熊本くまもと電気でんき鉄道てつどうモハ1形かたち電車でんしゃ

熊本くまもと電気でんき鉄道てつどうモハ1形かたち電車でんしゃ（くまもとでんきてつどうモハ1がたでんしゃ）は熊本くまもと電気でんき鉄道てつどう（熊くま電でん）で使用しようされた電車でんしゃの一いち形式けいしきである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）、当時とうじの菊池きくち軌道きどうが電化でんか・改あらため軌されるのにあわせて日本にっぽん車輌しゃりょうで製造せいぞうされた電車でんしゃである。車体しゃたいは木造もくぞう、前面ぜんめん三さん枚まい窓まど、屋根やねは二に重じゅう屋根やねで、両りょう端はしに開放かいほう式しきの出入でいり台だいを備そなえ、出入でいり台だいの間あいだに10枚まいの窓まどを設もうけていた。台車だいしゃは米国べいこくブリル社しゃ製造せいぞうの二に軸じくボギー台車だいしゃで高床たかゆか式しきであった。

1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）、モハ1 - 4は田中たなか車輛しゃりょうで新しん製せいされた車体しゃたいに載のせ替かえられた。新しん車体しゃたいは同どう時期じきに新しん製せいしたモハ51 - 54と同形どうけいで、木造もくぞう、前面ぜんめん三さん枚まい窓まどで切妻きりづま、屋根やねは丸まる屋根やねで、両りょう端はしにドアを備そなえ、ドアの間あいだに10枚まいの窓まどを設もうけていた。車体しゃたい載のせ替がえと同時どうじにモハ1 - 4の電装でんそう品ひんは51 - 54に転用てんようされ、モハ5・6の電装でんそう品ひんをモハ1・2に転用てんようし、3・4は客車きゃくしゃとなり、番号ばんごうはモハ1 - 4 → モハ55・モハ56・ホハ57・ホハ58となった。5・6も車体しゃたいを載のせ替かえる予定よていであったが戦時せんじ下かの資材しざい不足ふそくにより実現じつげんせず、車体しゃたいはそのままで客車きゃくしゃとなり、ホハ59・60に改あらため番ばんされている。

1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）の熊本大くまもとだい空襲くうしゅうで58が焼失しょうしつし、同車どうしゃと改造かいぞうされなかった59・60は1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）までに廃車はいしゃとなった。残のこる3両りょうはその後ごも使用しようされ、55・56は1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）に運転うんてん台だい・電装でんそう品ひんを取とり外はずして客車きゃくしゃに改造かいぞうされ、ホハ58・59となった。