検索けんさくエンジン最適さいてき

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検索けんさくエンジン最適さいてき(けんさくエンジンさいてきか、えい: search engine optimization, SEO、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)とは、検索けんさくエンジンオーガニックな検索けんさく結果けっか[ちゅう 1]において、特定とくていウェブサイト上位じょうい表示ひょうじされるよう、ウェブサイトの構成こうせい記述きじゅつなどを調整ちょうせいすること[1]。また、その手法しゅほう総称そうしょう[2]

サーチエンジン最適さいてきないし検索けんさくエンジン対策たいさくともばれ、ウェブポジショニングと同義どうぎである。サーチエンジンマーケティングとあわせてもちいられることもおおい。英語えいご表記ひょうきSEOから「セオ」ともばれる[2][ちゅう 2]。 SEOという言葉ことば順位じゅんいげることをしているのではなく、検索けんさくエンジンがサイトを理解りかいして適切てきせつ結果けっか反映はんえいさせていくことをしている。 [3]

順位じゅんい決定けっていには独自どくじ計算けいさんしきアルゴリズム)がもちいられるが、アルゴリズムは公開こうかいされていない場合ばあいおおく、特定とくてい検索けんさくエンジン特徴とくちょう基準きじゅん調査ちょうさする専門せんもん存在そんざいする[2]

Googleは、たとえば米国べいこくで1にちあたり平均へいきんおよそ2おく4600まん検索けんさく結果けっかかえしており[1]検索けんさくエンジン最適さいてきおこなうことは重要じゅうようマーケティングひとつである[1]。また、ウェブ利用りようしゃおおくは「検索けんさく結果けっか上位じょうい表示ひょうじされる企業きぎょうはメジャーブランドである」とかんがえる傾向けいこうにあることがあきらかとなっている[4]

ウェブサイトを完全かんぜんにインデックスさせるもっとも簡単かんたん効果こうかてき方法ほうほうはサイトマップを提供ていきょうすることとされるが、これは検索けんさく結果けっかには直接ちょくせつ影響えいきょうしない[1]

歴史れきし[編集へんしゅう]

検索けんさくエンジン最適さいてきは、1990年代ねんだいなかば、最初さいしょ検索けんさくエンジンが初期しょきウェブ登録とうろくしたときはじまった。検索けんさくエンジンの登場とうじょうによって自分じぶんのサイトへのアクセスが増加ぞうかしたため、おおくのウェブページ所有しょゆうしゃはすぐに検索けんさくエンジンの価値かち評価ひょうかするようになった。

サイト所有しょゆうしゃおおくは、検索けんさくエンジン所定しょてい方式ほうしきにのっとり、自身じしんのサイトのURL検索けんさくエンジンのデータベースへ送信そうしんし、ウェブを探索たんさくするソフトウェアクローラ)に親和しんわせいたかいウェブページを目指めざすため、自身じしんのサイトを変更へんこうはじめた。そしてまもなく検索けんさくエンジン最適さいてきおこな会社かいしゃげられ、検索けんさくエンジンの内部ないぶ論理ろんりアルゴリズム分析ぶんせき探究たんきゅう促進そくしんされた[5][出典しゅってん無効むこう]

論争ろんそう[編集へんしゅう]

この産業さんぎょう発展はってんすると、YahooやGoogleなどの検索けんさくエンジン運営うんえい会社かいしゃ良心りょうしんてきでないSEO企業きぎょうがどんな使つかってでも顧客こきゃくのためにアクセスすうやそうとするのを用心ようじんするようになった。

YahooやGoogleなどの検索けんさくエンジン運営うんえい会社かいしゃ次々つぎつぎ対策たいさくをとって、不適切ふてきせつ検索けんさくエンジン最適さいてき分類ぶんるいされるテクニックによる操作そうさ除去じょきょするように企図きとした。それにたいし、いくつかのSEO会社かいしゃは、さらに巧妙こうみょうなテクニックを使つかって順位じゅんい影響えいきょうあたえようとした。

Googleはとくにスパム行為こういきびしく、ドイツのBMWリコーのウェブサイトがJavaScriptによるリダイレクトおこなったときにそれをスパム行為こうい判断はんだんし、検索けんさく対象たいしょうから削除さくじょしたことがある。日本にっぽんでもサイバーエージェント系列けいれつのウェブサイトが、スタイルシートによって大量たいりょうかく相互そうごリンクをページないんだ行為こういをスパム行為こうい判断はんだんされて、検索けんさく対象たいしょうから削除さくじょされた。現在げんざいは、いずれのウェブサイトも対処たいしょおこない、ふたた検索けんさく対象たいしょうとなっている[よう出典しゅってん]

このように、検索けんさく結果けっかから排除はいじょされることを、村八分むらはちぶになぞらえて検索けんさくエンジンはちふんとく代表だいひょうてき検索けんさくエンジンであるGoogleを代名詞だいめいしとしてグーグルはちふん[5][出典しゅってん無効むこう]

和解わかい[編集へんしゅう]

当初とうしょは「ウェブページのページランキングをげることを目的もくてきとするいかなる形態けいたいのSEOも検索けんさくエンジンスパムである」としてきた検索けんさくエンジン業者ぎょうしゃ[だれ?]だったが、ときつにつれて、「サーチエンジンの順位じゅんい向上こうじょうとアクセス増加ぞうか手段しゅだんとしてれられるもの」と「そうでないもの」にかれるという結論けつろんたっした。

2000年代ねんだい前半ぜんはんには、検索けんさくエンジンとSEO会社かいしゃ非公式ひこうしき休戦きゅうせんたっした。SEO企業きぎょうにはいくつかの階層かいそうがあり、もっとも評判ひょうばんたか企業きぎょう内容ないようもとづいた最適さいてきおこない、検索けんさくエンジンの(渋々しぶしぶながらの)承認しょうにんをうけている。これらのテクニックには、サイトの案内あんないやコピーライティングを改良かいりょうして、ウェブサイトを検索けんさくエンジンのアルゴリズムによくらせるように企図きとすることがふくまれる。

検索けんさくエンジン自体じたいもSEO業界ぎょうかい接近せっきんし、しばしばSEOの会議かいぎやセミナーのスポンサーや来賓らいひんになっている[5][出典しゅってん無効むこう]

手法しゅほう[編集へんしゅう]

検索けんさくエンジン最適さいてきには、適切てきせつなキーワードをタイトルやページ先頭せんとうってくる手法しゅほうや、検索けんさくエンジンスパム使つか手法しゅほうまで、多様たよう手法しゅほうもちいられる。検索けんさくエンジンスパムを利用りようしたことが発覚はっかくすると、検索けんさくエンジンのインデックスから削除さくじょされるなどのペナルティがせられることがある。特定とくていドメインIPアドレス検索けんさく対象たいしょうから除外じょがいするペナルティもあり、ドメイン・IPアドレスのさい取得しゅとくといったコストがかかってしまうことがある。

Googleのアルゴリズムにはあたらしい情報じょうほう優遇ゆうぐうするというルールがあり、このアルゴリズムのことをQDF(Query Deserves Freshness)という[6]。ただし、これは"新着しんちゃく情報じょうほう"を優遇ゆうぐうするものであり、時事じじてきでない情報じょうほう優遇ゆうぐうするものではない[7]

2013ねんのインドのウェブマスター公式こうしきブログや2014ねんのSMX Advancedにおいて、Googleは検索けんさく順位じゅんい決定けっていするために200以上いじょうのアルゴリズムを利用りようしていることを明言めいげんしている[8][9]。Googleはアルゴリズムを非公開ひこうかいとしているが[10]世界中せかいじゅう専門せんもん議論ぎろんかさねたうえで独自どくじ作成さくせいしたアルゴリズムのリスト[11]存在そんざい各国かっこく翻訳ほんやくされている。これらのリストはGoogleが取得しゅとくした特許とっきょ内部ないぶリーク情報じょうほうなどから作成さくせいされており、100%信頼しんらいできるものではないが、検索けんさくエンジン最適さいてきおこな目安めやすとなっている。なお、アメリカ民間みんかん企業きぎょう実施じっしした2014年度ねんどばん検索けんさく順位じゅんい決定けってい要因よういんかんする調査ちょうさ[12]では、特定とくていのキーワードの影響えいきょうりょく減少げんしょうする一方いっぽうで、コンテンツの関連かんれんせい専門せんもんせいなどを重視じゅうしする傾向けいこうられた。

検索けんさくエンジン最適さいてきは、おおきくホワイトハットSEOとブラックハットSEOに分類ぶんるいされる。ホワイトハットSEOはユーザー重点じゅうてんいた最適さいてきで、ブラックハットSEOは検索けんさくエンジンだまして不正ふせい順位じゅんいげようとする最適さいてきである[13]検索けんさくエンジンのシステムのうらをかくような最適さいてきおこなっているウェブサイト不適切ふてきせつとみなされ、検索けんさく結果けっかから除外じょがいされることがある。なお、Googleは、自社じしゃ公開こうかいしているウェブマスターけガイドライン(後述こうじゅつ)に準拠じゅんきょしている最適さいてき手法しゅほうをホワイトハットSEO、そうでない手法しゅほうをブラックハットSEOと定義ていぎしている。GoogleはブラックハットSEOをおこなうことをバッドプラクティスであるとしており[14]、ブラックハットSEOをおこなうとGoogle検索けんさくでサイトの掲載けいさい順位じゅんい下落げらくしたり、ページがGoogle検索けんさくから排除はいじょされたりすることがある[15][16]

ホワイトハットSEO[編集へんしゅう]

検索けんさくエンジン最適さいてき手法しゅほうのうち、ユーザーに重点じゅうてんいてサイトを改善かいぜんする検索けんさくエンジン最適さいてきのことをホワイトハットSEOと[17]。この最適さいてきおおくは、コンテンツを構造こうぞうして意味いみづけをする、検索けんさくエンジンが利用りようできるメタデータを提供ていきょうする、ひとし、SEOという手段しゅだん認知にんちされる以前いぜんから推奨すいしょうされている手段しゅだん活用かつようしたものである。

目的もくてきキーワードの分析ぶんせき[編集へんしゅう]

検索けんさくエンジン最適さいてき出発しゅっぱつてんは、対象たいしょうとしたいウェブ利用りようしゃがどういったキーワードで必要ひつようとする情報じょうほうさがしているかを理解りかいすることである。たとえば、製品せいひんやサービスを比較ひかくしながらさが場合ばあい検索けんさくボックスには製品せいひん固有名詞こゆうめいしではなく一般いっぱん名称めいしょうが、特定とくてい製品せいひん機能きのうめいではなく一般いっぱんてき機能きのうめいまれる傾向けいこうにある。[18]

キーワードに沿ったページの構成こうせい[編集へんしゅう]

Googleは、ユーザーがサイトを検索けんさくするときに入力にゅうりょくする可能かのうせいたかいキーワードをサイトないふくめることを推奨すいしょうしている[15][16]

あるページが、あるキーワードにどの程度ていど関連かんれんしているかは、検索けんさくエンジン・スパイダーのアルゴリズムもとづいて決定けっていされる。検索けんさくエンジンは、ウェブサイトが閲覧えつらんされるときに閲覧えつらんしゃもうとするテキストを内容ないようもとづいて整理せいりし、そのページはなにしるしているページで、あるキーワードにたいする関連かんれんせいがどの程度ていどかを判断はんだんする。

リンクの作成さくせい[編集へんしゅう]

おおくの検索けんさくエンジンは、ページの価値かち判断はんだんする基準きじゅんに、そのページにどれだけのリンクがあるかという基準きじゅん採用さいようしている。したがって、ウェブじょうほか関係かんけいあるサイトに自分じぶんのコンテンツについて通知つうちし、リンクをもとめたり、自己じこ運営うんえいする既存きそんのサイトから適切てきせつなリンクをはったりすることが対策たいさくとしておこなわれる。ユーザーに役立やくだつページを作成さくせいすることで、閲覧えつらんしたユーザーからのリンクをるという対策たいさくおこなわれることもある[19][20]

また、スパイダーはコンテンツのハイパーリンク辿たどって巡回じゅんかいおこなうので、検索けんさくエンジンに登録とうろくしてもらいたい場合ばあい、そのページへのリンクを作成さくせいしておくことが必要ひつようになる。「サイトマップ」を作成さくせいすることはその手法しゅほうひとつで、推奨すいしょうされていることでもある。サイトマップは、トップページやサイトじょうのすべてのページからリンクされているのがこのましい。このようなページがあると、ひとたびスパイダーがサイトをつけたときに、そのサイト全体ぜんたい索引さくいんされるかくりつたかまる。

HTMLによる最適さいてき[編集へんしゅう]

検索けんさくエンジンは、HTMLのtitle、meta、strong、hnのかく要素ようそなどを重視じゅうしするとかんがえられているため、重要じゅうようなキーワードをこのタグかこって、重要じゅうようであることをしめすこともされる。たとえば、見出みだしとして強調きょうちょうしたい語句ごくを font 要素ようそなどであかおおきな文字もじ表示ひょうじするようにマークアップすると、それはたんに「あかくておおきな文字もじ」というようにしか解釈かいしゃくされないが、h1 要素ようそ(とスタイルシートによる装飾そうしょく)を使つかえば、検索けんさくエンジンにとっても、それが見出みだしであると解釈かいしゃくされ、検索けんさくにヒットしやすくなるという具合ぐあいである。これは、基礎きそてきセマンティック・ウェブうことも出来できる。

ブラックハットSEO[編集へんしゅう]

ホワイトハットSEOとはぎゃくに、検索けんさくエンジンをだまし、ウェブページを本来ほんらいよりもたか評価ひょうかさせる検索けんさくエンジン最適さいてきのことをブラックハットSEOと[21]。GoogleはブラックハットSEOにじゅんずる行為こういウェブマスターけガイドラインきんじており[15]、ブラックハットSEOやそれにじゅんずる行為こういおこなうと手動しゅどうによる対策たいさく適用てきようされることがある[15]

Ptengineのマーケティング部門ぶもんでVPをつとめるジェフ・ドイッチュは、Googleにたいするスパム行為こうい月収げっしゅう5まんドルの収益しゅうえきをあげていたことをあきらかにした。Googleは毎日まいにちスパムにあたるワードを4おく5000まんインデックスしているが、ドイッチュはこのシステムをくぐけ、たか順位じゅんいけされる記事きじ生成せいせいするスパムマシンを構築こうちく収益しゅうえきをあげていた。しかし、2012ねん3がつ16にち、Googleのマット・カッツがALN(Authority Link Network)にかんして言及げんきゅうしたツイート[22]投稿とうこうし、そのGoogleによりALNネットワークが発見はっけんされ、すべて破壊はかいされたとされる[23]

関係かんけいのないキーワード[編集へんしゅう]

背景はいけいしょく同色どうしょくにするなどして、ユーザーにはえない文字もじをページない行為こういは、Googleがさだめるウェブマスターけガイドラインできんじられている[15][24]。“かく文字もじ”といわれる。スパムをやくにたないサイトにリンクすることも、Googleのわる評価ひょうかになる。

キーワードの乱用らんよう[編集へんしゅう]

検索けんさく結果けっかでのランキングを操作そうさするために、ウェブページにキーワードや数字すうじむことは、Googleがさだめるウェブマスターけガイドラインできんじられている[15][25]電話でんわ番号ばんごう羅列られつや、サイト内容ないようとは直接ちょくせつ関係かんけいのない大量たいりょう地名ちめいめいめいなど)のみ、不自然ふしぜんなほどのおな単語たんごかえしなどがこれに該当がいとうする[25]

不適切ふてきせつなリンク[編集へんしゅう]

検索けんさく結果けっかでのランキングを操作そうさするために、ユーザーからはえないかくしリンクを作成さくせいすることは、Googleがさだめるウェブマスターけガイドラインできんじられている[15][24]

リンク・スパム
Google検索けんさくは、適切てきせつられたのではないなんせんものリンクをて、あるページの関連かんれん(ランキング)をたかいと判断はんだんしてしまう場合ばあいがある。SEO担当たんとうしゃらは所望しょもうのキーワードをうちきリンクのハイパーリンクされたテキストにおいている。「Googleばくげき」 (en:Googlebombing) ともばれるこの行為こういは、わるふざけでもありるが、商業しょうぎょうじょう利益りえきのため順位じゅんい影響えいきょうあたえる意図いとてきこころみでもありうる。

ドアページの作成さくせい[編集へんしゅう]

目的もくてきとするページへの誘導ゆうどうのみを目的もくてきとしたページを作成さくせいし、検索けんさくエンジンよう文書ぶんしょ構造こうぞうなどを最適さいてきする。くちになるページはドアページとばれる。

クローキング[編集へんしゅう]

クローキングは、人間にんげんえるページとことなるページを検索けんさくエンジン・スパイダーに提供ていきょうする技術ぎじゅつ検索けんさくエンジン最適さいてき手法しゅほうのうちもっと論争ろんそうたねとなるものである。クローキングは特定とくていのウェブサイトのコンテンツを検索けんさくエンジンを誤解ごかいさせる不当ふとうこころみでありうる一方いっぽうで、検索けんさくエンジンが処理しょり解読かいどくできないが人間にんげん閲覧えつらんしゃ有用ゆうようなコンテンツを提供ていきょうするのにもちいることができる。クローキングはウェブサイトのアクセシビリティ視覚しかく障害しょうがいしゃやその障害しょうがいしゃ提供ていきょうすることにももちいられる。あるクローキング行為こうい倫理りんりてきかを判定はんていするよい基準きじゅんのひとつは、その行為こういがアクセシビリティをたかめているかどうかである。

リンクの売買ばいばい[編集へんしゅう]

検索けんさくエンジンでの結果けっか向上こうじょうさせることを目的もくてきとして、サイトからのリンクを購入こうにゅうし、あるいはサイトからのリンクを販売はんばいしたりすること。Googleはこれをきん[26]不当ふとう有料ゆうりょうリンクの報告ほうこくつのっている[27][28]。 Googleはこの行為こういたいし、サイトからの不自然ふしぜんなリンクという個別こべつのペナルティをもうけている. これはgoogle 2020のアップデートです。[29]

無名むめい検索けんさくエンジンへの登録とうろく[編集へんしゅう]

Googleは、無名むめい検索けんさくエンジンへ登録とうろくすることをスパム行為こういであると認定にんていしている[よう出典しゅってん]

Google[編集へんしゅう]

ユーザーが検索けんさくフィールドに入力にゅうりょくする単語たんごすう平均へいきんは3.1単語たんごであり、Googleはこれらの入力にゅうりょくをもとに、すうせん場合ばあいによってはなんひゃくまんものページを検索けんさく結果けっかとしてかえす。Googleには、3つの単語たんごをもとにして最良さいりょう検索けんさく結果けっか提供ていきょうする高度こうど方法ほうほう用意よういされている。これらの結果けっかのうち、10けんのみが検索けんさく結果けっか最初さいしょのページに表示ひょうじされる[1]

また、Googleはウェブページをクロールするために膨大ぼうだいかずのコンピュータを使用しようしており、これをおこなうプログラムはGooglebotばれる[1]

Google検索けんさくエンジン順位じゅんいけでは、ページないのコンテンツと外部がいぶからのリンク(バックリンク)のりょうしつ重点じゅうてんかれる。なお、rel="nofollow"付与ふよされているはつリンクは評価ひょうか対象たいしょうとならない。Googleにはほかにも200以上いじょう要素ようそもちいて順位じゅんいけをおこなっている[30]が、それらの要素ようそあたえる影響えいきょうはコンテンツやリンクと比較ひかくすればちいさいものである。なお、これらの2つの要素ようそさい重要じゅうようされているのは、コンテンツのないページが上位じょうい表示ひょうじされることをふせぐため、またリンクがないとページを評価ひょうかすることができないためである[31]

WebmasterWorldのフォーラムアドミニストレータによれば、リンクおもにこれらの8つの要因よういんによって評価ひょうかされる[32]

  • リンクしているサイトのトラスト
  • リンクしているサイトのオーソリティ
  • リンクが出現しゅつげんするページの場所ばしょ
  • リンクのわり
  • リンクしているサイトの多様たようせい
  • アンカーテキストの自然しぜん多様たようせい
  • キーワードがはいったリンクの自然しぜん増加ぞうかりつ
  • リンクのかず

Googleは、検索けんさくエンジン最適さいてきおこな業者ぎょうしゃ利用りようすることは時間じかん節約せつやくになる一方いっぽうで、サイトの信用しんようそこなわれるおそれもあるとしている。また、Googleは不審ふしんなメールを配信はいしんする業者ぎょうしゃ注意ちゅういはらうようけており、業者ぎょうしゃさがまえにまず検索けんさくエンジン仕組しくみについて理解りかいしておくことを推奨すいしょうしている[33]PageRank販売はんばいする悪質あくしつなSEO業者ぎょうしゃ利用りようしペナルティをけ、業者ぎょうしゃリンクの削除さくじょ依頼いらいしてもおうじなかったり、リンクの削除さくじょ法外ほうがい料金りょうきん請求せいきゅうしたりする業者ぎょうしゃ遭遇そうぐうした場合ばあいは、さい審査しんさリクエスト[ちゅう 3]のほかにリンク否認ひにんツール[ちゅう 4]をあわせて利用りようすることをけている[34]

ウェブマスターけガイドライン[編集へんしゅう]

Googleは、ウェブマスターけガイドラインとばれる、ウェブページ登録とうろくやランクけをスムーズにおこなわせるためのウェブページのつくかたしめしたガイドラインを公開こうかいしている。このガイドラインでは、Googleがウェブページを検出けんしゅつ理解りかいしやすくするためにおこなうべきことや、検索けんさくエンジン最適さいてきにおいてGoogleにみとめられない手法しゅほうなどがしるされている。品質ひんしつかんするガイドラインでは、基本きほん方針ほうしんとして「ユーザーの利便りべんせいだいいちかんがえる」ことがげられている[35]

Googleは、ブラックハットSEOに分類ぶんるいされる最適さいてきのうちいくつかをこのウェブマスターけガイドラインの品質ひんしつかんするガイドラインのふし明示めいじてき禁止きんししており、品質ひんしつかんするガイドラインへの違反いはん確認かくにんされた場合ばあい、ペナルティをあたえられることがある。おおくは掲載けいさい順位じゅんい低下ていかで、場合ばあいによっては検索けんさく結果けっかにまったく表示ひょうじされなくなるGoogleはちふんけることもある[36]。また、Googleはブラックハットな手法しゅほうについて「サイトの評判ひょうばんきずつける」と警告けいこくしている[13]

常時じょうじSSL推進すいしん[編集へんしゅう]

Googleウェブサイト常時じょうじSSL推進すいしんしており、常時じょうじSSLされているウェブサイトを(条件じょうけんきで)検索けんさく結果けっか待遇たいぐうするとしている[37]。また、HTTPSがもちいられているページは優先ゆうせんてきにGoogleのインデックスへ登録とうろくされる[38]

Googleによると、常時じょうじSSLされているウェブサイトのインデックスを待遇たいぐうする条件じょうけんつぎのとおりである[38]

  • セキュアでない依存いぞん関係かんけいふくまれていない。
  • robots.txtによってクロールがブロックされていない。
  • セキュアでない HTTP ページに(または HTTP ページを経由けいゆして)ユーザーをリダイレクトしていない。
  • HTTP ページへの rel="canonical" リンクがふくまれていない。
  • noindex robots メタタグがふくまれていない。
  • どういちホストじょうの HTTP ページヘのリンクがふくまれていない。
  • サイトマップに HTTPS URL が掲載けいさいされている(または URL の HTTP バージョンが掲載けいさいされていない)。
  • サーバーに有効ゆうこうな TLS 証明しょうめいしょがある。

GoogleはHTTPサイトを安全あんぜんでないと明示めいじする計画けいかく実行じっこうしており、この一環いっかんとして、Google ChromeではユーザーがHTTPサイトに機密きみつ情報じょうほう入力にゅうりょくするさいにユーザーに警告けいこくすようになっている[39]

モバイルファーストインデックス[編集へんしゅう]

モバイルファーストインデックス(MFI)とは、モバイルけに提供ていきょうされるウェブページをおも評価ひょうか対象たいしょうとするGoogleのランキングシステムのことで、2018ねん3がつ27にちより開始かいし[40]従来じゅうらいはコンピュータけのページをクロールして検索けんさく結果けっか表示ひょうじする各種かくしゅ情報じょうほう算出さんしゅつしてきたが、以降いこうおもにモバイルけのページにもとづいて検索けんさく結果けっか作成さくせいされるようになる。これは、モバイルから検索けんさくするユーザーが増加ぞうかしたためである[41][42]

ページエクスペリエンス[編集へんしゅう]

ページエクスペリエンスとは、2020ねんにGoogleが発表はっぴょうしたランキングシグナル。ウェブにおけるユーザー体験たいけん快適かいてきにするためのみとして、Google検索けんさくのランキングにページエクスペリエンスシグナルを導入どうにゅうする計画けいかく[43]発表はっぴょうされた。これにより、サイト運営うんえいしゃはよりたかくGoogleから評価ひょうかされるためにユーザー体験たいけん向上こうじょうみ、ウェブ全体ぜんたい改善かいぜん期待きたいできる。

テクニック[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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  37. ^ Zineb Ait Bahajji; Gary Illyes (2014ねん8がつ7にち). “HTTPS をランキング シグナルに使用しようします”. Google ウェブマスター公式こうしきブログ. 2017ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  38. ^ a b Zineb Ait Bahajji, WTA, and the Google Security and Indexing teams (2015ねん12月18にち). “HTTPS ページが優先ゆうせんてきにインデックスに登録とうろくされるようになります”. Google ウェブマスター公式こうしきブログ. 2017ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  39. ^ Eiji Kitamura (2017ねん7がつ21にち). “Chrome の HTTP 接続せつぞくにおけるセキュリティ強化きょうかけて”. Google ウェブマスター公式こうしきブログ. 2017ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  40. ^ モバイル ファースト インデックスを開始かいしします”. Google ウェブマスターけブログ (2018ねん3がつ27にち). 2018ねん11月23にち閲覧えつらん
  41. ^ Suzuki, Kenichi (2016ねん11月7にち). “Google、モバイルファーストインデックスの導入どうにゅう予定よてい正式せいしき発表はっぴょう。スマホけページを検索けんさく評価ひょうか対象たいしょうに。SEOへの影響えいきょうは?”. 海外かいがいSEO情報じょうほうブログ. 2017ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  42. ^ Doantam Phan (2016ねん11月5にち). “モバイル ファースト インデックスにけて”. Google ウェブマスターけブログ. 2017ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  43. ^ Google 検索けんさくセントラル ブログ「Google 検索けんさくへのページ エクスペリエンスの導入どうにゅう時期じき

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 検索けんさく結果けっかとして表示ひょうじされるページのなかで、検索けんさくワードに連動れんどうした広告こうこくのぞいたもので、いわゆる純粋じゅんすい検索けんさく結果けっかのみをかたり。「自然しぜん検索けんさく」「ナチュラル検索けんさく」とも。
  2. ^ 会社かいしゃ組織そしきにおけるCEOも、ぞくにセオと発音はつおんされることがあるので、注意ちゅうい
  3. ^ 手動しゅどうおこなわれたペナルティ(検索けんさく結果けっかからの除外じょがいいちじるしい順位じゅんい低下ていか)をけたさいに、ウェブマスターけガイドラインの品質ひんしつかんするガイドラインへの違反いはんがなくなったことを通知つうちし、ペナルティの解除かいじょもとめるリクエストのこと。
  4. ^ 第三者だいさんしゃてい品質ひんしつリンクを作成さくせいしたさいに、それが自分じぶん作成さくせいしたものでないことを通知つうちするツール。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]