魏ぎ続ぞく

魏ぎ 続ぞく（ぎ ぞく/ぎ しょく、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、中国ちゅうごく後こう漢かん時代じだい末期まっきの武将ぶしょう。

正史せいしの事跡じせき

姓名せいめい	魏ぎ続ぞく
時代じだい	後こう漢かん時代じだい
生なま没年ぼつねん	〔不ふ詳しょう〕
字じ・別べつ号ごう	〔不ふ詳しょう〕
出身しゅっしん地ち	〔不ふ詳しょう〕
職しょく官かん	〔不ふ詳しょう〕
爵位しゃくい・号ごう等とう	-
陣営じんえい・所属しょぞく等とう	呂りょ布ぬの→曹操そうそう
家族かぞく・一族いちぞく	〔不ふ詳しょう〕

呂りょ布ぬの配下はいか。呂りょ布ぬのの縁戚えんせき関係かんけいにあったことから重用じゅうようされた。呂りょ布ぬのが高こう順じゅんを疎うとんじるようになると、呂りょ布ぬのは高こう順じゅんの兵へいを魏ぎ続つづけに率ひきいさせ、魏たかし続つづけの兵へいを高こう順じゅんに率ひきいさせている。

建たて安やすし3年ねん（198年ねん）12月、呂りょ布ぬのが曹操そうそうの猛攻もうこうに遭あって下しも邳城に追おいつめられると、同僚どうりょうの宋そう憲けん・侯ほう成しげるらと共謀きょうぼうして陳ちん宮みやを捕縛ほばくし、曹操そうそうに寝返ねがえった。これが契機けいきとなって下しも邳は落城らくじょうし、呂りょ布ぬの軍ぐんは滅亡めつぼうした。

呂りょ布ぬの滅亡めつぼう後ご、史書ししょに魏ぎ続つづけの名なは見当みあたらない。『後こう漢書かんしょ』呂りょ布ぬの伝でんに勇将ゆうしょうないしは猛もう将しょうを意味いみする「健けん将しょう」とされた魏ぎ越えつがいるが、魏たかし続つづけとの関係かんけいは不明ふめい。

物語ものがたり中ちゅうの魏ぎ続ぞく

小説しょうせつ『三国志さんごくし演義えんぎ』では、呂りょ布ぬの配下はいかの八はち健けん将しょうの1人ひとり（序列じょれつ第だい6位い）として登場とうじょうする。最初さいしょの曹操そうそうとの戦たたかいでは、曹操そうそうを後こう一いち歩ほのところまで追おい詰つめるが、典てん韋に撃退げきたいされる。袁術との戦たたかいでは宋そう憲けんと共ともに陳ちん蘭らんと戦たたかい、これを撃破げきはしている。また下した邳城攻防こうぼう戦せんでは、侯ほう成しげるらと共ともに呂りょ布ぬの・陳ちん宮みやを捕とらえ曹操そうそうに降ふっている。袁紹との官かん渡わたりの戦たたかいでは、宋そう憲けんの仇かたきを討うとうと顔かお良りょうに戦たたかいを挑いどむが、一撃いちげきで討うち取とられてしまう。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『後こう漢書かんしょ』列伝れつでん65呂りょ布ぬの伝でん
• 『三国志さんごくし』魏ぎ書しょ7呂りょ布ぬの伝でん
• 『三さん国こく演義えんぎ』
• 盧の弼『三国志さんごくし集しゅう解かい』（古こ籍せき出版しゅっぱん社しゃ、1957年ねん）