(Translated by https://www.hiragana.jp/)
2M1207 - Wikipedia コンテンツにスキップ

2M1207

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
2M1207
2M1207(青色)と惑星2M1207b(赤色)の赤外線像、2004年
2M1207(青色あおいろ)と惑星わくせい2M1207b(赤色あかいろ)の赤外線せきがいせんぞう、2004ねん
星座せいざ ケンタウルス
かけの等級とうきゅう (mv) 20.15[1]
分類ぶんるい 褐色かっしょく矮星
位置いち
もと:J2000.0
あかけい (RA, αあるふぁ)  12h 07m 33.47s[2]
あかぬき (Dec, δでるた) −39° 32′ 54.0″[2]
とししゅう視差しさ (πぱい) 19.1 ± 0.4 ミリびょう/とし[1]
距離きょり 172 ± 3 光年こうねん
(52.75 ± 1.0 パーセク[3])
物理ぶつりてき性質せいしつ
半径はんけい ~0.25 R[4]
質量しつりょう ~0.025 M[3]
スペクトル分類ぶんるい M8[2]
光度こうど ~0.002 L[4]
表面ひょうめん温度おんど 2,550 ± 150 K[4]
いろ指数しすう (V-R) 2.1[1]
いろ指数しすう (R-I) 2.1[1]
年齢ねんれい (5-10) ×106 とし[4]
カタログでの名称めいしょう
2MASSW J1207334−393254[2]
Template (ノート 解説かいせつ■Project
おおきさの比較ひかく
太陽たいよう 2M1207
太陽 Exoplanet

2M1207は、ケンタウルス方向ほうこうにある褐色かっしょく矮星で、2M1207bというともぼしともなっている。これはおそらく太陽系たいようけいそとはじめて直接ちょくせつ撮影さつえいされた惑星わくせい質量しつりょう天体てんたいで、褐色かっしょく矮星につかったのもはじめてである[4][5]

2M1207は近赤外線きんせきがいせんによる観測かんそく2MASSによって発見はっけんされたため、2Mではじまる名前なまえがついた。スペクトルがたM8[2]非常ひじょうわかほしで、うみへびTWアソシエーションの1つであるとられる。質量しつりょうやく25木星もくせい質量しつりょう見積みつもられている[3]ともぼしの2M1207bは、3-10木星もくせい質量しつりょう程度ていど見積みつもられている[6]しゃっあつくなりつづけており、つぎすうじゅうおくねんえると、木星もくせいよりわずかにちいさいおおきさまでちぢむとかんがえられている。

初期しょき光学こうがくてき観測かんそくでは、2M1207までの距離きょりやく70パーセクとされていた[3]。2005ねん12月にアメリカの天文学てんもんがくしゃエリック・ママジェクは、運動うんどう星団せいだんほうによって2M1207までの距離きょりを53 ± 6パーセクと正確せいかく測定そくていした[7]。さらに2007ねん三角さんかく視差しさほうによって53 ± 1パーセクとさらに正確せいかく測定そくていされた[3]

おうしTがたほしのようなおおくの褐色かっしょく矮星では、原始げんし惑星わくせいけい円盤えんばん降着こうちゃくしている[8][9]。2M1207はひろいHαあるふぁせんのため、はじめてこのような円盤えんばん存在そんざいかんがえられ、のち紫外線しがいせん分光ぶんこうほうによって確認かくにんされた[9]円盤えんばん存在そんざい赤外線せきがいせんによる観測かんそくでも確認かくにんされている[10]一般いっぱんてきには、降着こうちゃく円盤えんばん円盤えんばん垂直すいちょくはやいジェットをすこともられている[11]。2007ねん4がつAstrophysical Journalでは、きょくからジェットがしていることが報告ほうこくされている。やく10おくkmにもおよぶジェットは、ヨーロッパ南天なんてん天文台てんもんだいちょう大型おおがた望遠鏡ぼうえんきょうVLTもちいて発見はっけんされた。ジェットちゅう物質ぶっしつは、秒速びょうそくすうkmの速度そくど宇宙うちゅうしている[12]

2M1207の惑星わくせい
名称めいしょう 質量しつりょうしゅほしとの距離きょり
天文てんもん単位たんい
b3–10[6] MJ40.6 ± 1.3[13]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b c d An accurate distance to 2M1207Ab, C. Ducourant, R. Teixeira, G. Chauvin, G. Daigne, J.-F. Le Campion, Inseok Song, and B. Zuckerman, Astronomy and Astrophysics 477, #1 (January 2008), pp. L1–L4. Bibcode2008A&A...477L...1D doi:10.1051/0004-6361:20078886.
  2. ^ a b c d e NAME 2M1207A, entry, SIMBAD. Accessed on line June 15, 2008.
  3. ^ a b c d e "The Distance to the 2M1207 System", Eric Mamajek, November 8, 2007. Accessed on line June 15, 2008.
  4. ^ a b c d e The Planetary Mass Companion 2MASS 1207-3932B: Temperature, Mass, and Evidence for an Edge-on Disk, Subhanjoy Mohanty, Ray Jayawardhana, Nuria Huelamo, and Eric Mamajek, Astrophysical Journal 657, #2 (March 2007), pp. 1064–1091. Bibcode2007ApJ...657.1064M doi:10.1086/510877.
  5. ^ Chauvin, G.; Lagrange, A.-M.; Dumas, C.; Zuckerman, B.; Mouillet, D.; Song, I.; Beuzit, J.-L.; Lowrance, P. (2004). “A Giant Planet Candidate near a Young Brown Dwarf”. Astron. Astrophys. 425: L29?L32. doi:10.1051/0004-6361:200400056. http://arxiv.org/abs/astro-ph/0409323v1 2008ねん11月16にち閲覧えつらん. 
  6. ^ a b Star: 2M1207, Extrasolar Planets Encyclopaedia. Accessed on line June 15, 2008.
  7. ^ Mamajek (2005). “A Moving Cluster Distance to the Exoplanet 2M1207b in the TW Hydrae Association”. The Astrophysical Journal 634: 1385?1394. doi:10.1086/468181. https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/2005ApJ...634.1385M/abstract. 
  8. ^ More Sun-like stars may have planetary systems than currently thought, library, Origins program, NASA. Accessed on line June 16, 2008.
  9. ^ a b First Ultraviolet Spectrum of a Brown Dwarf: Evidence for H2 Fluorescence and Accretion, John E. Gizis, Harry L. Shipman, and James A. Harvin, Astrophysical Journal 630, #1 (September 2005), pp. L89?L91. Bibcode2005ApJ...630L..89G doi:10.1086/462414.
  10. ^ Spitzer Observations of Two TW Hydrae Association Brown Dwarfs, Basmah Riaz, John E. Gizis, and Abraham Hmiel, Astrophysical Journal 639, #2 (March 2006), pp. L79?L82. Bibcode2006ApJ...639L..79R doi:10.1086/502647.
  11. ^ Accretion-ejection models of astrophysical jets, R. E. Pudritz, in Accretion Disks, Jets and High-energy Phenomena in Astrophysics, Vassily Beskin, Gilles Henri, Francois Menard, Guy Pelletier, and Jean Dalibard, eds., NATO Advanced Study Institute, Les Houches, session LXXVIII, EDP Sciences/Springer, 2003. ISBN 3540201718.
  12. ^ Small Stars Create Big Fuss, Ker Than, May 28, 2007, space.com. Accessed on line June 15, 2008.
  13. ^ From estimated distance of 52.75 ± 1.0 parsec and observed angular separation of 769 ± 10 milliarseconds (angular separation from Mohanty 2007, above.)

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]