金井かない為一ためいち郎ろう

金井かない為一ためいち郎ろう（かないためいちろう、1887年ねん 3月がつ10日とおか - 1963年ねん 5月22日にち）は、日本にっぽんの牧師ぼくし。

生涯しょうがい[編集へんしゅう]

日本にっぽん基督教きりすときょう団だん合同ごうどう前まえの日本基督教会にほんきりすときょうかい代表だいひょうの準備じゅんび委員いいん　後列こうれつ左ひだりより，熊野くまの義孝よしたか，三吉みよし務つとむ，富田とみた満みつる，小野村おのむら林蔵りんぞう，佐波さわ亘わたる，浅野あさの順一じゅんいち，飯島いいじま誠まこと太ふとし，堀内ほりうち友とも四郎しろう、前列ぜんれつ左ひだりより，今村いまむら好太郎こうたろう，村田むらた四郎しろう，**金井かない為一ためいち郎ろう**，村むら岸きし清彦きよひこ

1887年ねん、長野ながの県けん南安曇みなみあずみ郡ぐん上野うえの村むら（現げん・松本まつもと市し）に生うまれる。旧制きゅうせい松本まつもと中学ちゅうがく（長野県松本深志高等学校ながのけんまつもとふかしこうとうがっこう）を経へて、第一高等学校だいちこうとうがっこうに入学にゅうがく、一いち高だか時代じだいに、新渡戸にとべ稲造いなぞう校長こうちょうの感化かんかを受うけて、求道きゅうどうして、山室やまむろ軍平ぐんぺいの説教せっきょうに感動かんどうして、松本まつもと教会きょうかいで洗礼せんれいを受うけた。一いち高だか在学ざいがく中ちゅうに山やまで遭難そうなんする。それをきっかけに伝道でんどう者しゃになる決意けついをして、東京とうきょう神学しんがく社しゃに入学にゅうがく。

東京とうきょう神学しんがく社しゃ卒業そつぎょう後ご、一時いちじ、朝鮮ちょうせん仁川にがわに開拓かいたく伝道でんどうに赴おもむく、帰国きこくして日本基督教会にほんきりすときょうかいの伝道でんどう師しとして、高知こうち教会きょうかい、牧師ぼくしになってからは山梨やまなし教会きょうかい、市ヶ谷いちがや教会きょうかい（現げん、日本にっぽん基督教きりすときょう団だん池袋いけぶくろ西にし教会きょうかい）の牧師ぼくしとして活動かつどうする。

1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）の2月がつ11日にちから15日にち日本基督教会にほんきりすときょうかい主宰しゅさいの山梨やまなし修養しゅうよう会かいでは、中田なかた重治しげはると一緒いっしょに説教せっきょうした。^[1]

1940年ねん 10月17日にちの神嘗祭かんなめさいの日ひに青山学院あおやまがくいんで開催かいさいされた皇紀こうき二に千せん六ろく百ひゃく年ねん奉祝ほうしゅく全国ぜんこく基督教きりすときょう信徒しんと大会たいかいの奨励しょうれいを担当たんとうして述のべた。「忠勇ちゅうゆうなるわが将兵しょうへいが戦場せんじょうに倒たおれる時ときには、天皇陛下てんのうへいか万まん歳さいを唱となえて喜よろこんで死しんでいくのである。この忠義ちゅうぎの精神せいしんは万国ばんこくに比類ひるいなきものであり、キリストにおいてさらに高たかいものとなり、永遠えいえん性せいを帯おび、まことに宗教しゅうきょう的てきになることは全ぜん世界せかいに貢献こうけんすべきところの日本にっぽんの偉大いだいなる使命しめいの一ひとつである。紀元きげん3世紀せいきの間あいだは教会きょうかいは一ひとつであり、信者しんじゃは一致いっちしていたが、それより後のちには政争せいそう、戦争せんそうとなり、教会きょうかいが分裂ぶんれつし、教派きょうはがおこり、内部ないぶ抗争こうそうによって弱よわり果はてた歴史れきしを繰くり返かえしてはならない。この機会きかいに教会きょうかいは一ひとつなろうとする決意けついをもった。」

日本にっぽん基督教きりすときょう団だんの成立せいりつとともにその牧師ぼくしになる。戦後せんご、市ヶ谷いちがや教会きょうかい、浅草あさくさ教会きょうかい、池袋いけぶくろ西にし教会きょうかいの牧師ぼくしを兼務けんむすることになったので、金井かないを主管しゅかん者しゃとして三さん教会きょうかいを合同ごうどうさせ池袋いけぶくろ西にし教会きょうかいと称しょうする。