見みつめあう恋こい (アルバム)

『見みつめあう恋こい』
カーペンターズ の スタジオ・アルバム
リリース	1976年ねん6月11日にち
ジャンル	ポップス
時間じかん	34分ふん05秒びょう
レーベル	A&Mレコード
プロデュース	リチャード・カーペンター
専門せんもん評論ひょうろん家かによるレビュー
Allmusic link
チャート最高さいこう順位じゅんい
3位い（イギリス） 5位い（日本にっぽん・オリコン） 33位い（アメリカ）
カーペンターズ アルバム 年表ねんぴょう
緑みどりの地平線ちへいせん〜ホライゾン (1975年ねん) 見みつめあう恋こい (1976年ねん) ライヴ・イン・ロンドン (1976年ねん)

『見みつめあう恋こい』（みつめあうこい、原題げんだい：A Kind of Hush）は、カーペンターズが1976年ねんに発表はっぴょうしたアルバム。スタジオ・アルバムとしては7作さく目め。

解説かいせつ

カレン・カーペンターの神経しんけい性せい無む食欲しょくよく症しょうや、リチャード・カーペンターの睡眠薬すいみんやく依存いぞんといった問題もんだいが表面ひょうめん化かしてきた時期じきに作つくられた作品さくひん。ドラム・パートは、元もとデレク・アンド・ザ・ドミノスのジム・ゴードンと、カーペンターズのツアー・メンバーのカビー・オブライエンが担当たんとうし、カレンは本ほん作さくでは1曲きょくもドラムを叩たたいていない。リチャードは後のちに、当時とうじの自分じぶんがベストの状態じょうたいでなかったと述懐じゅっかいし、「グーファス」と「悲かなしき慕情ぼじょう」のカヴァーは気きに入いっていないとコメントしている。ただし、カレンは「グーファス」のレコーディングを楽たのしんでいたという。「グーファス」には、無名むめい時代じだいのカーペンター兄妹きょうだいが組くんでいたリチャード・カーペンター・トリオのメンバーで、その後ごデトロイト交響こうきょう楽団がくだんに入はいったウェス・ジェイコブスが参加さんか。

本ほん作さくからのシングルは、Billboard Hot 100のトップ10に入はいることはできず、ハーマンズ・ハーミッツのカヴァー「見みつめあう恋こい」が12位い、「青春せいしゅんの輝かがやき」が25位い、「グーファス」が56位いであった。ただし、「見みつめあう恋こい」と「青春せいしゅんの輝かがやき」は、イージー・リスニング・チャート（後ごのアダルト・コンテンポラリー・チャート）では1位いを獲得かくとくしている。アルバムの方ほうも、『遙はるかなる影かげ』（1970年ねん）以降いこうのオリジナル・アルバムとしては初はじめて全米ぜんべいトップ20入いりを逃のがしてしまうが、イギリスや日本にっぽんではベスト10にランク・インを果はたした。

日本にっぽんでは、本ほん作さくからのサード・シングルとして、「グーファス」の代かわりにニール・セダカのカヴァー「悲かなしき慕情ぼじょう」がリリースされ、オリコンで71位いに達たっした。また、1995年ねんには、「青春せいしゅんの輝かがやき」が日本にっぽんのテレビドラマ『未成年みせいねん』の主題歌しゅだいかに起用きようされ、オリコン5位いというリバイバル・ヒットを果はたした。

収録しゅうろく曲きょく

Side 1

1. 見みつめあう恋こい - "There's a Kind of Hush" (Les Reed, Geoff Stephens) - 3:03
2. ユー - "You" (Randy Edelman)
3. サンディー - "Sandy" (Richard Carpenter, John Bettis)
4. グーファス - "Goofus" (Wayne King, William Harold, Gus Kahn)
5. 微笑びしょうの泉いずみ - "Can't Smile Without You" (Chris Arnold, David Martin, Geoff Morrow)

Side 2

1. 青春せいしゅんの輝かがやき - "I Need to Be in Love" (R. Carpenter, J. Bettis, Albert Hammond)
2. ワン・モア・タイム - "One More Time" (Lewis Anderson)
3. 夢ゆめの小舟こぶね - "Boat to Sail" (Jackie DeShannon)
4. 愛あいのキャンドル・ライト - "I Have You" (R. Carpenter, J. Bettis)
5. 悲かなしき慕情ぼじょう - "Breaking Up Is Hard to Do" (Neil Sedaka, Howard Greenfield)

参加さんかミュージシャン

• カレン・カーペンター - ボーカル、ヴィブラフォン
• リチャード・カーペンター - ボーカル、キーボード、ヴィブラフォン
• トニー・ペルーソ - ギター
• ジョー・オズボーン - ベース
• ジム・ゴードン - ドラムス (on 1. 2. 5. 6. 7. 8. 9. 10.)
• カビー・オブライエン - ドラムス (on 3. 4.)
• トム・スコット - フルート、クラリネット (on 3.)
• ボブ・メッセンジャー - テナー・サックス、フルート
• デヴィッド・ショスタク - フルート (on 6.)
• ジム・ホーン - バリトン・サックス (on 10.)
• ダグ・ストローン - ホイッスル
• ウェス・ジェイコブス - チューバ (on 4.)
• アール・ダムラー - オーボエ、イングリッシュホルン
• ゲイル・レヴァント - ハープ