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月齢げつれい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

月齢げつれい(げつれい)には、つぎのような意味いみがある。


暦法れきほうにおける月齢げつれい(げつれい)とは、直前ちょくぜんついたち瞬間しゅんかんからの経過けいか時間じかん単位たんいとしてあらわしたものである[1]通常つうじょう「ある月齢げつれい」といえばその地域ちいき標準時ひょうじゅんじ正午しょうご月齢げつれいである[2]。 したがって、ついたち瞬間しゅんかん時刻じこくによって月齢げつれいには後述こうじゅつするように小数しょうすうあらわされる。

月齢げつれいつきしょう

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月齢げつれいはおおむねつきけ(つきしょう)と連動れんどうするため、つきしょう目安めやすとしてもちいることができる[2]。 ちなみに通常つうじょうつきしょう太陽たいようつきけいを28分割ぶんかつした整数せいすうあらわすのにたいし、月齢げつれい小数点しょうすうてん以下いかだい1までもとめる。

  • ついたち新月しんげつ)、月齢げつれい 0
  • 三日月みかづき月齢げつれい3[1]
  • 上弦じょうげん月齢げつれい6.6から8.2[3]
  • もち満月まんげつ)、月齢げつれい13.8から15.8[3]
  • 下弦かげん月齢げつれい21.4から22.8[3]

ただし、月齢げつれいつきしょう対応たいおう一定いっていではなく、たとえば、もち瞬間しゅんかん月齢げつれいは13.8から15.8のあいだ変動へんどうする。すなわち、月齢げつれい14の満月まんげつとはかぎらない。これはつき軌道きどう楕円だえんであるため、けの速度そくど一定いっていにはならないこと、さらにつききん地点ちてん太陽たいよう摂動せつどうにより移動いどうしていることによる[3][4]

旧暦きゅうれきとの関係かんけい

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旧暦きゅうれきでは朔日さくじつ天保てんぽうれきではついたち瞬間しゅんかんふく)がだい1にちである[5]。したがって、月齢げつれいはしすう四捨五入ししゃごにゅうして1をせば旧暦きゅうれき日付ひづけとおおよそ一致いっちする。ただし、ついたち瞬間しゅんかん午後ごご場合ばあいは、月齢げつれいまけにはせず、その旧暦きゅうれきがつ1にち正午しょうご月齢げつれい前月ぜんげつ最終さいしゅう翌日よくじつ数値すうちせい)とする。

具体ぐたいてき月齢げつれい計算けいさん結果けっか以下いかのようになる。

ついたち瞬間しゅんかん時刻じこく
旧暦きゅうれき1にち
旧暦きゅうれき日付ひづけごとの月齢げつれい
1にち 2にち 3にち 4にち 5にち 6にち 7にち 8にち 9にち 10日とおか
うま
まえ
0:00 ≦ t ≦ 1:12 0.5 1.5 2.5 3.5 4.5 5.5 6.5 7.5 8.5 9.5 0.5+n-1=n-0.5
1:12 < t ≦ 3:36 0.4 1.4 2.4 3.4 4.4 5.4 6.4 7.4 8.4 9.4 0.4+n-1=n-0.6
3:36 < t ≦ 6:00 0.3 1.3 2.3 3.3 4.3 5.3 6.3 7.3 8.3 9.3 0.3+n-1=n-0.7
6:00 < t ≦ 8:24 0.2 1.2 2.2 3.2 4.2 5.2 6.2 7.2 8.2 9.2 0.2+n-1=n-0.8
8:24 < t ≦ 10:48 0.1 1.1 2.1 3.1 4.1 5.1 6.1 7.1 8.1 9.1 0.1+n-1=n-0.9
10:48 < t ≦ 12:00 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 0.0+n-1=n-1.0
うま
のち
12:00 < t ≦ 13:12 前月ぜんげつ
末日まつじつ

月齢げつれい
+1
1.0+n-2=n-1.0
13:12 < t ≦ 15:36 0.9 1.9 2.9 3.9 4.9 5.9 6.9 7.9 8.9 0.9+n-2=n-1.1
15:36 < t ≦ 18:00 0.8 1.8 2.8 3.8 4.8 5.8 6.8 7.8 8.8 0.8+n-2=n-1.2
18:00 < t ≦ 20:24 0.7 1.7 2.7 3.7 4.7 5.7 6.7 7.7 8.7 0.7+n-2=n-1.3
20:24 < t ≦ 22:48 0.6 1.6 2.6 3.6 4.6 5.6 6.6 7.6 8.6 0.6+n-2=n-1.4
22:48 < t < 24:00 0.5 1.5 2.5 3.5 4.5 5.5 6.5 7.5 8.5 0.5+n-2=n-1.5

グレゴリオれきからの月齢げつれい計算けいさん

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グレゴリオれき日付ひづけ y とし m つき d にちから月齢げつれい age もとめるりゃく算法さんぽうとして、ほり源一郎げんいちろうが1968ねんに『天文てんもん月報げっぽう』で発表はっぴょうした簡易かんい月齢げつれい計算けいさんほうがよくられている[6]

  • 西暦せいれき年数ねんすう y から 11 をき、そのを 19 でったあまりをもとめ、11 をける。このa とする。
  • 月数げっすう m から、下表かひょうによって bもとめる。
つき (m) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
b 0 2 0 2 2 4 5 6 7 8 9 10
  • b は、6がつまでは「おにおににし (020224)」と語呂合ごろあわせおぼえ、7がつ以降いこうm−2 としてもとめる。a+b dくわえる。もとめたを 30 でったあまりが、そののおおよその月齢げつれいである。ただし、最大さいだい 2 程度ていど誤差ごさがある。

うえ内容ないよう数式すうしきにしたのが、つぎしきである。y とし m つき d にち月齢げつれい age もとめる。ここで、% は剰余じょうよ演算えんざんとし、b(m) は上表じょうひょうによるとする。れい: 62%30 = 2、b(5) = 2。

age = (((y−11)%19)×11+b(m)+d)%30

また,の「満月まんげつ方程式ほうていしき」によって、m つき満月まんげつ Dもとめることができる[7]。これは非常ひじょう簡単かんたんだが、やはり数日すうじつ誤差ごさがある。

D = (pm)%30

ここで、p は、2020ねんは 12、2021ねんは 1、2022ねんは 20、…… と、としごとに 11 ずついていく。けなくなったら 30 をしてから 11 をく。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 『シリーズ現代げんだい天文学てんもんがくだい1かん 人類じんるい宇宙うちゅう日本にっぽん評論ひょうろんしゃ, 2007, p.330.
  2. ^ a b 月齢げつれい」ってなに?なぜ小数しょうすうがつくの?”. 国立こくりつ天文台てんもんだい. 2019ねん11月26にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d こよみWiki/つきけ/月齢げつれいけ - 国立こくりつ天文台てんもんだいれき計算けいさんしつ”. 国立こくりつ天文台てんもんだい. 2019ねん11月26にち閲覧えつらん
  4. ^ こよみWiki/つき公転こうてん運動うんどう/きん地点ちてん方向ほうこう - 国立こくりつ天文台てんもんだいれき計算けいさんしつ”. 国立こくりつ天文台てんもんだい. 2019ねん11月26にち閲覧えつらん
  5. ^ 岡村おかむらじょうのりほかへん人類じんるい宇宙うちゅう』シリーズ現代げんだい天文学てんもんがくだい1かん日本にっぽん評論ひょうろんしゃ, 2007, p.321.
  6. ^ ほり源一郎げんいちろうおに・おに・にし-簡易かんい月齢げつれい計算けいさんほう」『天文てんもん月報げっぽうだい61かんだい7ごう日本にっぽん天文てんもん学会がっかい、1968ねん7がつ
  7. ^ pmまけになったら、30 をす。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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