逵原実み

逵原 実み（つじはら みのる、1917年ねん - 2005年ねん、逵原ミレイ、姓せいは「辻原つじはる」とも書かかれる）は、三重みえ県けん出身しゅっしんの人物じんぶつ。軍歌ぐんか『戦友せんゆうの遺骨いこつを抱だいて』の作詞さくし者しゃである。

生涯しょうがい

1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）生うまれ。三重みえ県立けんりつ宇治山田うじやまだ中学校ちゅうがっこう卒業そつぎょう。作家さっか・吉川よしかわ英治えいじの青年せいねん運動うんどうに参加さんか（土どの愛あいの家いえ）。1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）、大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん近衛このえ歩あゆみ兵へい第だい1連隊れんたいに入隊にゅうたいし、華中かちゅう（中ちゅう支ささえ）・華南かなん（南みなみ支ささえ）・フランス領りょうインドシナ（仏ふつ印しるし）・タイ・マレーと転戦てんせんする。1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）のシンガポールの戦たたかいの後のち、『戦友せんゆうの遺骨いこつを抱だいて』の詞しをしたためた手帳てちょうを原はら嘉章よしあきに手渡てわたした。軍ぐんの宣伝せんでん班はんの計はからいで曲きょくが付つけられ、陣中じんちゅう新聞しんぶん『建設けんせつ戦せん』紙上しじょうに発表はっぴょうされると、たちまち全ぜん軍ぐんに流行りゅうこうした。戦後せんごは郷里きょうりに帰還きかんし、三重みえ県けん多気たき郡ぐん西にし外がい城田じょうでん村むら（現げん・多気たき町まち）の収入しゅうにゅう役やくを3期き務つとめる。1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）11月1日にちから1992年ねん（平成へいせい4年ねん）3月がつ31日にちまで二見ふたみ興きょう玉だま神社じんじゃの神職しんしょくを務つとめたのち、しあわせの宮みやの宮司ぐうじに就つく。全国ぜんこく愛あい農のう会かい文化ぶんか部長ぶちょう、三重みえ県けん作詞さくし作曲さっきょく家か協会きょうかい会長かいちょう、日本にっぽん縄文じょうもんの村むら協会きょうかい会長かいちょう、いくさかたりべの会かい会長かいちょうを歴任れきにん。2005年ねん（平成へいせい17年ねん）死去しきょ。

著作ちょさく

『戦友せんゆうの遺骨いこつを抱だいて』歌碑かひ（三重みえ県けん多気たき町まち、しあわせの宮みや）

楽曲がっきょく（作詞さくし）

• 『戦友せんゆうの遺骨いこつを抱だいて』 - 軍歌ぐんか。作曲さっきょくは海軍かいぐんの軍楽隊ぐんがくたい隊員たいいん・松井まつい孝たかし造づくり（当時とうじ一等いっとう兵曹へいそう）。

著書ちょしょ

いずれも「逵原ミレイ」名義めいぎによる。

• 逵原ミレイ著ちょ『新あたらしい土ど：愛あい農のう詞し集しゅう』愛あい農のう会かい出版しゅっぱん部ぶ、1952年ねん。
• 逵原ミレイ著ちょ『戦友せんゆうの遺骨いこつを抱だいて』戦没せんぼつ万まん魂たましい慰霊いれいの歌碑かひを建たてる会かい、1974年ねん。
• 逵原ミレイ著ちょ『ひらがな神社じんじゃのカタカナ宮司ぐうじ：ある社しゃの記録きろく』しあわせの家いえ出版しゅっぱん部ぶ、1993年ねん。

参考さんこう文献ぶんけん

• 井伏いぶせ鱒二ますじ著ちょ『井伏いぶせ鱒二ますじ全集ぜんしゅう 26 徴用ちょうよう中ちゅうの見聞けんぶん・海うみ揚あがり』筑摩書房ちくましょぼう、1998年ねん。ISBN 448070356X
• 逵原ミレイ著ちょ『ひらがな神社じんじゃのカタカナ宮司ぐうじ』しあわせの家いえ出版しゅっぱん部ぶ、1993年ねん4月がつ4日にち。

関連かんれん項目こうもく

• 作詞さくし家か - 作詞さくし家か一覧いちらん
• 第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん - 太平洋戦争たいへいようせんそう - 南方みなかた作戦さくせん
• 軍歌ぐんか
• 戦友せんゆうの遺骨いこつを抱だいて
• しあわせの宮みや