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東洋大日本国国憲按 - Wikipedia コンテンツにスキップ

東洋大とうようだい日本国にっぽんこく国憲こっけん

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東洋大とうようだい日本にっぽんこくけんあん国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん所蔵しょぞう[注釈ちゅうしゃく 1]

東洋大とうようだい日本国にっぽんこく国憲こっけん(とうようだいにほんこくこっけんあん、きゅう字体じたい東洋大とうようだい日本にっぽんこくけん󠄁あん)とは、日本にっぽん明治めいじにおけるわたしなずらえ憲法けんぽうひとつ。1881ねん明治めいじ14ねん)に、国会こっかい期成きせい同盟どうめい大会たいかい決定けっていけ、立志りっししゃ植木うえき枝盛えもり起草きそうした[1]

概要がいよう[編集へんしゅう]

自由じゆう民権みんけん左派さはもっと民主みんしゅてき急進きゅうしんてきわたしなずらえ憲法けんぽうとしてられる。特徴とくちょうとして、人民じんみん主権しゅけん自由じゆうけん抵抗ていこうけん服従ふくじゅうけん)・革命かくめいけん立憲りっけん君主くんしゅせい連邦れんぽうせい一院制いちいんせいなどをさだめ、議会ぎかい権限けんげんつよいことがげられる。日本国にっぽんこく国憲こっけんともいう。

内容ないよう(現代げんだいやく抜粋ばっすい)[編集へんしゅう]

条文じょうぶん現代げんだいやくはすべて[2]による。

立憲りっけん君主くんしゅせい一院制いちいんせい

だいいちじょう 日本にっぽんこくは、日本国にっぽんこく憲法けんぽうしたがってくにきずき、たもつものとする。

だいじょう 日本にっぽんこくには、ひとつの立法院りっぽういん(法律ほうりつさだめる国会こっかい)、ひとつの行政府ぎょうせいふ(政策せいさく実行じっこうする政府せいふ)、ひとつの司法しほうちょう (ほうをつかさどる裁判所さいばんしょ)をく。憲法けんぽうはその規則きそくもうける。

連邦れんぽうせい

だいななじょう つぎげるしゅう連合れんごうして、日本にっぽん連邦れんぽうとなす。 日本にっぽん武蔵むさししゅう山城やましろしゅう大和やまとしゅう和泉いずみしゅう摂津せっつしゅう伊賀いがしゅう伊勢いせしゅう志摩しましゅう尾張おわりしゅう三河そうごしゅう遠江とおのえしゅう駿河するが しゅう甲斐かいしゅう伊豆いずしゅう相模さがみしゅう安房あわしゅう上総かずさしゅう下総しもふさしゅう常陸ひたちしゅう近江おうみしゅう美濃みのしゅう飛騨ひだしゅう信濃しなのしゅう上野うえのしゅう下野したのしゅう岩代いわしろしゅう磐城いわきしゅう陸前りくぜんしゅう陸中りくちゅうしゅう陸奥みちのくしゅう羽前うぜんしゅう羽後うごしゅう若狭わかさしゅう越前えちぜんしゅう加賀かがしゅう能登のとしゅうえつ しゅう越中えっちゅうしゅう佐渡さどしゅう丹後たんごしゅう但馬たじましゅう因幡いなばしゅう伯耆ほうきしゅう出雲いずもしゅう石見いわみしゅう隠岐おきしゅう播磨はりましゅう美作みさくしゅう備中びっちゅうしゅう安芸あきしゅう周防すおうしゅう長門ながとしゅう紀伊きいしゅう淡路あわじしゅう阿波あわしゅう讃岐さぬきしゅう伊予いよしゅう土佐とさしゅう筑前ちくぜんしゅう筑後ちくごしゅう豊前ぶぜんしゅう豊後ぶんごしゅう肥前ひぜんしゅう肥後ひごしゅう日向ひなたしゅう大隅おおすみしゅう薩摩さつましゅう壱岐いきしゅう対馬つしましゅう琉球りゅうきゅうしゅう

だいはちじょう 日本にっぽん連邦れんぽう政府せいふき、しゅう単位たんいえた日本にっぽん全体ぜんたい政治せいじをつかさどる。

だいきゅうじょう 日本にっぽん連邦れんぽうは、各州かくしゅうたい原則げんそくとしてそのしゅう自由じゆう独立どくりつ保護ほごすべきものとする。

だいじゅうじょう 日本にっぽん国内こくないにおいてまだしゅうとして独立どくりつしていないところは、連邦れんぽう政府せいふ管理かんりする。

だいじゅういちじょう 日本にっぽん連邦れんぽうは、各州かくしゅうたい外国がいこくからの侵攻しんこう防御ぼうぎょする責務せきむがある。

だいじゅうじょう 日本にっぽん連邦れんぽうは、日本にっぽん各州かくしゅうたがいの関係かんけいについて規則きそくもうけることができる。

だいじゅうさんじょう 日本にっぽん連邦れんぽうは、それぞれのしゅう内部ないぶ事柄ことがら干渉かんしょうすることはできない。そのしゅうないぐん町村ちょうそんなどの制度せいどにも干渉かんしょうすることはできない。

だいじゅうよんじょう 日本にっぽん連邦れんぽうは、日本にっぽん各州かくしゅう土地とちうばうことはできない。そのしゅう自体じたい賛成さんせいしめ場合ばあいでなければ、しゅう廃止はいしすることはできない。

だいじゅうじょう 憲法けんぽうあらためないかぎり、日本にっぽんしゅう合併がっぺいしたり、分割ぶんかつしたり、しゅう境界きょうかいえたりすることはできない。

だいじゅうろくじょう 日本にっぽん国内こくない地域ちいきにおいてあらたにしゅうをつくるにたって、その地域ちいき連邦れんぽう政府せいふ一体化いったいかしようとする あいは、連邦れんぽうはそれをさまたげることはできない。

だいじゅうきゅうじょう 日本にっぽん各州かくしゅう日本にっぽん連邦れんぽうだい原則げんそくそむくことをのぞき、それぞれ独立どくりつして自由じゆうなものとする。どのようなせい 体制たいせいおこなうとしても、連邦れんぽうがそれに干渉かんしょうすることはない。

だいさんじゅうじょう 日本にっぽん各州かくしゅう外国がいこくたい国家こっか権利けんり国土こくどかんする条約じょうやくむすぶことはできない。

だいさんじゅういちじょう 日本にっぽん各州かくしゅう各国かっこくたいし、連邦れんぽうしゅう権利けんりかかわりのないことにかぎり、経済けいざい警察けいさつ分野ぶんやけんに ついてめをむすんだりほう規則きそくをつくったりできる。

だいさんじゅうじょう 日本にっぽん各州かくしゅうは、現実げんじつ賊徒ぞくとおそわれきゅう危険きけんせまられた場合ばあいでなければ戦闘せんとうおこなうことはできない。

だいさんじゅうさんじょう 日本にっぽん各州かくしゅうは、たがいに戦闘せんとうすることはできない。あらそごとがあれば、連邦れんぽう政府せいふにその判定はんていゆだねる。

だいさんじゅうよんじょう 日本にっぽん各州かくしゅうは、現実げんじつ強敵きょうてきおそわれたり大乱たいらん発生はっせいしたりなどというきゅう危険きけんさいには、連邦れんぽう通報つうほう して救援きゅうえんもとめることまたはしゅうたいして応援おうえん要請ようせいすることができる。各州かくしゅうは、しゅうからこのように応援おうえん要請ようせいされたとき、それがしんきゅう危険きけんからのものであるとわかるときは救援きゅうえんおくることができる。それにかかった費用ひよう連邦れんぽう負担ふたんする。

だいさんじゅうじょう 日本にっぽん各州かくしゅう常備じょうびへいつことができる。

だいさんじゅうろくじょう 日本にっぽん各州かくしゅうまもるさとへい(しゅう防衛ぼうえいのための兵力へいりょく)をつことができる。

だいさんじゅうななじょう 日本にっぽん各州かくしゅうは、連邦れんぽう許可きょかがないのにしゅう以上いじょう盟約めいやくむすぶことはできない。

だいさんじゅうはちじょう 日本にっぽん各州かくしゅうは、関係かんけいするしゅう以上いじょう協議きょうぎすることにより、その境界きょうかいあらためることまたはしゅう合併がっぺいするこ とができる。これをおこなうときはかなら連邦れんぽう通告つうこくしなければならない。

自由じゆうけん平等びょうどうけん

だいよんじゅうさんじょう 日本にっぽん人民じんみんは、法律ほうりつによってでなければ、自由じゆう権利けんりそこなわれない。

だいよんじゅうよんじょう 日本にっぽん人民じんみんは、満足まんぞく生命せいめい満足まんぞく手足てあし身体しんたい容姿ようし健康けんこうたもち、名誉めいよたもち、なかもの使用しようする権利けんりつ。

だいよんじゅうじょう 日本にっぽん人民じんみんはどのようなつみおかしたとしても生命せいめいうばわれることはない。

だいよんじゅうろくじょう 日本にっぽん人民じんみんは、法律ほうりつによるものでなければどのような刑罰けいばつあたえられてはならない。また、法律ほうりつによ らずにつみめられたり、逮捕たいほされたり、拘留こうりゅうされたり、監禁かんきんされたり、調しらべられたりすることはない。

だいよんじゅうななじょう 日本人にっぽんじんみんは、あるひとつのつみのためにかえして身体しんたい刑罰けいばつくわえられることはない。

だいよんじゅうはちじょう 日本人にっぽんじんみんは、拷問ごうもんくわえられることはない。

だいよんじゅうきゅうじょう 日本人にっぽんじんみんには、思想しそう自由じゆうがある。

だいじゅうじょう 日本人にっぽんじんみんは、どのような宗教しゅうきょうしんじるのも自由じゆうである。

だいじゅういちじょう 日本人にっぽんじんみんには、言葉ことばはな自由じゆうけんがある。

だいじゅうじょう 日本人にっぽんじんみんには、議論ぎろんおこな自由じゆうけんがある。

だいじゅうさんじょう 日本人にっぽんじんみんには、言葉ことば筆記ひっき出版しゅっぱんして公開こうかいする権利けんりがある。 だいじゅうよんじょう 日本人にっぽんじんみんには、自由じゆう集会しゅうかいおこな権利けんりがある。

だいじゅうじょう 日本人にっぽんじんみんには、自由じゆう団体だんたい権利けんりがある。

だいじゅうろくじょう 日本人にっぽんじんみんには、自由じゆう歩行ほこうする権利けんりがある。

だいじゅうななじょう 日本人にっぽんじんみんには、住居じゅうきょがいされない権利けんりがある。

だいじゅうはちじょう 日本人にっぽんじんみんは、どこに居住きょじゅうするのも自由じゆうとする。また、どこに旅行りょこうするのも自由じゆうとする。

だいじゅうきゅうじょう 日本人にっぽんじんみんは、どのようなことをおしえ、どのようなことをまなぶのも自由じゆうとする。

だいろくじゅうじょう 日本人にっぽんじんみんは、どのような産業さんぎょういとなむのも自由じゆうとする。

だいろくじゅういちじょう 日本人にっぽんじんみんは、法律ほうりつさだめられた手続てつづきによらずに屋内おくない探索たんさくされ調しらべられることはない。

だいろくじゅうじょう 日本人にっぽんじんみんは、通信つうしん秘密ひみつそこなわれてはいけない。

だいろくじゅうさんじょう 日本人にっぽんじんみんは、日本にっぽんこくることや日本にっぽん国籍こくせきだっすることを自由じゆうとする。

だいろくじゅうじょう 日本人にっぽんじんみんには、財産ざいさん自由じゆうあつか権利けんりがある。

だいろくじゅうろくじょう 日本人にっぽんじんみんは、どのようなつみおかしたとしても私有しゆうのものを没収ぼっしゅうされることはない。

だいろくじゅうななじょう 日本人にっぽんじんみんは、所有しょゆうするものを正当せいとう補償ほしょうがないのに公共こうきょうのものとされることはない。

だいろくじゅうはちじょう 日本人にっぽんじんみんは、それぞれ自身じしん政府せいふ書状しょじょうすことができる。各自かくじ自身じしんのために請願せいがんをする権利けんりがある。公立こうりつ会社かいしゃにおいては、会社かいしゃ書状しょじょうすことかできる。

抵抗ていこうけん革命かくめいけん

だいろくじゅうよんじょう 日本人にっぽんじんみんは、すべてほうゆるさない物事ものごと抵抗ていこうすることができる。

だいななじゅうじょう 政府せいふがこの憲法けんぽうそむくときは、日本人にっぽんじんみん政府せいふしたがわなくてよい。

だいななじゅういちじょう 政府せいふ役人やくにん抑圧よくあつてき行為こういをするときは、日本人にっぽんじんみんはそれらを排除はいじょすることができる。政府せいふ威力いりょく をもって勝手かってままに横暴おうぼう残虐ざんぎゃく行為こういをあくまでもなすときは、日本人にっぽんじんみん武器ぶきをもって政府せいふ対抗たいこうすることが できる。

だいななじゅうじょう 政府せいふがわがままにこの憲法けんぽうそむき、勝手かって人民じんみん自由じゆう権利けんりがいし、日本にっぽんこく趣旨しゅし裏切うらぎるとき は、日本にっぽん国民こくみんはその政府せいふ打倒だとうしてあらたな政府せいふもうけることができる。

皇帝こうてい権限けんげん

だいななじゅうじょう 皇帝こうていは、国政こくせい責任せきにんわない。

だいななじゅうろくじょう 皇帝こうていは、けいけることはない。

だいななじゅうななじょう 皇帝こうていは、身体しんたいにかかるぜい負担ふたんしない。

だいななじゅうはちじょう 皇帝こうていは、ぐん支配しはいする権限けんげんつ。戦争せんそうはじめること、講和こうわすることの決定けっていけんつ。他国たこく独立どくりつみとめるかみとめないかを決定けっていする。ただし戦争せんそう開始かいし講和こうわ決定けっていしたときはただちに立法院りっぽういん報告ほうこくしなければなら ない。

だいななじゅうきゅうじょう 皇帝こうてい戦争せんそうのないとき、立法院りっぽういん議論ぎろんないで兵士へいし徴収ちょうしゅうまたは募集ぼしゅうすることができる。

だいはちじゅうじょう 皇帝こうてい外交がいこう事務じむ総裁そうさいである。外交がいこうかん任命にんめいすることができる。外国がいこくとの交際こうさい儀礼ぎれいおこなうことができ る。

だいはちじゅういちじょう 皇帝こうていは、功績こうせきたたえるくらい勲章くんしょうあたえることができる。

だいはちじゅうじょう 皇帝こうていは、立法院りっぽういん決議けつぎがなければ、通貨つうか創造そうぞうしたり改造かいぞうしたりできない。

だいはちじゅうさんじょう 皇帝こうてい国会こっかい承諾しょうだく連邦れんぽう受刑じゅけいしゃけいから解放かいほうしたりけいかるくしたりすることができる。連邦れんぽう規定きていおこなわれた裁判さいばん裁判所さいばんしょうつしてやりなおさせることができる。司法しほうちょう司法しほうけん行使こうしするのをさまたげること ができない。連邦れんぽう閣僚かくりょう職務しょくむじょうつみかかわったものには、連邦れんぽう立法院りっぽういんはんして恩赦おんしゃあたえたりけい軽減けいげんをしたりす ることができない。

だいはちじゅうよんじょう 皇帝こうていは、立法りっぽう議会ぎかい延長えんちょうすることができる。延長えんちょうできる期間きかんは、立法りっぽう議院ぎいん承諾しょうだくがなければさんじゅうにちえることができない。

だいはちじゅうじょう 皇帝こうていは、軍備ぐんび調ととのえることができる。

だいはちじゅうろくじょう 皇帝こうていは、国政こくせいりたせるために必要ひつよう命令めいれいすことができる。

だいはちじゅうななじょう 皇帝こうていは、人民じんみん権利けんりかかわること、国家こっか金銭きんせんついやしておこなうこと、国家こっか土地とち変更へんこうくわえること については、自身じしんのみの決定けっていおこなうことはできない。かなら連邦れんぽう立法院りっぽういん議決ぎけつなければならない。立法院りっぽういん けつないものは、その効力こうりょくたない。

だいはちじゅうはちじょう 皇帝こうていは、連邦れんぽう行政府ぎょうせいふ出向でむいて政務せいむおこなう。

だいはちじゅうきゅうじょう 皇帝こうてい連邦れんぽう行政府ぎょうせいふちょうである。つね連邦れんぽう行政府ぎょうせいふ全権ぜんけんつ。特別とくべつさだめるもののほか連邦れんぽう行政ぎょうせいかん行政ぎょうせい職員しょくいん任命にんめいすることができる。

だいきゅうじゅうじょう 皇帝こうていは、連邦れんぽう司法しほうちょうちょうである。そのをもってほう判断はんだんくだし、また法務ほうむかん任命にんめいする。

だいきゅうじゅういちじょう 皇帝こうていは、現行げんこう法律ほうりつ廃止はいししたりすでにさだまった法律ほうりつれず放置ほうちしたりすることはできない。

だいきゅうじゅうじょう 皇帝こうていは、法律ほうりつによらずにぜいることはできない。

だいきゅうじゅうさんじょう 皇帝こうていは、法律ほうりつによらずに立法院りっぽういん議論ぎろんこばむことはできない。

だいきゅうじゅうよんじょう 皇帝こうてい立法りっぽう議会ぎかい意見いけん一致いっちしない場合ばあい一度いちどその議会ぎかい解散かいさんさせることができる。こうして解散かいさんし たときは解散かいさんしたことをかならさんにち以内いないかく選挙せんきょ通達つうたつし、かつ人民じんみんあらためて議員ぎいんえらばせ、かならろくじゅうにち以内いない議会ぎかい再開さいかいしなければならない。一度いちど解散かいさんしたのち再開さいかいした議会ぎかいは、おな案件あんけんについてふたた解散かいさんすることはできな い。

だいきゅうじゅうじょう 立法院りっぽういん議決ぎけつしたことを皇帝こうてい実施じっししがたいとするときは、議会ぎかいにこれをふたた議論ぎろんさせることができ る。このようにするときは、皇帝こうていはその理由りゆうくわしくしるしてつたえなければならない。

立法りっぽうけん

だいひゃくじゅうよんじょう 日本にっぽん連邦れんぽうかんする立法りっぽうけんは、日本にっぽん連邦れんぽう人民じんみん全体ぜんたいゆうする。

だいひゃくじゅうじょう 日本にっぽん連邦れんぽう人民じんみんはみな、連邦れんぽう議会ぎかいせい民主みんしゅ主義しゅぎたずさわることができる。

だいひゃくじゅうろくじょう 日本にっぽん皇帝こうていは、日本にっぽん連邦れんぽう立法りっぽうけんたずさわることができる。

だいひゃくじゅうななじょう 日本にっぽん連邦れんぽう法律ほうりつ制度せいど連邦れんぽう立法院りっぽういんにおいてさだめる。

だいひゃくじゅうはちじょう 連邦れんぽう立法院りっぽういん全国ぜんこくにただひとく。

だいひゃくじゅうきゅうじょう 連邦れんぽう立法りっぽうけんは、間接かんせつせい民主みんしゅ主義しゅぎによって行使こうしする。

だいひゃくじゅういちじょう 非常ひじょう事態じたいがあって会議かいぎ必要ひつようとするとき、皇帝こうてい臨時りんじかいひらくことができる。

だいひゃくじゅうじょう 連邦れんぽう会議かいぎ開会かいかい閉会へいかい皇帝こうていがつかさどる。

だいひゃくじゅうさんじょう 毎年まいとし常会じょうかいは、皇帝こうてい命令めいれいがなくとも連邦れんぽう議員ぎいんみずか集合しゅうごうして議事ぎじおこなうことができる。

だいひゃくじゅうろくじょう 立法りっぽう会議かいぎ皇帝こうていによって解散かいさんさせられたのち皇帝こうてい国法こくほうどおりに再開さいかいしないときは、解散かいさんされた かいみずか復活ふっかつすることができる。

だいひゃくろくじゅうよんじょう 連邦れんぽう立法院りっぽういん決定けっていで、皇帝こうてい同意どういしないものがあれば、その案件あんけん立法院りっぽういん再度さいど議論ぎろんさせる。立法院りっぽういん再議さいぎするときは、議員ぎいん総数そうすう過半数かはんすう同意どういがあればふたた皇帝こうてい報告ほうこくしたうえ成案せいあんかなら実行じっこうするものとする。

統帥とうすいけん

だいひゃくはちじょう 国家こっか軍隊ぐんたい指揮しきけん皇帝こうていつ。

だいひゃくきゅうじょう 国軍こくぐん大元帥だいげんすい皇帝こうていさだめる。

だいひゃくじゅうじょう 国軍こくぐん将校しょうこうは、皇帝こうてい選任せんにんする。

だいひゃくじゅういちじょう 常備じょうびへいは、法律ほうりつ規則きそくしたがって皇帝こうてい民衆みんしゅうから募集ぼしゅうし、それに応募おうぼしたもの採用さいようする。

だいひゃくじゅうじょう 皇帝こうていは、常備じょうびぐん監督かんとくする。非常ひじょう事態じたいこったさいは、皇帝こうてい常備じょうびぐんそと兵士へいし募集ぼしゅうして志願しがんしたもの採用さいようすることができる。

緊急きんきゅう事態じたい条項じょうこう

だいひゃくじゅうじょう 国内外こくないがい戦乱せんらんがあるときかぎり、そのにおいては一時いちじ人身じんしん自由じゆう住居じゅうきょ自由じゆう言論げんろん出版しゅっぱん自由じゆう集会しゅうかい結社けっしゃ自由じゆうなどの権利けんり制限せいげんし、取締とりしまりの規則きそくもうけることがありる 。戦乱せんらん事態じたいわれば必 ずただちにその規則きそく廃止はいししなければならない。

だいひゃくじゅうろくじょう 戦乱せんらんのためにやむをないことがあれば、相当そうとう補償ほしょうえに一般いっぱん市民しみん私有地しゆうち私有しゆうぶつこころざしようしたり、破壊はかいしたり、消費しょうひしたりすることがありる。もっと緊急きんきゅうときで、あらかじめ本人ほんにん照会しょうかい事前じぜん補償ほしょうをするひまがないときは、事後じご補償ほしょうをすることができる。

だいひゃくじゅうななじょう 戦乱せんらんがある場合ばあいには、そのあいだかぎりやむをないことについて法律ほうりつ設定せっていすることがありる。

影響えいきょう[編集へんしゅう]

1889ねん明治めいじ22ねん)に大日本帝国だいにっぽんていこく憲法けんぽうさだめられると、東洋大とうようだい日本国にっぽんこく国憲こっけん按をふくわたしなずらえ憲法けんぽう国家こっかへの反逆はんぎゃくしめすものと政府せいふからみなされ、やぶ却・隠匿いんとくされるなどして歴史れきしおもて舞台ぶたいからった。

1930年代ねんだい明治めいじ文化ぶんか研究けんきゅうかいなどで明治めいじ憲法けんぽう制定せいてい過程かてい実証じっしょうてき研究けんきゅうすすめる鈴木すずき安蔵あぞうらによってわたしなずらえ憲法けんぽうとともにさい発見はっけんされた。

鈴木すずきは、だい世界せかい大戦たいせん1945ねん昭和しょうわ20ねん)12月、みずからが参加さんかする憲法けんぽう研究けんきゅうかいしん憲法けんぽうあん憲法けんぽう草案そうあん要綱ようこう」を作成さくせい公表こうひょうしたさいに、土佐とさ立志りっししゃによる「日本にっぽん憲法けんぽう見込みこみあん」などとともに「東洋大とうようだい日本国にっぽんこく国憲こっけん按」を参考さんこう資料しりょうとした。どう要綱ようこう」はGHQによる憲法けんぽう草案そうあんのベースとなったため、『東洋大とうようだい日本国にっぽんこく国憲こっけん按』はどう草案そうあん原型げんけいとして公布こうふされた現行げんこう日本国にっぽんこく憲法けんぽう』の間接かんせつてき源流げんりゅうとみることができる[3]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく
  1. ^ なおウィキメディア・コモンズにあるこのファイルはpdfファイルになっており、文字もじこしされたものはウィキソースうえ閲覧えつらん可能かのうである。(山本やまもと泰弘やすひろ現代げんだいやく)や外部がいぶリンクのこう参照さんしょう
参照さんしょう
  1. ^ 植木うえき枝盛えもり憲法けんぽう構想こうそう”. 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん. 2020ねん9がつ4にち閲覧えつらん
  2. ^ 山本やまもと泰弘やすひろ現代げんだいやく植木うえき枝盛えもり東洋大とうようだい日本国にっぽんこく国憲こっけん按」」、hdl:2241/001380512024ねん5がつ16にち閲覧えつらん筑波大学つくばだいがく国際こくさいしつ人間にんげん安全あんぜん保障ほしょう講座こうざ だい5かい明治めいじの“自主じしゅ憲法けんぽう”―草莽そうもうわたしなずらえ憲法けんぽうたずねる」(2014ねん11月30にち 筑波大学つくばだいがくにて開催かいさい)における講義こうぎ資料しりょう 
  3. ^ 鈴木すずき昭典あきのり日本国にっぽんこく憲法けんぽうんだ密室みっしつきゅう日間にちかん』KADOKAWA〈角川かどかわ文庫ぶんこ〉、2014ねん、165-166ぺーじISBN 9784044058067 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]