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野中のなか英次えいじ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
野中のなか 英次えいじ
本名ほんみょう 野中のなか 英次えいじ
生誕せいたん (1965-02-21) 1965ねん2がつ21にち(59さい
東京とうきょう
国籍こくせき 日本の旗 日本にっぽん
職業しょくぎょう 漫画まんが
活動かつどう期間きかん 1989ねん -
ジャンル ギャグ漫画まんが
代表だいひょうさく課長かちょうバカいちだい
ドリーム職人しょくにん
さきがけ!!クロマティ高校こうこう
未来みらい町内ちょうないかい
だぶるじぇい
受賞じゅしょう だい26かい講談社こうだんしゃ漫画まんがしょう
(『さきがけ!!クロマティ高校こうこう』)
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野中のなか 英次えいじ(のなか えいじ、1965ねん2がつ21にち - )は、日本にっぽん漫画まんが東京とうきょう出身しゅっしん男性だんせい

経歴けいれき

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1989ねん投稿とうこうした『SUPER BASEBALL CLUB』が『ヤングマガジン増刊ぞうかんくろブタルーキーごう』にりで掲載けいさいされデビュー。

よく1990ねんから1991ねんまで『ヤングマガジン海賊版かいぞくばん』においてどう作品さくひん連載れんさいする。5ねんのブランクを1996ねんから『ミスターマガジン』において『課長かちょうバカいちだい』の連載れんさい開始かいし2000ねん同誌どうし休刊きゅうかんするまで掲載けいさいされる長期ちょうき連載れんさいとなった。

どう時期じきに『モーニング』で『ドリーム職人しょくにん』、『しゃぼてん』を発表はっぴょうしている。

課長かちょうバカいちだい終了しゅうりょう、『週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン』に異動いどうした担当たんとう編集へんしゅうさそわれ『さきがけ!!クロマティ高校こうこう』の連載れんさい開始かいしし、どう作品さくひん2002ねんだい26かい講談社こうだんしゃ漫画まんがしょう受賞じゅしょう。アニメ実写じっしゃ映画えいがといった各種かくしゅメディアミックスが展開てんかいされるヒットさくとなった。

その2006ねんから2008ねんにかけて『週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン』で『未来みらい町内ちょうないかい』を連載れんさいする。

並行へいこうして『イブニング』で『ハタキ』、『good!アフタヌーン』で『あかそら しろうみ』を発表はっぴょうするが、いずれも途中とちゅう長期ちょうき休載きゅうさいとなり未完みかん状態じょうたいである。

2009ねんから『週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン』で原作げんさくのみを担当たんとうするかたちで『だぶるじぇい』の連載れんさい開始かいし作画さくがさくらまる)。

2011ねんには『クロマティ高校こうこう以来いらいのアニメたすがどう年内ねんない連載れんさい終了しゅうりょうしている。

あかそら しろうみ』の長期ちょうき休載きゅうさい以降いこうながらく作品さくひん発表はっぴょうしていなかったが、2018ねんに『マガジンポケット』にて『さきがけ!!クロマティ高校こうこう』の続編ぞくへんさきがけ!!クロマティ高校こうこう職員しょくいんしつ』を原作げんさく担当たんとう(作画さくが井野いのいちばん)として7ねんぶりの連載れんさい開始かいしした。

特徴とくちょう

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シュールなギャグや「あるあるはなし」をもちいることがおおい。また、画風がふう池上いけがみりょういち絵柄えがらせているのも意図いとてきなものであり、ギャグの1つである。なお池上いけがみ野中のなか絵柄えがら自分じぶん作品さくひん酷似こくじしていることについては認識にんしきしており容認ようにんしている。

「やるのない漫画まんが

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野中のなか自分じぶん漫画まんがたい極端きょくたん関心かんしんで、キャラクターにも愛着あいちゃくなどないと態度たいどしめしている。これは自分じぶん自身じしんもギャグの演出えんしゅつとしているとることもでき、読者どくしゃぎゃくったような独特どくとく魅力みりょくはなっている。以下いか具体ぐたいれいげる。

  • デビューさくとなった『SUPER BASEBALL CLUB』は投稿とうこう作品さくひんとしておくられたさい原稿げんこうやく半分はんぶん下書したが状態じょうたいであった。
  • なか自分じぶん漫画まんがたか評価ひょうかされ、ゲームやアニメ、てには実写じっしゃ作品さくひんまでつくられても、どうともおもわない(アニメがつくられたとうのに「てないんだけど」とキッパリいいきった[1]など)が、講談社こうだんしゃ漫画まんがしょう受賞じゅしょうしたさい初代しょだい受賞じゅしょうしゃ手塚てづか治虫おさむであったことり、光栄こうえいおもうどころか「自分じぶん受賞じゅしょうしたらマズい」とおもった。
  • さきがけ!!クロマティ高校こうこう』の単行本たんこうぼんのオマケコーナー・クロだか新聞しんぶん、カバーでの編集へんしゅうしゃとの会話かいわでもやるのなさをアピールしている。インタビューでは、主人公しゅじんこう神山かみやまやメカさわたいして「むしろこわしたい」とまで発言はつげんしたり、登場とうじょう人物じんぶつおおさを他人事たにんごとのように苦言くげんしていた[2]
  • さきがけ!!クロマティ高校こうこう』のコミックスのあとがきにて「まんが…あんまりきじゃないんだけど」と発言はつげんしている[3]
  • 「やるがないのでまったくカラーをえがこうとしない」ということにしており、たいていはデザイナーに作中さくちゅうのカットをあつめたものをわたして単行本たんこうぼん表紙ひょうしにしたり、あるときは若手わかて漫画まんが関口せきぐち太郎たろう」にデジタル彩色さいしきたのんで、作者さくしゃ自身じしん原画げんがだけえがくなどという行動こうどうにもたことがある。
    • 単行本たんこうぼん担当たんとうがくだらない理由りゆう遅刻ちこくしたこと激怒げきどし、仕方しかたなく連載れんさい担当たんとう編集へんしゅうしゃ作中さくちゅうのカットを使つかって単行たんこうほんカバーを製作せいさくしたこともある[4]
    • また、無頓着むとんじゃくことから単行本たんこうぼんのデザイナーがおあそびで、自身じしん動物どうぶつなどの写真しゃしん勝手かってにカバーにれていたこともある(しかもそのことったのちとくにコメントなどはせず容認ようにんしている)。
  • よく過去かこ作品さくひんのキャラが姿すがた設定せっていえて登場とうじょうするが、それはスター・システムやファンサービスを意識いしきしているわけではなく「使つかいまわし」だとする。
  • 不定期ふていき発表はっぴょうしている短編たんぺん『ラブのな』では、編集へんしゅうしゃはないをする自分じぶん分身ぶんしん「のなーえいじ」を登場とうじょうさせている。この分身ぶんしん作者さくしゃ同様どうようあまり人気にんきはなく漫画まんがたいしてもつよおもれはないが、『ドリーム職人しょくにん』の山手やまてがわのような豪華ごうか屋敷やしきんでいる。基本きほんてき増刊ぞうかんごうなどに掲載けいさいされているが、『さきがけ!クロマティ高校こうこう』では本編ほんぺん最中さいちゅう突然とつぜん登場とうじょうしたことがある。
  • 週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン』にて『さきがけ!!クロマティ高校こうこう』の連載れんさい開始かいしした理由りゆうは「(当時とうじのマガジンに)巻末かんまつコメントがなかったから」とし[5]導入どうにゅうされたのちは「とくにありません。」のコメントを連発れんぱつした。
  • 2006ねん38ごうの『マガジン』にて、『未来みらい町内ちょうないかい』の連載れんさい開始かいし今回こんかいは『マガジン』の巻末かんまつコメントに「頑張がんばります。」と意気込いきごむコメントをのこすものの[6]、そのは「とくにありません」を連発れんぱつし、ふたた広告こうこく募集ぼしゅうしたり担当たんとうわりに事態じたいもどった。最終さいしゅうかいでは「はじめてですが、これで最終さいしゅうかいです」とコメントをのこした[7]
  • 週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン2009ねん34ごう同年どうねん8がつ23にち発売はつばい)より原作げんさくしゃとして『だぶるじぇい』の連載れんさい開始かいししたが、作画さくが担当たんとうさくらまるとはいちったことがないとのこと。
  • 基本きほんてき連載れんさい漫画まんが最終さいしゅうかいでは、ショートギャグ作品さくひんでも物語ものがたりをまとめるような展開てんかいおおいが、これまでの連載れんさい作品さくひんでは最終さいしゅうかいでも普通ふつう内容ないようになっていた。それどころか掲載けいさい休刊きゅうかんにより終了しゅうりょうとなった『課長かちょうバカいちだい』にいたってはこれまでの展開てんかい描写びょうしゃ台無だいなしにするような内容ないようであった。そんななかで、『だぶるじぇい』ははじめて物語ものがたりをきちんと完結かんけつさせた作品さくひんである。
  • その一方いっぽう休載きゅうさいは『マガジン』の作家さっかなかではかなりすくないほうである。

エピソード

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Mr.Childrenのメンバーは『クロマティ高校こうこう』をんでおり『別冊べっさつカドカワ』にてかれらが特集とくしゅうされたときに読切よみき作品さくひんてしないやみこうに』が掲載けいさいされた(ただし、かれらを直接ちょくせつえがいたのではなくミスチルと北島きたじま三郎さぶろう勘違かんちがいしていたという内容ないよう)。その、メンバーは感謝かんしゃ意味いみめ、野中のなかにサイン色紙しきしおくっている[8]

おなじ『マガジン』の連載れんさい漫画まんがであるへいない夏子なつこは、キャラクターのファン投票とうひょう葉書はがきおくったことがある。

高橋たかはし留美子るみこの『うるせいやつら完全かんぜんばん企画きかくで、主人公しゅじんこうラムのイラストをえがいた。完全かんぜんばんおび野中のなかは「本気ほんきてもらうために、あえて資料しりょうずにえがいた」とべている。

野中のなか自身じしん絵柄えがらをパロディしていると知人ちじんやスタッフからかされた池上いけがみりょういちは、「自分じぶん亜流ありゅうてくるということは、それだけ自分じぶん作品さくひん認知にんちされて有名ゆうめいになったということなのでうれしかった」と雑誌ざっしのインタビューでかたるなど、池上いけがみからは公認こうにんされており、池上いけがみは『さきがけ!!クロマティ高校こうこう』に登場とうじょうするメカさわ新一しんいち北斗ほくと武士ぶしみずかえがいたパネルを野中のなかおくっている。

課長かちょうバカいちだい』と『さきがけクロマティ高校こうこう』は連載れんさい終了しゅうりょう小説しょうせつされている。

作品さくひんリスト

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漫画まんが

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原作げんさくおよび作画さくが
原作げんさくのみ

イラスト

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アシスタント

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 野中のなか英次えいじ「ラブのな日記にっき」『さきがけ!!クロマティ高校こうこう だい11かん 打撃だげき走塁そうるいへん講談社こうだんしゃ少年しょうねんマガジンコミックス)、2005ねん6がつ17にちISBN 978-4-06-363538-6、カバー折込おりこみ
  2. ^ クロマティ高校こうこう生徒せいとかいちょ「Part3 野中のなか秀次しゅうじまんロングインタビュー」『さきがけ!! クロマティ高校こうこう入学にゅうがく案内あんない講談社こうだんしゃ〈プレミアムKC〉、2003ねん4がつ17にちISBN 4-06-362024-7、152-180ぺーじ
  3. ^ 野中のなか英次えいじ「あとがき」『さきがけ!!クロマティ高校こうこう だい3かん プロ野球やきゅうへん講談社こうだんしゃ少年しょうねんマガジンコミックス)、2001ねん11月14にちISBN 4-06-313048-7、159ぺーじ
  4. ^ 野中のなか英次えいじ作者さくしゃ近影きんえい」『課長かちょうバカいちだい 6』講談社こうだんしゃ(ワイドKCミスターマガジン425)、2000ねん1がつ7にちISBN 4-06-337425-4、カバー折込おりこみ
  5. ^ 野中のなか英次えいじ「ラブのな日記にっき」『さきがけ!!クロマティ高校こうこう だい11かん あすなろへん講談社こうだんしゃ少年しょうねんマガジンコミックス)、2004ねん11月17にちISBN 978-4-06-363448-8、カバー折込おりこみ
  6. ^ 森田もりた浩幸ひろゆきへん週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン 2006ねん38ごう講談社こうだんしゃ、2006ねん9がつ6にち雑誌ざっし20651-9/6、478ぺーじ
  7. ^ 森田もりた浩幸ひろゆきへん週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン 2008ねん19ごう講談社こうだんしゃ、2008ねん4がつ23にち雑誌ざっし20654-4/23、490ぺーじ
  8. ^ 野中のなか英次えいじ特別とくべつみきり「てしないやみこうに」」『さきがけ!!クロマティ高校こうこう だい10かん プロ野球やきゅうへん講談社こうだんしゃ少年しょうねんマガジンコミックス)、2004ねん7がつ16にちISBN 978-4-06-363399-3、160ぺーじ