真如寺しんにょうじ (大阪おおさか府ふ能勢のせ町まち)

真如寺しんにょうじ
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所在地しょざいち	大阪おおさか府ふ豊能とよの郡ぐん能勢のせ町まち地黄じおう606
位置いち	北緯ほくい34度ど57分ふん32秒びょう 東経とうけい135度ど27分ふん57秒びょう
山号さんごう	無む漏も山やま
宗派しゅうは	日蓮宗にちれんしゅう
本尊ほんぞん	十じゅう界かい大だい曼陀羅まんだら
創建そうけん年ねん	慶長けいちょう5年ねん（1600年ねん）
開山かいさん	日乾ひぼし
開基かいき	能勢のせ頼よりゆき次じ
正式せいしき名めい	無む漏も山やま 真如寺しんにょうじ
別称べっしょう	関西かんさい身延みのぶ
文化財ぶんかざい	銅どう鐘がね、能勢のせ家か文書ぶんしょ 2通つう（府ふ指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい） 妙見山みょうけんさんのぶな林はやし（府ふ指定してい天然記念物てんねんきねんぶつ）
公式こうしきサイト	関西かんさい身延みのぶ 真如寺しんにょうじ
法人ほうじん番号ばんごう	4120905003577

真如寺しんにょうじ（しんにょじ）は、大阪おおさか府ふ豊能とよの郡ぐん能勢のせ町まちにある日蓮宗にちれんしゅうの寺院じいん。山号さんごうは無む漏も山やま。本尊ほんぞんは十じゅう界かい大だい曼陀羅まんだら。妙見山みょうけんさんにあり、また能勢のせ妙見山みょうけんさんの本ほん院いんとして知しられる。別称べっしょうとして関西かんさい身延みのぶ（かんさいみのぶ）とも呼よばれる。また、大阪おおさか府下ふかで唯一ゆいいつ日蓮にちれん聖人せいじんの御ご真しん骨こつを奉安ほうあんしている。

歴史れきし

慶長けいちょう5年ねん（1600年ねん）秋あき、能勢のせ頼よりゆき次じは京都きょうと本満寺ほんまんじの貫首かんじゅであった寂さび照あきら院いん日乾ひぼし上人しょうにんを当地とうちに招まねくと、山さんや屋敷やしきなどあわせて東西とうざい五ご町まち、南北なんぼく六ろく町まちの土地とちを日乾ひぼしに永代えいたい寄進きしんした。これがそもそもの当とう寺てらの始はじまりであるという。

その後ご、日乾ひぼしは日蓮宗にちれんしゅう総本山そうほんざんである甲斐かい国こく身延山みのぶさん久遠寺くおんじの第だい二に十じゅう一いち世せいとなるが、退すさ隠かくれ後ご再ふたたび当地とうちへ戻もどってくると当地とうちに自みずからの隠居いんきょ所しょとして覚さとし樹じゅ庵あんを創建そうけんし、能勢のせ郡ぐんの法華ほっけ道場どうじょうとして布教ふきょう活動かつどうの拠点きょてんとした。

続つづいて、能勢のせ頼よりゆき次じは大だい恩人おんじんである徳川とくがわ家康いえやすの菩提ぼだいを弔とむらうためと、さらに能勢のせ氏しの祈願きがん所しょとして覚さとし樹じゅ庵あんの境内けいだいに真如寺しんにょうじを建立こんりゅうすると、以後いごは日乾ひぼしが法務ほうむを執とった。

この時とき、日乾ひぼしは能勢のせ氏しの家いえ鎮として古ふるくから祀まつられていた鎮宅霊れい符ふ神かみを法華経ほけきょうの守護神しゅごじんである妙見みょうけん大だい菩薩ぼさつとし、さらに武運ぶうん長久ちょうきゅうを願ねがって武具ぶぐ甲冑かっちゅうを身みに付つけ剣けんを手てにした妙見みょうけん大だい菩薩ぼさつの尊像そんぞうを日乾ひぼし自みずから彫刻ちょうこくし、これを能勢のせが一望いちぼうできる為ため楽山らくざんの山頂さんちょうに祀まつった。これが能勢のせ妙見山みょうけんさんの始はじまりである。

日乾ひぼしは身延山みのぶさんに請こい、宗祖しゅうそ・日蓮にちれんの御ご真しん骨こつの一部いちぶを手てに入いれると当とう寺てらに安置あんちした。以来いらい当とう寺てらは宗祖しゅうそ棲神の霊場れいじょうということだけでなく、風光ふうこうも身延山みのぶさんを彷彿ほうふつとさせるものであったために、関西かんさい身延みのぶと称しょうせられるようになった。

当とう寺てらの中興ちゅうこうである第だい八はち世せい寂さび明あかり院いん日にち侃ただし上人しょうにんの代だいに、徳川とくがわ家光いえみつによって当とう寺てらは無む本寺ほんじ跡あと（本山もとやま格かくの一いち箇本寺てら）に昇格しょうかくしている。

妙見山みょうけんさん興隆こうりゅうを図はかった第だい十じゅう五ご世せい慈妙院いん日通にっつう上人しょうにんは、村雲むらくも御所ごしょ瑞龍寺ずいりゅうじ宮みやの帰依きえもあって緋ひ御ご紋章もんしょうの御ご袈裟けさおよび網代あじろの乗じょう輿こしが贈おくられて、能勢のせ妙見山みょうけんさんは日蓮宗にちれんしゅう妙見みょうけん信仰しんこうの中心ちゅうしんとなった。

1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）に宗教しゅうきょう法人ほうじん法ほうの改正かいせいによって能勢のせ妙見山みょうけんさんは当とう寺てらの所属しょぞくとされ、真如寺しんにょうじ付づけ嘱しょく境さかい外がい仏堂ぶつどう能勢のせ妙見山みょうけんさんとされ現在げんざいに至いたっている。

境内けいだい

• 本堂ほんどう - 天明てんめい年間ねんかん（1781年ねん - 1789年ねん）再建さいけん。掛かけられている扁額へんがく「関西かんさい身延みのぶ」は日蓮宗にちれんしゅう総本山そうほんざん身延山みのぶさん久遠寺くおんじ第だい七なな十じゅう四よん世せい自じ厚あつ院いん日にち鑑かん上人しょうにんによる筆ふで。
• 客殿きゃくでん・御ご真ま骨堂こつどう - 天明てんめい年間ねんかん（1781年ねん - 1789年ねん）再建さいけん。正面しょうめん奥おくは宗祖しゅうそ日蓮にちれん大だい聖人せいじん御ご真しん骨こつ奉安ほうあん殿どのとなっており、宗祖しゅうその御ご真しん骨こつと霊像れいぞう柏木かしわぎの祖師そしを奉安ほうあんする。当とう寺てらが「関西かんさい身延みのぶ」と呼よばれる由縁ゆえんはこのためである。
• 行学ぎょうがく院いん日にち朝ちょう上人しょうにん廟びょう
• 浄きよし行ぎょう菩薩ぼさつ堂どう
• 納骨のうこつ堂どう
• 金高かねたか龍りゅう王堂おうどう
• 鬼子おにご母はは尊みこと神かみ堂どう
• 常つね富とみ大だい菩薩ぼさつ堂どう
• 七なな面めん大明神だいみょうじん堂どう - 末法まっぽう総そう鎮守ちんじゅ七なな面めん大明神だいみょうじんを祀まつる。その本ほん地ちは法華経ほけきょう提ひさげ婆ばば品ひんの竜りゅう女おんなともいわれており、古ふるくから女性じょせいの信仰しんこうを集あつめている。
• 七なな面めんの滝たき（白糸しらいとの滝たき） - 徳川とくがわ家康いえやすの側室そくしつで、徳川とくがわ頼宣よりのぶと徳川とくがわ頼房よりふさの母ははであるお萬まんの方ほうと身延みのぶ七面山しちめんざんとの縁えんになぞらえて別名べつめいお萬まんの滝たきとも呼よばれる。
• 庫裏くり
• 鐘楼しゅろう - 吊つるされている梵鐘ぼんしょう（大阪おおさか府ふ指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい）は元もと応おう元年がんねん（1319年ねん）5月がつ10日とおか鋳造ちゅうぞう。この梵鐘ぼんしょうはもともと山城やましろ国こく乙訓おとくに郡ぐん神足こうたり郷きょう（現げん・京都きょうと府ふ長岡京ながおかきょう市し）にある勝龍寺しょうりゅうじのものであったが、能勢のせ頼よりゆき次じが大坂おおさか夏なつの陣じんより凱旋がいせんの際さい、淀川よどがわ源みなもと八はち堤つつみに捨すてられていたのを持もち帰かえり、当地とうちの布留ふる神社じんじゃへ奉納ほうのうし、明治めいじ時代じだいになって当とう寺てらに納おさめられたもの。
• 山門さんもん - 寛政かんせい6年ねん（1794年ねん）再建さいけんの山門さんもんがあったが、阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいを経へて老朽ろうきゅう化かしたために新あらたに再建さいけんされた。
• 妙見山みょうけんさん奥おくの院いん - 真如寺しんにょうじの東方とうほう約やく1kmのところにある。
  • 妙見みょうけん大だい菩薩ぼさつ堂どう
  • 祖師そし堂どう
  • 鐘楼しゅろう - 吊つるされている梵鐘ぼんしょうは元和がんわ8年ねん（1622年ねん）6月がつ鋳造ちゅうぞうで、寂さび照あきら院いん日乾ひぼし上人しょうにんの銘文めいぶんが刻こくされている。
  • 庫裡くり
• 飛とび地ち境内けいだい
  • 能勢のせ妙見山みょうけんさん - 妙見山みょうけんさんの山頂さんちょう付近ふきんにあり、北極星ほっきょくせい信仰しんこうの聖地せいちとして知しられる。

文化財ぶんかざい

大阪おおさか府ふ指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい

• 銅どう鐘がね
• 能勢のせ家か文書ぶんしょ 2通つう - 鎌倉かまくら時代ときよから室町むろまち時代ときよの文書ぶんしょ群ぐんで中世ちゅうせいの能勢のせ氏しの動向どうこうを窺うかがうことができる史料しりょうである。

大阪おおさか府ふ指定してい天然記念物てんねんきねんぶつ

• 妙見山みょうけんさんのぶな林はやし - 当とう寺てらの境さかい外がい仏堂ぶつどうである能勢のせ妙見山みょうけんさんの周囲しゅういにある。

所在地しょざいち

• 大阪おおさか府ふ豊能とよの郡ぐん能勢のせ町まち地黄じおう606

アクセス

• 能勢のせ電鉄でんてつ 妙見口みょうけんぐち駅えき下車げしゃ、乗換のりかえ 阪急はんきゅうバス「奥おくの院いん」バス停ばすていより徒歩とほ約やく10分ふん。※土日どにち祝しゅくは運休うんきゅう

外部がいぶリンク

• 関西かんさい身延みのぶ 真如寺しんにょうじ - 日蓮にちれん聖人まさと御ご真しん骨こつ奉安ほうあん之の霊場れいじょう
• 真如寺しんにょうじ - 能勢のせ町まち観光かんこう協会きょうかい