村松むらまつ梢風しょうふう

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村松むらまつ 梢風しょうふう
誕生たんじょう 村松むらまつ 義一ぎいち(むらまつ ぎいち)
1889ねん9月21にち
静岡しずおかけん周智しゅうちぐん飯田いいだむらげん森町もりまち
死没しぼつ (1961-02-13) 1961ねん2がつ13にち(71さいぼつ
職業しょくぎょう 小説しょうせつ
国籍こくせき 日本の旗 日本にっぽん
代表だいひょうさく残菊ざんぎく物語ものがたり』『男装だんそう麗人れいじん
子供こども 村松むらまつともわれ長男ちょうなん
村松むらまつたかし三男さんなん
村松むらまつ四男よつお
村松むらまつともまごせきじょうなん
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村松むらまつ 梢風しょうふう(むらまつ しょうふう、本名ほんみょう村松むらまつ 義一ぎいち〈むらまつ ぎいち〉、1889ねん明治めいじ22ねん9月21にち - 1961ねん昭和しょうわ36ねん2がつ13にち)は、日本にっぽん小説しょうせつ静岡しずおかけん周智しゅうちぐん飯田いいだむらげん森町もりまちまれ。作家さっか村松むらまつとも祖父そふ

経歴けいれき作風さくふう[編集へんしゅう]

祖父そふ利殖りしょくざいがあったため、むら一番いちばん金持かねもちだったという。しかし、そのかねこずえふうちち梢風しょうふうだいほとん放蕩ほうとうくしてしまった。静岡しずおか県立けんりつ静岡しずおか中学校ちゅうがっこう[1]慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく経済学部けいざいがくぶ理財りざい入学にゅうがく。しかし、ちちくなったため中退ちゅうたい静岡しずおかもど教師きょうしとなる。授業じゅぎょうちゅう落語らくご百面相ひゃくめんそうをやってみせたという。近隣きんりんむらむすめ結婚けっこんするが、翌年よくねんどう文学部ぶんがくぶさい入学にゅうがくする。ところが、吉原よしはらなどで遊蕩ゆうとう三昧ざんまいくしたためふたた中退ちゅうたいいくつかしょく転々てんてんとするがいずれもモノにはならなかった。このころには実家じっかからかねすこともできなくなり、毎朝まいあさはやくにきて道端みちばたちているかねひろったりしていた。後年こうねん梢風しょうふうは「結構けっこうちてるものでな」とかたったという。

梢風しょうふう文学ぶんがくあこがれてはいたものの、自分じぶん文筆ぶんぴつてるのは到底とうてい実現じつげんできないとおもっていた。しかし1917ねん大正たいしょう6ねん)、処女しょじょさくきんひめ物語ものがたり」をダメもとで『中央公論ちゅうおうこうろん』に応募おうぼしたところ、滝田たきた樗陰ちょいんみとめられデビュー。その文筆ぶんぴつ活動かつどう専念せんねんし、次々つぎつぎ作品さくひん発表はっぴょうする。ただし、同誌どうし創作そうさくらんではなく、せつえんらんという中間ちゅうかん小説しょうせつあるいはものせるらん掲載けいさいされ、梢風しょうふうみずからこれを「情話じょうわ」としょうした。梢風しょうふうごうもちはじめるのもこのころで、うらぶれた気持きもちでまちあるいていると、木々きぎこずえふゆかぜけていくのをめたという。ところが、当時とうじ新進しんしん流行りゅうこう作家さっかであった佐藤さとう春夫はるお芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけらとはかって、梢風しょうふうらにたいする排斥はいせき運動うんどうこす。佐藤さとう樗陰ちょいんに、「あのようなしも賤のやから紙面しめん提供ていきょうするなら、以後いご中央公論ちゅうおうこうろん』への執筆しっぴつ停止ていしする」ともうれてきた。剛腹ごうふく樗陰ちょいんも、有力ゆうりょく作家さっかたちに反対はんたいされてはこごめせざるをなかった。梢風しょうふうはこのことで後年こうねんまで佐藤さとう春夫はるおうらみ、佐藤さとう和解わかいもうてもみみたなかったという。これをどくおもった樗陰ちょいんが、あたらしく企画きかくしたのが「本朝ほんちょう人伝ひとづて」であった。

1923ねん大正たいしょう12ねん)には、上海しゃんはい渡航とこうし、その魅力みりょくにとりこになって滞在たいざいする。中国ちゅうごく文化ぶんかにふれるとともに、租界そかいにあったヨーロッパのモダニズム文化ぶんかにもふれる。かれんだアパートは、ロシアじん経営けいえいし、ロシアじんのほかにドイツじんやフランスじんんでいた。また、郭沫若かくまつじゃくいく達夫たつおかんおうら、中国ちゅうごくわか知識ちしきじんたちとう。また、上海しゃんはい舞台ぶたいとした作品さくひん」を発表はっぴょうする。

以降いこうもたびたび中国ちゅうごく訪問ほうもんし、「ささえどおり」として有名ゆうめいとなる。

滝田たきた樗陰ちょいん死後しごの、1926ねん大正たいしょう15ねん)には、個人こじん雑誌ざっし騒人そうじん』を創刊そうかん1928ねん昭和しょうわ3ねん)には、郭沫若かくまつじゃく亡命ぼうめいしてきたため、かくまい、市川いちかわ居住きょじゅうさせる。ただし、同年どうねん勃発ぼっぱつした「すみみなみ事件じけん」をこずえふう支持しじしたことから、ながらくつづいてきたかんとの友情ゆうじょう関係かんけい決裂けつれつした。

その戦前せんぜんおおくの時代じだい小説しょうせつとう執筆しっぴつ戦後せんごおおくの時代じだい小説しょうせつ伝記でんき小説しょうせつ執筆しっぴつ連載れんさいした。 代表だいひょうさくとして『近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり』『正伝せいでん清水次郎長しみずのじろちょう』『おんなけい』などがられる。実証じっしょうてき手法しゅほう裏付うらづけられた評伝ひょうでん作品さくひんに、卓越たくえつしたうでをふるった作家さっかとしてられる。

また明治めいじ歌舞伎かぶき俳優はいゆう代目だいめ尾上おがみ菊之助きくのすけえがいた『残菊ざんぎく物語ものがたり』は、戦前せんぜん溝口みぞぐち健二けんじ以降いこうさん映画えいがされ、舞台ぶたいでもしばしば上演じょうえんされた代表だいひょうさくである。「男装だんそう麗人れいじん」「東洋とうようのマタ・ハリ」とばれた清朝せいちょう王女おうじょ川島かわしま芳子よしこ取材しゅざいし、小説しょうせつ男装だんそう麗人れいじん』を発表はっぴょうした。しかし、小説しょうせつ芳子よしこのスパイ行為こういをことさら誇張こちょうしてえがいたため、戦後せんご芳子よしこ漢奸かんかん裁判さいばんにかけられたさい小説しょうせつ証拠しょうことしてあつかわれ、芳子よしこ死刑しけいんだという批判ひはんがある。梢風しょうふう自身じしん戦後せんご芳子よしこ知人ちじんから「おまえのせいで川島かわしま芳子よしこんだ」となじられたという[2]

現在げんざいでは、おもに『本朝ほんちょう人伝ひとづて』の作者さくしゃとしてられている。どうさくは、文献ぶんけん資料しりょうあさるのはもとより、自分じぶんあし直接ちょくせつ取材しゅざいしたはなしおおいのが特色とくしょくである。梢風しょうふうしんからきで、川端かわばた康成やすなり大金たいきんとうじて『じゅう便びんじゅうむべ』だかなにかのったはなしくと、「なか名画めいが定評ていひょうあるたしかにいいさ。だからそういうかねしまずにひとは、きにはちがいない。だがな、たとえば二流にりゅう画家がかでも生涯しょうがいなんさくか、ひどく出来できのいいえがけることがあるものだ。やすくてもそういうにも、とくえないところがある。自分じぶんえるそういうつけてたのしむのもきなんだぞ」とかたったという。

家族かぞく[編集へんしゅう]

文筆ぶんぴつ一族いちぞくられる。

長男ちょうなん村松むらまつともわれ中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ編集へんしゅうしゃ早世そうせい
次男じなん村松むらまつ道平どうたいら脚本きゃくほん
三男さんなん村松むらまつたかし毎日新聞まいにちしんぶん記者きしゃでのち作家さっか追悼ついとうろく梢風しょうふう』(中央公論ちゅうおうこうろん事業じぎょう出版しゅっぱん、1970ねん)をんだ。
四男よつお村松むらまつ慶大けいだい教授きょうじゅ中国ちゅうごく文学ぶんがくしゃ
まご一人ひとりは、作家さっか村松むらまつとも長男ちょうなんともわれ実子じっしだが、出産しゅっさんまえとも急病きゅうびょうのため上海しゃんはい客死かくししたことからせき梢風しょうふう自身じしんおとことしてとどけた)で、一族いちぞく回想かいそうした作品さくひんもある。

ねこきで、ねこじゅうすうひきっており、「ねこきにかんしては、大佛だいぶつ次郎じろう双璧そうへき」といわれた。晩年ばんねんつま別居べっきょし、愛人あいじん2人ふたり鎌倉かまくらんでいた。その経緯けいい村松むらまつともの『鎌倉かまくらのおばさん』にくわしい。

著作ちょさく[編集へんしゅう]

  • 朝妻あさづま双紙ぞうしアルス、1918ねん2がつNDLJP:911943 
  • 梢風しょうふう物語ものがたり天佑てんゆうしゃ、1919ねん6がつNDLJP:959492 
  • 灯影とうえい綺談きだん日新にっしんかく、1920ねん5がつNDLJP:962965 
  • 談話だんわ売買ばいばい業者ぎょうしゃ』アルス、1922ねん5がつNDLJP:970156 
    • 談話だんわ売買ばいばい業者ぎょうしゃ騒人そうじんしゃ騒人そうじん文庫ぶんこ だい3へん〉、1927ねん8がつNDLJP:1029135 
  • たけみなみ名勝めいしょう旧蹟きゅうせき案内あんない富士ふじながめて』福川ふくがわ与作よさく、1922ねん8がつNDLJP:964480 
  • 光明こうみょう暗黒あんこくなりぞうどう、1922ねん12月。NDLJP:920476 
  • 近世きんせい名匠めいしょう列伝れつでん改造かいぞうしゃ、1924ねん4がつNDLJP:972091 
  • 小西こにし書店しょてん、1924ねん7がつNDLJP:972136 
    • ゆまに書房しょぼう文化ぶんかじん近代きんだいアジア 9〉、2002ねん9がつISBN 9784843307069http://www.yumani.co.jp/np/isbn/9784843307069 
  • 屋上おくじょうからす新作しんさくしゃ、1924ねん8がつNDLJP:981722 
  • 本朝ほんちょう人伝ひとづてじょう中央ちゅうおう美術びじゅつしゃ、1924ねん10がつNDLJP:982289 
    • 本朝ほんちょう人伝ひとづてちゅう中央ちゅうおう美術びじゅつしゃ、1925ねん5がつNDLJP:982290 
    • 本朝ほんちょう人伝ひとづてした中央ちゅうおう美術びじゅつしゃ、1926ねん3がつNDLJP:982291 
      • きゅう河出かわで文庫ぶんこ ぜん3かんぞうていばん中央公論社ちゅうおうこうろんしゃぜん5かん)、中公ちゅうこう文庫ぶんこぜん8かん)で新版しんぱん再刊さいかん
  • 将棋しょうぎはなし大阪おおさか屋号やごう書店しょてん、1925ねん6がつNDLJP:1017660 
  • 近藤こんどういさむなりぞうどう創作そうさく講談こうだん 1〉、1925ねん9がつNDLJP:919144 
  • 宮本みやもと武蔵むさしなりぞうどう創作そうさく講談こうだん 2〉、1925ねん9がつNDLJP:921021 
  • 一休いっきゅう和尚おしょうなりぞうどう創作そうさく講談こうだん 3〉、1925ねん9がつNDLJP:917779 
  • 猿飛佐助さるとびさすけなりぞうどう創作そうさく講談こうだん 4〉、1925ねん9がつNDLJP:924594 
  • 清水次郎長しみずのじろちょうなりぞうどう創作そうさく講談こうだん 5〉、1925ねん9がつNDLJP:919280 
  • 国屋くや文左衛門ぶんざえもんなりぞうどう創作そうさく講談こうだん 6〉、1925ねん9がつNDLJP:919241 
  • 梢風しょうふう情話じょうわしゅう騒人そうじんしゃ、1926ねん12月。NDLJP:978244 
  • 馬鹿囃子ばかばやし騒人そうじんしゃ、1926ねん10がつ 
  • 上海しゃんはい騒人そうじんしゃ、1927ねん4がつ 
    • 上海しゃんはい大空おおぞらしゃ〈リバイバル<外地がいち>文学ぶんがく選集せんしゅう だい12かん〉、2000ねん10がつISBN 9784756804082 
  • 正伝せいでん清水しみず次郎じろうちょう騒人そうじんしゃ、1927ねん5がつ 
  • 現代げんだい侠客きょうかくでん報知新聞社ほうちしんぶんしゃ、1927ねん7がつ 
  • ささえ漫談まんだん騒人そうじんしゃ、1928ねん5がつ 
  • 綾衣あやぎ絵巻えまき平凡社へいぼんしゃ、1929ねん4がつ 
  • しんささえ訪問ほうもん騒人そうじんしゃ、1929ねん5がつ 
  • みなみはなあそびて』大阪おおさか屋号やごう書店しょてん、1931ねん3がつ 
  • 上海しゃんはい事変じへんかたる』平凡社へいぼんしゃ、1932ねん3がつ 
  • 人間にんげん飢饉ききん 平手ひらて造酒ぞうしゅ春陽しゅんようどう日本にっぽん小説しょうせつ文庫ぶんこ 62〉、1932ねん4がつ 
  • ばくだんさんじゅうろく勇士ゆうし改造かいぞうしゃ、1932ねん 
  • 男装だんそう麗人れいじん中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1933ねん4がつ 
    • 男装だんそう麗人れいじん大空おおぞらしゃ〈リバイバル<外地がいち>文学ぶんがく選集せんしゅう だい3かん〉、1998ねん11月。ISBN 9784756803993 
  • ねつかわ風景ふうけい春秋しゅんじゅうしゃ、1933ねん12月。 
  • 『ふらんすおせいひろしぶんしゃ、1933ねん11月。 
  • 人間にんげん苦闘くとう千倉ちくら書房しょぼう、1934ねん10がつ 
  • 唐人とうじんざい 幕末ばくまつじょうつや秘史ひし千倉ちくら書房しょぼう、1934ねん11月。 
  • 駿河するが富士ふじ いちへん』サイレンしゃ、1936ねん9がつ 
  • 巷談こうだん時雨しぐれ双紙ぞうし春陽しゅんようどう日本にっぽん小説しょうせつ文庫ぶんこ 393〉、1936ねん9がつNDLJP:1110987 
  • 海賊かいぞく一誠社いっせいしゃ、1936ねん 
  • つやしょくそうろくじょう いちへんしん小説しょうせつしゃ、1937ねん2がつ 
  • 東海とうかい美女びじょでん中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1937ねん11月。 
  • 秋山あきやま定輔ていすけかたる』だい日本にっぽん雄弁ゆうべんかい講談社こうだんしゃ、1938ねん11月。 
  • 残菊ざんぎく物語ものがたり中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1938ねん12月。 
  • 近世きんせい名匠めいしょうでん砂子屋さごや書房しょぼう黒白くろしろ叢書そうしょ 4〉、1939ねん11月。 
  • 浪人ろうにん倶楽部くらぶだい1文昭ふみあきしゃ、1940ねん6がつNDLJP:1052683 
    • 浪人ろうにん倶楽部くらぶだい2文昭ふみあきしゃ、1940ねん7がつNDLJP:1052684 
  • 新田にった義興よしおき博文ひろぶみかん博文ひろぶみかん文庫ぶんこ だい2 44〉、1941ねん7がつNDLJP:1111500 
  • ささえ風物ふうぶつ河原かわはら書店しょてん芸能げいのう叢書そうしょ 2〉、1941ねん 
  • 開花かいか三世相さんぜそう非凡ひぼんかく新作しんさく大衆たいしゅう小説しょうせつ全集ぜんしゅう だい25かん〉、1941ねん 
  • 葉桜はざくら日記にっきちょうたかししゃ書店しょてん、1942ねん8がつNDLJP:1022511 
  • りょそう助左衛門すけざえもん北光ほっこう書房しょぼう、1942ねん12月。 
  • 春風しゅんぷうじょうしん興亜こうあしゃ、1943ねん1がつNDLJP:1129433 
  • 大和やまと神楽かぐら天理てんり時報じほうしゃ、1943ねん6がつ 
  • 灯台とうだいしろりん書房しょぼう、1943ねん12月。 
  • 婦道ふどう太平たいへいじょう万里ばんりかく、1944ねん5がつNDLJP:1134448 
    • 婦道ふどう太平たいへいした万里ばんりかく、1944ねん8がつNDLJP:1134455 
  • おも上海しゃんはい自由じゆう書房しょぼう、1947ねん2がつ 
    • おも上海しゃんはい大空おおぞらしゃ上海しゃんはい叢書そうしょ 11〉、2002ねん1がつISBN 9784283001978 
  • くも石狩いしかり書房しょぼう、1948ねん12月。 
  • きむこいふつ 秋山あきやま定輔ていすけかたる』せき書院しょいん、1948ねん12月。 
  • 朝鮮ちょうせん王妃おうひ秘話ひわ比良びら書房しょぼう村松むらまつ梢風しょうふう傑作けっさくしゅう だい1〉、1950ねん10がつ 
  • 娼婦しょうふ昇天しょうてん 阿部あべじょう一生いっしょう比良びら書房しょぼう、1950ねん11月。 
  • 近代きんだい作家さっかでんじょうつくもとしゃ、1951ねん6がつ 
    • 近代きんだい作家さっかでんしたはじめもとしゃ、1951ねん12月。 
  • 本朝ほんちょう名匠めいしょうでん読売新聞社よみうりしんぶんしゃ、1952ねん2がつ 
  • 川上かわかみ音二郎おとじろうじょう太平洋たいへいよう出版しゅっぱんしゃ、1952ねん2がつ 
  • 川上かわかみ音二郎おとじろうした太平洋たいへいよう出版しゅっぱんしゃ、1952ねん3がつ 
  • える上海しゃんはい駿河台するがだい書房しょぼう、1953ねん4がつ 
  • 現代げんだい作家さっかでん新潮社しんちょうしゃ、1953ねん5がつ 
  • はな講道館こうどうかん新潮社しんちょうしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1953ねん5がつ 
  • ふうなみと』新潮社しんちょうしゃ、1953ねん9がつ 
  • 二人ふたり王将おうしょう新潮社しんちょうしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1953ねん11月。 
  • 本因坊ほんいんぼう物語ものがたり新潮社しんちょうしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1954ねん7がつ 
  • 小説しょうせつ けん俠平しゅ造酒ぞうしゅ河出かわで書房しょぼう河出かわで新書しんしょ〉、1955ねん10がつ 
  • 松竹しょうちく兄弟きょうだい物語ものがたり毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ、1955ねん11月。 
  • 『ヨーロッパのはる おんなのいる風景ふうけい読売新聞社よみうりしんぶんしゃ読売よみうり文庫ぶんこ〉、1956ねん3がつ 
  • 芥川あくたがわ菊池きくち 近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうしんしゃ、1956ねん5がつ 
  • 日本にっぽん金権きんけん新潮社しんちょうしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1956ねん9がつ 
  • はるうみ 近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたりだい日本にっぽん雄弁ゆうべんかい講談社こうだんしゃ、1957ねん3がつ 
  • ぎんみみかざりだい日本にっぽん雄弁ゆうべんかい講談社こうだんしゃ〈ミリオンブックス〉、1957ねん4がつ 
  • わたし履歴りれきしょ金文きんぶんどう、1957ねん5がつ 
  • 秩父ちちぶすい滸伝・おんな侠剣ごうでん自由じゆう国民こくみんしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり 1〉、1957ねん6がつ 
  • 細菌さいきん猟人りょうじん黄金おうごんがい覇者はしゃ自由じゆう国民こくみんしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり 2〉、1957ねん6がつ 
  • 出版しゅっぱん王座おうざ新潮社しんちょうしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1957ねん6がつ 
  • さわ正風まさかぜくもろく名優めいゆうせん乗込のりこめ自由じゆう国民こくみんしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり 5〉、1957ねん8がつ 
  • だん三国志さんごくし自由じゆう国民こくみんしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり 7〉、1957ねん9がつ 
  • 鴈治郎がんじろう物語ものがたり自由じゆう国民こくみんしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり 8〉、1957ねん9がつ 
  • 舞扇まいおうぎ花柳かりゅうりゅう自由じゆう国民こくみんしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり 9〉、1957ねん9がつ 
  • 中国ちゅうごくデカメロン』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうしんしゃ、1957ねん11月。 
  • 魔術まじゅつ女王じょおう新潮社しんちょうしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1957ねん12月。 
  • おんなけい中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1958ねん1がつ 
    • おんなけい中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ中央公論ちゅうおうこうろん文庫ぶんこ〉、1959ねん2がつ 
  • 日本にっぽん悲恋ひれん物語ものがたり清和せいわ書院しょいん、1958ねん5がつ 
  • なないろの人生じんせい三笠みかさ書房しょぼう、1958ねん12月。 
  • しんおんなけい中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1959ねん6がつ 
  • はな弁論べんろん中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1959ねん7がつ 
  • 小説しょうせつ とう中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1960ねん3がつ 
  • 小説しょうせつ 殿下でんか新潮社しんちょうしゃ〈ポケット・ライブラリ だい2〉、1961ねん1がつ 
  • 女傑じょけつでん細菌さいきん猟人りょうじん読売新聞社よみうりしんぶんしゃ梢風しょうふうめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1961ねん3がつ 
  • きくよし名優めいゆうせん乗込のりこめ読売新聞社よみうりしんぶんしゃ梢風しょうふうめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1961ねん10がつ 
  • はるうみ舞扇まいおうぎ花柳かりゅうりゅう読売新聞社よみうりしんぶんしゃ梢風しょうふうめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1962ねん3がつ 
  • だん三国志さんごくしはな弁論べんろん読売新聞社よみうりしんぶんしゃ梢風しょうふうめい勝負しょうぶ物語ものがたり〉、1962ねん4がつ 
  • 巨人軍きょじんぐんはな チャンピオン』自由じゆう国民こくみんしゃ近世きんせいめい勝負しょうぶ物語ものがたり 6〉、1962ねん8がつ 
    • 巨人軍きょじんぐんはな春陽しゅんようどう春陽しゅんよう文庫ぶんこ〉、1957ねん8がつ 
  • 俠客の世界せかい 江戸えどから昭和しょうわまで国書刊行会こくしょかんこうかいひとし叢書そうしょ 5〉、2015ねん11月。ISBN 9784336059772https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336059772/ 

村松むらまつ梢風しょうふう相当そうとうする人物じんぶつえんじた俳優はいゆう[編集へんしゅう]

映像えいぞう作品さくひん[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ せいちゅうせいだか同窓会どうそうかい会員かいいん名簿めいぼ平成へいせい15年度ねんど(125周年しゅうねんばん 47ぺーじ
  2. ^ 村松むらまつともの「梢風しょうふうのスタイル」(『作家さっかたび平凡社へいぼんしゃ)p.35によれば、水谷みずたに八重子やえこ (初代しょだい)主演しゅえん東宝とうほう劇場げきじょうのこけらおとしとして上演じょうえんされた。有罪ゆうざいとなったことの「後味あとあじわるさは、戦後せんごになってもしばらく梢風しょうふうむくろなかのこっていたのではなかろうか」という。なお、梢風しょうふう原作げんさく映画えいがえる上海しゃんはい』、ドラマ『男装だんそう麗人れいじん川島かわしま芳子よしこ生涯しょうがい』も製作せいさくされた。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]