アリスソフト

アリスソフト
ジャンル	ゲーム
企業きぎょう名めい	株式会社かぶしきがいしゃチャンピオンソフト
関連かんれんブランド	Alice Blue
審査しんさ	ソフ倫りん
主要しゅよう人物じんぶつ	主おもなスタッフ参照さんしょう
デビュー作さく	Rance -光ひかりをもとめて-; Intruder -桜屋敷さくらやしきの探索たんさく-; （1989年ねん7月がつ15日にち）
最新さいしん作さく	夜よるが来くる! -Square of the MOON- Remastered; （2024年ねん4月がつ19日にち）
公式こうしきサイト	アリスソフト
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チャンピオンソフト > アリスソフト

アリスソフト (ALICESOFT) は、大阪おおさか市し北きた区く天満てんまに本社ほんしゃを置おく、株式会社かぶしきがいしゃチャンピオンソフトのアダルトゲームブランド。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

1983年ねん1月がつ - チャンピオンソフト設立せつりつ。設立せつりつ当初とうしょは奈良なら県けん橿原かしはら市し中町なかまちに所在しょざい。
1989年ねん4月がつ - ブランド「アリスソフト」を発足ほっそく。
1989年ねん7月がつ15日にち - 『Rance -光ひかりをもとめて-』と『Intruder -桜屋敷さくらやしきの探索たんさく-』でデビュー^[1]。
1990年ねん10月 - ユーザークラブを発足ほっそく。
1995年ねん4月がつ - 本社ほんしゃを大阪おおさか市し北きた区く天満てんま3-12-3ハニービルに移転いてん。
2002年ねん - ボーイズラブ系けいブランド「Alice Blue」ほか、「Alice noir」、「Alice crimson」のブランドを発足ほっそく。
2003年ねん 4月がつ15日にち - 「配布はいふフリー宣言せんげん」を発表はっぴょう。
2004年ねん 7月がつ16日にち - 「Alice Blue」の当面とうめんの活動かつどう休止きゅうしを発表はっぴょう^[2]。
2006年ねん春はる - 東京とうきょう事務所じむしょを開設かいせつ。
2014年ねん夏なつ - 東京とうきょう事務所じむしょを閉鎖へいさ。
2020年ねん夏なつ - 新しんブランド「IMYUIC」を発表はっぴょう^[3]。

アダルトゲームの創そう生せい期きから存在そんざいし現存げんそんしている数少かずすくないブランドの一ひとつで、1980年代ねんだいはパソコンショップ高知こうち (PSK) やジャストなどと共ともに業界ぎょうかいを盛もり上あげた。1990年代ねんだいには「東ひがしのエルフ、西にしのアリス」と謳うたわれたほどに^[4]、アダルトゲーム業界ぎょうかいおよびその流通りゅうつう分野ぶんやの中なかでも特別とくべつ視しされた。

設立せつりつ時じは「チャンピオンソフト」名義めいぎでゲームを発売はつばいしていたが、昭和しょうわから平成へいせいへ時代じだいが変かわるのを機きに「アリスソフト」ブランドを発足ほっそくして以降いこう、「チャンピオンソフト」名義めいぎではゲームソフトを発売はつばいしていない。

メインブランド「アリスソフト」 (ALICESOFT) 以外いがいに、「Alice Blue」、「Alice noir」、「Alice crimson」などのブランドが存在そんざいしていたが、2014年ねん以降いこうはメインの「アリスソフト」以外いがい活動かつどうを休止きゅうししている。

2020年ねん7月がつ22日にちにアリスソフト・プロデュースの新しんブランド「IMYUIC」（いみゅいっく）および、同人どうじんRPG『HENTAI LABYRINTH』（ヘンタイ・ラビリンス）を発表はっぴょうした^[3]。「IMYUIC」のディレクターであるIMAYUIは、同どうブランド設立せつりつの経緯けいいについて「『HENTAI LABYRINTH』のαあるふぁ版ばんおよびβべーた版ばんを見みた経営けいえい陣じんからIMAYUI個人こじんの独自どくじ色しょくが濃こいことを指摘してきされ、それを伸のばすために新あたらしいブランドを設立せつりつした」とBugBugによるインタビューに答こたえており、ブランド名めいもIMAYUIにちなんでつけられた^[3]。なお、IMYUICは2022年ねんにアリスソフトのプロデュースを離はなれ、独立どくりつしている。

著作ちょさく権けんガイドライン^[5]を掲載けいさいしており、著作ちょさく物ぶつの利用りよう範囲はんいを定さだめている。

イメージキャラクターは「アリス」で、アリスソフトが制作せいさくするほとんどのゲームにスタッフルームの案内あんない役やくなどで登場とうじょうするが、服装ふくそうなどの造形ぞうけいや登場とうじょうシーンのBGMは過去かこ作品さくひんから現在げんざいの作品さくひんまで一貫いっかんして同おなじものが使つかわれている。デザインと初代しょだい作画さくがはYUKIMI、2代目だいめ作画さくがはむつみまさと、3代目だいめ作画さくがは織お音おとがそれぞれ担当たんとうしている。また、ゲームによってはMINや魚介ぎょかいが作画さくがしたアリスも存在そんざいする。アリスと一緒いっしょにいるカラスのような鳥とりは「ユキチ」といい、名前なまえは創業そうぎょう者しゃ社長しゃちょうが慶応義塾大学けいおうぎじゅくだいがく卒そつだったことに由来ゆらいする。なお、アリスとユキチとは別べつに、埴輪はにわの「ハニー」というマスコットキャラクターがおり、同社どうしゃの社屋しゃおく「ハニービル」の名前なまえの由来ゆらいにもなっている^[4]。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

システム面めん[編集へんしゅう]

アリスソフトのゲームシステムはユーザーに対たいしても公開こうかいされており、ユーザー自身じしんでも新あらたにゲームの開発かいはつが行くだりなえる可能かのう性せいを与あたえている（ただし、無む保証ほしょう・無むサポートである）。

なお、かつてはSystem3.x系けいの開発かいはつキットが一般いっぱんに公開こうかいされていたことがあるが、その後ごに同どう系列けいれつについての開発かいはつキットは公開こうかいが終了しゅうりょうしている。また、ユーザークラブ会員かいいん向むけにSystem4.x系けいの開発かいはつキットが公開こうかいされていたが、これもその後ごに公開こうかいを休止きゅうししている。

特色とくしょく[編集へんしゅう]

恋愛れんあいアドベンチャーゲームが多おおくを占しめるアダルトゲーム業界ぎょうかいにあって、アリスソフトのゲームは育成いくせいRPGや国くに盗とり（地域ちいき制圧せいあつ）SLGなど多種たしゅ多様たようなジャンルのゲームを制作せいさくしている。基本きほん的てきには一いち作さくごとに世界せかい設定せっていを変更へんこうするという方針ほうしんであるが、「学園がくえん戦記せんき」シリーズの次元じげん3E2、看板かんばんソフト『ランス』シリーズのルドラサウム大陸たいりくのように複数ふくすうの作品さくひんで世界せかい設定せっていを共有きょうゆうするゲームも少すくなくない。

2002年ねん（平成へいせい14年ねん）3月15日にちには、当時とうじのアダルトゲームとしては低てい価格かかく帯たいに入はいる2800円えんで『妻つまみぐい』を発表はっぴょうした^[1]（結果けっか、2002年ねん（平成へいせい14年ねん）のアダルトゲーム売上うりあげ数すう第だい1位いとなる）。

長期ちょうき的てきな展望てんぼうから、新品しんぴんを購入こうにゅうしてくれるユーザーとの信頼しんらい関係かんけいを重視じゅうししており、前述ぜんじゅつの『妻つまみぐい』から始はじめた低てい価格かかくシリーズや廉価れんか版ばんへの展開てんかいを積極せっきょく的てきに行おこなうほか、後述こうじゅつする「配布はいふフリー宣言せんげん」や、販売はんばい終了しゅうりょう作品さくひんの一部いちぶを無料むりょう配布はいふ（例れいとして『アリスの館かん7』に収録しゅうろくされていた『しまいま。』など）するなどのサービスの展開てんかいも行おこなっている。また、その後年こうねんには、新作しんさくや一部いちぶの過去かこ作品さくひんのダウンロード販売はんばいを開始かいしした。

アダルトシーン無なしではシナリオが成立せいりつしないゲームが多おおいため、家庭かてい用ようゲーム機きへの移植いしょくは『Only You 〜リ・クルス〜』（移植いしょく時じの題名だいめいは『Only You 〜リベルクルス〜』）、『ぱすてるチャイムContinue』など数少かずすくない。このほかにも、他社たしゃによるリメイク移植いしょくとしては、イメージエポックが『闘たたかえ神しん都市としII』をニンテンドー3DSに移植いしょくした『闘たたかえ神しん都市とし』がある^[6]。

上記じょうき作品さくひんの移植いしょく以前いぜんにも、『闘たたかえ神しん都市とし』が「闘たたかえ神しん都市としυうぷしろん（ユプシロン）」として前作ぜんさくのリメイク（前半ぜんはん）+新規しんき追加ついか（後半こうはん）で移植いしょくされる計画けいかくが進すすんでいたが、前半ぜんはんの80%まで進すすんだ時点じてんで頓挫とんざした。なお、同どう作さくの設定せっていは、『ランスIV』^[7]と『闘たたかえ神しん都市としII』に引ひき継つがれることになる。作品さくひんのアニメ化かも同様どうように、15禁きんまたは18禁きんのアダルトアニメ(成人せいじん向むけOVAビデオアニメ)という形かたちのみ行おこなわれ、UHFアニメなどの一般いっぱんアニメになった作品さくひんは未いまだ存在そんざいしていない。

アリスソフトはメインのイラストレーターやシナリオライターが社内しゃないに在籍ざいせきしたままでも、続編ぞくへんの製作せいさくに際さいして交替こうたいを実施じっしするケースが『ランス』シリーズなどで見みられている。

社員しゃいんの一部いちぶは個人こじん的てきに同人どうじん活動かつどうを行おこなっているが、彼かれらの同人どうじん誌しは社内しゃない規定きていによって500部ぶまでと制限せいげんされており、アクアプラス所属しょぞくのスタッフ同様どうよう（みつみ美里みさと、そのほかの原画げんが家かはLeaf所属しょぞくゆえ、その規定きてい内ないではない）、コミックとらのあななどの業者ぎょうしゃへ卸おろされることはない。

2020年ねん11月27日にち発売はつばいの『ドーナドーナいっしょにわるいことをしよう』では初はじめてダウンロードカードが付属ふぞくした^[8]。

配布はいふフリー宣言せんげん[編集へんしゅう]

配布はいふフリー宣言せんげんとは、アリスソフトによる著作ちょさく物ぶつの一部いちぶをユーザーが配布はいふすることを認みとめるものである。

発売はつばいから相当そうとうな時間じかんが経たち、入手にゅうしゅ困難こんなんとなったソフトの回転かいてんを促進そくしんするため、あるいは新作しんさくの販促はんそく活動かつどうの一環いっかんとして、配布はいふフリー宣言せんげんが為なされる。前者ぜんしゃの場合ばあい、PC-9801時代じだいかそれ以前いぜんのタイトルのような、開発かいはつ費ひを回収かいしゅうしきった古ふるいタイトルが指定していされる。後者こうしゃの場合ばあい、現げん世代せだいのOSでプレイ可能かのうであったり、一部いちぶの中古ちゅうこショップでは普通ふつうに取とり扱あつかわれているような、比較的ひかくてき新あたらしいタイトルが指定していされる。また、近年きんねんの新作しんさくコンピュータゲームにはつきもののPVも、アリスソフトにおいては配布はいふフリー宣言せんげんのもとで扱あつかわれる。

配布はいふ形態けいたいとしては、WEB上じょうへのアップロードのほか、ファイル共有きょうゆうソフトなどによる不ふ特定とくてい多数たすうの人ひとへの公開こうかいも認みとめている。最新さいしんOSへの対応たいおうやエミュレータ形式けいしきへの変換へんかんは認みとめられているが、それ以外いがいの改造かいぞうは禁止きんしとなっている。また、サポートには応おうじないが、著作ちょさく権けんは放棄ほうきしていない^[9]。

作品さくひんリスト[編集へんしゅう]

チャンピオンソフト時代じだいの作品さくひんについては「チャンピオンソフト」を参照さんしょう。