山室やまむろ宗武むねたけ

山室やまむろ 宗武むねたけ（やまむろ そうぶ、1880年ねん10月21日にち - 1963年ねん10月31日にち）は、日本にっぽん陸軍りくぐんの軍人ぐんじん。最終さいしゅう階級かいきゅうは陸軍りくぐん中将ちゅうじょう。

経歴けいれき

熊本くまもと県けん出身しゅっしん。士族しぞく山室やまむろ宗はじめ意いの二男じなんとして生うまれる。中学ちゅうがく濟濟黌せいせいこうを経へて、1902年ねん11月、陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう（14期き）を卒業そつぎょう、翌年よくねん6月がつ、砲兵ほうへい少尉しょういに任官にんかんし野砲やほう兵へい第だい18連隊れんたい付づけとなる。翌年よくねん、日にち露ろ戦争せんそうに出征しゅっせい。陸軍りくぐん砲ほう工こう学校がっこう高等こうとう科かで学まなんだ。

陸軍りくぐん野戦やせん砲兵ほうへい射撃しゃげき学校がっこう教官きょうかん、同校どうこう教導きょうどう大隊だいたい中隊ちゅうたい長ちょう、野戦やせん砲兵ほうへい監かん部ぶ員いん、野砲やほう兵へい第だい14連隊れんたい大隊だいたい長ちょう、陸軍りくぐん野戦やせん砲兵ほうへい学校がっこう教導きょうどう連隊れんたい大隊だいたい長ちょう、同校どうこう教官きょうかん、欧州おうしゅう出張しゅっちょう、野戦やせん重砲じゅうほう兵へい第だい8連隊れんたい長ちょう、野戦やせん砲兵ほうへい学校がっこう教導きょうどう連隊れんたい長ちょうなどを経へて、1932年ねん4月がつ、陸軍りくぐん少将しょうしょうに進級しんきゅう。

陸軍りくぐん技術ぎじゅつ本部ほんぶ員いん、技術ぎじゅつ本部ほんぶ第だい3部長ぶちょう、野戦やせん砲兵ほうへい学校がっこう幹事かんじ、同どう校長こうちょうなどを歴任れきにんし、1936年ねん3月、陸軍りくぐん中将ちゅうじょうとなった。砲兵ほうへい監かん、第だい11師団しだん長ちょう、陸士りくし校長こうちょうを勤つとめ、1941年ねん1月がつ、予備よび役やくに編入へんにゅうされたが、1943年ねん2月がつ、召集しょうしゅうを受うけ教育きょういく総監そうかん部ぶ付づけとなり、野戦やせん砲ほう兵学へいがく校長こうちょう、砲兵ほうへい監かん、陸士りくし校長こうちょう、砲兵ほうへい監かんを歴任れきにんし、1945年ねん9月、召集しょうしゅう解除かいじょとなった。墓所はかしょは多磨たま霊園れいえん。

家族かぞく

• 兄あに 山室やまむろ宗はじめ文ぶん（1880－1950）三菱みつびし信託しんたく会長かいちょう。熊本くまもと県けん出身しゅっしん。東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく卒そつ。宗そう文ぶんの妻つましずは野田のだ豁通の娘むすめ。
• 妻つまの多鶴たづは田内たうち三吉さんきちの長女ちょうじょ。
• 次男じなんは山室やまむろ勇いさむ臣しん（三菱銀行みつびしぎんこう副ふく頭取とうどり、ダイヤモンドリース会長かいちょう、国際大学こくさいだいがく理事りじ長ちょう）。
• 長女ちょうじょの多た亀子かめこは日本にっぽんベークライト社長しゃちょう・西村にしむら幸二郎こうじろう（田中たなか源太郎げんたろう七なな男なん）の後妻ごさい

参考さんこう文献ぶんけん

• 秦はた郁いく彦編へん『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2005年ねん。
• 福川ふくかわ秀樹ひでき『日本にっぽん陸軍りくぐん将官しょうかん辞典じてん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、2001年ねん。
• 外山とやま操みさお編へん『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん 陸軍りくぐん篇へん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1981年ねん。