軍事ぐんじ通信つうしん

軍事ぐんじ通信つうしん（ぐんじつうしん）は、軍事ぐんじの活動かつどう、作戦さくせん及および通信つうしん機器ききの一いち分野ぶんやである。第一義だいいちぎとして、軍事ぐんじ通信つうしんは上位じょうい組織そしき、あるいは国くにの政府せいふとの相互そうごの連絡れんらくを含ふくむ戦場せんじょう（戦闘せんとう）の通信つうしんである。

軍事ぐんじ通信つうしんはC4Iシステム（C3I - Command, Control, Communications, and Intelligence)モデルの一部いちぶである。

歴史れきしと用語ようごの意味いみ

歴史れきし的てきに初期しょきの軍事ぐんじ通信つうしんは、単純たんじゅんな信号しんごうの送受信そうじゅしんの形かたちであり、その信号しんごうはしばしば隠かくされるか暗号あんごう化かされ敵てきに理解りかいできないものにされていた。部隊ぶたいが作戦さくせんの中なかで専門せんもん化かし、“信号しんごうの部隊ぶたい（通信つうしん部隊ぶたい）”と呼よばれた一方いっぽうで、軍事ぐんじ通信つうしんの初期しょきの独特どくとくな戦術せんじゅつは「信号しんごう」と呼よばれた。後ごの「信号しんごう」と「信号しんごう担当たんとう」は、兵器へいきよりも民間みんかんと類似るいじした一般いっぱん通信つうしん手段しゅだんを扱あつかうことでかなり独特どくとくの軍事ぐんじ業務ぎょうむになった。

現代げんだいの通信つうしん社会しゃかいにおける軍隊ぐんたいは、最新さいしんのハイテク・テレコミュニケーションとコンピューティング手段しゅだんを使用しようしながら、まさに集中しゅうちゅうし、かつ複雑ふくざつな通信つうしん活動かつどうを日々ひび実行じっこうしている。これらの活動かつどうの小ちいさな部分ぶぶんのみが戦闘せんとう行動こうどうに直接ちょくせつ関係かんけいする。それが”軍事ぐんじ通信つうしん”という用語ようごが求もとめられる理由りゆうである。

1934年ねんに、ソ連それんは自動車じどうしゃに搭載とうさいする最初さいしょの軍用ぐんよう装置そうちを発明はつめいした。

現代げんだいの概念がいねん

ネットワーク中心ちゅうしんの戦たたかい(NCW)は、通信つうしんのネットワーク指向しこうの手段しゅだんと存在そんざいする軍隊ぐんたいを著いちじるしく効果こうか的てきにならしめる管理かんりによる。

軍事ぐんじ通信つうしん装置そうち

軍事ぐんじ通信つうしん装置そうちの多おおくの部分ぶぶんは、送信そうしんの暗号あんごう化かと復号ふくごうを行おこない、かつ過酷かこくな気候きこうの中なかにおいて手荒てあらな扱あつかいに耐たえるように造つくられる。他たの無線むせんや衛星えいせいに信号しんごうを送おくるため多おおくの周波数しゅうはすうを取とり扱あつかう。