座ざ位い

座ざ位い（ざい）は、専門せんもん的てき分野ぶんやでは元来がんらいの用字ようじ「坐すわ位くらい」で記しるされることが通常つうじょう（cf. wikt:座ざ#日本語にほんご）で、一般いっぱん向むけに記しるされる場合ばあいの多おおくに「座ざ位い」が用もちいられる。 坐すわ位くらいおよび座ざ位いには、大おおきく分わけて3つの意味いみがあり、それぞれに派生はせい的てきな意味いみがある。

座すわる位置いち

座すわる位置いちのこと。 上座かみざ（じょうざ、かみざ）・下座げざ（げざ、しもざ）など、上下じょうげ関係かんけいで区別くべつされるものが多おおい。土下座どげざも元来がんらいは、尊とうとぶべき相手あいてに対たいして行おこなう下座しもざの一種いっしゅであり、上下じょうげ関係かんけいで言いう「座ざ位い」に関連かんれんしている。

座すわる順番じゅんばん

座すわる順番じゅんばん、すなわち、席次せきじ（儀式ぎしきや会合かいごうでの座席ざせきの順序じゅんじょ。席順せきじゅん）のこと。

用例ようれい

• 冠婚葬祭かんこんそうさいの式場しきじょうにおける席次せきじ。
• 生物せいぶつのゲノム・染色せんしょく体たいにおける「座ざ位い」は、「遺伝子いでんしが所在しょざいする位置いち」を意味いみする。遺伝子いでんしの配列はいれつを席次せきじに譬たとえた用法ようほうである。→ 遺伝子いでんし座ざ

座すわった姿勢しせい

座すわった姿勢しせいを指さす語かたり。

用例ようれい

• ヒト、形態けいたい学がく的てきにヒトと近似きんじの動物どうぶつ（類人猿るいじんえんなど）、および、人ひと型がたもしくは人ひとに譬たとえることのできる人工じんこう構造こうぞう物ぶつ（仏像ぶつぞう、人ひと型がたロボットなど）の、姿勢しせいに関かんして言いう「坐すわ位くらい（座ざ位い）」。
  • 正坐せいざ（正座せいざ）、胡坐こざ（あぐら。「胡えびす（古代こだい中国ちゅうごくの西域せいいき等ひとしにいた遊牧民ゆうぼくみんの呼称こしょう）」に由来ゆらいする坐すわ位くらい）、半はん跏坐（はんかざ。cf. 弥勒菩薩みろくぼさつ半はん跏思惟しい像ぞう）、結跏趺坐けっかふざなどの坐すわ位くらい。
  • 体育たいいく座ずわりなど、教育きょういく分野ぶんやより派生はせいした「座ざ位い」。
• 人間にんげん科学かがく・医学いがく・看護かんご学がく・介護かいごなどの用語ようごとしての「坐すわ位くらい（座ざ位い）」。
  • 分娩ぶんべん体位たいいの一ひとつとしての「坐すわ位くらい（座ざ位い）」（坐すわ位くらい分娩ぶんべん［座ざ位い分娩ぶんべん］）。
  • 看護かんごおよび介護かいごにおける「坐すわ位くらい（座ざ位い）」。座ざ位いの種類しゅるいには「あぐら座ざ位い」「椅座位い（きざい）」「車くるまイス座ざ位い」「正座せいざ」「端座たんざ位い（たんざい）」「長座ちょうざ位い（ちょうざい）」「横よこすわり」「とんびすわり」などがある。
    • 長なが坐すわ位くらい（長座ちょうざ位い）：足あしを伸のばした状態じょうたいの座ざ位い。
    • 半はん坐すわ位くらい（半はん座ざ位い）：背せもたれを45度ど程度ていど起おこした状態じょうたいの座ざ位いで、ファウラー位い（ファーラー位いとも） (Fowler's position) とも呼よばれる。
    • 端坐たんざ位い（端座たんざ位い）：ベッドの端はしなどで足あしを下したに下おろした状態じょうたいの座ざ位い。
    • 坐すわ位くらいバランス（座ざ位いバランス）。
  • パラリンピックの競技きょうぎ種目しゅもくにおける「座ざ位い」。用例ようれい：「アルペンスキー男子だんし回転かいてん（座ざ位い）」。
  • 性せい科学かがくにおける、性交せいこう体位たいいの一ひとつとしての「坐すわ位くらい（座ざ位い）」。 → 座ざ位い (性行為せいこうい)

関連かんれん項目こうもく

• 座ざ法ほう（坐すわ法ほう）