71-409

71-409
71-409（2013年ねん撮影さつえい） 71-409-01（2015年ねん撮影さつえい）
基本きほん情報じょうほう
製造せいぞう所しょ	ウラルトランスマッシュ
製造せいぞう年ねん	2011年ねん -
製造せいぞう数すう	71-409 1両りょう 71-409-01 3両りょう
投入とうにゅう先さき	ニジニ・ノヴゴロド市電しでん、カザン市電しでん
主要しゅよう諸しょ元もと
軌間きかん	1,524 mm
電気でんき方式ほうしき	直流ちょくりゅう550 V （架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき）
最高さいこう速度そくど	75 km/h
車両しゃりょう定員ていいん	着席ちゃくせき41人にん 最大さいだい205人にん（乗客じょうきゃく密度みつど8人にん/m2時どき）
車両しゃりょう重量じゅうりょう	26.1 t
全長ぜんちょう	21,900 mm
全幅ぜんぷく	2,500 mm
全ぜん高こう	3,055 mm
車体しゃたい高だか	2,850 mm
床ゆか面めん高だかさ	370 mm （低てい床ゆか率りつ100 %）
車輪しゃりん径みち	706 mm
固定こてい軸じく距	1,900 mm
台車だいしゃ中心ちゅうしん間あいだ距離きょり	11,500 mm
主しゅ電動でんどう機き	誘導ゆうどう電動でんどう機き
主しゅ電動でんどう機き出力しゅつりょく	30 kw
編成へんせい出力しゅつりょく	376 kw（最大さいだい）
定てい格かく出力しゅつりょく	240 kw
制御せいぎょ方式ほうしき	VVVFインバータ制御せいぎょ（IGBT素子そし）
備考びこう	主要しゅよう数値すうちはに基もとづく。

71-409は、ロシア連邦れんぽうのウラルトランスマッシュが展開てんかいする路面ろめん電車でんしゃ車両しゃりょう。車内しゃない全体ぜんたいが低てい床ゆか構造こうぞうとなっている、バリアフリーに適てきした連接れんせつ式しき超ちょう低てい床ゆか電車でんしゃである。

概要がいよう

自じ走はし砲ほうなどの装甲そうこう戦闘せんとう車両しゃりょうの生産せいさんを主おも事業じぎょうとしているロシア連邦れんぽうの重機じゅうきメーカーであるウラルトランスマッシュは、1997年ねん以降いこう路面ろめん電車でんしゃ車両しゃりょうの製造せいぞう事業じぎょうに参入さんにゅうし、2000年代ねんだい以降いこうはバリアフリーに適てきした超ちょう低てい床ゆか電車でんしゃの製造せいぞうを行おこなっている。その中なかで、初はじめて車内しゃないの全すべてが低てい床ゆか構造こうぞうとなっている100 %超ちょう低てい床ゆか電車でんしゃとして開発かいはつされたのが71-409である。

片側かたがわのみに運転うんてん台だいが設置せっちされている連接れんせつ車しゃで、台車だいしゃが設置せっちされていないフローティング車体しゃたいを挟はさんだ3車体しゃたい連接れんせつ式しきの編成へんせいを組くむ。台車だいしゃはウラルトランスマッシュで開発かいはつされた車軸しゃじくがない独立どくりつ車輪しゃりん式台しきだい車しゃが採用さいようされ、これにより車内しゃない全体ぜんたいの床上ゆかうえ高たかさが370 mmとなっている。主しゅ電動でんどう機きは誘導ゆうどう電動でんどう機きが用もちいられており、各かく車輪しゃりんの外側そとがわ、合計ごうけい8基きが設置せっちされている。車内しゃないには2 + 1列れつのクロスシートや4人にん掛かけのロングシート（前後ぜんご車体しゃたい、台車だいしゃ上じょう）が存在そんざいする他ほか、ベビーカーや車椅子くるまいすが設置せっち可能かのうなフリースペースもある。また車内しゃない外がいには監視かんしカメラが多数たすう配置はいちされており、安全あんぜん性せいの向上こうじょうが図はかられている。冷房れいぼうが完備かんびされた運転うんてん席せきは客席きゃくせきから分離ぶんりされており、運転うんてん台だいに設置せっちされているタッチスクリーンには車両しゃりょうや機器ききの状態じょうたい、消費しょうひ電力でんりょくが表示ひょうじされる。

車種しゃしゅ・運用うんよう

2020年ねん現在げんざい、試作しさく車しゃを含ふくめて71-409は以下いかの2形式けいしきが製造せいぞうされている。

• 71-409 - 2011年ねんに1両りょうが製造せいぞうされた試作しさく車しゃ。エカテリンブルク市電しでんで長期ちょうきに渡わたる試運転しうんてんが行おこなわれた後のち、2014年ねん以降いこうはニジニ・ノヴゴロド市電しでんで営業えいぎょう運転うんてんに使用しようされている。
• 71-409-01 - 71-409の改良かいりょう型がた車両しゃりょう。後述こうじゅつの71-410（R1）を基もとに車体しゃたい設計せっけいの変更へんこうが行おこなわれ、最短さいたん3車体しゃたい、最長さいちょう9車体しゃたいまで様々さまざまな編成へんせいを組くむことが可能かのうな構造こうぞうとなっている。また、停電ていでんなどの非常時ひじょうじには充電じゅうでん池ちに貯ためた電力でんりょくを用もちいて短時間たんじかんの走行そうこうが可能かのうである。2015年ねんに開催かいさいされた「イノプロム-2015（ИННОПРОМ-2015）」で発表はっぴょうされ、エカテリンブルク市電しでんを始はじめとした各地かくちでの試運転しうんてんを経へて、2020年ねん現在げんざいはカザン市電しでんで3両りょうが使用しようされている。

• 
  イノプロムに展示てんじされた71-409（2012年ねん撮影さつえい）
• 
  ニジニ・ノヴゴロド市電しでんで使用しようされる71-409（2016年ねん撮影さつえい）

発展はってん車両しゃりょう

• 71-410（R1） - 2014年ねんに発表はっぴょうされた連接れんせつ車しゃ。71-409を基もとに斬新ざんしんな車体しゃたい構造こうぞうを取とり入いれたが、その構造こうぞうの複雑ふくざつさや製造せいぞうコストなどの問題もんだいから量産りょうさんには至いたらなかった。

• 
  71-410（R1）（2014年ねん撮影さつえい）

外部がいぶリンク

• （ロシア語ご）“ウラルトランスマッシュの公式こうしきページ”. 2020年ねん7月がつ26日にち閲覧えつらん。