毛利もうり広ひろ鎮

凡例はんれい 毛利もうり 広ひろ鎮
毛利もうり広ひろ鎮肖像ぞう
時代じだい	江戸えど時代じだい中期ちゅうき - 末期まっき（幕末ばくまつ）
生誕せいたん	安永やすなが6年ねん9月21日にち（1777年ねん10月21日にち）
死没しぼつ	慶応けいおう元年がんねん12月16日にち（1866年ねん2月がつ1日にち）
改名かいめい	徳太郎とくたろう（幼名ようみょう）→就寿（初はつ名な）→広こう鎮
別名べつめい	兵庫ひょうご（通称つうしょう）
戒名かいみょう	承うけたまわ天てん院いん殿どの広州こうしゅう鎮裔大だい居士こじ
墓所はかしょ	山口やまぐち県けん周しゅう南市みなみいち舞車まいぐるま町まちの大成たいせい寺てら
官位かんい	従したがえ五ご位い下した、大和やまと守もり、日向ひなた守もり
幕府ばくふ	江戸えど幕府ばくふ
藩はん	周防すおう徳山とくやま藩はん主あるじ
氏族しぞく	毛利もうり氏し
父母ちちはは	父ちち：毛利もうり就馴、母はは：浄きよし願ねがい院いん（関せき政まさし富とみの娘むすめ）
兄弟きょうだい	福原ふくはら房ぼう純じゅん、広こう鎮、馴仁、豊子とよこ（吉川よしかわ経けい礼れい継室けいしつ）
妻つま	正室せいしつ：伊達だて村むら賢けんの娘むすめ 継室けいしつ：秋元あきもと永ひさし朝あさの娘むすめ 側室そくしつ：三宅みやけ博ひろし賞しょうの娘むすめほか多数たすう
子こ	雅まさ太郎たろう（早世そうせい）、広こう衷（寛之ひろゆき進すすむ、早世そうせい）、鋭するど三郎さぶろう（早世そうせい）、寿ことぶき粛（雍五郎ろう、早世そうせい）、堅田かただ元もと琦（寿ことぶき俶、堅田かただ就正養子ようし）、寧子やすこ（福原ふくはら熙賢室しつ）、福原ふくはら元もと僴（寿ことぶき祉、佐さ世よ親おや長ちょう養子ようしのち福原ふくはら親ちかし俊しゅん養子ようし）、元げん蕃しげる、勅みことのり子こ（毛利もうり元美もとみ室しつ）、秋元あきもと志こころざし朝あさ（八男はちお、秋元あきもと久ひさ朝あさ養子ようし）、元もと徳とく（十じゅう男なん）、娘むすめ（京極きょうごく高こう聡さとし正室せいしつのち山崎やまざき義よし柄え正室せいしつ）、娘むすめ（松野まつの助すけ永ひさし室しつ）など多数たすう

毛利もうり 広ひろ鎮（もうり ひろしげ）は、周防すおう徳山とくやま藩はんの第だい8代だい藩主はんしゅ。就隆系けい毛利もうり家か（徳山とくやま毛利もうり家か）8代だい。

生涯しょうがい

第だい7代だい藩主はんしゅ・毛利もうり就馴の次男じなんとして江戸えど今井谷いまいだにの屋敷やしきにて生うまれる。天明てんめい4年ねん（1784年ねん）6月がつ10日とおか、就寿と名乗なのる。次男じなんであったが正室せいしつの子こであり、また長兄ちょうけいの福原ふくはら房ぼう純じゅんが家老がろうの福原ふくはら就清の養子ようしとなったため、寛政かんせい8年ねん（1796年ねん）9月がつ24日にち、父ちちの隠居いんきょにより跡あとを継つぎ、12月18日にちには従したがえ五ご位い下か・大和やまと守もりに叙任じょにんした。文政ぶんせい12年ねん（1829年ねん）5月15日にち、名なを広こう鎮と改あらため、10月11日にち、日向ひなた守もりに叙任じょにん。藩政はんせいにおいては医学いがく館かんの創設そうせつなどを行おこなって文武ぶんぶを奨励しょうれいし、民政みんせいにも尽つくした。その藩政はんせいにおける尽力じんりょくを幕府ばくふからも認みとめられて、天保てんぽう7年ねん（1836年ねん）4月がつ、萩はぎ藩はん主おも・毛利もうり斉ひとし元もとの内うち願ねがいを入いれて城主じょうしゅ格かくに任にんじられ、所領しょりょうも4万まん石せきに加増かぞうされた。

天保てんぽう8年ねん（1837年ねん）12月7日にち、還暦かんれきを迎むかえた広こう鎮は、七なな男なんの元げん蕃しげるに家督かとくを譲ゆずって隠居いんきょした。慶応けいおう元年がんねん（1865年ねん）12月16日にち、89歳さいという長寿ちょうじゅをもって徳山とくやまにて死去しきょした。

文化ぶんか人じんとしても優すぐれており、歌集かしゅうに『類題るいだい玉だま函はこ集しゅう』がある。また、六ろく男なんの福原ふくはら元もと僴（福原ふくはら越後えちご、福原ふくはら家かへ養子ようし入いりした）、隠居いんきょ後ごにもうけた十じゅう男なんの毛利もうり元もと徳とく（広こう鎮の生前せいぜんに毛利もうり本家ほんけへ養子ようし入いりした）など、息子むすこの多おおくが幕末ばくまつ期きの著名ちょめい人じんとして名なを連つらねた。