美祢みね駅えき

美祢みね駅えき
駅舎えきしゃ（2010年ねん3月がつ）
みね Mine
◄南大嶺みなみおおみね (2.5 km) (1.9 km) 重安しげやす►
所在地しょざいち	山口やまぐち県けん美祢みね市し大嶺町東分おおみねちょうひがしぶん字じ平城ひらじろ3408 北緯ほくい34度ど10分ふん9.05秒びょう 東経とうけい131度ど12分ふん15.69秒びょう[* 1])
所属しょぞく事業じぎょう者しゃ	西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（JR西日本にしにほん）
所属しょぞく路線ろせん	■美祢線みねせん
キロ程ほど	19.4 km（厚狭あさ起点きてん）
電報でんぽう略号りゃくごう	ミネ
駅えき構造こうぞう	地上ちじょう駅えき
ホーム	2面めん3線せん（旅客りょかく使用しようは1面めん1線せんのみ）
乗車じょうしゃ人員じんいん -統計とうけい年度ねんど-	272人にん/日ひ（降車こうしゃ客きゃく含ふくまず） -2022年ねん-
開業かいぎょう年月日ねんがっぴ	1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）9月15日にち
備考びこう	無人むじん駅えき（自動じどう券売けんばい機き 有ゆう）

美祢みね駅えき（みねえき）は、山口やまぐち県けん美祢みね市し大嶺町東分おおみねちょうひがしぶん字じ平城ひらじろにある、西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（JR西日本にしにほん）美祢線みねせんの駅えきである。美祢みね市しの代表だいひょう駅えき。

歴史れきし

• 1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）9月15日にち：美祢みね軽便鉄道けいべんてつどうの伊佐いさ駅えき（現げん 南大嶺みなみおおみね駅えき）と重安しげやす駅えき間あいだ開業かいぎょうと同時どうじに、吉則よしのり停留ていりゅう場じょう（よしのりていりゅうじょう）として設置せっちされる。
• 1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）6月1日にち：美祢みね軽便鉄道けいべんてつどうが美禰軽便線みねけいべんせんとして国有こくゆう化かされ、国有こくゆう鉄道てつどうに移管いかん。同時どうじに駅えきに昇格しょうかくし、吉則よしのり駅えきとなる。
• 1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）9月2日にち：軽便けいべん線せんの呼称こしょう廃止はいしに伴ともない美禰軽便線みねけいべんせんが美禰線みねせんに改称かいしょうされ、当とう駅えきもその所属しょぞくとなる。
• 1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）10月1日にち：美祢みね駅えきに改称かいしょうする。これに合あわせて線路せんろ名称めいしょうの表記ひょうきも「美禰線みねせん」から「美祢線みねせん」に改あらためられる。
• 1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）10月がつ1日にち：専用せんよう線せん発着はっちゃくを除のぞく貨物かもつの車くるま扱取扱とりあつかいを廃止はいしする。
• 1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）2月がつ1日にち：荷物にもつの取扱とりあつかいを廃止はいしする。
• 1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）4月がつ1日にち：国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化かにより、西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう・日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどうの駅えきとなる。
• 1998年ねん（平成へいせい10年ねん）
  • 4月がつ1日にち：宇部港うべこう駅えきへの石灰石せっかいせき輸送ゆそう貨物かもつ列車れっしゃが廃止はいしされる。
  • 6月15日にち：岡見おかみ駅えきへの炭酸たんさんカルシウム・フライアッシュ輸送ゆそう貨物かもつ列車れっしゃの運行うんこうを開始かいしする。
• 2004年ねん（平成へいせい16年ねん）10月がつ1日にち：みどりの窓口まどぐちの営業えいぎょう時間じかん中ちゅうに、窓口まどぐち閉鎖へいさ時間じかん帯たいを導入どうにゅう。
• 2010年ねん（平成へいせい22年ねん）7月がつ15日にち：大雨おおあめによる厚狭川あさがわ氾濫はんらんで橋梁きょうりょうや路盤ろばん流失りゅうしつに伴ともない美祢線みねせんの全線ぜんせんが不通ふつうとなる。
• 2011年ねん（平成へいせい23年ねん）9月26日にち：始発しはつ列車れっしゃより美祢線みねせん全線ぜんせんの運転うんてんが再開さいかいされる。
• 2014年ねん（平成へいせい26年ねん）4月がつ1日にち：日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどうの駅えきが廃止はいしされ、貨物かもつの取扱とりあつかいが終了しゅうりょう。
• 2021年ねん（令れい和わ3年ねん）
  • 5月31日にち：みどりの窓口まどぐちの営業えいぎょうを終了しゅうりょう。
  • 6月1日にち：終日しゅうじつ無人むじん化か。
• 2023年ねん（令れい和わ5年ねん）7月がつ1日にち：大雨おおあめによる厚狭川あさがわ増水ぞうすいで橋梁きょうりょうや路盤ろばんが流出りゅうしゅつ。全線ぜんせん不通ふつうとなり、営業えいぎょう休止きゅうし。4日にちより代行だいこうバスが運行うんこう開始かいし。

駅えき構造こうぞう

単式たんしきホーム1面めん1線せんのホームを持もつ地上ちじょう駅えきで、構内こうないの南東なんとう側がわ（1番ばんのりば）に接せっして駅舎えきしゃがある。かつては単式たんしきホーム1面めん1線せんと島しま式しきホーム1面めん2線せん、合計ごうけい2面めん3線せんのホームを持もつ地上ちじょう駅えきで、単式たんしき(1番ばんのりば)・島しま式しき(2・3番ばんのりば)両りょうホームは構内こうない踏切ふみきりで結むすばれていた。

場内じょうない信号しんごう機き・出発しゅっぱつ信号しんごう機きの配置はいち上じょう、もともと1番ばんのりばが上のぼり本線ほんせん、3番ばんのりばが下くだり本線ほんせんで、上下じょうげ線せんともいずれののりばからの発着はっちゃくも可能かのうであった。しかし2022年ねん3月がつ時点じてんで2・3番ばんのりばは使用しようされておらず、同どうのりばの出発しゅっぱつ信号しんごう機きや場内じょうない信号しんごう機きは覆おおい板いたで被覆ひふくされていた。また、駅南えきなん端はし側がわの各かく線路せんろには枕木まくらぎによる仮設かせつの車止くるまどめが設置せっちされており、構内こうない踏切ふみきりへの降ふり口こうは蓋ぶたで塞ふさがれており使用しようできないようになっている。2023年ねん6月がつ時点じてんでは2・3番ばんのりばのホームとレールは残のこっているものの、それに関係かんけいする信号しんごう機きや出発しゅっぱつ反応はんのう標識ひょうしきは撤去てっきょされ、1番ばんのりばについても番線ばんせん表示ひょうじ灯とうが撤去てっきょされており、のりば番号ばんごうのない1面めん1線せんのホームに上下じょうげ列車れっしゃが発着はっちゃくする駅えきになっている。

長門ながと鉄道てつどう部ぶが管理かんりする無人むじん駅えきである。かつては美祢線みねせんの中間なかま駅えきでは唯一ゆいいつみどりの窓口まどぐちが設置せっちされている駅えきでもあった。なお、かつては売店ばいてんとうどん屋やが営業えいぎょうしていたが、それぞれ2008年ねん（平成へいせい20年ねん）と2007年ねん（平成へいせい19年ねん）に閉店へいてんしている。

特定とくてい日びのみ当とう駅えき始発しはつの列車れっしゃが設定せっていされている。

のりば

のりば	路線ろせん	方向ほうこう	行先ゆくさき
駅舎えきしゃに接せっするホーム	■美祢線みねせん	下くだり	長門ながと市し・仙崎せんざき方面ほうめん
		上のぼり	厚狭あさ行いき
島しま式しきホーム	（使用しよう停止ていし中ちゅう）

※旅客りょかく案内あんない上じょうの「のりば番号ばんごう」は駅舎えきしゃに隣接りんせつするホームが「1番ばんのりば」、島しま式しきホーム駅舎えきしゃ側がわが「2番ばんのりば」外側そとがわが「3番ばんのりば」であったが、列車れっしゃ運転うんてん指令しれいにおける番線ばんせん番号ばんごうは駅舎えきしゃ反対はんたい側がわから順じゅんに付づけ番ばんされているため、それぞれが逆転ぎゃくてんしていた（1番ばんのりばの線路せんろ番号ばんごうは「3番線ばんせん」、2番ばんのりばは「2番線ばんせん」、3番ばんのりばは「1番線ばんせん」）。現在げんざいはホーム上じょうののりば番号ばんごう表記ひょうきがなくなったが、運転うんてん指令しれい上じょうは3番線ばんせんのみが使用しようされている格好かっこうになっている。

貨物かもつ取扱とりあつかい・専用せんよう線せん

工場こうじょうから美祢みね駅えきに向むかう貨物かもつ列車れっしゃ（2009年ねん3月がつ）

かつて併設へいせつされていた日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどう（JR貨物かもつ）の駅えきは、専用せんよう線せん発着はっちゃくの車くるま扱貨物ぶつの取扱とりあつかい駅えきであった。

旅客りょかくホームの北きた500mほどの場所ばしょに「美祢みねヤード」と呼よばれる小規模しょうきぼな操車そうしゃ場じょうがあり、ここから南東なんとう方向ほうこうへ伸のび宇部興産うべこうさん伊佐いさセメント工場こうじょう（現げん・UBE三菱みつびしセメント）へ至いたる全長ぜんちょう2kmほどの専用せんよう線せんがあった。

かつては石炭せきたん輸送ゆそうで多おおくの貨物かもつ列車れっしゃが発着はっちゃくしていたが、大嶺おおみね炭鉱たんこうの閉山へいざんにより石炭せきたん輸送ゆそうは廃止はいしされた。また、宇部港うべこう駅えきへの石灰石せっかいせき輸送ゆそうは宇部うべ伊佐いさ専用せんよう道路どうろの開通かいつう後ごは同どう道路どうろを使用しようしたトラック輸送ゆそうに順次じゅんじ切きりかわり、1998年ねん（平成へいせい10年ねん）に廃止はいしされた。

その後ごも当とう駅えきと山陰本線さんいんほんせん岡見おかみ駅えきの間あいだにはタキ1100形かたちで編成へんせいされた専用せんよう貨物かもつ列車れっしゃが1日にち1往復おうふく運転うんてんされ、伊佐いさセメント工場こうじょうからは炭酸たんさんカルシウム（石灰石せっかいせき）が中国電力ちゅうごくでんりょく三隅みすみ火力かりょく発電はつでん所しょへ、逆ぎゃくに三隅みすみ火力かりょく発電はつでん所しょからはフライアッシュ（石炭せきたん灰はい）が伊佐いさセメント工場こうじょうへそれぞれ輸送ゆそうされていたが、この列車れっしゃは2013年ねんに運行うんこうを休止きゅうし、そのまま2014年ねんに廃止はいしされた。

利用りよう状じょう況きょう

1日にちの平均へいきん乗車じょうしゃ人員じんいんは以下いかの通とおりである。

乗車じょうしゃ人員じんいん推移すいい
年度ねんど	1日にち平均へいきん人数にんずう
1999	601
2000	607
2001	549
2002	488
2003	473
2004	470
2005	466
2006	444
2007	427
2008	447
2009	418
2010	394
2011	451
2012	374
2013	386
2014	350
2015	319
2016	320
2017	334
2018	346
2019	309
2020	290
2021	264
2022	272

駅えき周辺しゅうへん

駅えきは一方いっぽうにのみ開ひらかれており、駅えき裏うらへの自由じゆう通路つうろは設もうけられていない。

美祢みね市しの中心ちゅうしん部ぶの北西ほくせい端はしに位置いちする。駅えきの南側みなみがわを国道こくどう435号ごう、東側ひがしがわを国道こくどう316号ごうが通とおり、国道こくどう435号ごうのさらに南側みなみがわを厚狭川あさがわが流ながれている。

• 美祢みね市役所しやくしょ
• 山口やまぐち県けん美祢みね警察けいさつ署しょ
• 美祢みね市し消防しょうぼう本部ほんぶ・美祢みね市し消防署しょうぼうしょ
• 美祢みね郵便ゆうびん局きょく
• 山口銀行やまぐちぎんこう美祢みね支店してん

バス路線ろせん

いずれのバス会社かいしゃも窓口まどぐちはない。なお、駅東えきひがし側がわの保線ほせん区く構内こうないに船木ふなき鉄道てつどう美祢みね営業えいぎょう所しょが位置いちする。

• ブルーライン交通こうつう
  • 来らい福ぶく台だい、豊田とよだ町まち西市さいち方面ほうめん
• サンデン交通さんでんこうつう
  • 厚保あつ・湯谷ゆたに・小月おづき・下関しものせき方面ほうめん
• 船木ふなき鉄道てつどう
  • 於福おふく・秋芳しゅうほう洞ほら・堀越ほりこし・厚狭あさ方面ほうめん
• 西日本鉄道にしにっぽんてつどう
  • 高速こうそくバス「おとずれ号ごう」：小倉おぐら南みなみ・福岡ふくおか・長門ながと方面ほうめん

備考びこう

• 2016年ねん9月がつまでは中国ちゅうごくJRバス（秋吉あきよし線せん）が乗のり入いれており、秋芳しゅうほう洞ほら・山口やまぐち駅えき方面ほうめんへ運行うんこうしていた。
• 2018年ねん9月がつまではサンデン交通さんでんこうつうが秋芳しゅうほう洞ほらまで運行うんこうしていた。

隣となりの駅えき

西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（JR西日本にしにほん）

■美祢線みねせん

南大嶺みなみおおみね駅えき - 美祢みね駅えき - 重安しげやす駅えき

参考さんこう文献ぶんけん

• 曽根そね悟さとる（監修かんしゅう）（著ちょ）、朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん分冊ぶんさつ百科ひゃっか編集へんしゅう部ぶ（編集へんしゅう）（編へん）「山口やまぐち線せん・美祢線みねせん・宇部線うべせん・小野田おのだ線せん・岩徳線がんとくせん」『週刊しゅうかん 歴史れきしでめぐる鉄道てつどう全ぜん路線ろせん 国鉄こくてつ・JR』第だい7号ごう、朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん、2009年ねん8月がつ23日にち。 

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの鉄道てつどう駅えき一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 美祢みね駅えき｜駅えき情報じょうほう：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう