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国家こっか人民じんみん軍ぐん航空こうくう軍ぐん

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国家こっか人民じんみん軍ぐん航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん
Luftstreitkräfte / Luftverteidigung der Nationalen Volksarmee
1973年ねんに制定せいていされた航空こうくう軍ぐんの国籍こくせき識別しきべつ標しるべ
創設そうせつ 1956年ねん3月1日にち[1] - 1990年ねん10月2日にち
国籍こくせき 東ドイツの旗 東ひがしドイツ
軍ぐん種しゅ 空軍くうぐん・防空ぼうくう軍ぐん
上級じょうきゅう部隊ぶたい 国家こっか人民じんみん軍ぐん
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国家こっか人民じんみん軍ぐん航空こうくう軍ぐん（こっかじんみんぐんこうくうぐん、ドイツ語ご: Luftstreitkräfte der Nationalen Volksarmee, LSK）、あるいは国家こっか人民じんみん軍ぐん航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん（こっかじんみんぐんこうくうぐんおよびぼうくうぐん、Luftstreitkräfte / Luftverteidigung der Nationalen Volksarmee, LSK/LV）とは、ドイツ民主みんしゅ共和きょうわ国こくにおける空軍くうぐんおよび防空ぼうくう軍ぐん。地上ちじょう軍ぐん(LaSK)および人民じんみん海軍かいぐん(VM)と共ともに国家こっか人民じんみん軍ぐんを構成こうせいした軍ぐん種しゅの1つである。単たんに東ひがしドイツ空軍くうぐんとも呼よばれる。

歴史れきし[編集へんしゅう]

創成そうせい期き[編集へんしゅう]

LSK/LVで使用しようされたAn-2

ドイツ民主みんしゅ共和きょうわ国こくにおける空軍くうぐん力りょく編成へんせいの歴史れきしは、国家こっか人民じんみん軍ぐん創設そうせつ前まえに遡さかのぼる。1951年ねん初頭しょとう、内務省ないむしょう指揮しき下かの兵営へいえい人民じんみん警察けいさつの一部いちぶ門もんとして航空こうくう人民じんみん警察けいさつ(Volkspolizei-Luft, VP-Luft)が編成へんせいされる。この部隊ぶたいの目的もくてきは、空軍くうぐん組織そしきの運用うんようや航空機こうくうきの操縦そうじゅうなどといった各種かくしゅの専門せんもん知識ちしき・ノウハウを維持いじし、また発展はってんさせることであった。航空こうくう人民じんみん警察けいさつ本部ほんぶはベルリンのヨハニスタールに置おかれた。本部ほんぶには連隊れんたい規模きぼの3個こ航空こうくう隊たいが所属しょぞくしていたが、これらの部隊ぶたいは後のちに主要しゅような編成へんせいの1つである第だい1航空こうくう師団しだん(1.Fliegerdivision)として再編さいへんされた[2]。1953年ねんになると、訓練くんれんの為ためにソビエト連邦れんぽう空軍くうぐんからAn-2、MiG-15、La-9、Yak-18、Yak-11などの航空機こうくうきが貸与たいよされる[2]。また5機きのLa-9は陸上りくじょう作業さぎょう訓練くんれんに使用しようされた。

1953年ねん11月がつ末まつ、航空こうくう人民じんみん警察けいさつは兵営へいえい人民じんみん警察けいさつ内ないの空軍くうぐんに相当そうとうする組織そしきたる航空こうくう隊たい(Aeroklub)として再編さいへんされ、内務省ないむしょうに属ぞくする兵営へいえい人民じんみん警察けいさつ長官ちょうかんの直轄ちょっかつ部隊ぶたいとしてコットブスに配置はいちされた。その後ご、さらに第だい1航空こうくう隊たい（コットブス）、第だい2航空こうくう隊たい（ドレーヴィッツ）、第だい3航空こうくう隊たい（バウツェン）に分割ぶんかつ再編さいへんされた。1954年ねんからチェコスロバキア製せい航空機こうくうきのZ-126やM-1Dが配備はいびされた[2]。

再さい軍備ぐんび後ご[編集へんしゅう]

1956年ねん3月がつ1日にち、再さい軍備ぐんびに伴ともない国家こっか人民じんみん軍ぐんの一軍いちぐん種しゅたる航空こうくう軍ぐんが設置せっちされた。当初とうしょ、政府せいふ当局とうきょくはソビエト連邦れんぽうの軍ぐん編成へんせいに倣ならい、航空こうくう隊たいをコットブスに司令しれい部ぶを置おく航空こうくう軍ぐん(Luftstreitkräfte, LSK)とシュトラウスベルクに司令しれい部ぶを置おく防空ぼうくう軍ぐん(Luftverteidigung, LV)に分割ぶんかつした。防空ぼうくう軍ぐんは3個こ戦闘せんとう機き師団しだんと1個いっこ攻撃こうげき機き師団しだん、1個いっこ高射こうしゃ砲ほう師団しだんを備そなえるものとされたが、結局けっきょくは第だい1及および第だい2航空こうくう師団しだんと第だい1高射こうしゃ砲ほう師団しだんのみが編成へんせいされた[3] 。1957年ねん6月がつ1日にち、シュトラウスベルクにて2つの軍ぐん種しゅは統合とうごうされ、司令しれい部ぶも航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん司令しれい部ぶ(Kommando Luftstreitkräfte/Luftverteidigung, Kdo. LSK/LV)と統合とうごう・改名かいめいされた。

LSK/LVで使用しようされたMiG-21PF

1961年ねんにはこの司令しれい部ぶの元もとで航空こうくう部隊ぶたい及および高射こうしゃ部隊ぶたい、通信つうしん部隊ぶたいなどを再編さいへんし、2個この防空ぼうくう師団しだん(Luftverteidigungsdivisionen)が改あらためて編成へんせいされている。さらに同年どうねんにはワルシャワ条約じょうやく機構きこう各国かっこくが協同きょうどうで防空ぼうくう任務にんむを行おこなうとされる防空ぼうくう担当たんとう制度せいど(Diensthabendes System der Luftverteidigung)の下したにワルシャワ条約じょうやく機構きこう各国かっこく軍ぐんによる統合とうごう防空ぼうくう部隊ぶたいが設置せっちされた[4]。1962年ねんにはMiG-21戦闘せんとう機きが導入どうにゅうされる。この戦闘せんとう機きは1990年ねんまで使用しようされた[5]。

ホーネッカー議長ぎちょうによるLSK/LV将兵しょうへいの閲兵えっぺい。隣となりは国防こくぼう相しょうのホフマン将軍しょうぐん。（1985年ねん）

1971年ねん頃ごろ、航空こうくう軍ぐんでは地上ちじょう軍ぐんへの航空こうくう支援しえんを主おも任務にんむとする第だい31戦闘せんとう爆撃ばくげき機き航空こうくう団だん(Jagdbombenfliegergeschwader 31)の編成へんせいを行おこなった。これはワルシャワ条約じょうやく機構きこう軍ぐんの要求ようきゅうによるもので、その後ごも同等どうとうの戦闘せんとう爆ばく撃げき航空こうくう団だんの編成へんせいが行おこなわれ、1975年ねんには2個この攻撃こうげきヘリコプター航空こうくう団だん(Kampfhubschraubergeschwader)が編成へんせいされている[6]。

1981年ねん、航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん司令しれい部ぶは前線ぜんせんにおける指揮しき統制とうせい組織そしきとして、前線ぜんせん及および地上ちじょう軍ぐん航空こうくう隊たい指揮しき所しょ(Führungsorgan der Front- und Armeefliegerkräfte, FO FAFK)を設置せっちする。この部隊ぶたいは地上ちじょう部隊ぶたいにおける防空ぼうくう任務にんむに特とく化かしているものとされ、また飛行ひこう士しの募集ぼしゅうや軍ぐんの空輸くうゆ任務にんむを管轄かんかつした。第だい57及および第だい67ヘリコプター航空こうくう隊たいが地上ちじょう軍ぐん航空こうくう隊たいとして地上ちじょう軍ぐんの指揮しき下かに移管いかんされた後のち、1984年ねんにFO FAFKは前線ぜんせん及および軍事ぐんじ輸送ゆそう航空こうくう隊たい指揮しき所しょ(Führungsorgan Front- und Militärtransportfliegerkräfte, FO FMTFK)と改名かいめいされ、シュトラウスベルクに移動いどうした。

その後ごも航空こうくう軍ぐんは拡大かくだいを続つづけ、1970年代ねんだい半なかばにはMiG-23が、また1980年代ねんだい初頭しょとうにはSu-22が配備はいびされている。1988年ねんには最後さいごの採用さいよう機きであるMiG-29が配備はいびされた。

宇宙うちゅう開発かいはつ[編集へんしゅう]

ジークムント・イェーン中佐ちゅうさ。ドイツ人じん初はつの宇宙うちゅう飛行ひこう士しとなった

ドイツ民主みんしゅ共和きょうわ国こくはワルシャワ条約じょうやく機構きこう各国かっこくによる宇宙うちゅう開発かいはつ計画けいかくとして提案ていあんされた「インターコスモス計画けいかく」に参加さんかしていた。ジークムント・イェーン航空こうくう軍ぐん中佐ちゅうさは1976年ねんから1978年ねんまで星ほしの街まちでの訓練くんれんを積つみ、1978年ねん8月がつ26日にちのソユーズ31号ごうのミッションにドイツ人じん初はつの宇宙うちゅう飛行ひこう士しとして参加さんかした。サリュート6号ごうでの滞在たいざいを経へて、ソユーズ29号ごうによって帰還きかんを果はたしたイェーンはドイツ民主みんしゅ共和きょうわ国こくの最高さいこう位い勲章くんしょうである「カール・マルクス勲章くんしょう」や「ドイツ民主みんしゅ共和きょうわ国こく英雄えいゆう」の称号しょうごうを与あたえられ、さらに彼かれの為ために新設しんせつされた「ドイツ民主みんしゅ共和きょうわ国こく宇宙うちゅう飛行ひこう士し（ドイツ語ご版ばん）」の称号しょうごうが送おくられた。

ドイツ再さい統一とういつと解散かいさん[編集へんしゅう]

1990年ねん10月がつ2日にち、ドイツ再さい統一とういつに伴ともないLSK/LVのドイツ連邦れんぽう軍ぐんへの統合とうごうが開始かいしされる。連邦れんぽう空軍くうぐんでは空軍くうぐん第だい4次じ編制へんせい(Luftwaffenstruktur 4)と呼よばれる組織そしき改造かいぞうに従したがい一部いちぶのLSK/LV将兵しょうへいと機材きざいを残留ざんりゅうさせたが、統一とういつ直前ちょくぜんに締結ていけつされていたドイツ最終さいしゅう規定きてい条約じょうやくで軍縮ぐんしゅくが確定かくていしていた為ために多おおくの将兵しょうへいが職しょくを失うしなった。また残留ざんりゅうを許ゆるされた兵士へいしも、直後ちょくごに結むすばれたヨーロッパ通常つうじょう戦力せんりょく条約じょうやくに基もとづく軍縮ぐんしゅくの中なかで解雇かいこされた[7]。

連邦れんぽう空軍くうぐんでは当初とうしょMiG-29なども運用うんようし、統一とういつ数すう年ねん後ごにも輸送ゆそう機はたやMi-8の一部いちぶはそのまま使用しようされた。旧きゅう国家こっか人民じんみん軍ぐんが有ゆうした各種かくしゅ東側ひがしがわ装備そうびや戦術せんじゅつは、連邦れんぽう軍ぐん兵器へいき技術ぎじゅつ部ぶなどの研究けんきゅう対象たいしょうとなった。例たとえば地上ちじょう軍ぐんが運用うんようしていた2K12や9K33といった防空ぼうくうシステムはこうした研究けんきゅうの対象たいしょうとなり、NATO軍ぐんの演習えんしゅうなどでも使用しようされた[8]。

任務にんむ[編集へんしゅう]

航空こうくう軍ぐんの任務にんむは次つぎのように規定きていされた。

国家こっか領空りょうくうの防衛ぼうえい、即すなわち航空こうくう戦力せんりょく及および陸海りくかい戦力せんりょくによる攻撃こうげきから、政治せいじ・行政ぎょうせい・経済けいざいの中心地ちゅうしんちを防衛ぼうえいする。権限けんげん及および戦力せんりょくは、ワルシャワ条約じょうやく機構きこうの防空ぼうくう担当たんとう制度せいどに所属しょぞくする[9]。

兵科へいか種別しゅべつ(Waffengattungen)[編集へんしゅう]

航空こうくう軍ぐんは大おおきく分わけて次つぎのような兵科へいか種別しゅべつを備そなえていた。

  • 高射こうしゃミサイル部隊ぶたい(Flugabwehrraketentruppen, FRT)
  • 航空こうくう部隊ぶたい(Fliegerkräfte)
  • 通信つうしん技術ぎじゅつ部隊ぶたい(Funktechnische Truppen, FuTT)

また、さらに次つぎのような特殊とくしゅ兵科へいか及および部局ぶきょくが、これら主しゅ兵科へいかを支援しえんした。

  • 情報じょうほう及および航空こうくう管制かんせい隊たい(Nachrichten- und Flugsicherungstruppe, NFT):航空こうくう管制かんせい任務にんむを担になうほか、航空こうくう軍ぐんの情報じょうほう部ぶである第だい6参謀さんぼう部ぶ(Führungsgrundgebiet 6)が属ぞくする。
  • 航空こうくう整備せいび部ぶ(Fliegeringenieurdienst, FID):航空こうくう装備そうびの修理しゅうりや整備せいびを担になう。
  • 後方こうほう支援しえん部ぶ(Rückwärtige Dienste, RD):兵站へいたん・輜重しちょう、衛生えいせいなどの後方こうほう任務にんむを担になう。

高射こうしゃミサイル部隊ぶたい(Flugabwehrraketentruppen, FRT)[編集へんしゅう]

高射こうしゃミサイル部隊ぶたい（ドイツ語ご版ばん）は、航空こうくう軍ぐんの地上ちじょう防空ぼうくう部隊ぶたいである。

任務にんむ
  • 射撃しゃげき大隊だいたい(Feuerabteilungen)及および団だん(Verbände)はそれぞれの担任たんにん地区ちくの上空じょうくうを監視かんしし、航空機こうくうきの探知たんち及および識別しきべつを行おこなう。
  • 各種かくしゅ気象きしょう情報じょうほうの分析ぶんせき・評価ひょうか。
  • 標的ひょうてき情報じょうほうの分析ぶんせき・評価ひょうか。
  • 在ざい独どくソ連それん軍ぐん及および国家こっか人民じんみん軍ぐん全ぜん軍ぐんと協同きょうどうし、高度こうど・彼我ひがの位置いち関係かんけい・状況じょうきょうや気象きしょうを問とわず、24時じ間あいだ365日にちの防空ぼうくうを行おこなう。
編成へんせい

FRTは射撃しゃげき大隊だいたいと連隊れんたい(Truppenteile)あるいは旅団りょだんを組織そしきし、編成へんせいと運用うんようの両面りょうめんで、2つの防空ぼうくう師団しだんのいずれかの隷下れいかに置おかれた。

主おもな装備そうび
  • 短距離たんきょり高射こうしゃミサイルシステムS-125 (SA-3 ゴア)
  • 中距離ちゅうきょり高射こうしゃミサイルシステムS-75 (SA-2 ガイドライン)
  • 長距離ちょうきょり高射こうしゃミサイルシステムS-200 (SA-5 ガモン)
  • 各かく発射はっしゃ所しょにおける独自どくじの探査たんさ・解析かいせき機器きき

統一とういつ直前ちょくぜんの1989年ねんにS-300 (SA-10 グランブル)がロストックで荷に降おろしされたものの、配備はいびはされずソビエト連邦れんぽうへ送おくり返かえされた。

航空こうくう部隊ぶたい(Fliegerkräfte)[編集へんしゅう]

航空こうくう部隊ぶたいは主おもに戦闘せんとう機きと戦闘せんとう爆撃ばくげき機きで編成へんせいされており、これは地上ちじょう軍ぐんや人民じんみん海軍かいぐんの援護えんごを想定そうていしていた。またヘリコプターを含ふくむ各種かくしゅ航空機こうくうきによる空中くうちゅう偵察ていさつ能力のうりょくや空輸くうゆ能力のうりょくも備そなえていた。航空こうくう整備せいび隊たい(Fliegeringenieurdienst)、航空こうくう技術ぎじゅつ大隊だいたい(Fliegertechnische Bataillone, FTB)、各かく飛行場ひこうじょうの技術ぎじゅつ保安ほあん部隊ぶたい(Truppen der flugplatztechnischen Sicherstellung)は航空機こうくうきの速すみやかな運用うんようの為ために飛行場ひこうじょうを整備せいび・確保かくほする責任せきにんを負おった。各かく航空こうくう部隊ぶたいには情報じょうほう及および航空こうくう管制かんせい大隊だいたい(Nachrichten- und Flugsicherungsbataillon, NFB)が配属はいぞくされ、指揮しき運用うんようの支援しえんと航空こうくう管制かんせいを行おこなった。

通信つうしん技術ぎじゅつ部隊ぶたい(Funktechnische Truppen, FuTT)[編集へんしゅう]

通信つうしん技術ぎじゅつ部隊ぶたい（ドイツ語ご版ばん）は、航空こうくう軍ぐんのレーダー制御せいぎょ及および通信つうしん(各地かくちへの展開てんかいを含ふくむ)を担になっていた。

任務にんむ
  • ドイツ民主みんしゅ共和きょうわ国こく領空りょうくうの監視かんし、偵察ていさつ。
  • 航空機こうくうきの識別しきべつ。
  • 自動じどう航空こうくう指揮しき管制かんせいシステム(Automatisierte Radarkontroll- und Navigationsanlage, ARKONA)に基もとづく航空こうくう情報じょうほうの処理しょり、評価ひょうか、。
  • 航空こうくう軍ぐんの各かく部隊ぶたいや指揮しき所しょ、中央ちゅうおう指令しれい所しょ、ワルシャワ機構きこう軍ぐん本部ほんぶ、その他たの関係かんけい先さきに対たいして航空こうくう情報じょうほうを伝達でんたつ。
  • 関係かんけい先さきと協同きょうどうして航空こうくう情報じょうほうを相互そうご交換こうかん。
編成へんせい

通信つうしん技術ぎじゅつ部隊ぶたいの編成へんせいは、その規模きぼに応おうじて通信つうしん技術ぎじゅつ哨戒しょうかい隊たい(Funktechnische Posten, FuTP)、通信つうしん技術ぎじゅつ中隊ちゅうたい(Funktechnische Kompanien, FuTK)、通信つうしん技術ぎじゅつ大隊だいたい(Funktechnische Bataillone, FuTB)に分類ぶんるいされ、2つの防空ぼうくう師団しだんのいずれかに所属しょぞくした。通信つうしん技術ぎじゅつ大隊だいたい本部ほんぶは、NATOにおける指揮しき及および報告ほうこくセンター(Control and Reporting Centre, CRC)と同等どうとうのものであった。

組織そしき[編集へんしゅう]

航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん司令しれい部ぶ(Kommando LSK/LV)[編集へんしゅう]

「航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん司令しれい部ぶ (国家こっか人民じんみん軍ぐん)（ドイツ語ご版ばん）」も参照さんしょう

航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう郡ぐん司令しれい部ぶは航空こうくう軍ぐんの総そう司令しれい部ぶであり、参謀さんぼう部ぶも備そなえていた。第だい1防空ぼうくう師団しだん(1. Luftverteidigungsdivision, 1. LVD)及および第だい3防空ぼうくう師団しだん(3. Luftverteidigungsdivision, 3. LVD)を備そなえ、また前線ぜんせん及および軍事ぐんじ輸送ゆそう航空こうくう隊たい指揮しき所しょ(Führungsorgan der Front- u. Militärtransportfliegerkräfte, FO FMTFK)を有ゆうする[10]。

歴代れきだい航空こうくう軍ぐん司令しれい官かん[編集へんしゅう]

歴代れきだいの司令しれい官かん　左ひだりからラインホルト、ケスラー、シャイベ
氏名しめい、階級かいきゅう 任期にんき 備考びこう
ハインツ・ケスラー大佐たいさ（1952年ねん以降いこう少将しょうしょう） 1950年ねん – 1955年ねん 航空こうくう人民じんみん警察けいさつ隊長たいちょう
ハインツ＝ベルンハルト・ゾルン（ドイツ語ご版ばん）少将しょうしょう 1956年ねん – 1957年ねん 航空こうくう軍ぐん総監そうかん
ゲアハルト・バウアー大佐たいさ 1956年ねん–1957年ねん 防空ぼうくう軍ぐん総監そうかん
ハインツ・ケスラー大将たいしょう 1957年ねん – 1967年ねん 航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん司令しれい官かん
ヘルベルト・シャイベ（ドイツ語ご版ばん）中将ちゅうじょう 1967年ねん – 1972年ねん 航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん司令しれい官かん
ヴォルフガング・ラインホルト大将たいしょう 1972年ねん–1989年ねん 航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん司令しれい官かん
ロルフ・ベルガー（ドイツ語ご版ばん）中将ちゅうじょう 1989年ねん – 1990年ねん 航空こうくう軍ぐん及および防空ぼうくう軍ぐん司令しれい官かん

第だい1防空ぼうくう師団しだん[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「第だい1防空ぼうくう師団しだん (国家こっか人民じんみん軍ぐん)」を参照さんしょう

第だい1防空ぼうくう師団しだんはコットブスに司令しれい部ぶを置おく航空こうくう軍ぐんの主要しゅような編成へんせいの1つで、ドイツ民主みんしゅ共和きょうわ国こく南部なんぶの防空ぼうくうを担当たんとうする。

第だい3防空ぼうくう師団しだん[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「第だい3防空ぼうくう師団しだん (国家こっか人民じんみん軍ぐん)」を参照さんしょう

第だい3防空ぼうくう師団しだんはトロレンハーゲンに司令しれい部ぶを置おく航空こうくう軍ぐんの主要しゅような編成へんせいの1つで、ドイツ民主みんしゅ共和きょうわ国こく北部ほくぶの防空ぼうくうを担当たんとうする。

前線ぜんせん及および軍事ぐんじ輸送ゆそう航空こうくう隊たい指揮しき所しょ[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「前線ぜんせん及および軍事ぐんじ輸送ゆそう航空こうくう隊たい指揮しき所しょ (国家こっか人民じんみん軍ぐん)」を参照さんしょう

前線ぜんせん及および軍事ぐんじ輸送ゆそう航空こうくう隊たい指揮しき所しょはシュトラウスベルクに置おかれた主要しゅような編成へんせいの1つで、陸海りくかい軍ぐんへの近接きんせつ航空こうくう支援しえんや航空こうくう偵察ていさつ、及および空輸くうゆを任務にんむとする。

階級かいきゅう[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「国家こっか人民じんみん軍ぐんの階級かいきゅう」を参照さんしょう

保有ほゆうした航空機こうくうき（1989年ねん）[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「国家こっか人民じんみん軍ぐん航空こうくう軍ぐんの航空機こうくうき一覧いちらん」を参照さんしょう
カテゴリ システム 保有ほゆう数すう 連邦れんぽう軍ぐんによる運用うんよう 備考びこう
戦闘せんとう機き・練習れんしゅう機き
Kampf-/Schulflugzeuge 		MiG-21 251    
MiG-29 24 2004年ねんまで 22機きがポーランドへ輸出ゆしゅつされた。[11]
MiG-23 47    
MiG-23BN 18    
SU-22 54    
L-39 52    
輸送ゆそう機き
Transportflugzeuge 		An-2 18    
An-26 12 1994年ねんまで  
IL-62 3 1993年ねんまで  
TU-134 3 1992年ねんまで  
TU-154 2 1997年ねんまで  
L-410 12 2000年ねんまで  
Z-43（ドイツ語ご版ばん、英語えいご版ばん） 12    
ヘリコプター
Hubschrauber 		Mi-2 25    
Mi-8 98 1997年ねんまで 攻撃こうげき型がた及および輸送ゆそう型がたが全ぜん軍ぐんで使用しようされた。
Mi-24 51 1993年ねんまで 地上ちじょう軍ぐん航空こうくう隊たいへ移管いかん
Mi-14 14   人民じんみん海軍かいぐんへ移管いかん
高射こうしゃミサイルシステム
Flugabwehrraketensysteme 		S-75 ドヴィナー 48  
S-75 ヴォールホフ 174  
S-125 ネヴァー 40  
S-200 ヴェーガ 24 Startrampen  
S-300 12   再さい統一とういつ直前ちょくぜんにソビエト連邦れんぽうへ返還へんかんした。
  • MiG-21
    MiG-21
  • MiG-23
    MiG-23
  • MiG-29
    MiG-29
  • An-26
    An-26

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Kopenhagen, Wilfried Die Luftstreitkräfte der NVA. Motorbuch-Verlag. Stuttgart 2002. ISBN 3-613-02235-4, S. 17.
  2. ^ a b c Verwaltung der Aeroklubs auf der Homepage des Militärarchivs des Bundesarchivs; eingesehen am 25. April 2009
  3. ^ Heinrich Engelhardt: NVA-Luftstreitkräfte/Luftverteidigung. In: Klaus Naumann: NVA: Anspruch und Wirklichkeit; nach ausgewählten Dokumenten. Mittler, Berlin/Bonn/Herford 1993, ISBN 3-8132-0430-8.
  4. ^ „1. Luftverteidigungsdivision/Stab“ auf der Homepage des Militärarchivs des Bundesarchivs; eingesehen am 26. April 2009
  5. ^ Peter Veith: Von den Anfängen bis zum Ende – die Luftstreitkräfte/Luftverteidigung der Deutschen Demokratischen Republik] (PDF-Datei, 356 kB), Stand: 21. Februar 2008.
  6. ^ Rüdiger Wenzke: Die Nationale Volksarmee (1956–1990). In: Torsten Diedrich, Hans Ehlert, Rüdiger Wenzke: Im Dienste der Partei – Handbuch der bewaffneten Organe der DDR. Links Verlag, Potsdam 1998, ISBN 3-86153-160-7.
  7. ^ Helge Bandow, Sylvester von Rudzinski-Rudno: Im Neuland fast die Orientierung verloren. In: Truppenpraxis 1/1993. S. 86ff.
  8. ^ Beschreibung von Polygone auf der Homepage der Luftwaffe; abgerufen am 1. Mai 2009
  9. ^ Reinhard Brühl (Red.): Wörterbuch zur deutschen Militärgeschichte. 1. Auflage. Militärverlag der Deutschen Demokratischen Republik, Berlin 1985, ISBN 3-327-00239-8, B1, S.502
  10. ^ Joachim Nawrocki: Bewaffnete Organe in der DDR. Nationale Volksarmee und andere militärische sowie paramilitärische Verbände. Aufbau, Bewaffnung, Aufgaben. Berichte aus dem Alltag. Holzapfel Verlag, Berlin 1979, ISBN 3-921226-07-4.
  11. ^ Abgabe von 22 MiG-29 für einen symbolischen Preis von 1 Euro (Bernd Lemke, Dieter Krüger, Heinz Rebhan, Wolfgang Schmidt: Die Luftwaffe 1950 bis 1970. Konzeption, Aufbau, Integration. Oldenbourg Wissenschaftsverlag, München 2006, ISBN 3-486-57973-8, S. 833.); eine MiG-29 ist im Luftwaffenmuseum in Berlin-Gatow ausgestellt; eine MiG-29 ging durch Absturz verloren.

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • Wilfried Kopenhagen:
    • Die Luftstreitkräfte der NVA. Motorbuch Verlag, 2002, ISBN 3-613-02235-4.
    • Flugzeuge und Hubschrauber der NVA 1956 bis 1970. 2. Auflage. Edition F. Int. Wirtschaft, 1991, ISBN 3-327-00547-8.
    • Flugzeuge und Hubschrauber der NVA von 1971 bis zur Gegenwart. Edition F. Int. Wirtschaft, 1991, ISBN 3-327-00768-3.
  • Walter Jablonsky, Wolfgang Wünsche: Im Gleichschritt? Zur Geschichte der NVA. Das Neue Berlin, 2001, ISBN 3-360-01016-7 (Mit einem Kapitel zu den FuTT).
  • Autorenkollektiv (Hrsg.), Lutz Freundt: MiG, Mi, Su & Co. 1. Auflage. AeroLit, 2002, ISBN 3-935525-07-9.
  • Torsten Diedrich (Hrsg./Bearbeiter im Auftr. des Militärgeschichtlichen Forschungsamtes): Handbuch der bewaffneten Organe der DDR. Weltbild, Augsburg 2004, ISBN 3-8289-0555-2.
  • Arbeitsgemeinschaft Geschichte der LSK/LV Strausberg (Hrsg.): Erlebtes und Geschaffenes – Beiträge zur Geschichte der Luftstreitkräfte der Luftverteidigung der Nationalen Volksarmee der DDR.

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

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