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OVA

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アニメ > OVA

OVAオーブイエー)は、アニメオリジナルビデオのこと。オリジナル・ビデオ・アニメ[注釈ちゅうしゃく 1]略称りゃくしょうである[1]

概要がいよう

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テレビアニメアニメ映画えいがとしてではなく、映像えいぞう記録きろくメディア通称つうしょうビデオ」)の形態けいたいでリリースされた商業しょうぎょうアニメ作品さくひんとして1983ねん登場とうじょうした。「ビデオ」とは、1980年代ねんだいから1990年代ねんだいにかけてはしゅとしてビデオテープVHSベータマックスなど)のことをおもしたが、本来ほんらい語義ごぎとしては電気でんき信号しんごうもちいた映像えいぞう記録きろくであるためLDDVDなどのディスクメディアとしてリリースされたアニメもOVAとばれる。ただし、テープメディアではいことを強調きょうちょうするためLDばんしかリリースしないためOLA(オリジナル・レーザー・アニメーション)と呼称こしょうしたり、ビデオテープが衰退すいたいした2000年代ねんだい以後いごDVDBDにてOAD(オリジナル・アニメーション・ディスク)と呼称こしょうすることもある。

テレビアニメのパイロットばんなど本来ほんらいビデオ形態けいたいでの販売はんばい想定そうていしていなかったビデオスルーのアニメや自治体じちたい教育きょういく機関きかんけをしゅとしてビデオ普及ふきゅう以前いぜん16mmじゅうろくみりフィルム形態けいたい販売はんばいされていた教育きょういくアニメなどは基本きほんてきにOVAにはふくまれない。

OVAとは、そのアニメの頒布はんぷメディアの形態けいたいから定義ていぎづけられた言葉ことばであるが、OVAシリーズの刊行かんこう途中とちゅう話題わだいとなりぜんはなし劇場げきじょう公開こうかいがなされた『トップをねらえ!』(1988ねん)のように、OVA作品さくひん人気にんきれば、のち劇場げきじょう公開こうかいやテレビ放送ほうそうがなされることもある。

OVAという概念がいねん誕生たんじょうした1983ねん当時とうじは、ビデオソフトもビデオ再生さいせい高額こうがく所有しょゆうするそうかぎられており、こう品質ひんしつ作品さくひんならば高額こうがくでも購入こうにゅうするような一部いちぶのアニメ愛好あいこう(いわゆる「おたく」)への販売はんばい(セルビデオ)によって製作せいさく回収かいしゅうしていたが、1980年代ねんだい後半こうはん以後いごにビデオレンタルビデオみせ一般いっぱんそう普及ふきゅうすると、レンタルビデオてんしゅたる販路はんろとする作品さくひん増加ぞうかした。『メガゾーン23』(1985ねん)などのSF美少女びしょうじょアニメがすじとして当時とうじのアニメ雑誌ざっし特集とくしゅうされ、1ほん1まんえんえる販売はんばい価格かかくでもおたくがこぞってもとめたが、一方いっぽうで『湘南しょうなんばくはしぞく』(1986ねん)のように一般いっぱんそうがレンタルビデオてんでこぞってレンタルしていたような作品さくひん存在そんざいし、1980年代ねんだいから1990年代ねんだいにかけてのOVAは「ヒットさく」とっても作風さくふうはばがある。

1980年代ねんだいから1990年代ねんだいにかけては、商業しょうぎょうてき倫理りんりてきなどの理由りゆうで「テレビアニメ」か「アニメ映画えいが」のフォーマットをれないアニメを頒布はんぷするには「OVA」という選択肢せんたくししかかった。テレビではることのできないアニメ、たとえば『天使てんしのたまご』(1985ねん)のような実験じっけんてきアニメ、『くりいむレモン』(1984ねん)のようなアダルトアニメ、また『小学生しょうがくせい誘拐ゆうかい防止ぼうし ユミちゃん あぶないよ!』(1991ねん)のような児童じどう教育きょういくアニメ、宗教しゅうきょう団体だんたい布教ふきょうようアニメなどとったものがOVAの形態けいたいさかんにリリースされ、1980年代ねんだいから1990年代ねんだいにかけてOVA特有とくゆうのカルチャーを形成けいせいした。

1980年代ねんだいから1990年代ねんだい前半ぜんはんごろまでは映像えいぞう放送ほうそうチャンネルがすくなく、テレビアニメの放映ほうえい可能かのう本数ほんすうかぎられていたため、「OVAの形態けいたいでしかリリースできない」という消極しょうきょくてき理由りゆうでOVAとなった作品さくひんおおかったが、1990年代ねんだい中頃なかごろには深夜しんやアニメ定着ていちゃく衛星えいせい放送ほうそう開始かいしといったテレビのチャンネルによって、アニメを頒布はんぷするチャンネルが増加ぞうかした。そのため、アニメのビデオをリリースするまえに、ビデオばん宣伝せんでんもかねてまず放送ほうそう料金りょうきん安価あんかなUHFきょく深夜しんやたい放送ほうそうする作品さくひんえ、テレビアニメにたいするOVAのオリジナルせいうすれた。一方いっぽうで、『神秘しんぴ世界せかいエルハザード』(1995ねん)のようにOVAばん・テレビアニメばん・ゲームばん若干じゃっかんことなる設定せってい同時どうじ展開てんかいするなど、テレビなどのほか映像えいぞうメディアと連動れんどうして展開てんかいする「メディアミックス」のメディアのひとつとしてOVAが位置いちづけられるれい登場とうじょうした。

2000年代ねんだい以降いこうは、物理ぶつりメディアの販促はんそくねてだい1など作品さくひん一部いちぶがテレビで先行せんこう放送ほうそうされることもえた。また、2010年代ねんだい以降いこうにはネットによる動画どうが配信はいしんサービスサービスの一般いっぱんともない、OVAの発売はつばい先行せんこうして一部いちぶがネット配信はいしん開始かいしされる場合ばあいえ、初出しょしゅつが「ビデオ」ではないOVAがえた。そのため、OVAの概念がいねん曖昧あいまいになっているが、テレビ放送ほうそうやネット配信はいしん先行せんこうしていても、OVAとして製作せいさくされたものはOVAとされる。

2010年代ねんだい後半こうはんには動画どうが配信はいしんサービスの普及ふきゅうともない、「OVA」が発売はつばいしてしばらくのちにネットの動画どうが配信はいしんサービスでも配信はいしんされるのが普通ふつうとなり、記録きろくしたメディアをわなくても、ネットのビデオ・オン・デマンドサービスでいつでもられるようになった。そのため、OVAの概念がいねんがさらに曖昧あいまいになっている。定額ていがく制動せいどう配信はいしんサービスなどを提供ていきょうする動画どうが配信はいしん事業じぎょうしゃにおいては、テレビアニメ、アニメ映画えいが、OVA、といった初出しょしゅつメディアによる区別くべつをせず、すべて「アニメ」として並列へいれつ提供ていきょうしていることもおおい。あるいは、「テレビ番組ばんぐみ」と「映画えいが」とはべつに「オリジナルビデオ」のカテゴリけしている場合ばあいでも、「書籍しょせき」の付録ふろくとして発売はつばいされたOAD、ビデオスルー、配信はいしんサイトの自社じしゃ制作せいさくアニメ、などといったものをすべて「オリジナルビデオ」のアニメのカテゴリにれている場合ばあいもある。

呼称こしょう

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黎明れいめいには「オリジナルビデオ」「ビデオアニメ」「アニメビデオ」「オリジナル・アニメーション・ビデオ」などとった呼称こしょうもちいられた。しかし『月刊げっかんニュータイプ』(角川書店かどかわしょてん)が1986ねんより「OVA」の呼称こしょう積極せっきょくてき使つかはじめ、次第しだい一般いっぱんした。いわゆる「和製わせい英語えいご」であるが、海外かいがいでも「日本にっぽんのアニメのオリジナルビデオ」という意味いみ使つかわれる。

「オリジナル・ビデオ・アニメ」という呼称こしょう初出しょしゅつは『ニュータイプ』以外いがい可能かのうせいもあるが、『ニュータイプ』における初出しょしゅつ創刊そうかんごう(1985ねん3がつ発売はつばい)、「OVA」(みは「オーブイエー」)という呼称こしょう初出しょしゅつは1986ねん2がつごう「ビデオアニメ完全かんぜんカタログ'86」である。同誌どうしでは1986ねん11月よりOVA評論ひょうろんコラム「あきひめのOVA放言ほうげんろく」が連載れんさいされており、「OVA」といて「オヴァ」とむなどとしょうネタをはさみつつも[2]、「OVA」という呼称こしょう普及ふきゅう一役ひとやくった。

「OVA」という用語ようごは『ニュータイプ』がひろめたものであったため一般いっぱんするまで他誌たしでは使つかわれなかった。1980年代ねんだい当時とうじは、学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃの『アニメディア』および『アニメV』が提唱ていしょうした「OAV」(オリジナル・アニメーション・ビデオ略称りゃくしょう)という呼称こしょう一般いっぱんてきであったが、「AV」が「アダルトビデオ」や「オーディオ・ビジュアル」の略称りゃくしょう間違まちがわれやすいため、次第しだいもちいられなくなっていったが『アニメディア』は2014ねん時点じてんでもまだ「OAV」の呼称こしょう使つかっている。

「ビデオ」とは、1990年代ねんだいにはVHSビデオテープのことをすことがおおかったため、2000年代ねんだいにVHSの衰退すいたいによりDVD専売せんばいのOVAが登場とうじょうすると、OVAは「オリジナル・ヴィジュアル・アニメーション」[注釈ちゅうしゃく 2]略称りゃくしょうともされるようになった。『らき☆すたOVA』(2008ねん)が「オリジナルなビジュアルとアニメーション」をしょうしている。

歴史れきし

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黎明れいめい

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1983ねん12月、世界せかいはつのオリジナルアニメのビデオソフトである『ダロス』が発売はつばいされる。元々もともと制作せいさくされなかったテレビアニメの作品さくひん企画きかくを、ビデオけにストーリーをさい構築こうちくしたうえでビデオ販売はんばい目的もくてき製作せいさくされたものである。当時とうじはビデオ市場いちば黎明れいめいということもあって、劇場げきじょうばん宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』(19,800えん)など、1かん2まんえんちかいアニメビデオがさかんにリリースされているなか、『ダロス』は新作しんさくで1かん6,800えんいやすい値段ねだんであったこともあり、ぜん4かんで2まんほん出荷しゅっかするヒットさくとなった。

テレビアニメのようにスポンサーの資金しきんたよることなく、ビデオの販売はんばい代金だいきんだけで製作せいさく回収かいしゅう可能かのうであることが判明はんめいすると、おおくの発売はつばい販売元はんばいもと参入さんにゅうし、続々ぞくぞくとオリジナルアニメのビデオが発売はつばいされはじめた。OVAにかぎらず当時とうじのビデオソフトはきわめて高価こうかで、たとえば『メガゾーン23』(1985ねん)は1かん13,800えん、『まぼろしゆめ戦記せんきレダ』(1985ねん)は1かん12,000えんであったが、それぞれすうまんほんげた。

1980年代ねんだい中盤ちゅうばん当時とうじ、ポストマクロス作品さくひん不発ふはつわったことにより、こう年齢ねんれいそうけアニメが減少げんしょうしていた。そんななか、ビデオソフトとして展開てんかいされるオリジナル作品さくひんは、当時とうじのテレビアニメがおも対象たいしょうとしていた少年しょうねんそうよりも年齢ねんれいたかい、中高生ちゅうこうせい以上いじょうのハイターゲットそうけアニメの発表はっぴょうとして重要じゅうよう位置いちめるようになった[3]

このようなムーブメントにアニメ雑誌ざっしの『アニメディア』(学研がっけん)が注目ちゅうもくし、1985ねん6がつ、オリジナルアニメをせんもんあつかう『アニメV』が創刊そうかんされた。1985ねん3がつ創刊そうかんされたばかりの角川書店かどかわしょてんの『月刊げっかんニュータイプ』も、1986ねん2がつごうで「OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)」の特集とくしゅうんだ。

1980年代ねんだい後期こうき

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OVAがブームとなったことから、アニメをつくったことのないメーカーの新規しんき参入さんにゅう相次あいついだ。1987ねん当時とうじすじジャンルは、半裸はんら女性じょせい主人公しゅじんこう宇宙うちゅう背景はいけいに「おーばり」メカがてくるような男性だんせいけSFヒロイックファンタジーで、これは製作せいさくじん設定せっていなどを全部ぜんぶ自分じぶんあたまなかつくればよくて資料しりょうあつめる手間てまがかからなくてらくなので[4]、たくさんリリースされた。アニメをつくったことのないメーカーでも、企画きかくしょ脚本きゃくほんと1350まんえんをもって当時とうじのアニメ制作せいさく最大手さいおおてであるAICけば3かげつつくってくれ、作画さくがさえよければ脚本きゃくほん演出えんしゅつがムタムタでもアニメファンにゆるされ、そのような作品さくひんでもアニメ雑誌ざっし広告こうこくしておけばわる評価ひょうかけず、ムービックたのんでアニメイトでイベントをんだりしておけばそこそこれたとのことで、アニメ雑誌ざっしの『月刊げっかんOUT』の連載れんさい漫画まんが魔法まほう少女しょうじょアンイーちゃん」(1987ねん)ではその安易あんいさが指摘してきされた。この連載れんさい漫画まんがでは、劇場げきじょうばんプロジェクトA』(1986ねん、2さく以降いこうはOVA)が安易あんいすぎて、『天空てんくうしろラピュタ』(1986ねん)を製作せいさくちゅう宮崎駿みやざきはやおに「ふく機関きかん銃撃じゅうげきって、はしまわってるようなもの」とおこられたけんにもれられている、『月刊げっかんOUT』自身じしんも『活劇かつげき少女しょうじょ探偵たんていだん』(1986ねん)でOVAにしてそんな安易あんい作品さくひんつくり、不振ふしん一因いちいんとなったとのこと。

月刊げっかんOUT』の連載れんさい漫画まんが揶揄やゆされた「おーばり」ことだいちょうただしおのれによると、当時とうじ一般いっぱんてきなOVAのさくかんりょうはテレビアニメとは桁違けたちがいにたかかったが、当時とうじだか評価ひょうかけたAICの『たたかえ!!イクサー1』(1985ねん)は、自社じしゃをアピールするために、あえてやす予算よさんでもいものをつくろうとかんがえていたらしく実際じっさいやすかったという。しかし、企画きかくから製作せいさくまで3かげつというのは「ゆめがある」、AICなら「才能さいのうだけで監督かんとくまでのぼれる」とかんがえ、参加さんかしたとのこと[5]だいはり実際じっさい、22さいにして『バブルガムクライシス』(1988ねん)の監督かんとくつとめ、当時とうじ最年少さいねんしょうアニメ監督かんとくとなった。

だいちょう以外いがいにも、『たたかえ!!イクサー1』『メガゾーン23』(1985ねん)の平野ひらの俊弘としひろ、『吸血きゅうけつひめ美夕みゆ』(1988ねん)のかき野内やない成美まさみ、『めいおう計画けいかくゼオライマー』(1988ねん)の菊池きくちとおるたかし、とった新進しんしんのアニメーターがOVAで頭角とうかくあらわした。平野へいやいわく、「テレビでできないことをやろうよ」[6]とのことで、ハイターゲットけアニメは、基本きほんてきにテレビアニメよりもOVAとしてのリリースをおもとするようになった。

OVAをげるイベントもさかんにひらかれ、OVAがリリースされるたびに各地かくち試写ししゃかいおこなわれた。とくに1985ねんから1986ねんにかけて日本にっぽん各地かくちおこなわれた『まぼろしゆめ戦記せんきレダ』のイベントは、1985ねんまつ大阪おおさか東京とうきょう開催かいさいされた『まぼろしゆめ戦記せんきレダ』&『吸血鬼きゅうけつきハンターD試写ししゃかい中心ちゅうしんとして、『まぼろしゆめ戦記せんきレダ』のテーマソングをうたった新人しんじんアイドル歌手かしゅ秋本あきもと理央りおと、『吸血鬼きゅうけつきハンターD』のテーマソングを製作せいさくした無名むめい時代じだいTMネットワーク起用きようした大々的だいだいてきなプロモーションがおこなわれた。ただし、イベントなどは東京とうきょう大阪おおさかなど都会とかいひらかれることがおおく、地方ちほう格差かくさおおきかった。アニメイトでは定期ていきてきにイベントがおこなわれていたが、そもそも地方ちほうにはアニメイトがなかった。

1980年代ねんだい末期まっき〜1990年代ねんだい

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OVAのリリースタイトルすう右肩みぎかたがりにえ、1983ねんには1タイトルのみだったものが、1989ねんには300タイトルをえるまでになった。

初期しょきのOVAは、ほとんどが劇場げきじょうアニメのフォーマットをしたもので、収録しゅうろく時間じかんは60ふんから90ふん程度ていど内容ないようのものがおおかったが、1980年代ねんだい後半こうはんになると、OVAもテレビアニメのように30ふん×すうほんのシリーズものがえた。またシリーズぶつはキャラクター、背景はいけい音楽おんがくなどの流用りゅうようができて製作せいさくおさえられるので、OVAのてい価格かかくすすんだ[7]たとえば『機動きどう警察けいさつパトレイバー』(1988ねん-1989ねん)は、げきちゅう広告こうこくれたりメディアミックスの手法しゅほうることで、1かん4,800えんてい価格かかく実現じつげんし、また『銀河ぎんが英雄えいゆう伝説でんせつ』(1988ねん-1989ねん)は、テレビアニメの制作せいさく方法ほうほうすことで、1かん2,500えんてい価格かかく実現じつげんした[8]

OVAという概念がいねん確立かくりつした1986ねん当時とうじは、原作げんさくきOVAは「オリジナル」ではないとして、アニメファンにはれがたいものであったが[9]、OVAのリリースタイトルすう増加ぞうかともない、次第しだいに「原作げんさくき」がえた。1989ねんにリリースされた300タイトルちょうのOVAのうち、やく40タイトルが原作げんさくきとなった。原作げんさくきはまきかさねるものがおおく、発売はつばいタイトルすうではなく巻数かんすうでカウントすると、「ビデオオリジナルタイトル」の比率ひりつはかなりすくなくなった。

2000年代ねんだい

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2000年代ねんだいはいると、完全かんぜん新作しんさくのタイトルはすくなくなり、むかしから展開てんかいされているシリーズ作品さくひんつづけかんがほとんどとなったが、シリーズ展開てんかい作品さくひんとしうごとにえていったため、OVAのリリース本数ほんすうげもすくなくなった。

それまでならOVAとして展開てんかいされていたはずのアニメシリーズは、深夜しんやアニメをおもとしたテレビアニメとして放送ほうそうされることのほうおおくなり、とく独立どくりつきょくのテレビアニメはほとんどが深夜しんやたい放送ほうそうされ、OVAはあくまで深夜しんやアニメの続編ぞくへんやサブストーリーとして展開てんかいされるケースがおおくみられるようになった。深夜しんやアニメが放送ほうそうされるのはさん大都市だいとしけんおもとした主要しゅよう都市としけん地上波ちじょうはきょくのみにかぎられることから、それらがテレビで視聴しちょうされることはあまり重視じゅうしされておらず、視聴しちょうりつも2%以上いじょうこう視聴しちょうりつラインとなっているように、平均へいきんてきひくめである。玩具おもちゃ販売はんばい促進そくしんおもとした子供こどもけアニメとはちがい、深夜しんやアニメは従来じゅうらいからのOVAの視聴しちょうそうけに、テレビばんにビデオオリジナルエピソードが追加ついかされた完全かんぜんばんDVD-BOX購入こうにゅうや、たんまきDVDの購入こうにゅうおよびレンタル促進そくしんおもとした宣伝せんでん戦略せんりゃくっていたので、バンダイビジュアルアニプレックスなどといったビデオの販売元はんばいもとかならずスポンサーについていた。

この時期じきのオリジナルOVAでも、『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』(2005ねん)のように、IPを所有しょゆうするスクウェア・エニックス自社じしゃ製作せいさく作品さくひんとなっているのをかし、DVDショップだけでなくゲームショップにも流通りゅうつうしたことで日本にっぽん出荷しゅっか枚数まいすう100まんまい[10]海外かいがい140まんまい[11]だいヒットとなった作品さくひん存在そんざいする。

2010年代ねんだい以降いこう

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2010年代ねんだい以降いこうのOVAは、DVDやBDの収入しゅうにゅうくわえて、dアニメストア(2012ねん7がつ開始かいし)、バンダイチャンネル(2011ねん8がつより月額げつがく放題ほうだいサービス開始かいし)、Amazonプライムネットフリックスなどといった定額ていがく制動せいどう配信はいしんサービスでの視聴しちょうおもとしている。これらのアニメーションはOVAをもじってONA(オリジナルネットアニメ)とばれることがある。いちれいとして『機動きどう戦士せんしガンダム サンダーボルト』(2015ねん・バンダイチャンネルほか)や『攻殻機動隊こうかくきどうたい SAC_2045』(2020ねん・Netflix)などがある。

OVAのおもなサブジャンル

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子供こどもけアニメ

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標準ひょうじゅんてきなOVAはおおむね15さい以上いじょうのハイターゲットけがおもで、ハイターゲットそうがOVAを積極せっきょくてきえらぶようになった時代じだいにあたる1980年代ねんだい後半こうはんまでは、子供こどもけアニメテレビアニメ独擅場どくせんじょうであった。しかし、日本にっぽんぜん世界せかい名作めいさく童話どうわをアニメしたシリーズやエデュテインメントけいのシリーズをしゅとして、テレビアニメと差別さべつすることによって「子供こどもけOVA」のリリースがはじまった。ビデオ作品さくひん性質せいしつじょう子供こどもなんたくなる作品さくひんしゅとしていた。DVDが普及ふきゅうする2002ねんごろまでは、標準ひょうじゅんてきなOVAはVHSとLDの双方そうほう発売はつばいされるのが一般いっぱんてきだったが、子供こどもけOVAはLDでの発売はつばいはほとんどなく、VHSのみでの展開てんかいで、かつハイターゲットけよりもてい価格かかくでの販売はんばいおもであった。ひく予算よさん製作せいさくであるため、声優せいゆうじんすくないうえ端役はやくモブキャラクター担当たんとうおも新人しんじん無名むめい声優せいゆう積極せっきょくてき起用きようする傾向けいこうにある。ウォーカーズカンパニーがリリースした前者ぜんしゃのパターンである『ビデオ絵本えほんシリーズ』(1988ねん~)はその先駆さきがけであり、980えんという発売はつばいねん当時とうじとしては異例いれい廉価れんか展開てんかいこうそうし、通巻つうかん180まんほんげたという[12]

有名ゆうめいキャラクターを使つかったものもあり、『スーパーマリオブラザーズ3』のキャラクター名作めいさく童話どうわのキャラクターやくとしたうえでアニメした「アマダアニメシリーズ」の『スーパーマリオブラザーズ』(1988ねん)は、任天堂にんてんどう公式こうしきライセンス作品さくひんとして当時とうじマリオ公式こうしき声優せいゆうであった古谷ふるやとおる起用きようするなど、声優せいゆうじんこそ豪華ごうかであり、1,480えんというひく価格かかくでの提供ていきょうとなっている。当該とうがいさくかぎらず、外部がいぶ版権はんけんもの子供こどもけOVAにもてはまり、てい価格かかくでの提供ていきょうとなっているぶんてい予算よさんによる製作せいさく代償だいしょうとしてそう製作せいさくからライセンスりょうかれているぶんはほとんどうごかず、しゃくみじかいわりに使つかいまわしのシーンや無理矢理むりやりかつ露骨ろこつしゃくばしたシーンがやたらとおおい。

なお、サンリオ1989ねんから展開てんかい開始かいししたサンリオキャラクター起用きようした子供こどもけOVAの製作せいさく積極せっきょくてきであり、ハローキティなどのサンリオキャラクターそのものを主題しゅだいとしたものや、世界せかい名作めいさく童話どうわ登場とうじょう人物じんぶつをサンリオキャラクターした世界せかい戦略せんりゃくOVAが展開てんかいされている。しゃくみじかいことはてい価格かかく子供こどもけOVAとわりがないが、自社じしゃでビデオグラム部門ぶもん[注釈ちゅうしゃく 3]ゆうしていることで、自社じしゃ版権はんけんキャラクターを起用きようしていることによって著作ちょさくけんりょうがかからないことをかして著作ちょさくけんりょうにあたる部分ぶぶんもアニメ制作せいさくまわせることによって、子供こどもテレビアニメおな制作せいさく手法しゅほうもちいられており、てい製作せいさくかつてい価格かかくたいでの提供ていきょう可能かのうとなっている。

教育きょういくアニメ

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教育きょういくアニメは、小学校しょうがっこうなどの教育きょういく機関きかん自治体じちたいでの教育きょういく利用りようおもとしたものである。啓発けいはつアニメ、防犯ぼうはんアニメ、交通こうつう安全あんぜんアニメ、などのサブジャンルがある(安全あんぜん教育きょういくアニメ参照さんしょう)。

教育きょういく映像えいぞうはかなり市場いちばおおきく、東映とうえい教育きょういく映像えいぞう学研がっけん文教ぶんきょう事業じぎょうなど、大手おおて映像えいぞう会社かいしゃには教育きょういく映像えいぞう製造せいぞうするせんもん部署ぶしょ存在そんざいし、教育きょういくアニメもたくさんつくられた。1980年代ねんだい以前いぜん教育きょういく機関きかんには視聴覚しちょうかく教材きょうざいとして16mmじゅうろくみり映写機えいしゃき普及ふきゅうしていたため、小学校しょうがっこうなどの教育きょういく機関きかんけに16mmじゅうろくみりフィルム形態けいたい販売はんばいされるのが一般いっぱんてきだったが、ビデオ普及ふきゅうした1980年代ねんだい以降いこうはVHSの形態けいたいで、DVDプレーヤーてい価格かかくした2003ねんごろからDVDの形態けいたい販売はんばいされるものも登場とうじょうした。上映じょうえいかいなどで使つかわれる「業務ぎょうむようビデオ」としての販売はんばいおもで、図書館としょかんなどの公的こうてき機関きかん所蔵しょぞうされており閲覧えつらん容易よういだが、一般いっぱん市場いちばにはあまり出回でまわらず、入手にゅうしゅ非常ひじょうむずかしいものがほとんどである。

メーカーが制作せいさくした教育きょういくアニメは、教育きょういく用品ようひんルートでの販路はんろのみとなっているがゆえしゃくみじかいわりに非常ひじょう高価こうかなのが特徴とくちょうである。『ちびまるちゃんの交通こうつう安全あんぜん』(1997ねん)のように有名ゆうめい子供こどもけアニメを題材だいざいとした「版権はんけんもの」や、防災ぼうさい教育きょういくアニメ『いねむらの』(1989ねん)のように児童じどう文学ぶんがく題材だいざいとした「原作げんさくき」がほとんどで、完全かんぜんなオリジナル・アニメは『そらぶうさぎの誘拐ゆうかい防止ぼうし ぼく、いやだよ!』(1990ねん)や『小学生しょうがくせい誘拐ゆうかい防止ぼうし ユミちゃん あぶないよ!』(1991ねん)などすこししかない。

政府せいふ警察けいさつなどの行政ぎょうせい機関きかん東京とうきょうなどの自治体じちたい制作せいさくした教育きょういくアニメは、無料むりょう頒布はんぷされるものもある。2000年代ねんだい以降いこうはビデオの形態けいたい頒布はんぷされると同時どうじ無料むりょうでインターネット公開こうかいされているものもおおい。日本国にっぽんこく政府せいふ制作せいさくした北朝鮮きたちょうせんによる日本人にっぽんじん拉致らち問題もんだい啓発けいはつアニメ『めぐみ』(2008ねん)は、ビデオグラムのDVDばん教育きょういく機関きかんなどに広範囲こうはんい頒布はんぷされると同時どうじに、ネットで無料むりょう公開こうかいされ、2011ねんにはレンタルDVDばんもリリースされた。

アダルトアニメ

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世界せかいはつのOVA『ダロス』につづき、世界せかいで2ほんのOVA『ロリータアニメ ゆきべに化粧けしょう 少女しょうじょ薔薇ばらけい』が1984ねん2がつにリリースされた。これが世界せかいはつのアダルトOVAであるが、画風がふうエロ劇画げきがであったため、アニメファンからは注目ちゅうもくされなかった。しかし、1984ねん7がつにリリースされたシリーズだい3だん『ロリータアニメIII 仔猫こねこちゃんのいるみせ』で、画風がふう当時とうじのアニメ美少女びしょうじょ変更へんこう、アニメファンに注目ちゅうもくされる。そして、1984ねん8がつにリリースされた『くりいむレモン』シリーズだい1さくこびいもうと・Baby』が爆発ばくはつてきなヒットとなり、アダルトOVAがジャンルとして確立かくりつする。「くりいむレモン」シリーズだけで30ほん以上いじょうリリースされた。

アダルトアニメは18さい以上いじょうのみを対象たいしょうとした成人せいじん指定していであるため、アニメファンであっても未成年みせいねんしゃられないことから、成人せいじん指定していの『くりいむレモン』から性行せいこうシーンなどを大幅おおはばにカットして一般いっぱんけにした『くりいむレモン ジュニア』(1988ねん)など「ソフトアダルトOVA」も登場とうじょうした。

アダルトOVAは、OVA黎明れいめいには一般いっぱんけをしのぐ大量たいりょう本数ほんすうがリリースされたが、1980年代ねんだい中頃なかごろにはOVA全体ぜんたい隆盛りゅうせいされるかたちとなり、1986ねんにはリリース本数ほんすうが8ほんとなり衰退すいたいする。

しかし1980年代ねんだい後半こうはんにはアダルトOVAがかえす。とくに『ちょうかみ伝説でんせつうろつき童子どうじ』(1989ねん)はだいヒットとなり、海外かいがいへも輸出ゆしゅつされ、海外かいがいでもおおきな人気にんき日本にっぽんのアダルトアニメは「HENTAI」としてられるようになった。このころのアダルトOVAは、最初さいしょから海外かいがい輸出ゆしゅつ念頭ねんとう製作せいさくしており、日本にっぽんばんでは製作せいさくじんがわざとモザイクをかけているものの、じつ男女だんじょ性器せいきごとしっかりとえがかれていた[13]

宗教しゅうきょうアニメ

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1980年代ねんだい後半こうはんより、宗教しゅうきょう団体だんたい布教ふきょうためにビデオ産業さんぎょう進出しんしゅつしたが、その一環いっかんとしてアニメも制作せいさくするようになった。

浄土真宗じょうどしんしゅう本願寺ほんがんじ制作せいさくした『仏典ぶってん物語ものがたり』(1986ねん)は、有名ゆうめい声優せいゆうくわえてガイナックスAICなど豪華ごうか製作せいさくじんられる。

しん宗教しゅうきょう制作せいさくしたアニメとしては、創価学会そうかがっかい名誉めいよ会長かいちょうである池田いけだ大作だいさく絵本えほん原作げんさくとした『ほしのゆうえんち』[注釈ちゅうしゃく 4](1989ねん)、『アニメ人間にんげん革命かくめい』(1995ねん - 2003ねん[注釈ちゅうしゃく 5]コスモメイト代表だいひょうである深見ふかみ青山せいざん原作げんさく声優せいゆう主題歌しゅだいか担当たんとうした『アニメ神頼かみだの入門にゅうもん』(1989ねん)などがある。

幸福こうふく科学かがく系列けいれつで、日本にっぽん最大さいだい規模きぼ宗教しゅうきょう団体だんたいけい出版しゅっぱんしゃである幸福こうふく科学かがく出版しゅっぱんが1991ねんはじめて製作せいさくした映像えいぞう作品さくひんが、子供こどもけOVA『しあわせってなあに』シリーズ[注釈ちゅうしゃく 6]である。同名どうめい絵本えほん作品さくひんのアニメであり、布教ふきょうようではなく教団きょうだんない子供こどもけOVAであった。1997ねんから劇場げきじょうようアニメが3ねんごとに公開こうかいされる「幸福こうふく科学かがくアニメ」の標準ひょうじゅんてきなフォーマットはこの作品さくひん時点じてん確立かくりつされた。

オウム真理教おうむしんりきょう製作せいさくした作品さくひん存在そんざいする。一般いっぱんてき布教ふきょうアニメは「教団きょうだん制作せいさくした」といっても教団きょうだんおよび関連かんれん会社かいしゃがテレビアニメでいう広告こうこく代理だいりてんじゅんじたあつかいで、実際じっさいにアニメをつくっているのは外注がいちゅうさき既存きそんアニメ制作せいさく会社かいしゃであり、こえ本職ほんしょく声優せいゆう俳優はいゆう担当たんとうすることが一般いっぱんてきだが、オウムのアニメは実際じっさい教団きょうだん内部ないぶ人間にんげんみずかつくっていたてん主要しゅよう製作せいさくしゃである麻原あさはら彰晃しょうこう本人ほんにんやくみずか声優せいゆうとして出演しゅつえんしていたように教団きょうだん所属しょぞくしゃのみで声優せいゆうじんかためていたてん特異とくいである。オウムのアニメは1991ねんよりリリースされたが、一般いっぱんられるのはテロ事件じけんあかるみになった1995ねん以降いこうテレビ番組ばんぐみ素材そざい堂々どうどう使つかわれて以降いこうとなる。ガイナックスもと社長しゃちょう岡田おかだおっとが1997ねん制作せいさくしゃにインタビューをおこない、製作せいさくくわしい事情じじょうあきらかになっている。

ヤンキーアニメ

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不良ふりょう少年しょうねん主題しゅだいとした少年しょうねん青年せいねん漫画まんが作品さくひんであるヤンキー漫画まんがのアニメはテレビではなくOVAとして展開てんかいされるのがほとんどであり、レンタル市場いちば特徴とくちょうてきなジャンルである[14]前述ぜんじゅつの『湘南しょうなんばくはしぞく』(1986ねん)がスマッシュヒットとなったのをきっかけに、レンタルビデオけに続々ぞくぞくとヤンキーOVAがリリースされ、そのおおくがシリーズされた。

1983ねんから連載れんさい開始かいしされたヤンキー漫画まんが看板かんばん作品さくひんである『ビー・バップ・ハイスクール』もヤンキーOVAのブームに便乗びんじょうし、実写じっしゃゲーム作品さくひんといったメディアミックス作品さくひんよりもおくれたころの1990ねんからぜん作品さくひん映像えいぞうけん独占どくせんしていた東映とうえいグループの東映動画とうえいどうが東映とうえいアニメーションによる制作せいさくで、「東映とうえいVアニメ」(東映とうえいビデオ)のレーベルでOVAされた。

出版しゅっぱんビデオ

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出版しゅっぱんしゃ制作せいさく関与かんよしたOVAが出版しゅっぱんビデオである。OVAの発展はってんである1985ねん出版しゅっぱんしゃ13しゃによって「出版しゅっぱんビデオ懇談こんだんかい」が結成けっせいされて以降いこう出版しゅっぱんしゃによる原作げんさくきOVAの積極せっきょくてき展開てんかいおこなわれた。OVAならしゅんぎた原作げんさくや、マニアックな原作げんさくもアニメでき、たとえば集英社しゅうえいしゃは「ジャンプVIDEO」レーベルで、2かんりながら熱狂ねっきょうてきファンがいた『バオー来訪らいほうしゃ』(1989ねん)のOVAを製作せいさく販売はんばい東宝とうほう)するなどした。

映像えいぞうソフト販売はんばい会社かいしゃによってビデオショップなどをつうじて販売はんばいされたものとはべつながれとして、出版しゅっぱんしゃによって雑誌ざっしつうじて通信つうしん販売はんばいされたものがあり、秋田あきた書店しょてん月刊げっかんプリンセス」の紙上しじょう通販つうはんでのみ販売はんばいされた『ぴーひょろ一家いっか』(1988ねん)が出版しゅっぱんビデオの通信つうしん販売はんばい最初さいしょれいである。

「OVAの紙上しじょう通販つうはん」は、小学館しょうがくかん児童じどう少年しょうねん雑誌ざっしでは「応募おうぼしゃ全員ぜんいんサービス」として2010年代ねんだいまで積極せっきょくてき展開てんかいされた。『週刊しゅうかん少年しょうねんサンデー』の応募おうぼしゃ全員ぜんいんサービスとして販売はんばいされためい探偵たんていコナン』のOVAだい1さくめい探偵たんていコナン コナンvsキッドvsヤイバ 宝刀ほうとう争奪そうだつだい決戦けっせん!』(2000ねん)から『『めい探偵たんていコナン えくすかりばあの奇跡きせき』』(2012ねん)まで、ほぼ毎年まいとし販売はんばいされていた。『めい探偵たんていコナン コナンとキッドとクリスタル・マザー』(2004ねん)まではVHS、『めい探偵たんていコナン えたダイヤをえ! コナン・平次へいじvsキッド!』(2006ねん以降いこうはDVDである。

小学館しょうがくかん学年がくねん連合れんごう企画きかく応募おうぼしゃ全員ぜんいんサービスとして1999ねん販売はんばいされた「とっとこハム太郎たろうOVA」(『とっとこハム太郎たろう アニメでちゅ!』)(1999ねん)は、もともとテレビアニメばんパイロットばんとして、開始かいし前年ぜんねん製作せいさくされたものをOVAに転用てんようしたもので設定せっていことなる。

周辺しゅうへんジャンル

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OVAの発展はってんはビデオ普及ふきゅうとも関係かんけいしており、1980ねんには2%だったビデオ家庭かてい普及ふきゅうりつは、1989ねんには70%にたっするまでになったがそれを補完ほかんするものもあった。

書籍しょせき

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アニメ映画えいがやテレビアニメ同様どうように「フィルムコミック」が発売はつばいされた。

ビデオマガジン

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1980年代ねんだい当時とうじ、OVAは高価こうかなため、安価あんかでいろいろなOVAの映像えいぞう収録しゅうろくした「ビデオマガジン」が販売はんばいされた。ビクターの「アニメビジョン」、バンダイの「でんかげ帝国ていこく」などがある。

とくに、LDの対抗たいこうメディアであったVHD展開てんかいするビクターが、VHDの販促はんそくため販売はんばいした「アニメビジョン」は積極せっきょくてきで、独自どくじ制作せいさくしたOVAも収録しゅうろくしていた。

ビデオスルー

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劇場げきじょうばんニルスのふしぎなたび』(製作せいさくは1982ねん、ビデオばんは1985ねん)のような劇場げきじょう公開こうかい前提ぜんていとして製作せいさくされていたが公開こうかい中止ちゅうしされたもの、『セントエルモ こう来訪らいほうしゃ』(製作せいさくは1986ねん、ビデオばんは1987ねん)のような企業きぎょうのPRようアニメ、『ルパンさんせい パイロットフィルム』(製作せいさくは1969ねん、ビデオばんは1989ねん)のようなテレビアニメのパイロットばんなど、もともとべつ用途ようと製作せいさくされたアニメが、なんらかの理由りゆうで「ビデオ」の形態けいたい最初さいしょにリリースされることになったものをビデオスルーぶ。最初さいしょからビデオけに制作せいさくされたOVAとは区別くべつされることがおおいが、「OVA」として販売はんばいされる場合ばあいもあり、その区別くべつ曖昧あいまいである。

ビデオばん発売はつばいにテレビ放送ほうそう予定よていされている作品さくひんもあり、その場合ばあいは「ビデオ先行せんこう作品さくひん」ともばれる。『どうぶつ80日間にちかん世界せかい一周いっしゅう』(スペインで1984ねん放送ほうそう日本にっぽんのビデオばんは1985ねん日本にっぽんのテレビばんは『アニメ80日間にちかん世界せかい一周いっしゅう』として1987ねん)や『宇宙うちゅう伝説でんせつユリシーズ31』(1981ねんにフランスで放送ほうそう日本にっぽんのビデオばんは1986ねん日本にっぽんのテレビばんは1991ねん)のように、海外かいがいのテレビ放送ほうそうけに日本にっぽんのメーカーが制作せいさくしたものがおおい。

1980年代ねんだい当時とうじ海外かいがいアニメは日本にっぽん人気にんきかったため、日本にっぽんではほとんどがテレビ放送ほうそうされず、ビデオスルーとなった。「ビデオ先行せんこう作品さくひん」のはずであった『マイティ・オーボッツ』(アメリカで1984ねん放送ほうそう日本にっぽんのビデオばんは1985ねん)は日本にっぽんのテレビでは放送ほうそうされなかった。『トランスフォーマー ザ・ムービー』(1986ねん)のように、海外かいがいでは劇場げきじょう公開こうかいされたか評価ひょうかたものも存在そんざいし、当時とうじほかのOVAと比較ひかくしても遜色そんしょくないクオリティの作品さくひんすくなくない。

ネット配信はいしん普及ふきゅうした2010年代ねんだい以降いこうのアニメは、ほぼすべてネット配信はいしんされることを前提ぜんていとして製作せいさくされており、とくに「ビデオ先行せんこう作品さくひん」と明記めいきされていなくても、OVAばん発売はつばいしてしばらくのちにネット配信はいしんされるのが普通ふつうである。

テレビ編集へんしゅうばん

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テレビ放送ほうそうされたアニメのシリーズを編集へんしゅうして、1かんのビデオアニメに仕立したてたもの。ビデオスルーの一種いっしゅとされる。既存きそん映像えいぞうさい利用りようした、たんなるテレビアニメの総集編そうしゅうへんではなく、総集編そうしゅうへんのつなぎとして新作しんさくのカットが追加ついかされていることもあった[15]

『うるせいやつら 了子りょうこの9がつのおちゃかい』(『うるせいやつら』のファンイベントけに1985ねん制作せいさく。ビデオばん同年どうねん)のように、テレビアニメばん素材そざいさい編集へんしゅうしてあらたなストーリーを構築こうちくし、1ほんのビデオグラムに仕立したてた作品さくひんもある。

とんがり帽子ぼうしのメモル マリエルの宝石ほうせきばこ』(1985ねん)に新作しんさく短編たんぺん土田つちたいさむのマイメモル こうふう』が付属ふぞくしたように、新規しんき製作せいさくされたアニメがおまけでいてくることもあり、「新作しんさくきテレビ編集へんしゅうばん」とばれる。

なお、OVAをテレビ放送ほうそうよう編集へんしゅうしたものも「テレビ編集へんしゅうばん」とばれる。『同級生どうきゅうせい2 テレビ編集へんしゅうばん』(1998ねん)は、『同級生どうきゅうせい2 OVAばん』(1996ねん)を地上波ちじょうは放送ほうそうするためにさい編集へんしゅうしたもので、もともとアダルトアニメであったOVAばん性行せいこうシーンなどがすべてカットされている。

テレビアニメ・アニメ映画えいがのビデオ

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OVA全盛期ぜんせいきには、ハイターゲットけにつくられたテレビアニメやアニメ映画えいがのビデオソフトもきがく、たとえばアニメ映画えいが天空てんくうしろラピュタ』(1986ねん公開こうかい配給はいきゅう収入しゅうにゅう5.8おくえん)は、1988ねんに12020えん発売はつばいされたVHSばんが8まんほんれるなど、ハイターゲットけのアニメーション映画えいがも、作品さくひん配給はいきゅう収入しゅうにゅうよりもビデオグラムばん売上うりあげほううえとなる作品さくひんがほとんどであった。全日ぜんじつおびのハイターゲットテレビアニメでも、1991ねん日本にほんテレビ系列けいれつ放送ほうそうされた『しん世紀せいきGPXサイバーフォーミュラ』や、1995ねん - 1996ねんテレビ東京てれびとうきょう系列けいれつ放送ほうそうされた『しん世紀せいきエヴァンゲリオン』などは、視聴しちょうりつひくかったようにテレビ放送ほうそうだけでは話題わだいにならなかったが、レンタルやセル(VHS・LDとも)のビデオばん人気にんきいたのをメディアミックスへと発展はってんし、のち展開てんかいされる深夜しんやアニメにおけるビジネスモデル源流げんりゅうとなった。これらはOVAとともに「VHSカルチャー」を形作かたちづくった。

雑誌ざっし付録ふろく

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VHSテープがすたれてDVD時代じだいとなった2000年代ねんだい中盤ちゅうばん以降いこう雑誌ざっし付録ふろくDVDにOVAを収録しゅうろくさせる事例じれいられるようになった。「まんがくらぶオリジナル」2008ねん10がつごうに『がんばれ!メメちゃん』のアニメDVDが付属ふぞくしたれいなどがある。

アニメだいすき!

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地上波ちじょうはにおけるOVAの代表だいひょうてき放送ほうそうわくとしてよみうりテレビ関西かんさいローカル放送ほうそうした「アニメだいすき!」(1987ねん~1995ねん)がある。当時とうじ同社どうしゃのアニメ部門ぶもん所属しょぞくしていたプロデューサーである諏訪すわ道彦みちひこ企画きかく学校がっこう長期ちょうき休暇きゅうか期間きかん深夜しんやわく中心ちゅうしん人気にんきたかいOVAの単発たんぱつ長編ちょうへん作品さくひんおも編成へんせいされた。

派生はせい用語ようご

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1980年代ねんだいから2000年代ねんだいにかけて、「ビデオ」というとおもにビデオテープ(テープメディア)とくにVHSを意味いみしたため、それ以外いがいのメディアのみで発売はつばいされた作品さくひんは「OVA」以外いがいばれることもあった。

オリジナル・レーザー・アニメーション(OLA)

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ポニーキャニオンが1991ねんにリリースした『ほのお転校生てんこうせい』は、レーザーディスク(LD)のみでリリースされた作品さくひんであったため、「OLA」「オリジナル・レーザー・アニメーション」をしょうしていた。LD専売せんばいとすることによる話題わだいせいねらったものだが、LDプレーヤーの普及ふきゅうりつひくいこともあって商業しょうぎょうてき成功せいこうせず、よく1992ねんにはVHSばん発売はつばいされた。結局けっきょく、『ほのお転校生てんこうせい』がOVA史上しじょう唯一ゆいいつのOLAとなった。

オリジナルDVDアニメーション

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2000年代ねんだいはいると、DVD再生さいせい機能きのうPlayStation 2普及ふきゅうなどにより、VHSにわってDVDがアニメ映像えいぞう記録きろくようメディアの主流しゅりゅうとなりはじめた。DVDの普及ふきゅうはじまってもしばらくはOVAのVHSばんとDVDばん併売へいばいされていたが、2003ねんごろよりVHSばん発売はつばいされないOVAが登場とうじょうし、『オリジナルDVDアニメ いちご100%』(2005ねん)のように「オリジナルDVDアニメーション」「オリジナルDVDアニメ」をしょうするアニメビデオも登場とうじょうした。

しかし、2000年代ねんだい後半こうはんにはブルーレイディスクHD DVDなどの次世代じせだいDVD規格きかく普及ふきゅうはじまり、2007ねん6がつにはバンダイビジュアルがOVA『FREEDOM』1かんのHD DVDばん発売はつばい[注釈ちゅうしゃく 7]旧作きゅうさくOVAが次々つぎつぎ次世代じせだいDVDで発売はつばいされはじめ、また2009ねんには『ハヤテのごとく!! アツがナツいぜ 水着みずぎへん!』などDVDばんとブルーレイばん同時どうじ発売はつばいされるOVAも登場とうじょうし、オリジナルアニメはDVDだけで発売はつばいされるものではなくなったため、「オリジナルDVDアニメーション」という表現ひょうげん使つかわれなくなった。

単行本たんこうぼんのDVD限定げんていばん」に付属ふぞくされるオリジナルアニメのこと。講談社こうだんしゃ用語ようごで、「オリジナルアニメーションDVD[注釈ちゅうしゃく 8]りゃくである[16]。「オリジナル・アニメーション・ディスク」[注釈ちゅうしゃく 9]りゃくとするメディアもあるが、すくなくとも講談社こうだんしゃではそのような使用しようれいはなく、また単行本たんこうぼんにブルーレイなどDVD以外いがいのディスクメディアを付属ふぞくさせたれいもない。

2007ねんより講談社こうだんしゃおこなった「単行本たんこうぼんのシリーズ最新さいしんかん新作しんさくオリジナルニアニメのDVDをわせて発売はつばいする」という企画きかく由来ゆらいする[17]講談社こうだんしゃによるオリジナルアニメDVDが封入ふうにゅうされた最初さいしょ製品せいひんである、『ツバサ』 21かん(2007ねん11月)/22かん(2007ねん1がつ)/23かん(2008ねん3がつ)が好評こうひょうだったことから、『スクールランブル』21かん(2008ねん7がつ)/22かん(2008ねん9がつ)、『魔法まほう先生せんせいネギま!』23かん(2008ねん8がつ)でもDVDが封入ふうにゅうされるなど、「講談社こうだんしゃOADシリーズ」としてシリーズした[18]大手おおて出版しゅっぱんしゃがアニメDVD流通りゅうつう進出しんしゅつするという、当時とうじとしては先駆せんくてきれいであった。これに集英社しゅうえいしゃが2009ねん発売はつばいの「『To LOVEる -とらぶる-』13かん アニメDVDづけやく限定げんていばん」で追随ついずいするなど、以後いご他社たしゃでも「単行本たんこうぼんのオリジナルアニメDVD限定げんていばん」を発売はつばいすることが一般いっぱんてきとなった。なお単行本たんこうぼん付録ふろくにオリジナルアニメDVDをつける企画きかくは、かく出版しゅっぱんしゃで2007ねんごろよりさかんになりはじめており、2007ねん9がつに『こどものじかん』4かん特別とくべつ限定げんていばん発売はつばいした双葉社ふたばしゃほう講談社こうだんしゃより先行せんこうしている。

OVAとのちがいは、単行本たんこうぼんとアニメDVDをセットで発売はつばいすることで「書籍しょせきあつかい」になるというてんである。したがって、映像えいぞうコンテンツ会社かいしゃではなく出版しゅっぱんしゃ販売元はんばいもととなり、またDVD販売はんばいてんではなく書店しょてん販売はんばいされ、レンタルもない。「書籍しょせきあつかいアニメDVD/BD」にかんしては、DVD/BDが本体ほんたいでおまけのブックレットが付属ふぞくしたような商品しょうひんもあるが、OADにかんしてはあくまで単行たんこうほん本体ほんたいで、アニメの原作げんさくとなる漫画まんがライトノベル単行本たんこうぼん限定げんていばんとしてOADを収録しゅうろくしたDVD/BDを付属ふぞくさせるケースがおおく、単行たんこうほん単体たんたい通常つうじょうばんよりもこう価格かかく販売はんばいされている。やく生産せいさんのものがおおく、この場合ばあい販売はんばいがわには発売はつばいまえ予約よやく受注じゅちゅうするために生産せいさんすう把握はあくしやすい利点りてんがあるが、初回しょかい限定げんてい生産せいさん事例じれいおおいため、発売はつばいのがすと入手にゅうしゅ困難こんなんになることもおおい。

「OAD」という用語ようご初出しょしゅつ上記じょうきの『スクールランブル』21かん/22かん封入ふうにゅうされた『スクールランブル さん学期がっき』(2008ねん7がつ)である[19]。『ツバサ』は21かん限定げんていばん(2007ねん11月)の時点じてんでは「オリジナルDVDアニメーション」としょうしていたが、『ツバサ』26かん限定げんていばん付属ふぞくの『ツバサ 春雷しゅんらい』(2009ねん3がつ)の時点じてんでは「OAD(オリジナルアニメーションDVD)」としょうするようになった。

もともとは講談社こうだんしゃ用語ようごだったが、2009ねん以降いこう出版しゅっぱんしゃわず単行たんこうほん付録ふろくのアニメDVD/BDの名称めいしょうとして一般いっぱんしつつある[20][21]。ただし、2018ねん時点じてんでも「アニメDVD」「OVA特別とくべつばん」としょうする小学しょうがくかんのように、講談社こうだんしゃした用語ようごであるOADをもちいない出版しゅっぱんしゃもある。

リリース当時とうじ単行本たんこうぼん限定げんていばんにのみ収録しゅうろくであっても、のちにディスクパッケージとして単体たんたい発売はつばいされることもある。また、テレビで放送ほうそうされたり、ネットで配信はいしんされたりすることもある。ぎゃくのパターンとしては、『めい探偵たんていコナン』のスペシャルアニメ『めい探偵たんていコナン 江戸川えどがわコナン失踪しっそう事件じけん史上しじょう最悪さいあくの2日間にちかん』(2014ねん)のように、ほんさくのアニメDVDが付属ふぞくした単行本たんこうぼんだい86かん限定げんていばん先行せんこうして『金曜きんようロードショーわくでの放送ほうそうおこなわれるなど、収録しゅうろくされる単行本たんこうぼん発売はつばい先駆さきがけるかたち地上波ちじょうは全国ぜんこく放送ほうそうおこなわれるれい存在そんざいする。なおどうさくは2015ねん単体たんたいのDVDばん/ブルーレイばん発売はつばいされた。

放送ほうそう事業じぎょうしゃ配信はいしん事業じぎょうしゃでは初出しょしゅつビデオグラム単独たんどく販売はんばい作品さくひんだった作品さくひんを「OVA」とするが原作げんさく単行本たんこうぼん限定げんていばん付録ふろく作品さくひんだった作品さくひんを「OAD」と区別くべつするとはかぎらず、『からかい上手じょうず高木たかぎさんだい9かん OVA特別とくべつばん(2018ねん)に付属ふぞくのオリジナルアニメは大手おおてアニメ配信はいしんサイトのバンダイチャンネルではテレビアニメシリーズだい1ぜん12つづく「13特別とくべつへん)」として配信はいしんされているようにかならずしも認知にんちのある用語ようごではない。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ えい: original video animation
  2. ^ えい: original visual animation
  3. ^ 発売はつばい販売はんばいとも。ビデオグラム普及ふきゅう初期しょきの1980年代ねんだい前期ぜんき参入さんにゅうし、元々もともと自社じしゃ製作せいさくした『キタキツネ物語ものがたり』や『ユニコ』などのサンリオキャラクターけい映画えいがむために参入さんにゅうしていた。原作げんさくものやなせたかしとサンリオ創業そうぎょうしゃつじ信太郎しんたろうとの旧知きゅうちなかえんふく版元はんもと知的ちてき財産ざいさんけん保有ほゆう企業きぎょうしゅ版元はんもとフレふれベル館べるかん原作げんさくとなる絵本えほんなどの幼年ようねんそう書籍しょせきおものため、漫画まんが単行本たんこうぼんなどの幼年ようねんそう書籍しょせき中心ちゅうしん)である『アンパンマン』シリーズでも、『それいけ!アンパンマン』(販売元はんばいもとバップ以前いぜんにおけるアニメ作品さくひん16じゅうろくミリフィルム以外いがいにおけるメディアばん販売元はんばいもとでもあった。一時期いちじき業績ぎょうせき不振ふしん事業じぎょう撤退てったいまでかんがえたことがあったが、サンリオキャラクターの世界せかいてき人気にんきたかまりと子供こどもけOVAの人気にんきじょうじてサンリオキャラクターけい子供こどもけアニメをじくにした展開てんかい変更へんこうしたことで業績ぎょうせき回復かいふくし、現在げんざいのようなかたちとなった。それ以前いぜんにおけるサンリオキャラクターけい作品さくひんは『ゆめほしのボタンノーズ』(1985ねん - 1986ねん)といったテレビアニメや、自社じしゃ製作せいさく子供こども映画えいが作品さくひんにおける併映へいえい作品さくひんなど、少数しょうすうであった。
  4. ^ VHSばん学研がっけんビデオ、DVDばんシナノ企画きかく販売はんばい原作げんさく絵本えほん学研がっけんから絶版ぜっぱん聖教新聞社せいきょうしんぶんしゃいだもの既刊きかんとなっている。
  5. ^ 聖教新聞社せいきょうしんぶんしゃ版元はんもと池田いけだ大作だいさくにおける小説しょうせつ作品さくひんもとにしたメディアミックス作品さくひんのシリーズ。このメディアミックスは創価学会そうかがっかい系列けいれつ企業きぎょうのみでがけており、実写じっしゃ映画えいがシリーズおなじシナノ企画きかくがVHS・DVD共々ともども販売はんばい担当たんとうした。
  6. ^ 京都きょうとアニメーション制作せいさくぜん3かんたんまきりのVHSばんで、販売元はんばいもと学研がっけんビデオであった。
  7. ^ 2007ねん当時とうじはブルーレイ規格きかくとHD DVD規格きかく拮抗きっこうしており、バンダイビジュアルにおける次世代じせだいDVDの展開てんかいは、ブルーレイよりHD DVDのほうはやかった
  8. ^ えい: original animation DVD
  9. ^ えい: original animation disk

出典しゅってん

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  1. ^ 月刊げっかんニュータイプ』1986ねん2がつごう、p6、角川書店かどかわしょてん
  2. ^ 月刊げっかんニュータイプ』、1986ねん11がつごう、p.158、「あきひめのOVA放言ほうげんろく
  3. ^ アニメブームをかえる |アニメ評論ひょうろん藤津ふじつ亮太りょうた だい1かい|おかね社会しゃかいのWEBメディア『FOUND』|note
  4. ^ 『MINDYマガジン』みんだなお、1990ねん、ふゅーじょんプロダクト、p.90
  5. ^ 『テープがヘッドにからまるまえに』113 - 114ぺーじ、「interview Talk about OVA だいちょうただしおのれ
  6. ^ 『テープがヘッドにからまるまえに』71ぺーじ
  7. ^ 『テープがヘッドにからまるまえに』149ぺーじ
  8. ^ 『テープがヘッドにからまるまえに』132ぺーじ
  9. ^ 月刊げっかんニュータイプ』1986ねん2がつごう、p12、角川書店かどかわしょてん
  10. ^ 「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」出荷しゅっか枚数まいすうが100まんまい突破とっぱ - ねとらぼ
  11. ^ FFⅦアドベントチルドレン世界せかい累計るいけい240まんまい(6/20) アニメ!アニメ!
  12. ^ 『テープがヘッドにからまるまえに』76ぺーじ
  13. ^ 『テープがヘッドにからまるまえに』158ぺーじ
  14. ^ 『テープがヘッドにからまるまえに』63ぺーじ
  15. ^ 『テープがヘッドにからまるまえに』128ぺーじ
  16. ^ 『ツバサ』商品しょうひん紹介しょうかい 「ツバサ」「×××HOLiC」オリジナルアニメーション公式こうしきサイト
  17. ^ CLAMP×I.G×講談社こうだんしゃ 「ツバサ」新作しんさくOVAアニメ製作せいさく発表はっぴょう(6/14) アニメ!アニメ!
  18. ^ OAD『ツバサ 春雷しゅんらい前編ぜんぺんいよいよリリース アフレコ コメントも アニメ!アニメ!
  19. ^ 『スクールランブル』のコミックスだい21、22かん特典とくてんとしてアニメDVDが付属ふぞく | マイナビニュース
  20. ^ “「藤田ふじたかずにちろうたましい付録ふろくにOAD「からくりのきみ決定けってい. コミックナタリー (ナターシャ). (2009ねん7がつ1にち). https://natalie.mu/comic/news/18232 2020ねん8がつ7にち閲覧えつらん 
  21. ^ “アニメ決定けっていの『今日きょうこいをはじめます』よりキャストインタビュー!”. アニメイトTV. (2010ねん5がつ11にち). オリジナルの2010ねん5がつ14にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100514025612/http://www.animate.tv/news/details.php?id=1273560070 2020ねん8がつ7にち閲覧えつらん 

関連かんれん項目こうもく

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