超人ちょうじん

哲学てつがく的てき分野ぶんやで言いう超人ちょうじん（ちょうじん、ドイツ語ご: Übermensch、英語えいご: overman、superman、super-human）とは、ドイツの哲学てつがく者しゃフリードリヒ・ニーチェが提唱ていしょうした概念がいねんの一ひとつであり、そのような新あたらしいあり方かたを体現たいげんする人類じんるいの呼称こしょうである（その、漢字かんじ文化ぶんか圏けんにおける表記ひょうき）。

ニーチェはその著ちょ『ツァラトゥストラはかく語かたりき』において、人間にんげん関係かんけいの軋轢あつれきにおびえ、生活せいかつの保証ほしょう、平安へいあん、快適かいてき、安楽あんらくという幸福こうふくを求もとめる現代げんだいの一般いっぱん大衆たいしゅうを「畜群」と罵ののしった。その上うえで、永劫えいごう回帰かいきの無意味むいみな人生じんせいの中なかで自みずからの確立かくりつした意思いしでもって行動こうどうする「超人ちょうじん」であるべきと説といた。

哲学てつがく以外いがいの超人ちょうじんについて

• シッダ - インドにおいて修行しゅぎょうなどによって超ちょう常つね的てきな能力のうりょくを獲得かくとくした人間にんげん
• 博学はくがく者しゃ（万能ばんのう人じん、uomo universale） - ヨーロッパのルネサンス時代じだいにおいて目指めざされた様々さまざまな分野ぶんやで秀ひいでた理想りそうの人間像にんげんぞう
• トランスヒューマニズム - 新あたらしい科学かがく技術ぎじゅつによる人間にんげん改良かいりょう

関連かんれん項目こうもく

• 末すえ人じん
• 神かみの人ひと
• 神人しんじん (キリスト教きょう)
• スーパーマン (曖昧あいまいさ回避かいひ)