(Translated by https://www.hiragana.jp/)
胡坐 - Wikipedia コンテンツにスキップ

胡坐こざ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
胡座あぐらすわ豊臣とよとみ秀吉ひでよし

胡坐こざ(あぐら、こざ)は、すわかたのひとつ。

概要がいよう

[編集へんしゅう]

りょうひざ左右さゆうひらき、からだまえりょう足首あしくびんですわすわかた胡坐こざをしてすわることを『胡坐こざをかく』とい、あしぐみ(あぐむ)とも[1]てのとおえびすからつたわったすわかたとされる。日本にっぽんにおいても、かつては男性だんせい一般いっぱんてき正式せいしきすわかたであった。

胡座あぐら安座あんざび、同一どういつのものとする場合ばあいがある[2]一方いっぽう熊倉くまくら功夫いさお胡座あぐらあしんでしりけるすわがたであるのにたいし、安座あんざからだまえあしうら同士どうしわせるかあしさきすわがたであり、胡座あぐら安座あんざ厳密げんみつにはことなるすわかたべている[1]

平安へいあん鎌倉かまくら時代ときよには宮廷きゅうていにつかえていた女官にょかんたちも胡坐こざをかいていた[3]。 その室町むろまち時代ときよごろから服装ふくそう変化へんかから胡坐こざをかくとがあらわになる危険きけんしょうじたため、女性じょせいあいだでは正座せいざ(あるいは正座せいざくずした、おんなすわり、あひるずわり)がひろまった[3]男性だんせいにおいても、江戸えど時代じだい以降いこう正座せいざ正式せいしきでのすわかたとなった。

現在げんざい日本にっぽんでは、男性だんせい日常にちじょうでのすわかたという印象いんしょうつよいが、近年きんねんこのんで胡座あぐらすわ女性じょせいおおくなった。正式せいしきでは正座せいざただしいすわかたとされ、正座せいざから胡坐こざすわかた変更へんこうすることを「あしくずす」とう。また『胡座あぐらをかく』という言葉ことばは、呑気のんきかまえてなに努力どりょくもしないこと、傲慢ごうまんかまえることのたとえとしてももちいられる。

海外かいがいれい

[編集へんしゅう]
胡座あぐら姿すがたのオマル・ムフタール(オマル・アル=ムフタール)

アラブ世界せかいでは胡座あぐらがしばしばられる。胡座あぐら両足りょうあしひろげたすわかたよりも礼儀れいぎただしいとされ預言よげんしゃムハンマドも普段ふだんしていたとつたえられているが、近年きんねんでは関節かんせつ筋肉きんにくいためるとして医師いしらが長時間ちょうじかんおこなわないよう注意ちゅうい喚起かんきするれいえてきている。

なお礼拝れいはいときは「左足ひだりあししりしたかくして右足みぎあしはそのうえせつま先立さきだちのかたちにする」「ひだりあししりしたばしてあしさきそと右足みぎあしはそのうえせつま先立さきだちのかたちにする」といった正座せいざによく姿勢しせいる。なお両足りょうあししりしたかく日本にっぽん正座せいざおな姿勢しせい両足りょうあししりわきしぺたんとすわ日本にっぽんおんなずわりに対応たいおうするすわかた礼拝れいはい姿勢しせいとしてみとめられていない。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b 熊倉くまくら功夫いさおちゃしんとかたち』 <熊倉くまくら功夫いさお著作ちょさくしゅう> 思文閣出版しぶんかくしゅっぱん 2016ねん ISBN 9784784218523 pp.36-44.
  2. ^ 安座あんざ(あんざ) - theのうドットコム、2017ねん6がつ6にち閲覧えつらん
  3. ^ a b 図解ずかい 日本にっぽんのしきたりがよくわかるほん: 日常にちじょう作法さほうから年中ねんじゅう行事ぎょうじ・いわいごとまで”. 日本にっぽんらし研究けんきゅうかい (Google ブックス). pp. [ようページ番号ばんごう]. 2011ねん2がつ1にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]