康かん伯はく

康かん伯はく 姫ひめ髦
衛まもる
第だい2代だい伯はく
王朝おうちょう	衛まもる
在位ざいい期間きかん	不ふ詳しょう
姓せい・諱いみな	姫ひめ髦
諡号しごう	康かん伯はく
生年せいねん	不ふ詳しょう
没年ぼつねん	不ふ詳しょう
父ちち	康かん叔

康かん伯はく（こうはく）は、衛まもるの第だい2代だい君主くんしゅ。『史記しき索さく隠かくれ』が引ひく譙周の『古史こし考こう』では牟伯とする。周しゅうの文ぶん王おうの孫まごにあたり、『春秋しゅんじゅう左ひだり氏し伝でん』では王おう孫まご牟と称しょうされる。西にし周しゅうの青銅器せいどうき銘文めいぶんに見みられる伯はく懋父も康かん伯はくのことであると考かんがえられている。

生涯しょうがい

康かん叔の子こ。斉ひとしの丁ちょう公こう、晋すすむ侯こう燮、魯公おおやけ伯はく禽と共ともに康かん王おうに仕つかえた。劉りゅう起おこり釪によると、周しゅう公こうが三さん監かんの乱らんを鎮圧ちんあつする際さい、姫ひめ髦は父ちちの康かん叔から遣つかわされた軍ぐんを率ひきいていたとされる。東征とうせいの後のち、康かん叔が衛まもるに封ふうじられ、姫ひめ髦は衛まもるに程近ほどちかい鄘に封ふうじられた。ただし実際じっさいの姫ひめ髦の封地ほうちは鄘の東端ひがしばた部分ぶぶんであり、大だい部分ぶぶんは周しゅう公こうの子この伯はく禽に与あたえられたとされる。康かん叔が周しゅうの司つかさ寇に任にんじられた後のち、姫ひめ髦が自みずからと父ちちの封地ほうちを合あわせて、諸侯しょこう国こくとしての衛まもるが成立せいりつしたと考かんがえられている。殷いんの八はち師しを統帥とうすいして叛乱はんらんを起おこした東夷あずまえびすを征討せいとうしたと伝つたえられている。

康かん伯はくの死後しご、子この孝こう伯はくが伯はく位いを継承けいしょうした。

参考さんこう資料しりょう

• 李り珮瑜『西にし周あまね出土しゅつど銅器どうき銘文めいぶん之の組成そせい類型るいけい研究けんきゅう（精せい裝そう本ほん）』万まん巻かん楼ろう、2019年ねん1月がつ11日にち。ISBN 978-9577399946。 
• 程ほど元もと敏さとし『尚書しょうしょ周しゅう誥十じゅう三さん篇へん義ぎ證しょう』万まん巻かん楼ろう、2017年ねん5月がつ1日にち。ISBN 978-9864780686。 
• 『史記しき』巻まき三さん十じゅう七なな 衛まもる康かん叔世家か第だい七なな
• 『春秋しゅんじゅう左ひだり氏し伝でん』昭あきら公おおやけ