日米にちべいレスリングサミット

日米にちべいレスリングサミット（にちべいレスリングサミット）は、1990年ねん4月がつ13日にちに東京とうきょうドームで行おこなわれたプロレス興行こうぎょう。

新しん日本にっぽんプロレス、全日本ぜんにほんプロレス、WWF（現げん：WWE）の合同ごうどう興行こうぎょうとして行おこなわれた。

いきさつ

前年ぜんねんの1989年ねん、単独たんどくで日本にっぽん進出しんしゅつを狙ねらっていたWWFのビンス・マクマホン・ジュニアと、それを制せいしたい全日本ぜんにほんプロレスのジャイアント馬場ばばが協議きょうぎし、本ほん興行こうぎょうの開催かいさいを決定けってい。その後ご馬場ばばは、新しん日本にっぽんプロレスの坂口さかぐち征せい二にに参加さんかを要請ようせいし、受諾じゅだくしたことから3団体だんたい共催きょうさいとなった。

一方いっぽう、WWFと新日本しんにほんが共催きょうさいして興行こうぎょうを実施じっしすることに、新しん日本にっぽんと提携ていけいしていたWWFのライバル団体だんたい・WCWが心証しんしょうを害がいし、本ほん興行こうぎょうの開催かいさい発表はっぴょう後ご、1990年ねん2月がつに開催かいさいの新しん日本にっぽんの東京とうきょうドーム大会たいかい「'90 スーパーファイト in 闘たたかえ強きょう導しるべ夢ゆめ」へのリック・フレアー派遣はけんを中止ちゅうしした。目玉めだま選手せんしゅを失うしなった新しん日本にっぽんの坂口さかぐちは、馬場ばばに協力きょうりょくを要請ようせいし、「'90 スーパーファイト」に鶴田つるた、ハンセンなどの全日本ぜんにほん選手せんしゅが参加さんかしている。

試合しあい結果けっか

観衆かんしゅう53,742人にん

第だい1試合しあい

6人にんタッグマッチ20分ふん1本ほん勝負しょうぶ

ダグ・ファーナス、ダニー・クロファット、ジョー・マレンコ vs 川田かわた利明としあき、サムソン冬木ふゆき、北原きたはら辰巳たつみ

○クロファット（11分ふん26秒びょう・エビ固かため）×北原きたはら

第だい2試合しあい

シングルマッチ20分ふん1本ほん勝負しょうぶ

獣しし神しんサンダー・ライガー vs 野上のかみ彰あきら

○ライガー（8分ふん37秒びょう・片かたエビ固かため）×野上のかみ

第だい3試合しあい

タッグマッチ20分ふん1本ほん勝負しょうぶ

ジミー・スヌーカ、ティト・サンタナ vs 渕ふち正信まさのぶ、小橋こはし健太けんた

○スヌーカ（8分ふん28秒びょう・片かたエビ固かため）×渕ふち

第だい4試合しあい

シングルマッチ20分ふん1本ほん勝負しょうぶ

タイガーマスク vs ブレット・ハート

タイガー（20分ふん時間切じかんぎれ引ひき分わけ）ブレット

第だい5試合しあい

シングルマッチ20分ふん1本ほん勝負しょうぶ

ザ・グレート・カブキ vs グレッグ・バレンタイン

○カブキ（7分ふん16秒びょう・エビ固かため）×バレンタイン

第だい6試合しあい

シングルマッチ20分ふん1本ほん勝負しょうぶ

ジェイク・ロバーツ vs ビッグ・ボスマン

○ロバーツ（10分ふん25秒びょう・体からだ固かため）×ボスマン

第だい7試合しあい

IWGPタッグ選手権せんしゅけん試合しあい60分ふん1本ほん勝負しょうぶ

マサ斎藤さいとう、橋本はしもと真しん也（チャンピオンチーム） vs 長州ちょうしゅう力りょく、蝶ちょう野の正洋まさひろ（チャレンジャーチーム）

○橋本はしもと（13分ふん0秒びょう・片かたエビ固かため）×蝶ちょう野の

第だい8試合しあい

タッグマッチ60分ふん1本ほん勝負しょうぶ

ジャンボ鶴田つるた、キング・ハク vs リック・マーテル、カート・ヘニング

○鶴田つるた（10分ふん53秒びょう・体からだ固かため）×マーテル

第だい9試合しあい

シングルマッチ60分ふん1本ほん勝負しょうぶ

天龍てんりゅう源一郎げんいちろう vs ランディ・サベージ（w / センセーショナル・シェリー・マーテル）

○天龍てんりゅう（10分ふん49秒びょう・エビ固かため）×サベージ

第だい10試合しあい

WWF世界せかいヘビー級きゅう選手権せんしゅけん試合しあい60分ふん1本ほん勝負しょうぶ

アルティメット・ウォリアー（チャンピオン） vs テッド・デビアス（チャレンジャー）

○ウォリアー（6分ふん12秒びょう・体からだ固かため）×デビアス

セミファイナル

タッグマッチ60分ふん1本ほん勝負しょうぶ

ジャイアント馬場ばば、アンドレ・ザ・ジャイアント vs デモリッション（アックス&スマッシュ）

○アンドレ（6分ふん39秒びょう・体からだ固かため）×スマッシュ

メインイベント

シングルマッチ60分ふん1本ほん勝負しょうぶ

ハルク・ホーガン vs スタン・ハンセン

○ホーガン（12分ふん30秒びょう・片かたエビ固かため）×ハンセン

エピソード

• 当初とうしょメインイベントはホーガンvsテリー・ゴディのWWF世界せかいヘビー級きゅう王座おうざ選手権せんしゅけん試合しあいが予定よていされていた。直前ちょくぜんのレッスルマニア6で、ホーガンがアルティメット・ウォリアーに敗やぶれ王座おうざから陥落かんらくしたためにノンタイトル戦せんとして行おこなわれることになったが、これを不服ふふくとしたゴディが出場しゅつじょうをキャンセルした。全日本ぜんにほんはハンセンに出場しゅつじょうを要請ようせいし、ハンセンがこれを了承りょうしょうしてメインイベントの対戦たいせんカードが決定けっていしたとされているが、実際じっさいは前売まえうりチケットの売うり行いきが芳かんばしくないため、主催しゅさい者しゃが急遽きゅうきょ対戦たいせんカードを変更へんこうしたというのが真相しんそうとされている。
• ジャンボ鶴田つるたのパートナーは当初とうしょ、谷津たにつ嘉章よしあきと発表はっぴょうされたが、谷津たにつの負傷ふしょう欠場けつじょうにより、急遽きゅうきょ全日本ぜんにほん出身しゅっしんでもあるキング・ハクが務つとめることとなった。
• 全日本ぜんにほんプロレス中継ちゅうけいのメイン実況じっきょうアナウンサーを担当たんとうしてきた日本にほんテレビの倉持くらもち隆夫たかおは、この日ひのホーガンvsハンセン戦せんが最後さいごのプロレス実況じっきょうとなった。
• 馬場ばばとアンドレはこの日ひが初はつのタッグ結成けっせいで、以降いこう1992年ねんまで「大だい巨人きょじんコンビ」として全日本ぜんにほんのリングで活躍かつやくすることになる。