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有末ありすえ精三せいぞう

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有末ありすえ 精三せいぞう
参謀さんぼう本部ほんぶ第だい二に部長ぶちょう時代じだいの有末ありすえ中将ちゅうじょう
生誕せいたん 1895年ねん5月22日にち
日本の旗 日本にっぽん 北海道ほっかいどう
死没しぼつ (1992-02-14) 1992年ねん2月がつ14日にち（96歳さい没ぼつ）
日本の旗 日本にっぽん
所属しょぞく組織そしき  大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん
軍ぐん歴れき 1917年ねん - 1945年ねん
最終さいしゅう階級かいきゅう 陸軍りくぐん中将ちゅうじょう
戦闘せんとう 日にち中ちゅう戦争せんそう
第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん
除隊じょたい後ご 日本にっぽん郷きょう友とも連盟れんめい会長かいちょう
日本にっぽん郷きょう友とも連盟れんめい名誉めいよ会長かいちょう[1]
日にち韓かん親善しんぜん協会きょうかい理事りじ[1]
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有末ありすえ 精三せいぞう（ありすえ せいぞう、1895年ねん（明治めいじ28年ねん）5月22日にち[2][3] - 1992年ねん（平成へいせい4年ねん）2月がつ14日にち[2]）は、日本にっぽんの陸軍りくぐん軍人ぐんじん。最終さいしゅう階級かいきゅうは陸軍りくぐん中将ちゅうじょう。

経歴けいれき

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北海道ほっかいどう出身しゅっしん[2]。有末ありすえ孫太郎まごたろう（村長そんちょう・京極きょうごく農場のうじょう支配人しはいにん・屯田とんでん工兵こうへい大尉たいい）の長男ちょうなんとして生うまれる[2]。

上川かみかわ中学ちゅうがく、仙台せんだい陸軍りくぐん地方ちほう幼年ようねん学校がっこう、中央ちゅうおう幼年ようねん学校がっこうを経へて、1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）5月がつ、陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう（29期き[4]）を優等ゆうとう（3番ばん/536名めい）で卒業そつぎょうし、恩賜おんしの銀時計ぎんどけいを受うけた[3][5][6]。同期どうきには、河村かわむら参さん郎ろう、後藤ごとう光蔵みつぞう、稲田いなだ正純まさずみ、鎌田かまた銓一、額田ぬかた坦ひろし、小松こまつ光彦みつひこ、佐藤さとう賢けん了りょう、寺田てらだ雅雄まさおなど昭和しょうわの陸軍りくぐんを牽引けんいんした将軍しょうぐんを多おおく輩出はいしゅつしている。旭川あさひかわに衛戍えいじゅする歩兵ほへい第だい25連隊れんたい附つけとしてシベリアへ出征しゅっせいする。

1924年ねん（大正たいしょう13年ねん）11月、陸軍りくぐん大だい学校がっこう（36期き）も優等ゆうとうで卒業そつぎょうし、恩賜おんしの軍刀ぐんとうを受うけた[3][7][8]。

1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）には、歩兵ほへい第だい5連隊れんたい大だい隊長たいちょう（歩兵ほへい少佐しょうさ）を最年少さいねんしょうで勤つとめている。この時とき、同僚どうりょうの大隊だいたい長ちょうとして7期き先輩せんぱいにあたる相沢あいざわ三郎さぶろう歩兵ほへい少佐しょうさ（陸士りくし22期き）と知しり合あう。

1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）、荒木あらき貞夫さだお中将ちゅうじょう（陸士りくし9期き）が陸軍りくぐん大臣だいじんに就任しゅうにんすると、その陸軍りくぐん省しょう副官ふっかん兼けん陸相りくしょう秘書官ひしょかんに就任しゅうにんする。以降いこう、林はやし銑ずく十じゅう郎ろう陸相りくしょう（陸士りくし8期き）と二に代だいにわたり秘書官ひしょかんを務つとめた。

1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）8月がつ、陸軍りくぐん省しょう軍務ぐんむ局きょく勤務きんむとなった有末ありすえは、相沢あいざわ三郎さぶろう歩兵ほへい中佐ちゅうさが陸軍りくぐん省しょう軍務ぐんむ局長きょくちょう永田ながた鉄山てつざん少将しょうしょう（陸士りくし16期き首席しゅせき）を白昼はくちゅうに惨殺ざんさつする（相沢あいざわ事件じけん）に遭遇そうぐうする。

二・二六事件ににろくじけん以後いごの軍ぐん内部ないぶでのいわば下克上げこくじょうの風潮ふうちょうが強つよまる中なか、陸軍りくぐん省しょう軍務ぐんむ課長かちょう時代じだいに、阿部あべ内閣ないかくの実質じっしつ的てき成立せいりつ者しゃであったといわれる[9]。

1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）11月28日にち、公職こうしょく追放ついほう仮かり指定していを受うけた[10]。

戦後せんごは、ソ連それんや中国ちゅうごくの動向どうこうを注視ちゅうししていた占領せんりょう軍ぐんの諜報ちょうほう部ぶ参謀さんぼう第だい2部ぶ（G2)との関係かんけいを急速きゅうそくに深ふかめ、有末ありすえの働はたらきかけにより、大本営だいほんえいの参謀さんぼうたちは諜報ちょうほう部ぶに次々つぎつぎとスカウトされていった。彼かれらは諜報ちょうほう部ぶの意向いこうを受うけてソ連それんや中国ちゅうごくなどへのスパイ活動かつどうに従事じゅうじし、戦犯せんぱんとなることを回避かいひした[11]。

年譜ねんぷ

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※出典しゅってん:『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、10頁ぺーじ。

栄典えいてん

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勲章くんしょう
外国がいこく勲章くんしょう佩用はいよう允許いんきょ

著作ちょさく

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  • 『有末ありすえ精三せいぞう回顧かいこ録ろく』芙蓉ふよう書房しょぼう、1974年ねん。
  • 『政治せいじと軍事ぐんじと人事じんじ - 参謀さんぼう本部ほんぶ第だい二に部長ぶちょうの手記しゅき』芙蓉ふよう書房しょぼう、1982年ねん。
  • 『ザ・進駐軍しんちゅうぐん - 有末ありすえ機関きかん長ちょうの手記しゅき』芙蓉ふよう書房しょぼう、1984年ねん。
  • 『終戦しゅうせん秘史ひし 有末ありすえ機関きかん長ちょうの手記しゅき』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1987年ねん。ISBN 4829500093

親族しんぞく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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出典しゅってん

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  1. ^ a b 『軍事ぐんじ研究けんきゅう 2007年ねん7月がつ号ごう別冊べっさつ ワールド・インテリジェンス vol7 特集とくしゅう ロシア・欧州おうしゅうの情報じょうほう機関きかん 日本にっぽんの戦後せんご情報じょうほう秘史ひし』 ジャパン・ミリタリー・レビュー p.145
  2. ^ a b c d e f 『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、10頁ぺーじ。
  3. ^ a b c 『日本にっぽん陸軍りくぐん将官しょうかん辞典じてん』40頁ぺーじ。
  4. ^ 上田うえだ正ただし昭あきら、津田つだ秀夫ひでお、永原ながはら慶けい二に、藤井ふじい松一しょういち、藤原ふじわら彰あきら、『コンサイス日本人にっぽんじん名めい辞典じてん 第だい5版はん』、株式会社かぶしきがいしゃ三省堂さんせいどう、2009年ねん　63頁ぺーじ。
  5. ^ 『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、627頁ぺーじ。
  6. ^ 『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん 陸軍りくぐん篇へん』403、404頁ぺーじ。
  7. ^ 『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、575頁ぺーじ。
  8. ^ 『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん 陸軍りくぐん篇へん』404頁ぺーじ。
  9. ^ 『謀略ぼうりゃくの昭和しょうわ裏面りめん史し : 特務とくむ機関きかん&右翼うよく人脈じんみゃくと戦後せんごの未み解決かいけつ事件じけん!』宝島社たからじましゃ、2006年ねん、166-169頁ぺーじ
  10. ^ 総理そうり庁ちょう官房かんぼう監査かんさ課か編へん『公職こうしょく追放ついほうに関かんする覚書おぼえがき該当がいとう者しゃ名簿めいぼ』日比谷ひびや政経せいけい会かい、1949年ねん、「昭和しょうわ二に十じゅう二に年ねん十じゅう一いち月がつ二に十じゅう八はち日にち 仮かり指定してい者しゃ」1頁ぺーじ。
  11. ^ 『謀略ぼうりゃくの昭和しょうわ裏面りめん史し : 特務とくむ機関きかん&右翼うよく人脈じんみゃくと戦後せんごの未み解決かいけつ事件じけん!』宝島社たからじましゃ、2006年ねん、166-169頁ぺーじ
  12. ^ 『官報かんぽう』第だい1978号ごう、昭和しょうわ8年ねん8月がつ4日にち。
  13. ^ 『官報かんぽう』第だい3934号ごう、昭和しょうわ15年ねん2月がつ19日にち。
  14. ^ 『官報かんぽう』第だい5427号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1945年ねん2月がつ19日にち。
  15. ^ 『官報かんぽう』第だい4632号ごう 付録ふろく「辞令じれい二に」1942年ねん6月がつ20日はつか。

参考さんこう文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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