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背負子しょいこ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
背負子しょいこ背負せお富士山ふじさん山小屋やまごや従業じゅうぎょういん

背負子しょいこ(しょいこ)とは、荷物にもつくくりつけて背負せおって運搬うんぱんするためのわくからなる運搬うんぱん[1]呼称こしょうにはしょいわく、おいこ、せいたなどがある。キャリーボーンもほぼ同様どうよう構造こうぞうのものである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

山村さんそんにおけるたきぎ運送うんそうなど、自動車じどうしゃによる輸送ゆそう普及ふきゅうするまで、おも長距離ちょうきょり運搬うんぱんするための道具どうぐとしてもちいられた。

たけアルミニウムなどをもちいた左右さゆうたてぼう結合けつごうしたわく繊維せんいかわせい背負せおいなわけ、使用しようするたびにてをててもちいる。てが背負子しょいこにあらかじめけられていることもある。比較的ひかくてきおも荷物にもつ背中せなか背負せおってはこぶためにもちいるもので、同様どうよう運搬うんぱんには背負せおいかご背負せおいなわがある。

一般いっぱんには左右さゆう両方りょうほう背負せおいなわがあるが、一本いっぽん背負せおいなわむねからけてもちいるものもある[1]

背負子しょいこ荷物にもつわくにくくりつけてもちいるものであるが、わく下部かぶに「つめ」とばれる荷台にだいがあるものとないものとがある[1]

長崎ながさきのような急坂きゅうざかおお自動車じどうしゃ進入しんにゅう困難こんなん地域ちいきでは宅配たくはい便びん配達はいたつしなどにも背負子しょいこ使つかわれている。

登山とざん用品ようひん[編集へんしゅう]

1990ねんころから軽金属けいきんぞくせい背負子しょいこアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくからまれ、それまで使つかわれていた横長よこながのバックパックよりも格好かっこう背負せおいやすいことからわか登山とざんしゃれられた[2]。しかし高原こうげんやなだらかな尾根おねではいのだが、岩場いわばおおきたアルプスなどではパイプのった部分ぶぶんいわにぶつかるたびにからだまわされ、けわしい岩場いわばであればからだごとだにばされる危険きけんもあり、統計とうけいにはないがこれが原因げんいん転落てんらく事故じこもかなりているはずとの指摘してきもあった[2]。2-3ねんすたれ、その縦長たてながのリュックサックが主流しゅりゅうとなった[2]

関連かんれん用具ようぐ[編集へんしゅう]

以下いか背負せお形式けいしき運搬うんぱん

まけ(きおいこ)
木製もくせい梯子はしご形状けいじょうをした背負せお梯子はしご農作業のうさぎょうやま仕事しごと利用りようされた[3]
まき(まきおいこ)
ソヨゴガマズミネズなどで骨組ほねぐみをつくわらなわけた運搬うんぱん肥料ひりょう運搬うんぱんなどに利用りようされた[4]
背子せこ(せご)
あしガマんだ背負せおってもちいる運搬うんぱんで、一升瓶いっしょうびんなどの運搬うんぱんやま仕事しごと利用りようされた[5]

防災ぼうさい用品ようひん[編集へんしゅう]

災害さいがいよう救助きゅうじょしゃ移送いそう背負子しょいこ活用かつようするうごきがあり、避難ひなんようとくした背負子しょいこしき避難ひなん器具きぐ開発かいはつおこなわれている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c みん事典じてん』p.353。
  2. ^ a b c やまなないために』pp.105-112。
  3. ^ まけ(きおいこ)”. 国土こくど交通省こうつうしょう太田川おおたがわ河川かせん事務所じむしょ. 2021ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  4. ^ まき(まきおいこ)”. 国土こくど交通省こうつうしょう太田川おおたがわ河川かせん事務所じむしょ. 2021ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  5. ^ 背子せこ(せご)”. 国土こくど交通省こうつうしょう太田川おおたがわ河川かせん事務所じむしょ. 2021ねん5がつ24にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 岩井いわい広實ひろみ監修かんしゅう工藤くどういんこうへんみん事典じてん』 p.353 2008ねん ISBN 978-4309224879
  • 武田たけだ文男ふみおやまなないために』朝日あさひ文庫ぶんこ ISBN 4-02-260617-7

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]