(Translated by https://www.hiragana.jp/)
高木海帆 - Wikipedia コンテンツにスキップ

高木たかぎ海うみ帆ほ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
獲得かくとくメダル
日本の旗 日本にっぽん
柔道じゅうどう
アジア柔道じゅうどう選手権せんしゅけん
金きむ 2015　クウェートシティ 100kg級きゅう
東ひがしアジア競技きょうぎ大会たいかい
金きむ 2009　香港ほんこん 100kg級きゅう

高木たかぎ 海うみ帆ほ（たかぎ かいはん、1990年ねん10月15日にち - ）は、オーストラリアの柔道じゅうどう選手せんしゅである。階級かいきゅうは100 kg級きゅう。身長しんちょう182 cm。現在げんざいはJRAに所属しょぞくしている。得意とくい技わざは大内おおうち刈かり、寝技ねわざ。2016年ねんまでは全柔連ぜんじゅうれんの強化きょうか指定してい選手せんしゅで、世界せかい選手権せんしゅけんでは2度ど日本にっぽん代表だいひょうを務つとめたこともあった[1]。2018年ねんに国籍こくせきを変かえて、カイハン・オズチチェク＝タカギ(Kayhan Özçiçek-TAKAGI)という名なでオーストラリア代表だいひょうとなった[2]。

来歴らいれき・人物じんぶつ[編集へんしゅう]

神奈川かながわ県けん川崎かわさき市し麻生あそう区くで育そだった。トルコ人じんの父親ちちおやを持もつハーフで、名前なまえの「海うみ帆ほ（かいはん）」はトルコの神様かみさまから取とったもの[3]。

オーストラリアのシドニーで出生しゅっしょう[4]、柔道じゅうどう連盟れんめいのプロフィールにはオーストラリア出身しゅっしんと書かかれている資料しりょうも多数たすうある[5]。背筋力はいきんりょく290kg、握力あくりょくは両手りょうて共どもに約やく70kg、ベンチプレス150kgというパワーの持もち主ぬし[3]。得意とくい技わざは、大内おおうち刈かり、大だい外そと刈かり、内股うちまた、体からだ落、横車よこぐるま、肩かた固かた。特徴とくちょうは、右みぎ組ぐみの自然体しぜんたいで懐ふところが深ふかく組くみ手しゅが強つよい。柔軟じゅうなんで身体しんたいバランスが良よく瞬時しゅんじの体からだ捌さばきが利きき受うけが強つよい。寝技ねわざは巨漢きょかん選手せんしゅも苦くにせず抑おさえ込こめる。100kg級きゅうの柔道じゅうどう選手せんしゅとしては、理想りそう的てきな体からだのフレームの持もち主ぬしだという意見いけんもある。

地元じもとの柿生かきお青少年せいしょうねん柔道じゅうどう会かいで7歳さいより柔道じゅうどうを始はじめ小学校しょうがっこう5年ねん、6年ねんと柔道じゅうどう会かいの年間ねんかん最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅに選えらばれた。東海大学とうかいだいがく付属ふぞく相模さがみ中学校ちゅうがっこうから東海大相模とうかいだいさがみ高校こうこうに進学しんがくすると、1年ねんの時ときにはインターハイの個人こじん戦せんで、山下やました泰裕やすひろ以来いらい、実じつに33年ねんぶり2度目どめの1年生ねんせい優勝ゆうしょうを果はたした[1]。2年ねんの時ときはベスト8止とまりだったものの、3年ねんの時ときに再ふたたび優勝ゆうしょうした[1]。また、3年ねんの時ときには、東海大相模とうかいだいさがみ高校こうこうが団体だんたい戦せんで高校こうこう柔道じゅうどう3冠かん（全国ぜんこく高校こうこう選手権せんしゅけん、金きむ鷲わし旗はた、インターハイ）を達成たっせいした際さいの立役者たてやくしゃともなった[1]。

東海大学とうかいだいがく進学しんがく後ごは、世界せかいジュニアではメダルが取とれなかったものの、シニアの国際こくさい大会たいかいである東ひがしアジア競技きょうぎ大会たいかいで優勝ゆうしょうした。さらに2010年ねんにはワールドカップウィーンで、元もと世界せかいチャンピオンのブラジルのルシアーノ・コヘアに一本いっぽん勝がちして優勝ゆうしょうを果はたした[1]。

体重たいじゅう別べつでは初はつ出場しゅつじょうながら決勝けっしょうで穴井あない隆たかし将しょうに総合そうごう負まけしたものの、100kg級きゅう世界せかい選手権せんしゅけん代表だいひょうに選えらばれた[1]。

2010年ねんの全日本ぜんにほん柔道じゅうどう選手権せんしゅけんにも初はつ出場しゅつじょう（当時とうじは最年少さいねんしょう出場しゅつじょう）を果はたし、準じゅん優勝ゆうしょうした立山たてやま広喜ひろきに旗はた判定はんていで敗やぶれたものの５位い入賞にゅうしょうを果はたした[6]。

同年どうねんに行おこなわれた世界せかい柔道じゅうどうでは2回戦かいせんで北京ぺきん五輪ごりん100kg級きゅう金きんメダリストであるナイダン・ツブシンバヤルに敗やぶれた[7]。

2011年ねん4月がつには体重たいじゅう別べつの準決勝じゅんけっしょうで敗やぶれるが世界せかい選手権せんしゅけん代表だいひょうに選えらばれた[1]。 その後ごの全日本ぜんにほん選手権せんしゅけんでは準じゅん優勝ゆうしょうした穴井あない隆たかし将しょうに指導しどう2で敗やぶれたものの、5位いに入賞にゅうしょうした[1]。 8月には前年ぜんねんに続つづいて世界せかい選手権せんしゅけんに出場しゅつじょうするものの、またしても2回戦かいせんで敗やぶれた[8]。

その後ごはケガなどもあって長ながい間あいだ低迷ていめいするも、2014年ねんの講道館こうどうかん杯はいでは決勝けっしょうで高校こうこうと大学だいがくの1年ねん後輩こうはいとなる旭化成あさひかせいの羽賀はが龍之介りゅうのすけを技わざありで破やぶり初はつ優勝ゆうしょうを飾かざった[9]。2015年ねん4月がつの体重たいじゅう別べつでも初はつ優勝ゆうしょうを飾かざったが、国際こくさい大会たいかいの実績じっせきから世界せかい選手権せんしゅけん代表だいひょうには選えらばれなかった。5月のアジア柔道じゅうどう選手権せんしゅけんでは決勝けっしょうで元もと世界せかいチャンピオンのカザフスタンのマクシム・ラコフを技わざありで破やぶって優勝ゆうしょうした[10]。

2017年ねん3月がつには「五輪ごりんという夢ゆめのために、あらゆる可能かのう性せいに挑戦ちょうせんしたい」として、出生しゅっしょう国こくのオーストラリアに帰化きかして2020年ねん東京とうきょうオリンピック代表だいひょうを目指めざすことになった[11]。2018年ねん11月にはオーストラリア代表だいひょうとしてグランドスラム・大阪おおさかに出場しゅつじょうするも、2回戦かいせんでオランダのミハエル・コレルに敗やぶれた[2][12]。2019年ねん1月がつのグランプリ・テルアビブでは3位いになった[2]。4月のアジアパシフィック選手権せんしゅけんでも3位いになった[13]。6月の実業じつぎょう団体だんたいではチームの2年ねんぶりの優勝ゆうしょうに貢献こうけんした[14]。

2021年ねん6月がつの世界せかい選手権せんしゅけんには東京とうきょうオリンピックにおける大陸たいりく枠わくの1番手ばんてが確定かくていした中なかでの出場しゅつじょうとなったが(大陸たいりく枠わくでの代表だいひょうは1か国こく1名めいのみ)、初戦しょせんでフィジーのテヴィタ・タカヤワと対戦たいせんした際さいに、開始かいし早々そうそうの横よこ四方しほう固かたで敗やぶれた。IJFはこの1戦せんに関かんして、八百長やおちょうの疑うたがいがあるとして高木たかぎに警告けいこくを発はっした。高木たかぎ本人ほんにんは八百長やおちょう疑惑ぎわくを全面ぜんめん的てきに否定ひていするとともに、背中せなかを負傷ふしょうしていたことが敗因はいいんに影響えいきょうしたと主張しゅちょうした。一方いっぽうで、オーストラリアのコーチであるダニエル・ケリーによれば、高木たかぎが負傷ふしょうした形跡けいせきは見みられなかったという。なおIJFは、八百長やおちょうである明確めいかくな証拠しょうこはないため、高木たかぎのオリンピック代表だいひょうは維持いじされるべきだとオーストラリア側がわに伝つたえた。しかし、疑惑ぎわくを考慮こうりょしたオーストラリア柔道じゅうどう連盟れんめいは、高木たかぎのオリンピック代表だいひょう選出せんしゅつを拒否きょひして、大陸たいりく枠わくで高木たかぎの次つぎに位置いちしていた66㎏級きゅうのネイサン・カッツを代表だいひょうに選出せんしゅつした。これに対たいして高木たかぎはCASに提訴ていそしたが、却下きゃっかされた。続つづけて高木たかぎは、IJFの警告けいこくに対たいする異議いぎ申もうし立たてをCASに行いった[15][16][17][18]。

2022年ねんのパンアメリカン・オセアニア選手権せんしゅけんで3位いになった[2]。

2023年ねん6月がつに現役げんえきを引退いんたいした[19]。

戦績せんせき[編集へんしゅう]

(出典しゅってん[1]、JudoInside.com)

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h i ｢柔道じゅうどう全日本ぜんにほん強化きょうか選手せんしゅ名鑑めいかん　2016｣近代きんだい柔道じゅうどう　ベースボールマガジン社しゃ、2016年ねん4月がつ号ごう
  2. ^ a b c d profile
  3. ^ a b 上あげ潮しお19歳さい、自然体しぜんたいで望のぞむ 大会たいかい最年少さいねんしょうの東海大とうかいだい・高木たかぎ asahi.com 2010年ねん4月がつ28日にち記事きじ
  4. ^ ＜世界せかい柔道じゅうどう連載れんさい：東京とうきょう経由けいゆロンドン行いき＞1 日刊にっかんスポーツ特集とくしゅう、2010年ねん9月がつ8日にち配信はいしん
  5. ^ 2009年ねん アジア選手権せんしゅけん 柔道じゅうどう代表だいひょうプロフィール（PDF）等とう参照さんしょう
  6. ^ 東海とうかいスポーツ 全日本ぜんにほん柔道じゅうどう選手権せんしゅけん大会たいかい - 2010年ねん4月がつ29日にち付づけ記事きじより
  7. ^ 高木たかぎ「情なさけないのひと言ことです」／世界せかい柔道じゅうどう 日刊にっかんスポーツ、2010年ねん9月がつ9日にち配信はいしん
  8. ^ 高木たかぎが涙なみだ…不甲斐ふがいない　時事通信じじつうしん　2011年ねん8月がつ28日にち
  9. ^ 浅見あさみ、2年ねんぶり優勝ゆうしょう＝17歳さい嶺井みねいは初はつ制覇せいは－講道館こうどうかん杯はい柔道じゅうどう　時事通信じじつうしん　2014年ねん11月9日にち
  10. ^ 梅木うめき、長島ながしま、高木たかぎが優勝ゆうしょう　柔道じゅうどうアジア選手権せんしゅけん　日刊にっかんスポーツ　2015年ねん5月がつ15日にち
  11. ^ 元もと世界せかい選手権せんしゅけん代表だいひょうの高木たかぎが豪ごう代表だいひょうで五輪ごりん挑戦ちょうせん「あらゆる可能かのう性せいに挑戦ちょうせんしたい」／柔道じゅうどう　サンケイスポーツ　2017年ねん3月がつ5日にち
  12. ^ TAKAGI－KAYHANの挑戦ちょうせんが始はじまった！高木たかぎ海うみ帆ほが豪州ごうしゅう代表だいひょうとしてデビュー
  13. ^ Asian Pacific Championship Seniors 2019
  14. ^ ベイカー、復調ふくちょうに手応てごたえ＝柔道じゅうどう全日本ぜんにほん実業じつぎょう団体だんたい対抗たいこう　時事通信じじつうしん　2019年ねん6月がつ9日にち
  15. ^ Ranking for Olympic Games
  16. ^ JUDO AUSTRALIA STATEMENT
  17. ^ From Jimmy Brings in quarantine to an Olympic dream come true
  18. ^ match absolutely wasn’t set up’: Australian judoka denies match-fixing claim
  19. ^ 高木たかぎ海うみ帆ほが現役げんえき引退いんたい「感謝かんしゃの言葉ことばしかありません」　世界せかい選手権せんしゅけん２度ど出場しゅつじょう／柔道じゅうどう　サンケイスポーツ　2023年ねん6月がつ5日にち

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

カイハン・オズチチェク＝タカギに関かんするカテゴリ:
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=高木たかぎ海うみ帆ほ&oldid=95508807」から取得しゅとく