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ゆう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
仏教ぶっきょう用語ようご
ゆう, バヴァ
パーリ bhava
サンスクリット भव
(IAST: bhava)
中国ちゅうごく ゆう
日本語にほんご ゆう
(マ字まじ: u)
英語えいご State of existence
テンプレートを表示ひょうじ
  じゅう因縁いんねん  
無明むみょう無知むち
くだり
名色なしき
ろくしょ
さわ
あい
ゆう存在そんざい
せい誕生たんじょう
老死ろうしいと
 

ゆう(う、: bhava)とは、仏教ぶっきょう用語ようご衆生しゅじょうとしての生存せいぞん存在そんざい状態じょうたいあらわすことばである[1]対義語たいぎごゆう(ひう、abhava)[2]

再生さいせい

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パーリ:punabbhava、サンスクリット:punarbhavaとは、「ふたたび punar + 存在そんざいする bhava」とのであり、輪廻りんね再生さいせい意味いみする。釈迦しゃか成道じょうどうたことで punarbhava からの解放かいほうれたとされる。

akuppā me vimutti. Ayamantimā jāti. Natthidāni punabbhavo’ti.

わが解脱げだつ達成たっせいされた。これが最後さいごまれであり、もはや二度にどまれわることはない。

さんゆう

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パーリ:Tayome bhavā ,Ti-bhavā [3] (さんう、さんぬ[4])とは、 きものの生存せいぞん状態じょうたい生存せいぞん領域りょういきじゅう因縁いんねんではだい10番目ばんめの、欲界よくかいいろかい無色むしょくかい三界さんがい衆生しゅじょう輪廻りんねしていく状態じょうたいす。

Tayome bhikkhave, bhavā: kāmabhavo, rūpabhavo, arūpabhavo. Ayaṃ vuccati bhikkhave, bhavo.

比丘びくたちよ、これらさんゆうがある、よくゆういろゆう無色むしょくゆうである。

よんゆう

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(しう)。衆生しゅじょう輪廻りんね転生てんせいする過程かていの、いちサイクルを4つにけて説明せつめいするもの[5]倶舎ろん などにかれている[6]

  1. んでからつぎせいけるまでの期間きかんである中有ちゅうう[7](ちゅうう、antarā-bhava)[6]
  2. それぞれの世界せかいせいける瞬間しゅんかん意味いみするなまゆう[7](しょうう、upapatti-bhava)[6]
  3. せいけてからぬまでの一生いっしょう期間きかんである本有ほんゆう[7](ほんぬ、pūrva-kāla-bhava)[6]
  4. 瞬間しゅんかん意味いみするゆう[7](しう、maraṇa-bhava)[6]

出典しゅってん

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  1. ^ 精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてんゆう』 - コトバンク
  2. ^ ゆう』 - コトバンク
  3. ^ 佐藤さとうりょうさとしゆう (bhava) について」『印度いんどがく佛教ぶっきょうがく研究けんきゅうだい2かんだい2ごう、1954ねん、539-540ぺーじdoi:10.4259/ibk.2.539 
  4. ^ さんゆう』 - コトバンク
  5. ^ よんゆう』 - コトバンク
  6. ^ a b c d e 池田いけだねり太郎たろう中有ちゅうう機能きのうについて」『印度いんどがく佛教ぶっきょうがく研究けんきゅうだい39かんだい2ごう、1991ねん、926-922ぺーじdoi:10.4259/ibk.39.926 
  7. ^ a b c d ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてんよんゆう』 - コトバンク

関連かんれん項目こうもく

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