須田すだ信頼しんらい

凡例はんれい 須田すだ信頼しんらい
時代じだい	戦国せんごく時代じだい
生誕せいたん	未み詳しょう
死没しぼつ	未み詳しょう
別名べつめい	通称つうしょう：新あたらし左衛門尉さえもんのじょう、刑部おさかべ少しょう輔
主君しゅくん	村上むらかみ義清よしきよ→武田たけだ信玄しんげん
氏族しぞく	清和せいわ源はじめ氏し井上いのうえ氏し流ながれ須田すだ氏し(臥竜山がりゅうざん須田すだ氏し)
子こ	信正のぶまさ

須田すだ 信頼しんらい（すだ のぶより、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、戦国せんごく時代じだいの武将ぶしょう。信濃しなの国こく高井たかい郡ぐん須田すだ郷さとの国くに衆しゅ。須田すだ城しろ主おも。諱いみなの「信しん」の字じは武田たけだ氏しの偏へん諱いみなと思おもわれる。

概要がいよう

祖先そせんの須田すだ為雄ためおは応おう永ひさし22年ねん（1415年ねん）に大塔おおとう合戦かっせん後ごの信濃しなのの混乱こんらんを沈しずめるために派遣はけんされた幕府ばくふ代官だいかん細川ほそかわ慈忠によって鎮圧ちんあつされた。北信濃きたしなのの豪族ごうぞくで、同おなじく北信ほくしんで力ちからを持もった村上むらかみ義清よしきよに属ぞくした。須田すだ氏しの所領しょりょうは須田すだ郷さとと大岩おおいわ郷きょうに伸のび、信頼しんらいは須田すだ郷さとを領りょうした。なお大岩おおいわ郷きょうは同族どうぞくの須田すだ満みつる親おやが領りょうしている。

北信濃きたしなのに侵攻しんこうする武田たけだ晴信はるのぶに抗こうするが、天文てんもん19年ねん（1550年ねん）真田さなだ幸綱ゆきつなの誘さそいに応おうじて武田たけだ氏しに降ふった。その一方いっぽうで大岩おおいわ郷さとを領りょうしていた一族いちぞくの須田すだ満みつる国こく・満まん泰やすし・満まん親おやらは在所ざいしょを退去たいきょし越後えちごの長尾ながお景虎かげとらを頼たよった。

以後いごは武田たけだ氏しに仕つかえ、川中島かわなかじまの戦たたかいまでは存命ぞんめいしたものと見みられる。天正てんしょう年間ねんかんに作成さくせいされた知行ちぎょう書しょに更級さらしな郡ぐん八重森やえもり（現げん・須坂すざか市し）の地頭じとうとして名ながみえ、この頃ころまで家督かとくを嫡子ちゃくし・信正のぶまさに譲ゆずりつつも未いまだ存命ぞんめいしていることが確認かくにんできる。

その後ご

信頼しんらいの跡あとを子この須田すだ信正のぶまさが継つぎ、天正てんしょう壬みずのえ午うまの乱らんにおいては、川中島かわなかじままで北上ほくじょうして来きた北条ほうじょう氏しに対抗たいこうし、南下なんか侵攻しんこうして来きた上杉うえすぎ景勝かげかつに属ぞくした。しかし講和こうわによって撤退てったいした北条ほうじょう氏しに変かわり、侵攻しんこうした徳川とくがわ氏しに靡なびいたとの疑うたがいを持もたれて上杉うえすぎ方かたの長沼ながぬま城じょう (信濃しなの国こく)代だい島津しまつ淡路あわじ守まもるの攻撃こうげきにさらされて討死うちじにした。

なお大岩おおいわ郷きょうを領りょうした一族いちぞくの須田すだ満みつる親おやは、村上むらかみ義清よしきよとともに越後えちごへ逃のがれ、上杉うえすぎ謙信けんしんに仕つかえている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 田中たなか豊茂とよしげ「信濃しなの中世ちゅうせい武家ぶけ伝でん」信濃しなの毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ 2016年ねん
• 柴しば辻つじ俊六しゅんろく; 平山ひらやま優ゆう; 黒田くろだ基樹もとき ほか 編へん『武田たけだ氏し家臣かしん団だん人名じんめい辞典じてん』東京とうきょう堂どう出版しゅっぱん、2015年ねん。ISBN 978-4-490-10860-6。