固定こていビットレート

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固定こていビットレート(こていビットレート、えい: constant bitrate, CBR)は、電気でんき通信つうしんにおけるQuality of Service関連かんれんする用語ようご対義語たいぎごとして可変かへんビットレートがある。

コーデックにおいて、固定こていビットレートのエンコードとは、コーデックの出力しゅつりょくデータの消費しょうひされるべきレート(速度そくど)が一定いっていであることを意味いみする。容量ようりょう制限せいげんのある通信つうしんでは最大さいだいビットレートが通信つうしん容量ようりょうえないようにする必要ひつようがあるため、CBRはマルチメディアコンテンツのストリーミングてきしており、容量ようりょうぎりぎりまで利用りようすることができる。複雑ふくざつ部分ぶぶん十分じゅうぶんなデータをてず品質ひんしつ音質おんしつ低下ていかする反面はんめん単純たんじゅん部分ぶぶんではデータを無駄むだ使つかうため、CBRは情報じょうほう保存ほぞんする用途ようとにはてきさない。

複雑ふくざつ部分ぶぶん十分じゅうぶんなデータをてないという問題もんだいは、ビットレートをたか設定せっていすることで回避かいひできる(たとえば、256kbit/sあるいは320kbit/s)。そうすることでつね十分じゅうぶんなビットがてられるが、そう転送てんそうデータりょうはビットレートに比例ひれいしておおきくなり負荷ふかがかかりやすくなる。

ハフマン符号ふごうれんちょう圧縮あっしゅくなどの符号ふごうおおくは可変長かへんちょう符号ふごう生成せいせいするため、完全かんぜんなCBRを実現じつげんすることはむずかしい。これは量子りょうし精度せいど可変かへんにすることである程度ていど解決かいけつでき、生成せいせいされた有意ゆういビット列びっとれつみじか場合ばあいには固定こていちょうながさまでそらビットをおぎなうパディングをおこなうことで完全かんぜん解決かいけつする。ただし、CBRとった場合ばあい、16ビットの音声おんせい標本ひょうほんすべて8ビットに削減さくげんするような単純たんじゅん方法ほうほう含意がんいしている。

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