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cherish (KIRINJIのアルバム)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
『chrish』
KIRINJIスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
ダンス[1]
ファンク[2]
ヒップホップ[3]
フュージョン[3]
時間じかん
レーベル Verve/ユニバーサルミュージック
プロデュース 堀込ほりごみだかじゅ
専門せんもん評論ひょうろんによるレビュー
チャート最高さいこう順位じゅんい
  • 週間しゅうかん16 (オリコン)[7]
  • 週間しゅうかん15 (Billboard Japan Hot Albums)[8]
  • KIRINJI アルバム 年表ねんぴょう
    あいをあるだけ、すべて
    2018ねん
    cherish
    2019ねん
    『cherish』収録しゅうろくシングル
    1. 「killer tune kills me」
      リリース: 2019ねん6がつ5にち (2019-06-05)
    2. 「Almond Eyes」
      リリース: 2019ねん10がつ30にち (2019-10-30)
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    cherish』(チェリッシュ)は、日本にっぽんのバンド・KIRINJIの14まいオリジナルアルバム2019ねん11月20にちに、Verveよりリリースされた。

    背景はいけい制作せいさく

    [編集へんしゅう]

    KIRINJIは、前々まえまえさくの『ネオ』、前作ぜんさくの『あいをあるだけ、すべて』、そして今回こんかいの『cherish』とダンスミュージックヒップホップにフォーカスした作品さくひんつづいており、堀込ほりごみは、ほんさく制作せいさくについて「ちゃんといま音楽おんがくとしてけるもので、なおかつ我々われわれのような世代せだい人間にんげん満足まんぞくできるようなハーモニーとかメロディがちゃんとあるものをつくりたい。とく今回こんかいはそこを意識いしきしてづくりましたね。」とかたっている[9]。また、前作ぜんさくからほんさくまでのスパンがやく1ねん5かげつみじかかったことについては、「あんまり期間きかんいてしまうと、つくったきょくがタイミングというか、そのときの社会しゃかい空気くうきかんとズレてきてしまうので、つくったらなるべく鮮度せんどのいいままとどけたいとおもいました。」とべており、「前作ぜんさく雰囲気ふんいきぎつつつくっていこうとかんがえていたので、2020ねんのリリースになってしまうとなかのモードや自分じぶん気分きぶんわってしまいそうだから、いまのこの気分きぶんのままはやつくろうと。」ともかたっている[10]

    アルバムのきょくきはじめたのは2018ねん年末ねんまつくらいだったという。春先はるさきにシングルをす、というはなしがあり、そのために「killer tune kills me feat. YonYon」、「Almond Eyes feat. 鎮座ちんざDOPENESS」、「雑務ざつむ」などをめていた。そのライブがつづき、7、8がつごろからまた本格ほんかくてききょくづくりにもどって、9がつごろ仕上しあげられた[11]せんさきによると、今回こんかいは「低音ていおんをしっかりさせよう」というはなし最初さいしょからしっかりとコンセプトとしてあったという[12]。そのためせんさきベース工夫くふうをしたといい、「なまのベースにかんしては録音ろくおん段階だんかいから意識いしきして、できるだけおとのレンジをひろろくろうと。でもしたひろすぎてもくはないんですよ。したがいるんだけど、ニュアンスがきちんとこえる帯域たいいきもしっかりすといういです。」とべている[11]。また、きょくによってミックスエンジニア使つかけていたりと、ミックスへのこだわりも指摘してきされている[12]。これにかんして堀込ほりごみは、「以前いぜんはミッド(全体ぜんたいてきおとなかいき)をかせたいというよくつよくて、前作ぜんさくからベース(全体ぜんたいてきおとていいき)やキック(バスドラム)を傾向けいこうになっています。いまさくはそれをより意識いしきてきにやりました。」とかたり、そのなかで、「killer tune kills me feat. YonYon」をふく収録しゅうろくきょく4きょくをミックスしたエンジニア・D.O.Iの貢献こうけんおおきかったという[12]

    音楽おんがくせい

    [編集へんしゅう]

    ほんさく『cherish』は、前作ぜんさくから本格ほんかくしていったダンスミュージックてき力強ちからづよ音像おんぞうつづ追求ついきゅうされたアルバムである[1]。サウンドはいっそうグルーヴィになり、楽曲がっきょくのムードは都会とかいよるにおいがただよい、ヴォーカルはハイトーン主体しゅたいのブラック・ミュージック・マナーをかんじさせるものに変化へんかしている。これは昨今さっこん国内こくないシーンの主流しゅりゅうといえるシティ・ポップてきスタイルであり、ほんさくはそこに歌詞かしでヒネリのいたユーモアやストレンジなラジカリズムがくわわり、独自どくじのセンスが際立きわだっている[13]。また、エレクトロニクスヒップホップフュージョン大胆だいたんれつつ、うためんでは、独自どくじ言葉ことばあやつり、今日きょうてき世界せかい見据みすえた刺激しげきちている[3]

    「グルーヴに印象いんしょうかうには、やっぱりきょく構造こうぞうがシンプルなほうがいい。ヒップホップやR&Bだと、うた饒舌じょうぜつでグルーヴがシンプルっていう場合ばあいおおいとおもいますが、今回こんかいのアルバムは前作ぜんさくよりもうたのニュアンスがすごくのこっているようながします。それっていま洋楽ようがく構造こうぞうちかくて、グルーヴがスムースでシンプルなぶん、楽曲がっきょく情感じょうかんみたいなものをうたになう。前回ぜんかいのアルバムにくらべるとうたのニュアンスやうたまわしの表現ひょうげんはばおおきいようにかんじます。ぼくはそれがすごくうれしかった。やっぱりそこが音楽おんがく中心ちゅうしんなので。だからそういう意味いみで、うたものとしても、前作ぜんさくよりもおもしろいものができたとおもいます。」
    せんさきがく、CDJournalでのインタビュー[13]

    せんさきは、「前作ぜんさくのほうがベースもスムースなグルーヴのトラックがおおいです。今回こんかいドラムのトラックもリズムのトラックもスムースなんだけど、ベースはなるべく生々なまなましいプレイをどうせようかということを意識いしきしました。」とべている[13]。また堀込ほりごみは、「あんまり先鋭せんえいてきなところをめざしてしまうと、ポップスとしてのグルーヴがちょっとってしまう。だから「善人ぜんにん反省はんせい以外いがい、どのきょくかくとなるメロディー、サビとなる部分ぶぶんかんしてはガチッとつくりました。」とかたっており[14]ほんさくでは「テンポがはやくないし、ド派手はできょくではないけど、ちゃんとグルーヴがあって、メロディもあって、気持きもれるかんじ、ずっといていられるかんじ。」を意識いしきしていたという[13]

    評価ひょうか

    [編集へんしゅう]

    ほんさくは、『ミュージックマガジン2021ねん3がつごう掲載けいさいの「特集とくしゅう [決定けっていばん] 2010年代ねんだい邦楽ほうがくアルバム・ベスト100」にて、だい3えらばれた[15]村尾むらお康郎やすおは、選出せんしゅつさいしてのコメントで、「まえ作家さっかせい職人しょくにん気質きしつ時代じだいい、おそれず変化へんかすることをえらんだKIRINJIは、ほんさくあらたなピークをむかえた。」と評価ひょうかしている[15]

    収録しゅうろくきょく

    [編集へんしゅう]
    CD、LPばん
    ぜん作曲さっきょく: 堀込ほりごみだかじゅ
    #タイトル作詞さくし作曲さっきょく編曲へんきょく時間じかん
    1.「「あのむすめだれ?」とかわせたい」堀込ほりごみだかじゅ堀込ほりごみだかじゅ
    2.「killer tune kills me feat.YonYon」堀込ほりごみだかじゅ堀込ほりごみだかじゅ
    3.雑務ざつむ堀込ほりごみだかじゅ堀込ほりごみだかじゅ
    4.「Almond Eyes feat.鎮座ちんざDOPENESS」堀込ほりごみだかじゅ鎮座ちんざDOPENESS堀込ほりごみだかじゅ
    5.「shed blood!」堀込ほりごみだかじゅ堀込ほりごみだかじゅ
    6.善人ぜんにん反省はんせい堀込ほりごみだかじゅ堀込ほりごみだかじゅ
    7.「Pizza VS Hamburger」堀込ほりごみだかじゅ堀込ほりごみだかじゅ
    8.休日きゅうじつごしかた堀込ほりごみだかじゅ堀込ほりごみだかじゅ
    9.となりてるひと堀込ほりごみだかじゅ堀込ほりごみだかじゅ
    合計ごうけい時間じかん:

    脚注きゃくちゅう

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    1. ^ a b KIRINJI、最新さいしんアルバム『cherish』レビュー 時代じだいせいともなった音像おんぞう歌詞かしかんじるあらたな到達とうたつてん”. Real Sound (2019ねん11月28にち). 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    2. ^ KIRINJI「もとキリンジの新作しんさくは “みんなのためのうた” 」”. OCEANS. 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    3. ^ a b c インタビュー - WHAT'S IN?”. WHAT'S IN (2019ねん11月28にち). 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    4. ^ 「クロス・レヴュー」『ミュージック・マガジン』だい51かんだい13ごう、ミュージック・マガジン、2019ねん12月。 
    5. ^ 「アルバム・レヴュー」『ミュージック・マガジン』だい51かんだい11ごう、ミュージック・マガジン、2020ねん1がつ 
    6. ^ 「クロス・レヴュー」[4]、「アルバム・レヴュー」[5]において5にん評者ひょうしゃがつけた点数てんすう平均へいきん
    7. ^ cherish(初回しょかい限定げんていばん)”. ORICON NEWS. 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    8. ^ Hot Albums [ 2019/12/02 ]”. Billboard Japan (2019ねん12月2にち). 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    9. ^ KIRINJI 堀込ほりごみだかじゅ、ニューアルバム「cherish」は“いま音楽おんがくとしてけるもの、かつ、ハーモニーやメロディを意識いしき”。全国ぜんこくツアーも開催かいさい”. DI:GA ONLINE (2019ねん11月20にち). 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    10. ^ 「cherish」でもとめたサウンドのただしいこた”. 音楽おんがくナタリー. 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    11. ^ a b インタビュー『あいをあるだけ、すべて』の延長線えんちょうせんじょうにあるサウンドにしようとおもった”. MusicVoice (2019ねん11月). 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    12. ^ a b c INERVIEW KIRINJI”. Qetic. 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    13. ^ a b c d インタビュー - CDJournal”. CDJournal (2019ねん11月). 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    14. ^ KIRINJIが『cherish』でますモダン・ポップのグルーヴ”. Mikiki (2019ねん11月19にち). 2021ねん2がつ1にち閲覧えつらん
    15. ^ a b "特集とくしゅう[決定けっていばん]2010年代ねんだい邦楽ほうがくアルバム・ベスト100"、 MUSIC MAGAZINE、2021ねん3がつごう株式会社かぶしきがいしゃミュージック・マガジン

    外部がいぶリンク

    [編集へんしゅう]

    KIRINJI 14th Album 「cherish」 - キリンジ / KIRINJI公式こうしきサイト