しばしば、キュウリをべると酵素こうそによってビタミンCが破壊はかいされるという記述きじゅつもみられるが、実際じっさいには酵素こうそ作用さようによって還元かんげんがたビタミンCから酸化さんかがたビタミンCに変異へんいされるだけである[40]一方いっぽうで、酸化さんかがたわったビタミンCでも体内たいない還元かんげんがたもどるという可逆かぎゃくてき性質せいしつっているため、今日きょうでは生理せいり作用さよう還元かんげんがた同等どうとうであるとされている。キュウリをしょくすることでビタミンCが破壊はかいされるとわれた理由りゆうとして、過去かこにはビタミンCは還元かんげんがただけに生理せいり作用さようがあるとかんがえられており、酵素こうそによって酸化さんかがた変化へんかしたビタミンCには生理せいり作用さようはないものとかんがえられていたことがあげられる。そのため酸化さんかがたビタミンCはビタミンCとしてカウントされておらず、ビタミンCりょう減少げんしょうしたようにえたという背景はいけいがある。酸化さんかがたビタミンCであっても、ヒトの体内たいない還元かんげんがたビタミンCとほぼ同等どうとうはたらきをするというのが学術がくじゅつてきにはただしい評価ひょうかであり[40]現在げんざいでは還元かんげんがた酸化さんかがたわせたそうビタミンCりょう記述きじゅつすることが一般いっぱんてきである。

かつて、キュウリはデザイナーフーズ計画けいかくのピラミッドで3ぐんぞくしていた。3ぐんなかでも、ハッカオレガノタイムアサツキともに3ぐん中位ちゅういで、がん予防よぼう効果こうかのある食材しょくざいであると位置いちづけられていた[51]

ダイエットきな食材しょくざいとして、とく食事しょくじ最初さいしょるよう推奨すいしょうするほんもある。水分すいぶんおおひくカロリーわりにはごたえがあるためはや満腹まんぷくかんやすいことや、キュウリにふくまれる酵素こうそホスホリパーゼ脂肪しぼう分解ぶんかい作用さようがあることが理由りゆうげられている[52]

薬効やっこう

[編集へんしゅう]

ウリ植物しょくぶつがもつ独特どくとく苦味にがみ成分せいぶんククルビタシンふくみ、茎葉けいよう飲食いんしょくすればこすので吐剤とざいとしてもちいられている[53]。ただし、現在げんざい品種ひんしゅ改良かいりょうおこなわれた結果けっか果実かじつ苦味にがみはないが、かつては果実かじつにも苦味にがみがあった[53]果実かじつふくまれるカリウムイソクエルシトリンには利尿りにょう作用さようがあり、体内たいない蓄積ちくせきされたナトリウム排泄はいせつうながして、血圧けつあつ上昇じょうしょう抑制よくせいする効果こうか期待きたいされている[53][42]

9月ころに茎葉けいようってこまかくきざみ、または果実かじつ輪切わぎりにして日干ひぼししたものを生薬きぐすりとし、果実かじつふり(おうか)、ふり(おうかよう)、くきふりふじ(おうかとう)、全体ぜんたいとしては胡瓜きゅうり(こか)としょうして薬用やくようにする[54][5]東洋とうよう医学いがくでは利尿りにょう効果こうかがあり、身体しんたいねつをとって暑気しょきあたり改善かいぜんするなど、珍重ちんちょうされてきた[42]

民間みんかん療法りょうほうでは、ねつ吸収きゅうしゅうする性質せいしつがあり、身体しんたいのほてり解消かいしょう役立やくだつとされている[42]しょくあたりのときに乾燥かんそうした茎葉けいよう1にちりょう10グラムみず600 cc半量はんりょうになるまでとろ煮詰につめたせんえき水性すいせいエキス)を飲用いんようすると、催吐ざいとして作用さようして内容ないようぶつさせてらくにする[53]。べとつきがある下痢げりには、同様どうよう茎葉けいよう5グラムをせんじて服用ふくようする[5]患部かんぶねつがあるむくみや、のどのいたみがあるときは、乾燥かんそうさせた胡瓜きゅうり10グラムを1にちりょうとして、みず600 ccでせんじたしる食間しょっかん3かいけて服用ふくようすると、利尿りにょう作用さようによりむくみ軽減けいげん役立やくだつといわれている[53][5]。ただし、患部かんぶえているひとへの服用ふくよう使用しよう禁忌きんきとされている[5]。また、やしたせい果実かじつうす輪切わぎりにしたものを、かるやけど患部かんぶって、たびたびえてひや湿布しっぷとして利用りようする方法ほうほう[5]暑気しょきあたりにあしうらっておくとよいともいわれている[53]

民俗みんぞく

[編集へんしゅう]
  • 木瓜ぼけもん織田おだふり
    家紋かもんの「木瓜ぼけもん」は、キュウリのくち図案ずあんしたものとのせつもある。 江戸えど時代じだいは、輪切わぎりにすると徳川とくがわ家紋かもんであるあおいているところから、それをべるのは不敬ふけいであるとして、キュウリを輪切わぎりにされることはつつしまれていた。
  • 祇園ぎおん信仰しんこうにおいて、スサノオ牛頭ごず天王てんのう)を祭神さいじんとする八坂神社やさかじんじゃかみもん木瓜ぼけであり、キュウリのくちていることから、祭礼さいれい期間きかんはキュウリをべないという地方ちほう博多はかた博多はかた祇園山ぎおんやまかさなど)もある。八坂神社やさかじんじゃがある福井ふくい網戸瀬あどせまちではキュウリ栽培さいばいおこなわない[55]毎年まいとし7がつ14にちにはキュウリまつりがおこなわれ、このべることもきんじられる[55]
  • 精霊せいれいしょうりょううま
    ぼん期間きかんちゅうには、故人こじん霊魂れいこんがこのとあのするためのものとして、「精霊せいれい」とばれるキュウリやナスつく動物どうぶつ用意よういする。4ほん麻幹おがらあるいはマッチぼうったばしなどをあし見立みたててみ、うまうしとする。キュウリはあしはやうま見立みたてられ、あのからはやいえもどってくるように。ナスはあゆみのおそうし見立みたてられ、このからあのかえるのがすこしでもおそくなるように、また、供物くもつうしせてあのかえってもらうとのねがいがめられている。
  • キュウリは河童かっぱだい好物こうぶつだとされ、キュウリの異称いしょうとなっている(かっぱき、かっぱけ)。
  • きゅうり加持かじ(きゅうりふうじ)
  • キュウリウオキュウリエソというさかながある。キュウリのようなにおいがすることからこのがついた。
  • キュウリグサという植物しょくぶつがある。むとキュウリのようなにおいがすることからこのがついた。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]
  1. ^ 富山とやまけんなど北陸ほくりく地方ちほうではキュウリを味噌汁みそしるにすることもある。
  2. ^ 新潟にいがたけん出荷しゅっか規格きかくSサイズ1ほんぶん相当そうとう[48]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Cucumis sativus L. キュウリ(標準ひょうじゅん”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2023ねん7がつ30にち閲覧えつらん
  2. ^ a b 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Cucumis sativus L. var. tuberculatus Gabajev キュウリ(狭義きょうぎ”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2023ねん7がつ30にち閲覧えつらん
  3. ^ 農林水産省のうりんすいさんしょう野菜やさい魅力みりょく(2018ねん8がつ7にち閲覧えつらん)。
  4. ^ a b c 田中たなか孝治こうじ 1995, p. 174.
  5. ^ a b c d e f g h i j k 貝津かいづこうこう 1995, p. 184.
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 97.
  7. ^ a b 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 94.
  8. ^ a b c d e f 主婦しゅふ友社ともしゃへん 2011, p. 81.
  9. ^ a b c d e f g h 学研がっけん・たまねぎしゃへん 2015, p. 62.
  10. ^ a b c d e 板木はんぎ利隆としたか 2020, p. 42.
  11. ^ 学研がっけん・たまねぎしゃへん 2015, pp. 64–65.
  12. ^ a b c d e f g h i j k l 猪股いのまた慶子けいこ監修かんしゅう 成美せいびどう出版しゅっぱん編集へんしゅうへん 2012, p. 71.
  13. ^ 宮崎みやざき正勝まさかつっておきたい「しょく」の日本にっぽん』145p・角川かどかわソフィア文庫ぶんこ
  14. ^ a b c 竹下たけした大学だいがく 2022, p. 40.
  15. ^ 鈴木すずき晋一しんいち 『たべもの史話しわ小学館しょうがくかんライブラリー、1999ねん、pp36-38
  16. ^ にがさゆえ幕末ばくまつまで不人気ふにんきだった「胡瓜きゅうり(きゅうり)」 身体しんたいやし、利尿りにょう効果こうかたかい、使つかえるなつ野菜やさいに”. ダイヤモンド・オンライン. (2012ねん7がつ6にち). http://diamond.jp/articles/-/21165 
  17. ^ a b c d e 竹下たけした大学だいがく 2022, p. 41.
  18. ^ a b c d e f g 板木はんぎ利隆としたか 2020, p. 38.
  19. ^ a b c d 猪股いのまた慶子けいこ監修かんしゅう 成美せいびどう出版しゅっぱん編集へんしゅうへん 2012, p. 236.
  20. ^ a b c 主婦しゅふ友社ともしゃへん 2011, p. 79.
  21. ^ a b c d 板木はんぎ利隆としたか 2020, p. 39.
  22. ^ a b 学研がっけん・たまねぎしゃへん 2015, pp. 70–71.
  23. ^ キュウリの栽培さいばい方法ほうほうそだかたのコツ”. やまむファーム. 2020ねん8がつ27にち閲覧えつらん
  24. ^ a b c d 板木はんぎ利隆としたか 2020, p. 40.
  25. ^ a b 主婦しゅふ友社ともしゃへん 2011, p. 80.
  26. ^ 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 95.
  27. ^ a b c d 板木はんぎ利隆としたか 2020, p. 41.
  28. ^ a b “「赤色あかいろネット」でハウス侵入しんにゅう防止ぼうし キュウリ害虫がいちゅう効果こうか. 岐阜ぎふ新聞しんぶん. (2014ねん7がつ21にち). オリジナルの2014ねん7がつ29にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140729224248/http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20140721/201407211022_22941.shtml 2014ねん7がつ22にち閲覧えつらん 
  29. ^ 世界せかいのキュウリるい 生産せいさんりょう こくべつランキング・推移すいい”. GLOBAL NOTE - 国際こくさい統計とうけいくにべつ統計とうけい専門せんもんサイト. グローバルノート. 2023ねん7がつ30にち閲覧えつらん
  30. ^ a b c d e f g h i j k l 主婦しゅふ友社ともしゃへん 2011, p. 77.
  31. ^ a b c d e 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 96.
  32. ^ a b c d 竹下たけした大学だいがく 2022, p. 42.
  33. ^ a b c d e f g h i j k 猪股いのまた慶子けいこ監修かんしゅう 成美せいびどう出版しゅっぱん編集へんしゅうへん 2012, p. 72.
  34. ^ a b c d 竹下たけした大学だいがく 2022, p. 43.
  35. ^ a b 学研がっけん・たまねぎしゃへん 2015, p. 67.
  36. ^ a b c d 学研がっけん・たまねぎしゃへん 2015, p. 66.
  37. ^ 長野ながのけん信州しんしゅう伝統でんとう野菜やさい 選定せんていリスト」より(2015ねん7がつ15にち更新こうしん、2015ねん10がつ23にち閲覧えつらん)。
  38. ^ 猪股いのまた慶子けいこ監修かんしゅう 成美せいびどう出版しゅっぱん編集へんしゅうへん 2012, p. 96.
  39. ^ a b 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 104.
  40. ^ a b c d e f g h 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 99.
  41. ^ 猪股いのまた慶子けいこ監修かんしゅう 成美せいびどう出版しゅっぱん編集へんしゅうへん 2012, p. 73.
  42. ^ a b c d e 主婦しゅふ友社ともしゃへん 2011, p. 76.
  43. ^ a b 漬物つけもの製造せいぞうほう”. 全日本ぜんにほん漬物つけもの協同きょうどう組合くみあい連合れんごうかい. 2022ねん4がつ8にち閲覧えつらん
  44. ^ 宮尾みやお 茂雄しげお. “漬物つけものしお嘉言かげん小田原おだわら主人しゅじん”. 東京家政大学とうきょうかせいだいがく食品しょくひん加工かこうがく研究けんきゅうしつ. 2023ねん1がつ12にち閲覧えつらん
  45. ^ a b 学研がっけん・たまねぎしゃへん 2015, p. 74.
  46. ^ 文部もんぶ科学かがくしょう日本にっぽん食品しょくひん標準ひょうじゅん成分せいぶんひょう2015年版ねんばんななてい
  47. ^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう日本人にっぽんじん食事しょくじ摂取せっしゅ基準きじゅん(2015年版ねんばん (PDF)
  48. ^ 新潟にいがたけん農林のうりん水産すいさん食品しょくひん流通りゅうつう新潟にいがたけん青果物せいかぶつ出荷しゅっか規格きかく基準きじゅんについて
  49. ^ 世界一せかいいち世界せかい記録きろくのきゅうりの世界せかいのぞく : きゅうりとギネス世界せかい記録きろく”. guinnessworldrecordsnews. Guinness World Recordsしゃ (2016ねん1がつ28にち). 2020ねん6がつ28にち閲覧えつらん
  50. ^ https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl[出典しゅってん無効むこう]
  51. ^ 大澤おおさわ俊彦としひこ、「がん予防よぼう食品しょくひん」『日本にっぽん食生活しょくせいかつ学会がっかい』 2009ねん 20かん 1ごう p.11-16, doi:10.2740/jisdh.20.11
  52. ^ 野崎のさき洋光ひろみつ工藤くどう孝文たかふみ『きゅうりべるだけダイエット』(KADOKAWA)など。
  53. ^ a b c d e f 田中たなか孝治こうじ 1995, p. 175.
  54. ^ 田中たなか孝治こうじ 1995, p. 195.
  55. ^ a b キュウリをそだてては絶対ぜったいダメなまち 風習ふうしゅう福井ふくい網戸瀬あどせまち福井ふくい新聞しんぶん、2015ねん9がつ9にち

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  • 板木はんぎ利隆としたか決定けっていばん 野菜やさいづくりだい百科ひゃっかいえ光協会ひかりきょうかい、2020ねん3がつ16にち、38 - 43ぺーじISBN 978-4-259-56650-0 
  • 猪股いのまた慶子けいこ監修かんしゅう 成美せいびどう出版しゅっぱん編集へんしゅうへん『かしこくえらぶ・おいしくべる 野菜やさいまるごと事典じてん成美せいびどう出版しゅっぱん、2012ねん7がつ10日とおか、71 - 73ぺーじISBN 978-4-415-30997-2 
  • 貝津かいづ好孝よしたか日本にっぽん薬草やくそう小学館しょうがくかん小学館しょうがくかんのフィールド・ガイドシリーズ〉、1995ねん7がつ20日はつか、184ぺーじISBN 4-09-208016-6 
  • 学研がっけん・たまねぎしゃへんなにつくる? まよったらこの1さつ! こだわり野菜やさいづくり 品種ひんしゅガイドブック なつ野菜やさいへん133品種ひんしゅ学研がっけんパブリッシング野菜やさいだより特別とくべつ編集へんしゅう〉、2015ねん3がつ28にち、61 - 74ぺーじISBN 978-4-05-610788-3 
  • 講談社こうだんしゃへん『からだにやさしいしゅん食材しょくざい 野菜やさいほん講談社こうだんしゃ、2013ねん5がつ13にち、95 - 99ぺーじISBN 978-4-06-218342-0 
  • 主婦しゅふ友社ともしゃへん野菜やさいまるごと大図おおずあきら主婦しゅふ友社ともしゃ、2011ねん2がつ20日はつか、76 - 81ぺーじISBN 978-4-07-273608-1 
  • 竹下たけした大学だいがく野菜やさいはてものすごい品種ひんしゅ図鑑ずかんられざるルーツをあじわう』エクスナレッジ、2022ねん7がつ12にち、40 - 43ぺーじISBN 978-4-7678-3026-1 
  • 田中たなか孝治こうじきめと使つかかたがひとでわかる 薬草やくそう健康けんこうほう講談社こうだんしゃ〈ベストライフ〉、1995ねん2がつ15にち、174 - 175ぺーじISBN 4-06-195372-9 
  • バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアントへん山本やまもと紀夫のりおやく世界せかい食用しょくよう植物しょくぶつ文化ぶんか図鑑ずかんひいらぎふうしゃ、195ぺーじISBN 978-4-903530-35-2

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]