野球やきゅう盤ばん

野球やきゅう盤ばん（やきゅうばん）は、野球やきゅうを題材だいざいとしたボードゲーム。同様どうようのものは戦前せんぜんから存在そんざいしていたが、日本にっぽんではエポック社えぽっくしゃが1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）より販売はんばいしている同名どうめいの商品しょうひんがよく知しられている。ここでは特とくに断ことわりのない限かぎり、日本にっぽんにおけるエポック社えぽっくしゃの野球やきゅう盤ばんを中心ちゅうしんに記述きじゅつする。

歴史れきし[編集へんしゅう]

エポック社えぽっくしゃの創業そうぎょう者しゃである前田まえだ竹虎たけとらは創業そうぎょう前まえまで出版しゅっぱん会社かいしゃ「有限ゆうげん会社かいしゃアポロ社あぽろしゃ」（2022年ねんにエポック社えぽっくしゃへ吸収きゅうしゅう合併がっぺい^[1]）に勤つとめていた。会社かいしゃを設立せつりつした大学だいがく時代じだいの先輩せんぱいの誘さそいを受うけ、出版しゅっぱん編集へんしゅう事業じぎょうへの興味きょうみもあって入社にゅうしゃしたものの、アポロ社あぽろしゃでの業務ぎょうむは大半たいはんが請負うけおい印刷いんさつ業ぎょうであり、前田まえだは自分じぶんで何なにかを創つくり出だしたいという思おもいがくすぶっていた。そこで、新しん事業じぎょうとして幼児ようじ向むけのジグソーパズルを開発かいはつした。この製品せいひんは開発かいはつから営業えいぎょうまで終始しゅうし苦労くろう続つづきだったが、最終さいしゅう的てきに新聞しんぶんに取とり上あげられたことでヒットした^[2]。

前田まえだはこれに次つぐ商品しょうひんとして野球やきゅう盤ばんを計画けいかく。前田まえだ自身じしんが幼少ようしょう期きに輸入ゆにゅう品ひんの野球やきゅうゲームに熱中ねっちゅうしたことがあり、野球やきゅうの動うごきをより忠実ちゅうじつに反映はんえいした野球やきゅうゲームの開発かいはつに取とり組くんだ^[3]。ジグソーパズルの開発かいはつ中ちゅう、空あいたピースの穴あなにビびー玉だまが転ころがって入はいる様子ようすを偶然ぐうぜん目撃もくげきしたところからアイデアを思おもいつき、野球やきゅう盤ばんの盤面ばんめんに窪くぼみを作つくって捕と球たまシステムとして完成かんせいさせた。ピッチャーとバッター部分ぶぶんの仕組しくみ作づくりには研究けんきゅうに研究けんきゅうを重かさねた^[4]。

玩具おもちゃ業界ぎょうかい誌しでの野球やきゅう盤ばんの広告こうこく（1959年ねん）

1957年ねん11月、アポロ社あぽろしゃの『野球やきゅう盤ばん』が1,750円えん（2023年ねん時点じてんの10,807円えんと同等どうとう）で発売はつばいされた^[5]。初代しょだい『野球やきゅう盤ばん』は盤ばんが木製もくせいで家具かぐ職人しょくにんによる手てづくりであったが^[3]、アポロ社あぽろしゃではゲーム盤ばんの製造せいぞうコストが高たかすぎて採算さいさんが取とれないということで事業じぎょう化かを断念だんねんした。1958年ねん5月がつ、前田まえだは玩具おもちゃ専業せんぎょうメーカーとしてエポック社えぽっくしゃを設立せつりつした^[2]。以後いご、野球やきゅう盤ばんはエポック社えぽっくしゃが引ひき継ついで扱あつかうことになった。同年どうねん秋あきには盤面ばんめんをボぼール紙るがみへ変かえて低てい価格かかく化かした『野球やきゅう盤ばんB型がた』を680円えん（2023年ねん時点じてんの4,224円えんと同等どうとう）で発売はつばいした。宣伝せんでんには発売はつばい当初とうしょから中澤なかざわ不二雄ふじお、1958年ねん末まつには長嶋ながしま茂雄しげおを起用きようし^[6]、玩具おもちゃ業界ぎょうかいでは珍めずらしかったテレビCMの放映ほうえいも功こうを奏そうしてヒットした^[4]。

1950年代ねんだい末すえ、野球やきゅう盤ばんはフラフープと並ならんで子こどもたちの間あいだでブームになった。フラフープのブームは間まもなく終焉しゅうえんしたが、野球やきゅう盤ばんはプロ野球やきゅうの人気にんきと並ならんで子こどもたちから支持しじを受うけ続つづけ、エポック社えぽっくしゃは改良かいりょう版ばんを次々つぎつぎに発売はつばい^[7]。1974年ねん発売はつばいの『野球やきゅう盤ばんAM型がた』は300万まん台だいを販売はんばいする大だいヒットになった^[3]。その後ごも本物ほんもの志向しこうを追究ついきゅうして様々さまざまなギミックを追加ついかし、2023年ねん時点じてんで累計るいけい1400万まん台だいを販売はんばいするロングセラー商品しょうひんとなっている^[8]。

ゲーム内容ないよう[編集へんしゅう]

長期間ちょうきかんに渡わたり、徐々じょじょに機能きのうが追加ついかされた新しん製品せいひんが発売はつばいされている。以下いかはその代表だいひょう的てきなものの説明せつめいである。

ボードの上うえに野球やきゅうのグラウンドがしつらえてある。球たまはパチンコ玉だまに似にており、ピッチャーの位置いちにある装置そうちに装填そうてんし、バックスクリーンの裏うらにあるレバーで投球とうきゅうする。投球とうきゅうは盤上ばんじょうを転ころがる。ホームベース手前てまえには磁石じしゃくが仕込しこまれており、カーブ・シュートを投なげ分わけられる。2015年ねん（平成へいせい27年ねん）以降いこうは投球とうきゅうが空中くうちゅうを飛とぶ「3Dピッチング」が追加ついかされた（3Dエース）。2018年ねん（平成へいせい30年ねん）には9コースへの投なげ分わけが可能かのうになった。

攻撃こうげき側がわは、左右さゆうどちらかの打席だせきの穴あなにバット又またはバッター人形にんぎょうをはめ込こんだ後のち、捻ねじって構かまえに入はいる（ばねがあり、いっぱいにまわすと固定こていされる仕掛しかけ）。球たまが投なげられたら、スイッチ（ボタン及およびレバー）を操作そうさしてばねを開放かいほうして回転かいてんさせる。タイミングが合あえば球たまは内うち外野がいやに転ころがって行いくか飛とんで行いく。打球だきゅうが野手のての位置いちに設もうけられた穴あなに落おちればアウト、穴あなに落おちることなくフェアゾーン内ないで打球だきゅうが止とまればヒットとなる。また、外野がいやフェンス際ぎわにも各種かくしゅの穴あな（アウト・一塁いちるい打だ・二塁打にるいだ・三塁打さんるいだ・本塁打ほんるいだ）があり、打球だきゅうが一塁いちるい打だの穴あなに入はいると1ベースヒット、二塁打にるいだの穴あなに入はいると2ベースヒット、三塁打さんるいだの穴あなに入はいると3ベースヒット、そして、本塁打ほんるいだの穴あなに入はいったり、実際じっさいの野球やきゅうと同様どうように打球だきゅうがノーバウンドでフェンスや観客かんきゃく席せきを超こえて当あたったり、フェンススタンドに入はいったり、場外じょうがいに出でれば当然とうぜん、ホームランとなる。更さらに、バウンドして観客かんきゃく席せきや場外じょうがいに達たっすると、エンタイトル・ツーベース（二塁打にるいだ）となる事こともある。

2010年ねん（平成へいせい22年ねん）以降いこうはジャストミートすると放物線ほうぶつせんを描えがいてスタンドに入はいるモデルが発売はつばいされている。

追加ついかされた機能きのうの代表だいひょう的てきなものとして、消きえる魔球まきゅうがある。1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）、漫画まんが『巨人きょじんの星ほし』の人気にんきに合あわせ、ホームプレート直前ちょくぜんにある部分ぶぶんが下さがって穴あなが開ひらくことにより「消きえる魔球まきゅう」を再現さいげんできる機能きのうが追加ついかされた「B型がた」が発売はつばいされた。しかし、守備しゅび側がわに消きえる魔球まきゅうを使つかわれると、攻撃こうげき側がわは絶対ぜったいに打うてないため、取扱とりあつかい説明せつめい書しょでは消きえる魔球まきゅうは「ボール球だま」として扱あつかわれ、打者だしゃが見送みおくればボールになると定さだめられている。タイミングによっては穴あなに落おちる直前ちょくぜんにバットの先さきに引ひっ掛かかるように当あたることがあり、跳はね上あがって柵しがらみ越こえになることも多おおかった。稀まれに、ボールが穴あなとバットに挟はさまれることもあった。当時とうじのCMキャラクターは大村崑おおむらこんで消きえる魔球まきゅうを面白おもしろ楽たのしく宣伝せんでんしていた。また、野茂のも英雄ひでおがメジャーリーグで活躍かつやくするようになった1996年ねん（平成へいせい8年ねん）前後ぜんこうに発売はつばいされたシリーズでは「フォークボール機能きのう」という名称めいしょうが使つかわれている。近年きんねんでは消きえる魔球まきゅうとは反対はんたいの、ホームプレートが盛もり上あがってボールを飛とび跳はねさせ空振からぶりさせる「雷神らいじん球だま」が搭載とうさいされたこともあった。

この後のち、実際じっさいの野球やきゅう場じょうが変化へんかするにしたがって、グリーン部分ぶぶんに人工芝じんこうしばが張はられた「人工芝じんこうしば」、全体ぜんたいに透明とうめいカバーがはめられた「ドーム球場きゅうじょう」と仕様しようが変更へんこうされて発売はつばいされている。また、この野球やきゅう盤ばんゲームの成功せいこうがその後ご開発かいはつされたサッカー、アイスホッケーなどのスポーツボードゲームにも活いかされている。

ボールが鉄製てつせいのものとそうでないものの2種類しゅるいあり、前述ぜんじゅつの変化球へんかきゅうが不可能ふかのうであるボールも存在そんざいした。そちらのほうが軽かるいため、球速きゅうそくは速はやくなる。

2009年ねん以降いこうは実況じっきょう音声おんせいや電でん飾かざり機能きのうを搭載とうさいした「電光でんこう掲示板けいじばん」が付属ふぞくしたモデルが発売はつばいされている。実況じっきょう音声おんせいにはフリーアナウンサーの松本まつもと秀夫ひでおを起用きようしている。(ライブスタジアム-メガスラッガー)。

2007年ねんには、ホープによりアーケード版はんが発売はつばいされた^[9]。エレメカとしてアナログのギミックをそのままに楽たのしめる。1人ひとりプレイでは攻撃こうげきのみをプレイし、投球とうきゅうはCPUが行おこなう。2人ふたりプレイ時じは、チェンジの際さいにダイヤモンド部分ぶぶんが半はん回転かいてんし、常つねに正ただしい方向ほうこうを向むくようになっている。消きえる魔球まきゅうも使用しよう可能かのう（回数かいすう制限せいげんあり）。ゲーム中ちゅうの操作そうさはすべてボタンで行おこなえる。

高等こうとうテクニック[編集へんしゅう]

通常つうじょうの投球とうきゅう方法ほうほうは、レバーを引ひいてから離はなすことにより行おこなわれるが、離はなすと同時どうじに押おさえていない方ほうの手てでレバーを弾ひくことにより、（スケールスピードで時速じそく150キロ超こえ相当そうとうの）豪速球ごうそっきゅうを投なげられる。これをされると、攻撃こうげき側がわは投なげたと同時どうじにバットのボタンを押おさないとスイングが間まに合あわない。また、レバーを離はなすのでなく、押おし出だすことで、弾ひく球たまと比較ひかくしてチェンジアップ的てきな速度そくどの投球とうきゅうも可能かのうである。

エポック社えぽっくしゃのビッグエッグ野球やきゅう盤ばんと野球やきゅう盤ばんPROについてはバッティングがレバー方式ほうしきとなっており通常つうじょうはレバーを引ひくことによりバッティングが出来できるが、打うつときに力ちからを入いれてレバーを前まえに押おし返かえすと会心かいしんの当あたりが打うてる。

消きえる魔球まきゅう機能きのうでボールが坂さかを下くだりかけたところで、レバーを弾ひいて勢いきおいよく戻もどすとホップする。ホップが高たか過すぎるとバックネット側がわを飛とび越こえてしまうが、この場合ばあいはボールやワイルドピッチとして扱あつかうローカルルールが存在そんざいする。逆ぎゃくにホップが低ひくいとバットに当あてられてしまうが、打球だきゅうが浮うくため当あたりによってはスタンド入いりや場外じょうがいホームランになってしまうことがある。また、ボールをとても遅おそくカーブさせながら投なげると、ボールが壁かべに当あたりはねかえってくる。これを応用おうようすればストライクゾーンに投なげられる。

公式こうしきルールとしては扱あつかえないが、極きわめて遅おそい投球とうきゅうをした後のち、変化球へんかきゅう動作どうさのためのマグネットを小刻こきざみに動うごかすことで1塁るい/3塁るいへ玉たまを弾ひくことで、牽制けんせい球だまができる。

コラボレーション商品しょうひん[編集へんしゅう]

過去かこに、実在じつざいの日本にっぽんの球団きゅうだん・球場きゅうじょう・あるいは選手せんしゅとのコラボレーションによる野球やきゅう盤ばんが実在じつざいした。

エポック社えぽっくしゃ[編集へんしゅう]

野球やきゅう盤ばん発売はつばい開始かいし当初とうしょから、読売よみうりジャイアンツと企画きかく・監修かんしゅう関係かんけいにあり長嶋ながしま茂雄しげおらがCMに登場とうじょう。「ジャイアンツ野球やきゅう盤ばん」や、「オールスター野球やきゅう盤ばん」というのも発売はつばいされたこともあった。「オールスター」では、当時とうじの実在じつざいのプロ野球やきゅう選手せんしゅに似にせたイラストが盤面ばんめんに登場とうじょうしている（選手せんしゅのライセンスや肖像しょうぞう権けん関係かんけいがあったかどうかは不明ふめい）。
1981年ねん頃ころ、「パーフェクト野球やきゅう盤ばん」で、読売よみうりジャイアンツ・原はら辰たつ徳とく選手せんしゅが監修かんしゅうした「原はら辰たつ徳とくのパーフェクト野球やきゅう盤ばん」が発売はつばいされた。
1988年ねんの東京とうきょうドーム完成かんせい時じに、同どう球場きゅうじょうをモチーフとした「ビッグエッグ野球やきゅう盤ばん」のシリーズが開発かいはつされた。「ビッグエッグ野球やきゅう盤ばんカスタム」という商品しょうひんはサッカーのゲーム盤ばんにも使つかえる「多目的たもくてき球場きゅうじょうモデル」の商品しょうひんであった。
1993年ねんには阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょう監修かんしゅうの「野球やきゅう盤ばんjr 阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょう」、1996年ねんには野茂のも英雄ひでおの大だいリーグでの活躍かつやくを受うけての「メジャーリーグスタジアム」、1999年ねんには当時とうじ西武せいぶライオンズに所属しょぞくしていた松坂まつさか大輔だいすけ選手せんしゅ監修かんしゅうの「松坂まつさか大輔だいすけ野球やきゅう盤ばんjr」も実際じっさいに発売はつばいされた。また、2004年ねんには阪神はんしんタイガース監修かんしゅうの「タイガース野球やきゅう盤ばん」が全国ぜんこく発売はつばいされた他ほか、愛知あいち県けん限定げんていの商品しょうひんとして中日ちゅうにちドラゴンズが監修かんしゅうした「ドラゴンズ野球やきゅう盤ばん」、さらにアマチュア野球やきゅうの茨城いばらきゴールデンゴールズとのタイアップとなる「欽ちゃん球団きゅうだん茨城いばらきゴールデンゴールズ野球やきゅう盤ばん」（限定げんてい品ひん）も発売はつばいされた。
野球やきゅうチーム以外いがいではコナミ（後ごのコナミデジタルエンタテインメント）のテレビゲーム『実況じっきょうパワフルプロ野球やきゅう』とのコラボ商品しょうひんや「週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン」・「週刊しゅうかん少年しょうねんサンデー」創刊そうかん50周年しゅうねん記念きねんのコラボ商品しょうひん、2012年ねんの「ドラえもん生誕せいたん100年ねん前まえ記念きねん」として『ドラえもん』とコラボし、ひみつ道具どうぐや作中さくちゅう設定せっていを盛もり込こんだ「ドラえもん野球やきゅう盤ばん」^[10]や、声優せいゆうの水樹みずき奈々なな（阪神はんしんタイガースのファンとして知しられる）が2016年ねん9月がつに甲子園こうしえん球場きゅうじょうでライブ開催かいさいを行おこなうのに伴ともなってライブグッズとして製作せいさくされた「水樹みずき奈々ななの野球やきゅう盤ばん」^[11]がある。

その他た[編集へんしゅう]

ツクダオリジナルが当時とうじCMモデルに起用きようした読売よみうりジャイアンツ・王おう貞治さだはる選手せんしゅの監修かんしゅうで作つくった「王おう貞治さだはるのプロ野球やきゅう盤ばん」シリーズ、あるいは阪神はんしんタイガース監修かんしゅうの「タイガース野球やきゅう盤ばん」も実じつ売うれされた。
エポック社えぽっくしゃへの対抗たいこうからか、ヨネザワ玩具おもちゃ（現げんセガフェイブ）も「ビッグエアロドーム」なる野球やきゅう盤ばんを開発かいはつしたことがあった（こちらは東京とうきょうドームとのライセンス関係かんけいはない）。

LSIゲーム[編集へんしゅう]

デジコムナイン: 1979年ねん発売はつばいの、国産こくさん初はつのFLを搭載とうさいしたLSIゲーム。5,950円えん。LEDの光ひかりが絵えで描えがかれた球場きゅうじょうの上うえで点灯てんとうし、FLで点数てんすうを表示ひょうじする本格ほんかく的てきな野球やきゅうゲーム。2人ふたり用ようなら守備しゅび側がわは本体ほんたいに隠かくれたボタンで投球とうきゅうし、攻撃こうげき側がわはバッティングボタンで打うつ。21種類しゅるいの変化球へんかきゅうが可能かのう。1人ひとり用ようの投球とうきゅうは自動じどうで行おこなわれ、打球だきゅうがヒットしたら自分じぶんで守備しゅびボタンを押おして得点とくてん表示ひょうじさせる。本ほん作さく以降いこう、FLゲーム機きが電子でんしゲームの主流しゅりゅうになった。デジコムはシリーズ化かされ、10種類しゅるい程度ていどが登場とうじょう。廉価れんか版ばん『デジコムベースボール』もある^[12]。
LSIベースボール: バンダイより1981年ねん発売はつばい。5,980円えん。『デジコムナイン』より立体りったい的てきにデザインされている。守備しゅび側がわと攻撃こうげき側がわに分わかれ、投手とうしゅ側がわはスコアボードを指さして手元てもとを隠かくし、カーブ、ストレート、シュートなどの4種類しゅるいの投球とうきゅうができる。バッター側がわは、タイミングよくボタンを押おして打撃だげきする。スコア類るいはデジタル表示ひょうじ。1～2人にん用よう^[13]。