高橋たかはしゆう

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たかはし ゆうま
高橋たかはし ゆう
本名ほんみょう 高橋たかはし ゆう
生年月日せいねんがっぴ 1980ねん
出生しゅっしょう 日本の旗 日本にっぽん神奈川かながわけん鎌倉かまくら
職業しょくぎょう アニメーションプロデューサー
もと宣伝せんでんプロデューサー
ジャンル アニメーション
おも作品さくひん
宣伝せんでんプロデューサー
化物ばけもの』シリーズ[1]
アイドルマスター』シリーズ[1]
Fate/Zero[1]
制作せいさくプロデューサー
はたらく細胞さいぼう[1]
きみ膵臓すいぞうをたべたい[1]
おにめつ』シリーズ[1]
 
受賞じゅしょう
日本にっぽんアカデミーしょう
最優秀さいゆうしゅうアニメーション作品さくひんしょう
2020ねん劇場げきじょうばんおにめつ無限むげん列車れっしゃへん
そのしょう
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高橋たかはし ゆう(たかはし ゆうま、1980ねん - )は、日本にっぽんアニメプロデューサーもとアニメ宣伝せんでんプロデューサー。神奈川かながわけん鎌倉かまくら出身しゅっしん

株式会社かぶしきがいしゃアニプレックス 企画きかく制作せいさくだい1グループ企画きかく制作せいさく4課長かちょう[2]

来歴らいれき[編集へんしゅう]

中学生ちゅうがくせいころからアニメがきであったという。TVアニメ『るろうにけんしん -明治めいじ剣客けんかく浪漫ろうまんたん-』のファンであり、この作品さくひん視聴しちょうしたさいにエンドロールにアニプレックス前身ぜんしん企業きぎょうである「SME・ビジュアルワークス」という文字もじたことで、この企業きぎょう興味きょうみ[3]

2003ねんアニプレックス採用さいよう試験しけんけるも、大学だいがく留年りゅうねんした影響えいきょう断念だんねん。その、2004ねんふたた試験しけんけて入社にゅうしゃ。アニプレックス入社にゅうしゃは、制作せいさく部門ぶもんにてアシスタントプロデューサーをつとめる[4]

2006ねん2がつだい2企画きかく制作せいさくグループ宣伝せんでん異動いどう。アシスタントとして宣伝せんでん業務ぎょうむまなんだのち、2007ねんより宣伝せんでんプロデューサーとしてアニプレックス作品さくひん広報こうほう活動かつどうおおくにかかわる。2011ねんまでに宣伝せんでんチーフに昇進しょうしんしている[4][5]

2017ねん4がつ宣伝せんでんから企画きかく制作せいさくグループ企画きかく制作せいさく6異動いどう課長かちょう就任しゅうにんしたほか、プロデューサーとして作品さくひんかかわるようになる[2]

2019ねん2がつ19にちからは企画きかく制作せいさくだい1グループ企画きかく制作せいさく4異動いどうし、課長かちょう就任しゅうにんした[2]

人物じんぶつ[編集へんしゅう]

入社にゅうしゃ当初とうしょ制作せいさくのアシスタントプロデューサーとして、『R.O.D -THE TV-』や『きたて!!ジャぱん』の制作せいさくアシスタント、『シティーハンター』のコンプリートDVD-BOX『CITY HUNTER COMPLETE』の制作せいさくかかわり、かく作品さくひんのプロデューサーのした各所かくしょへの業務ぎょうむ連絡れんらく素材そざい管理かんり、DVDパッケージ制作せいさくなどのアシスタント業務ぎょうむをこなしていた。しかし、高橋たかはしいわく、自身じしん力量りきりょう不足ふそく仕事しごと上手うまくいかないことがおおかったという[5]

宣伝せんでんマンとして

2006ねん2がつだい2企画きかく制作せいさくグループ宣伝せんでん転属てんぞくして以降いこうどう宣伝せんでん担当たんとうする作品さくひん宣伝せんでん・マーケティングを11年間ねんかん担当たんとうしてきた。担当たんとう作品さくひんはアニプレックスの子会社こがいしゃであるA-1 Pictures制作せいさく作品さくひんのほか、ufotableシャフト制作せいさくするアニプレックス作品さくひんおお担当たんとうしている。担当たんとう作品さくひんでは、『TYPE-MOON× ufotable プロジェクト』や『物語ものがたり〉シリーズ』『アイドルマスターシリーズ』などおおくのヒットさくやプロジェクトを担当たんとうした。そのため、アニプレックスの名物めいぶつ宣伝せんでんマンとしてられており、かれ宣伝せんでん担当たんとうした作品さくひんのアニメファンからは『ゆま』『ユマス』という愛称あいしょうばれることがおおかった[4]

2006ねん2がつ宣伝せんでん異動いどうとなりアシスタントとして宣伝せんでん業務ぎょうむまなんだ高橋たかはしは、2007ねん1がつ宣伝せんでんプロデューサーとしてTVアニメ『ひだまりスケッチ』にてはじめて一人ひとり宣伝せんでん担当たんとうすることになる。しかし、同年どうねん2がつ開催かいさいされた主演しゅえん声優せいゆうじん多数たすう一般いっぱん参加さんかしゃがいるイベントにて、当時とうじ高橋たかはし使用しようしていたノートパソコンのデスクトップ画面がめんをアニプレックスとは無関係むかんけい作品さくひんである『BLACK LAGOON』の壁紙かべがみにしたまま会場かいじょうのスクリーンにうつしてしまうミスをしてしまう。だが、このハプニングに会場かいじょうやイベントのネットの反応はんのうがったことをきっかけにアニメ作品さくひんたのしみかたあらたな側面そくめん垣間見かいまみ高橋たかはしは「スタンダードな直球ちょっきゅう以外いがい変化球へんかきゅうげるにはどうすればよいのか」を意識いしきした宣伝せんでん戦略せんりゃくはじめる[4]。また、「ひだまりスケッチ」では、だい4となる2012ねん日本にっぽんのアニメ業界ぎょうかいでははつとなる通販つうはん番組ばんぐみ「ひだまりスケッチ テレビショッピング」という企画きかくげ、番組ばんぐみMC。台本だいほん作成さくせい担当たんとうする。企画きかくのきっかけはほんさく原作げんさくしゃであるあおいいつきうめ監督かんとくしんぼう昭之あきゆき、キャラクターデザインの伊藤いとう良明よしあきふくめた4にん座談ざだんかい開催かいさいしたとき話題わだいがきっかけとなり、高橋たかはし企画きかくした。高橋たかはし関係かんけい各所かくしょ販売はんばい会社かいしゃみつ連携れんけいい、実際じっさい電話でんわ注文ちゅうもんできる体制たいせいととのえて、本物ほんもの通販つうはん番組ばんぐみ同様どうよう体制たいせい展開てんかいした。このみはファンだけではなく業界ぎょうかいないでも話題わだいとなった[6][5]

2007ねん12月、2さく宣伝せんでん担当たんとう作品さくひんであり高橋たかはし自身じしんとしてもアニプレックスとしてもはつ劇場げきじょう配給はいきゅう作品さくひんとなった『劇場げきじょうばん そら境界きょうかい』シリーズでは伝奇でんきぶつ作風さくふうから宣伝せんでんあそびをれることをひかえる戦略せんりゃくをとり、作風さくふうわせた戦略せんりゃくをとる方針ほうしんまなぶ。ほんさく当時とうじではめずらしいたんかんのみの上映じょうえい方式ほうしきであり、アニメスタジオufotableはつ劇場げきじょう作品さくひんということもあり、来場らいじょうしゃおおむのがむずかしい方式ほうしきであった。そこで高橋たかはし通常つうじょうのテレビアニメ作品さくひんくらべて宣伝せんでん露出ろしゅつりょうやし、宣伝せんでんCMやポスターデザインをふく大作たいさく雰囲気ふんいきたせることに注力ちゅうりょくした。また、高橋たかはし製作せいさく委員いいんかいのメンバーは「同人どうじん小説しょうせつばんそら境界きょうかい』を同人どうじん即売そくばいかい会場かいじょう最初さいしょった6にんかなしむことのない、ほこらしくおもえる空気くうきづくりをする。」ことを目指めざし、作品さくひん展開てんかいを「おまつり」とだいして展開てんかいしていった[4]ほんさく最終さいしゅうてき上映じょうえいかんを40かんまでやし、2009ねん8がつ時点じてんぜん7しょう観客かんきゃく動員どういんすうやく26まん2000にん興行こうぎょう収入しゅうにゅうやく3おくえん、DVD出荷しゅっか枚数まいすうやく75まんまい、BDBBOXはBDランキングで総合そうごう2、アニメ部門ぶもんでは首位しゅいにランクインする成果せいかげた[7][8]高橋たかはしはこの企画きかくから発足ほっそくした『TYPE-MOON × ufotable プロジェクト』のすべてにかかわる。

上記じょうき2作品さくひん経験けいけんから、高橋たかはし従来じゅうらい業界ぎょうかいない宣伝せんでん手法しゅほうとしては異例いれい手法しゅほうおおれるようになる。高橋たかはし宣伝せんでん仕事しごとについて「ファンがアニメ作品さくひん情報じょうほうられる様々さまざま媒介ばいかい仕事しごと」とかたり、作品さくひんとファンのあいだはしをかけることを大事だいじにしているとかたる。また、「宣伝せんでんをエンターテイメントに昇華しょうかさせる」ことを目標もくひょうに、宣伝せんでんふく作品さくひんたのしめるみをおおくしている[4]高橋たかはしはつ担当たんとう作品さくひんであった『ひだまりスケッチ』と『劇場げきじょうばん そら境界きょうかい』の2作品さくひん人生じんせい転機てんきになった作品さくひんかたり、宣伝せんでんにおけるそだての父親ちちおやは『そら境界きょうかい』、母親ははおやは『ひだまりスケッチ』だとかんじているとかた[5]

ネットじょう反応はんのうについては自身じしん担当たんとう作品さくひんについてはあまり確認かくにんせず、自身じしん無関係むかんけい作品さくひん反応はんのう確認かくにんするようにしている。これは、現状げんじょう視聴しちょうしゃもとめているもの、たのしんでいるものをつけてつぎ一手いってつため。高橋たかはし自身じしん宣伝せんでんにオリジナルのアイデアはもう存在そんざいしないとかんがえており、のこされたアイデアのなかから最適さいてきなものをためしていくことを大切たいせつにしている。これを高橋たかはしは「カツカレー理論りろん」とんでいる[9]

また、高橋たかはし宣伝せんでんプロデューサーとして作品さくひんでトラブルがきたさいにファンにたいしておもて舞台ぶたい謝罪しゃざいをする立場たちばにもあり、高橋たかはし個人こじん誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうびることもすくなくない。TVアニメ『化物ばけもの』の制作せいさくじょうきた納期のうきトラブルによる配信はいしん延期えんきさいには監督かんとくしんぼう昭之あきゆきがブログじょう誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうびる高橋たかはしをフォローする場面ばめんもあった[4]

アニメ『THE IDOLM@STERおよび『アイドルマスター シンデレラガールズ』では宣伝せんでんプロデューサーとして各種かくしゅ配信はいしん・イベントの司会しかい進行しんこう担当たんとうしたほか、キャラクターたちが実際じっさい様々さまざま仕事しごとける「リアル765プロ企画きかく」や「リアル346プロ企画きかく」を企画きかくした[10]

一時期いちじき、アニメ作品さくひん宣伝せんでんにおいて1作品さくひんのみで宣伝せんでんしていくことに限界げんかいかんじた経験けいけんがあり、その経緯けいいからアニプレックスをふくむ12しゃ宣伝せんでん担当たんとうしゃ自社じしゃ作品さくひん情報じょうほうむ「アニメメーカー横断おうだん 宣伝せんでんマンブログ」をげた。

覇権はけんアニメというワードの定着ていちゃく

高橋たかはしかくクールの放送ほうそう期間きかんもっとれた新作しんさくアニメをす「覇権はけんアニメ」というワードを業界ぎょうかいない定着ていちゃくさせた人物じんぶつともいわれている。「覇権はけん以外いがいにもおおくの類義語るいぎごがあったこのワードだが、2010ねん放送ほうそうのテレビアニメ『おれいもうとがこんなに可愛かわいいわけがない』のネット番組ばんぐみ配信はいしんちゅう高橋たかはし使用しようした「覇権はけん」というワードがきっかけとなり、次第しだい業界ぎょうかいない統一とういつされていったといわれている[11]

アニメイベントの企画きかく

高橋たかはしだい規模きぼアニメイベントの企画きかくにも参加さんかしており、東京とうきょう都議会とぎかいで2010ねん12月に成立せいりつした東京とうきょう青少年せいしょうねん健全けんぜん育成いくせいかんする条例じょうれい改正かいせいあん対抗たいこうするかたち東京とうきょう国際こくさいアニメフェア(TAF)を日本にっぽん主要しゅよう漫画まんが出版しゅっぱんしゃ構成こうせいされる団体だんたいコミック10社会しゃかいやアニプレックスをふくめた大手おおてレーベル8しゃがボイコットして開催かいさいされたイベント「アニメ コンテンツ エキスポ(ACE)」の総合そうごうプロデューサーに就任しゅうにんした。『しゅうプレNEWS』によれば、高橋たかはしはボイコットについて「条例じょうれい問題もんだい以前いぜんに、出版しゅっぱんしゃあゆみをともにするという意識いしきつよかった」とはなしている[12]詳細しょうさいは「アニメ コンテンツ エキスポ」を参照さんしょう[4]

高橋たかはしはACEにかんして東京とうきょう国際こくさいアニメフェアへの対抗たいこう意識いしきはなく、結果けっかとして関係かんけい各所かくしょやファンに無用むよう混乱こんらんあたえたことにかんして謝罪しゃざいしている。しかし、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいともないACEの開催かいさい中止ちゅうしとなったさい当時とうじ東京とうきょう都知事とちじである石原いしはら慎太郎しんたろう中止ちゅうしになったことにたいして「ざまあみろ」と発言はつげんしたことにたいしては「かなしみとともいきどおりをかんじた」と抗議こうぎしている[9]

2014ねんからはTAFとACEの分立ぶんりつ状態じょうたい解消かいしょうするイベントとしてりょうイベントを発展はってんてき統合とうごうさせた国内こくない最大さいだいきゅうのアニメイベント「AnimeJapan」が開催かいさい高橋たかはしだい1かいより総合そうごうプロデューサーを担当たんとうしている。なお、このイベントより主催しゅさいから東京とうきょうはずれ、民間みんかんによる運営うんえいとなっている[13]

上記じょうきイベント以外いがいにも、徳島とくしまけんにて開催かいさいされるアニメイベント・マチ★アソビなど、様々さまざまなアニメイベントにたずさわっている。

プロデューサーとして

2017ねん4がつ宣伝せんでんから企画きかく制作せいさくグループ企画きかく制作せいさく6転属てんぞく課長かちょう就任しゅうにんしたほか、プロデューサーとして作品さくひんかかわるようになる[2]。プロデューサーに転向てんこうしたきっかけは同年どうねん10がつより公開こうかいされた劇場げきじょうばんFate/stay night [Heaven's Feel]』のだいいちしょう高橋たかはしは『Fate/Zero』、『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』など、アニメスタジオ・ufotableが『TYPE-MOON× ufotable プロジェクト』の企画きかく一環いっかんとして制作せいさくする『Fate』シリーズの宣伝せんでんプロデューサーを長年ながねん担当たんとうしてきた。そのため、作品さくひんへのおもれがつよく、さらにふかかかわりかたをしていきたいとかんじた高橋たかはしは、みずか制作せいさく部門ぶもんへの移動いどう志願しがんした。また、『そら境界きょうかい』をきっかけにつながりのできた声優せいゆう鈴村すずむら健一けんいちからの依頼いらいかれ総合そうごうプロデューサーをつとめる舞台ぶたいAD-LIVE』にプロデューサーとしてかかわっていたことも理由りゆうにあった[5]

高橋たかはし自身じしんのプロデュース能力のうりょくについて、宣伝せんでんつちかったマーケティングの観点かんてんかされているとはなしている。宣伝せんでん仕事しごととおしてまなんだ「視聴しちょうしゃ視点してん」やマーケティングてき観点かんてん大切たいせつにして脚本きゃくほん会議かいぎなどでも意見いけんしている。また、高橋たかはし自身じしん宣伝せんでん経験けいけんながいこともあり、プロデューサーとなったあとも宣伝せんでんのアイデアしはおこなっている。また、宣伝せんでんマン出身しゅっしんであるため宣伝せんでん使つかいがちになるともかたっている[14][5]

2018ねん7がつ放送ほうそうされた『はたらく細胞さいぼう』ではプロデューサーとしてアニメ企画きかくみずかげた。2015ねんごろ原作げんさくんだ高橋たかはし当時とうじ宣伝せんでん担当たんとうであり、企画きかくしょもない状態じょうたいであったが、講談社こうだんしゃ連絡れんらくり「この作品さくひんはとても面白おもしろいです」と企画きかくむ。そのとき偶然ぐうぜんにもアニメスタジオのデイヴィッドプロダクションもメーカーを一切いっさいとおさずに講談社こうだんしゃどうさく企画きかくんでおり企画きかく実現じつげんすることになった。ほんさくでは宣伝せんでんプロデューサー時代じだい経験けいけんかし、先行せんこう上映じょうえいかいにて献血けんけつルームで献血けんけつしたらだい1られるという施策しさく企画きかくした[14]

アニメスタジオ・ufotableと「おにめつ

高橋たかはし宣伝せんでんプロデューサーとしてデビューした2007ねんはじめて担当たんとうした劇場げきじょう作品さくひん劇場げきじょうばん そら境界きょうかい』とほんさく基盤きばんとして発足ほっそくした『TYPE-MOON× ufotable プロジェクト』を中心ちゅうしんに、2017ねんにプロデューサーとして転向てんこうするまでの10年間ねんかんをアニプレックスが企画きかく配給はいきゅう販売はんばいするufotable元請もとうけ制作せいさく作品さくひん宣伝せんでん担当たんとうしてきた。高橋たかはし個人こじんとしてもufotableの社員しゃいんたちとufotableが運営うんえいするカフェを中心ちゅうしん共同きょうどうでアニメイベントを開催かいさいしたり、高橋たかはし自身じしん執筆しっぴつ、ufotableがイラストを担当たんとうした同人どうじん小説しょうせつ「ユウキノアニメ」をイベントで配布はいふするなど、ufotableの所属しょぞくスタッフたちとも企業きぎょうえてしたしい関係かんけいとなる。高橋たかはしはufotableの現在げんざいのアニメ制作せいさく主流しゅりゅうである「省略しょうりゃくするづくり」をおこなわない姿勢しせい映像えいぞうめんぜん工程こうてい社内しゃない制作せいさくする制作せいさく理念りねんたか評価ひょうかした[15][16]。2017ねん4がつにはufotableの制作せいさくする劇場げきじょうアニメ『Fate/stay night [Heaven's Feel]』にふか立場たちばからかかわるため、プロデューサーに転向てんこうしている[5]

2016ねん高橋たかはし集英社しゅうえいしゃ週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ連載れんさいされていた漫画まんがおにめつ』のアニメーション企画きかく提案ていあんし、集英社しゅうえいしゃ提出ていしゅつする。当時とうじ、まだ宣伝せんでんプロデューサーであった高橋たかはしは、ほんさくのジャンプ作品さくひんらしい友情ゆうじょう努力どりょく勝利しょうりという不変ふへんのテーマと、たんなる勧善懲悪かんぜんちょうあくではない人間にんげんドラマに魅力みりょくかんじたという。その、2017ねん4がつにプロデューサーへと転身てんしんどう時期じきに『おにめつ』のプロデューサーにも就任しゅうにんし、本格ほんかくてき企画きかくうごかしていく[17]。そのさい、アニメーション制作せいさくスタジオに高橋たかはし制作せいさく体制たいせい所属しょぞくスタッフ、制作せいさく理念りねんくしているufotableえらんだ。高橋たかはし制作せいさくすべてをufotableにたくし、自身じしん企画きかく宣伝せんでんのみに注力ちゅうりょくするかたちでアニメいど[15]

ほんさく国内外こくないがいたか評価ひょうかており、2019ねん12月4にち発表はっぴょうされたポータルサイト「Yahoo! JAPAN」にて検索けんさくすう前年ぜんねんくらもっと上昇じょうしょうした人物じんぶつ作品さくひん製品せいひんなどを表彰ひょうしょうするアワード『Yahoo!検索けんさく大賞たいしょう』にてカルチャーカテゴリーでアニメ部門ぶもんしょう受賞じゅしょうしたほか、2020ねん2がつ6にち発表はっぴょう東京とうきょうアニメアワード2020では「作品さくひんしょう テレビ部門ぶもん」「個人こじんしょう 原作げんさく脚本きゃくほん部門ぶもん」「個人こじんしょう アニメーター部門ぶもん」を受賞じゅしょう同年どうねん2がつ16にち、5,000まんにんのユーザーと200まんにん有料ゆうりょう会員かいいんかかえる米国べいこく世界せかい最大さいだいアニメ配信はいしんプラットフォーム「クランチロール」が主催しゅさいし、ファン投票とうひょうにて受賞じゅしょう作品さくひんめる『Crunchyrollアニメアワード2020』では最優秀さいゆうしゅう作品さくひんしょうにあたる「Anime of the Year」のほか「最優秀さいゆうしゅうファイトシーンしょう」などぜん18部門ぶもんちゅう3部門ぶもん制覇せいは。2020ねん最多さいた受賞じゅしょう作品さくひんとなる。高橋たかはしほんアニメ作品さくひん代表だいひょうとしてかく授賞じゅしょうしき登壇とうだんし、トロフィーとうった[18][19][20]

サブカルチャーせんもんのライター・河村かわむらひろしほんさくのヒットについてアニメ・マンガ業界ぎょうかい関係かんけいしゃ調査ちょうさをしたさいに、高橋たかはし名前なまえがり、宣伝せんでん担当たんとうとしておおくの作品さくひんのヒットにかかわった経験けいけん着眼ちゃくがんてん評価ひょうかし、「もの」のたか評価ひょうかされていることをげている[21]

作品さくひん一覧いちらん[編集へんしゅう]

テレビアニメ[編集へんしゅう]

2006ねん
2007ねん
2008ねん
2009ねん
2010ねん
2011ねん
2012ねん
2013ねん
2014ねん
2015ねん
2016ねん
2017ねん
2018ねん
2019ねん
2021ねん
2023ねん

劇場げきじょうアニメ[編集へんしゅう]

2007ねん
2008ねん
  • 劇場げきじょうばん そら境界きょうかい だいさんしょう 痛覚つうかく残留ざんりゅう - 宣伝せんでん
  • 劇場げきじょうばん そら境界きょうかい だいよんしょう 伽藍がらんほら - 宣伝せんでんプロデューサー
  • 劇場げきじょうばん そら境界きょうかい だいしょう 矛盾むじゅん螺旋らせん - 宣伝せんでんプロデューサー
  • 劇場げきじょうばん そら境界きょうかい だいろくしょう 忘却ぼうきゃく録音ろくおん - 宣伝せんでんプロデューサー
2009ねん
  • 劇場げきじょうばん そら境界きょうかい だいななしょう 殺人さつじん考察こうさつ) - 宣伝せんでんプロデューサー
2010ねん
  • 劇場げきじょうばん そら境界きょうかい 終章しゅうしょう - 宣伝せんでんプロデューサー
2013ねん
2014ねん
2017ねん
2018ねん
2019ねん
  • 劇場げきじょうばん Fate/stay night [Heaven's Feel] II. lost butterfly - アソシエイトプロデューサー
2020ねん

OVA[編集へんしゅう]

舞台ぶたい[編集へんしゅう]

  • AD-LIVE(2017ねん) - プロデューサー

同人どうじん作品さくひん[編集へんしゅう]

  • ユウキノアニメ(2011ねん) - ちょ高橋たかはしゆま、イラスト:ufotable

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f “『おにめつ』ブームのうらに、アニメ計算けいさんくしのファン獲得かくとくさく. 日経にっけいクロストレンド (マーケター・オブ・ザ・イヤー2020). (2020ねん10がつ7にち). https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00364/00003/ 2023ねん3がつ29にち閲覧えつらん 
  2. ^ a b c d 高橋たかはしゆう 株式会社かぶしきがいしゃアニプレックス Eight プロフィール”. 2020ねん5がつ21にち閲覧えつらん[リンク]
  3. ^ 吉田よしだしょうがアニメでたくらんでる」だい19かいゲスト高橋たかはしゆうレポート” (2013ねん11月6にち). 2020ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  4. ^ a b c d e f g h 「ゴミくずみたいな社員しゃいん」(本人ほんにんだん)から、宣伝せんでんプロデューサーに” (2011ねん6がつ11にち). 2020ねん5がつ23にち閲覧えつらん
  5. ^ a b c d e f g 連載れんさい】アニメ音楽おんがく現場げんばだい1かい高橋たかはしゆう(アニプレックス制作せいさくプロデューサー)” (2019ねん9がつ12にち). 2020--05-24閲覧えつらん
  6. ^ 『ひだまりスケッチ テレビショッピング』はこうしてまれた! アニメファン注目ちゅうもく仕掛しかじん高橋たかはしゆうさん(アニプレックス)にインタビュー” (2012ねん10がつ4にち). 2020--05-24閲覧えつらん
  7. ^ そら境界きょうかい劇場げきじょうばんBDボックスを11ねん2がつ発売はつばい 完全かんぜん新作しんさく映像えいぞう収録しゅうろくインターネットアーカイブのキャッシュ)
  8. ^ 劇場げきじょうばん そら境界きょうかい 俯瞰ふかん風景ふうけい3D パンフレット
  9. ^ a b 覇権はけんアニメ請負人うけおいにんゆまぼくらにはカツカレーしかのこされてない」” (2011ねん6がつ29にち). 2020--05-23閲覧えつらん
  10. ^ 「アイマス」キャラに現実げんじつ(リアル)で仕事しごと依頼いらいできる 「リアル765プロ」高橋たかはしゆうインタビュー” (2012ねん3がつ23にち). 2020ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  11. ^ りスレ」では計測けいそく不能ふのう!? アニメDVDのげをかげささえるレンタル市場いちば” (2012ねん8がつ10日とおか). 2020ねん5がつ23にち閲覧えつらん
  12. ^ しゅうプレNEWS 2011ねん12月27にち 出版しゅっぱんしゃ VS 石原いしはら都政とせいがもたらした“アニメフェアの分裂ぶんれつ”アニメ関係かんけいしゃたちの意外いがいなホンネ
  13. ^ アニメ業界ぎょうかいがTAFとACEをわせてしんイベント「AnimeJapan 2014」を開催かいさい” (2013ねん10がつ9にち). 2020ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  14. ^ a b 細胞さいぼう擬人ぎじんアニメ「はたらく細胞さいぼう」の高橋たかはしゆうプロデューサーにインタビュー、「献血けんけつだい1試聴しちょう」など面白おもしろ施策しさく裏側うらがわとは?” (2018ねん6がつ29にち). 2020--05-24閲覧えつらん
  15. ^ a b アニメ『おにめつ』、放送ほうそうかみかい」とトレンドりしつづけた秘密ひみつ” (20220-05-13). 2020ねん5がつ18にち閲覧えつらん
  16. ^ アニメ宣伝せんでんマンが小説しょうせつデビュー、まるでラノベのような現実げんじつせつけられた「高橋たかはしゆう同人どうじん即売そくばいかい” (2011ねん10がつ10日とおか). 2020ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  17. ^ おにめつ』なぜだいヒット? 企業きぎょうコラボ多数たすう経済けいざいけん拡大かくだい” (2020ねん5がつ13にち). 2020ねん5がつ18にち閲覧えつらん
  18. ^ Yahoo!検索けんさく大賞たいしょう尾田おだ栄一郎えいいちろう作家さっか部門ぶもんしょう受賞じゅしょうおにめつがアニメ部門ぶもんしょう”. コミックナタリー (2019ねん12月4にち). 2019ねん12月14にち閲覧えつらん
  19. ^ TAAF2020アニメ オブ ザ イヤー部門ぶもん作品さくひんしょうは『天気てんき』と『おにめつ』に決定けってい東京とうきょうアニメアワードフェスティバル2020” (2020ねん2がつ6にち). 2020ねん2がつ6にち閲覧えつらん
  20. ^ おにめつ』がべいアニメアワード制覇せいは クランチロール“アニメアワード2020”発表はっぴょう (ぜん18部門ぶもん 受賞じゅしょうリスト掲載けいさい)” (2020ねん2がつ16にち). 2020ねん2がつ20日はつか閲覧えつらん
  21. ^ おにめつ」プロも説明せつめいこま人気にんきぶり 世代せだいあいだのギャップも” (2020--05-17). 2020ねん5がつ24にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]