東洋とうよう医学いがく

東洋とうよう医学いがく（とうよういがく）とは、中国ちゅうごく・日本にっぽん・朝鮮半島ちょうせんはんとうなどの東洋とうよう起源きげんの伝統でんとう医学いがくを指さす。東洋とうようが指さす範囲はんいが多様たようであるように、東洋とうよう医学いがくに含ふくまれる範囲はんいも一様いちようではなく、文脈ぶんみゃく・視点してんによって異ことなる。

現代げんだい日本にっぽんでの医学いがく区分くぶん

現在げんざい日本にっぽんの伝統でんとう医学いがく業界ぎょうかいでは、古典こてん医学いがく書しょに基もとづく薬物やくぶつ療法りょうほう・漢方かんぽう医学いがくと、経穴けいけつなどを鍼や灸やいとで刺激しげきする物理ぶつり療法りょうほう・鍼灸しんきゅう医学いがく、両者りょうしゃを合あわせて東洋とうよう医学いがくと呼よんでいる。日本にっぽんでは日にち清しん戦争せんそう以降いこう、「西洋せいよう」と対たいになる「東洋とうよう」という用語ようごが定着ていちゃくしたと考かんがえられており、1950年ねんに日本にっぽん東洋とうよう医い学会がっかいが設立せつりつされて、東洋とうよう医学いがくという呼よび方かたも一般いっぱん的てきになった。

地域ちいきによる区分くぶん

東洋とうよう医学いがくは、中国ちゅうごく医学いがく（中国ちゅうごく）、漢方かんぽう医学いがく（日本にっぽん）、韓かん医学いがく（朝鮮半島ちょうせんはんとう）などの中国ちゅうごくを起源きげんとする東ひがしアジアの伝統でんとう医学いがくを指さす場合ばあいが多おおいが、アーユルヴェーダ（インド）などの南みなみアジア・東南とうなんアジアの伝統でんとう医学いがくを含ふくむ場合ばあいも多おおく、更さらにはユナニ医学いがくなどの西にしアジア伝統でんとう医学いがくを含ふくむ場合ばあいもある。ユナニ医学いがくは古代こだいギリシャを起源きげんとし、ヨーロッパに大おおきな影響えいきょうを与あたえたため、西洋せいよう医学いがくの文脈ぶんみゃくで語かたられることもある。

西洋せいよう医学いがくの意味いみも東洋とうよう医学いがく同様どうように一様いちようではないが、西洋せいよう近代きんだい医学いがく（近代きんだい医学いがく、現代げんだい医学いがく）を指さす場合ばあいが多おおいようである。東洋とうよう（オリエンタル）と対たいになる概念がいねんとしてヨーロッパで認識にんしきされた西洋せいようは、ボスポラス海峡かいきょう以西いせいのヨーロッパを指さす場合ばあいが多おおいが、東洋とうよう同様どうよう、指さし示しめす範囲はんいは様々さまざまであり、アラビアを含ふくむ場合ばあいもある。

中国ちゅうごくでは清きよし王朝おうちょう以降いこう、東洋とうようとは日本にっぽんだけを指さすため、東洋とうよう医学いがくは漢方かんぽう医学いがくを意味いみする。日本語にほんごの意味いみの東洋とうよう医学いがくは中国ちゅうごく語ごで「漢かん医学いがく」と表記ひょうきしている。

関連かんれん項目こうもく

• 医学いがく

外部がいぶリンク

• 日本にっぽん東洋とうよう医い学会がっかい