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大相撲平成21年11月場所(おおずもうへいせい21ねん11がつばしょ)は、2009年11月15日から11月29日まで福岡国際センターで開催された大相撲本場所。
幕内最高優勝は横綱・白鵬翔(15戦全勝・12回目)。
場所前半は朝青龍、白鵬の両横綱とともに、大分県出身のご当地力士・嘉風が活躍。7日目まで勝ちっ放しの7連勝で両横綱とともに場所を引っ張り、ご当地場所を沸かせた。
嘉風は中日に勝ち越しを懸けるも黒星。1敗に下がるも、9日目、10日目と勝って両横綱に続いた。両横綱はその後も全勝を守って並走。11日目には嘉風が2敗となり他力士と2勝差をつけ、いよいよ両横綱の一騎討ちとなるかに思われた。昭和58年9月場所の千代の富士-隆の里以来の全勝での千秋楽横綱相星決戦も期待されたが、朝青龍は12日目に日馬富士に敗れると、そこから大崩れを見せ大関陣相手に一気に連敗。一方の白鵬は朝青龍が崩れていく中でも変わらず連勝を続け、単独トップを堅持した。
朝青龍は14日目の結び前に琴欧洲に敗れて3敗となった時点で優勝の可能性が消滅。結びを残して白鵬以外に優勝の可能性があったのはこの日も勝ってただ一人2敗を守った平幕の栃ノ心のみであったが、結びの一番で白鵬が琴光喜を破った時点で白鵬の2場所ぶり12回目の幕内最高優勝が決定した。白鵬は千秋楽でも朝青龍を破って自身4回目の全勝優勝を決めた。朝青龍は結局12日目以降白星を挙げられず11勝4敗に終わり、優勝次点は12勝3敗の平幕の栃ノ心と雅山の2人となった。
- 幕内最高優勝 白鵬 15戦全勝(12回目)
- 十両優勝 北太樹 10勝5敗
- 幕下優勝 黒澤 7戦全勝
- 三段目優勝 貴ノ岩 7戦全勝
- 序二段優勝 碧山 7戦全勝
- 序ノ口優勝 寺下 7戦全勝
- 横綱・白鵬が全勝優勝して年間86勝4敗の驚異的な成績を挙げ、年間勝利数の史上最高記録を更新した。なお、それまでの最高記録は朝青龍が平成17年に挙げた84勝6敗であった。
- 大関・千代大海が史上最多の14回目の角番で迎えたこの場所、初日と2日目こそ連勝スタートだったが、その後連敗を喫して10日目にして負け越し。11日目からは休場となって史上最長の65場所務めた大関から遂に陥落し、来場所に再起を期すこととなった。