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さけよう皮膚ひふえん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ひだり: ステロイドしゅさの症状しょうじょうみぎ: 完治かんじ

さけよう皮膚ひふえん(しゅさようひふえん、rosacea-like dermatitis)とは、べにむらおか疹と膿疱のうほう毛細血管もうさいけっかん拡張かくちょうのうち1つ以上いじょう症状しょうじょうから診断しんだんされるさけのような皮膚ひふ病変びょうへんをきたしたもの[1][2]顔面がんめんへの長期間ちょうきかんステロイド外用がいようやくや、タクロリムス局所きょくしょカルシニューリン阻害そがいざい)の使用しようによってさけよう皮膚ひふえんしょうじることがある[1]

ステロイドによる皮膚ひふ症状しょうじょうおも症状しょうじょうのひとつ[3][4]

診断しんだん

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さけ症状しょうじょうさけよう皮膚ひふえん写真しゃしんではない。

アルコールによりったときのようにほおあかくなり「さけさ」のよう分布ぶんぷ発赤はっせきみとめる。発赤はっせきめんにはおか疹や膿疱のうほう毛細血管もうさいけっかん拡張かくちょうなどを合併がっぺいすることもおおい。問診もんしんでは、外用がいようやく使用しようれき確認かくにんする。

さけよう皮膚ひふえんは、日本にっぽんさけてきした医薬品いやくひん保険ほけん適応てきおうがないため、わりにあぶらせい皮膚ひふえん接触せっしょくせい皮膚ひふえんとして診断しんだんしてステロイド外用がいようやくタクロリムス局所きょくしょカルシニューリン阻害そがいざい)を処方しょほう連用れんようしている最中さいちゅうにこれらのくすり原因げんいんとなってしょうじることがある[1]

治療ちりょう

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ステロイド外用がいようやく長期間ちょうきかん使用しようしてさけよう皮膚ひふえんていした場合ばあい完治かんじのために中止ちゅうしすると、ほぼ例外れいがいなくはんとべ(リバウンド)してべにまだら増悪ぞうあくし、つよ場合ばあいもあるためそのような現象げんしょうけられないことを、医師いし説明せつめいする必要ひつようがある[1]

処方しょほうれい
  1. ミノサイクリン(抗生こうせい物質ぶっしつ、50mg) 2じょう 1x(夕食ゆうしょく)/ および
  2. 1%メトロニダゾール軟膏なんこう(抗菌こうきんやく院内いんない調剤ちょうざい)[1](メトロニダゾール 0.1g、プロピレングリコール 0.05mL、親水しんすい軟膏なんこうで10gで希釈きしゃくする[2])

ステロイド使用しようさけさは、膿疱のうほうおか疹がしょうじるタイプのステロイド外用がいようやく離脱りだつ前駆症状ぜんくしょうじょうとなりうる[5]

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d e 藤本ふじもとわたるさけ皶・さけ皶様皮膚ひふえん薬物やくぶつ治療ちりょう」『臨床りんしょう皮膚ひふだい66かんだい5ごう、2012ねん4がつ、92-96ぺーじNAID 40019309674  抄録しょうろく
  2. ^ a b 藤本ふじもとわたる「グラフ しゅよう皮膚ひふえん治療ちりょう」『日本にっぽん医事いじ新報しんぽうだい4630ごう、2013ねん1がつ19にち、67-70ぺーじNAID 40019546378 
  3. ^ 水越みずこし直子なおこ佐藤さとう健二けんじステロイド皮膚ひふしょう発症はっしょうのひん推移すいい 1979ねんから1984ねんまで」『皮膚ひふだい27かんだい6ごう、1985ねん、1166-1171ぺーじdoi:10.11340/skinresearch1959.27.1166NAID 130003843421 
  4. ^ しまつよし周平しゅうへい神戸かんべ直登なおとステロイド皮膚ひふえん治療ちりょう」『ファルマシア』だい19かんだい10ごう、1983ねん、1049-1052ぺーじdoi:10.14894/faruawpsj.19.10_1049NAID 110003657015 
  5. ^ Hajar T, Leshem YA, Hanifin JM, et al. (March 2015). “A systematic review of topical corticosteroid withdrawal ("steroid addiction") in patients with atopic dermatitis and other dermatoses”. J. Am. Acad. Dermatol. (3): 541–549.e2. doi:10.1016/j.jaad.2014.11.024. PMID 25592622.