(Translated by https://www.hiragana.jp/)
種子植物 - Wikipedia コンテンツにスキップ

種子しゅし植物しょくぶつ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
顕花植物けんかしょくぶつから転送てんそう
種子しゅし植物しょくぶつ
ヨーロッパイチイ果実かじつ:イチイは裸子植物らししょくぶつであり、花粉かふん胚珠はいしゅ直接ちょくせつれる構造こうぞうになっている。写真しゃしんでは、果実かじつになってもその構造こうぞう維持いじされているため、果実かじつ中央ちゅうおう種子しゅしのぞることが出来できる。
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 陸上りくじょう植物しょくぶつ (ゆうはい植物しょくぶつ) Embryophyta
階級かいきゅうなし : 維管たば植物しょくぶつ Tracheophyta
階級かいきゅうなし : 大葉おおば植物しょくぶつ Euphyllophyta
階級かいきゅうなし : 種子しゅし植物しょくぶつ Spermatophyta
英名えいめい
seed plants
下位かい分類ぶんるいぐん

種子しゅし植物しょくぶつ(しゅししょくぶつ、学名がくめいSpermatophyta)は、植物しょくぶつのうち、有性ゆうせい生殖せいしょく結果けっかとして種子しゅし形成けいせいするものである。維管たば維管たば植物しょくぶつふくまれる。

ぜん植物しょくぶつやく8わりめ、大別たいべつすると、裸子植物らししょくぶつ被子植物ひししょくぶつかれる。

進化しんか

[編集へんしゅう]

種子しゅし植物しょくぶつ祖先そせんシダ植物しょくぶつである。シダ植物しょくぶつからだ構造こうぞう陸上りくじょう生活せいかつ十分じゅうぶん適応てきおうしていたが、ぜんたいうえでの受精じゅせいさいみず必要ひつようである。

種子しゅしぜんたい保護ほごし、そのなか受精じゅせいをもおこなわせることで、外界がいかいみずたよることなく受精じゅせいおこなえるようにするためのものである。これによって、植物しょくぶつ陸上りくじょう生活せいかつへの適応てきおう格段かくだん進歩しんぽした。そのため極地きょくちなどをのぞ世界中せかいじゅう陸上りくじょう進出しんしゅつし、大変たいへん多様たようせい獲得かくとくするにいたった。

また、種子しゅしおおくの栄養えいよう蓄積ちくせきする構造こうぞうとなったことで動物どうぶつにとって重要じゅうよう栄養えいようげんとなり、それをめぐって動物どうぶつとのあいだきょう進化しんかすすんだことも重要じゅうようである。

種子しゅし散布さんぷについては植物しょくぶつほうから動物どうぶつ利用りようする場面ばめんおおく、同様どうよう現象げんしょう花粉かふん媒介ばいかいめぐってもられる。

分類ぶんるい

[編集へんしゅう]
緑色みどりいろ植物しょくぶつかい Viridiplantae 緑藻りょくそう植物しょくぶつもん Chlorophyta 緑藻りょくそうつな Chlorophyceae
トレボウクシアつな Trebouxiophyceae
アオサつな Ulvophyceae
プラシノるい (ペディノ、クロロデンドロン、ミクロモナスひとし
ストレプト植物しょくぶつ Streptophyta 車軸しゃじくつな Charophyceae接合せつごうつなZygnematophyceaeひとし
陸上りくじょう植物しょくぶつ
(ゆうはい植物しょくぶつ) Embryophyta
こけるいゼニゴケ植物しょくぶつもん Marchantiophyta
蘚類マゴケ植物しょくぶつもん Bryophyta
ツノゴケるいツノゴケ植物しょくぶつもん Anthocerotophyta
維管たば植物しょくぶつ Tracheophyta ヒカゲノカズラ植物しょくぶつ Lycopodiophyta
大葉おおば植物しょくぶつ (植物しょくぶつ) Euphyllophyta 大葉おおばシダ植物しょくぶつシダ植物しょくぶつもん
種子しゅし植物しょくぶつ Spermatophyta 裸子植物らししょくぶつ Gymnospermae
被子植物ひししょくぶつ Angiospermae

出現しゅつげん繁栄はんえい

[編集へんしゅう]

古生代こせいだい後半こうはん出現しゅつげんし、すぐに地上ちじょうゆううらないてき樹木じゅもく地位ちいをシダ植物しょくぶつからうばい、その主力しゅりょく地位ちい裸子植物らししょくぶつから被子植物ひししょくぶつうつったものの、現在げんざいいたるまで、世界中せかいじゅう地表ちひょうおおつづけている。

特徴とくちょう

[編集へんしゅう]

現生げんなましゅについては、種子しゅし植物しょくぶつ生殖せいしょく器官きかんとして"はな"をつことから顕花植物けんかしょくぶつともばれるが、裸子植物らししょくぶつでは胞子ほうし区別くべつがつきにくいものもあるので、被子植物ひししょくぶつはなだけをはなかんがえもある。

化石かせき植物しょくぶつであるがシダ種子しゅしるいには、普通ふつう種子しゅしがついているものもある。上記じょうきのように、種子しゅしぜんたい保護ほごする構造こうぞう由来ゆらいし、はなはそのぜん段階だんかいである胞子ほうし散布さんぷする構造こうぞう由来ゆらいするものである。したがって両者りょうしゃ起源きげんことにし、まず種子しゅし形成けいせいするものがまれて、そのゆうせい胞子ほうし散布さんぷし、それを構造こうぞうとしてのはな形成けいせいされたとかんがえられる。